DJ松永 親が住んでいた実家から引っ越す寂しさを語る

DJ松永 親が住んでいた実家から引っ越す寂しさを語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

DJ松永さんが2021年3月30日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でかつて自分も住んでいた実家を親が引っ越してしまったことについてトーク。その寂しさについて同じ経験をしたことがあるR-指定さんと話していました。

(DJ松永)本日、明けて3月31日となりました。2020年度最後の1日でございます。かつ、オールナイトニッポン的には2021年度最初の放送でもあります。ちょっと複雑ですね。

(R-指定)たしかに、ねちょっとムズいな。

(DJ松永)でもさ、年度末。私、毎年思うんですけど。年度末もね、正月とか年末年始と同じような動き方をすれば最高なのになって非常に思う。

(R-指定)動き方?

(DJ松永)その、世界全体がね。年末年始、いかに我々がハッピーな気持ちですごせるかっていうのは毎年、お話している通りで。

(R-指定)まあ、たしかに。どんなに忙しくてもゴールが見えてる。で、死ぬほどビッグ仕事というか、大きい仕事がたくさんあったりしたら、エンジンがかかって。走り抜けて……それでバーッと長い休みに。

(DJ松永)そう。1日から長い休み。だから世間で言うと3月28日ぐらいから皆さん、お休みに入って。地元に帰省なりをしていただいて。大晦日にあたる3月31日に大型の音楽番組や格闘技の番組などを各々、自宅で見ながら「10! 9! 8!……イエーッ、4月1日、イエーイ!」みたいな。

(R-指定)じゃあ、お前が今、言った大晦日っていうのはまさしく今日、331が大晦日?

(DJ松永)だから今日、大晦日カウントしたらもう今のようなテンションではいられないよ? 「よろしくお願いします」とかじゃないよ? 「イヤッホーイ! フゥーッ!」みたいな。

(R-指定)「いよいよやってきました、大晦日!」。

(DJ松永)「正直今、寝ていません!」っていう(笑)。

(R-指定)「でも、働ける。なぜなら、ここから長期休暇が……」って。いや、それは正月。ちょっと前にやったんと同じことやんか。

(DJ松永)いや、それが年に2回あれば最高じゃん? その、なんかもう人間、勝手なもので。区切っているだけだけどもさ。それが、そのさじ加減なんだから。人間。後から考えると。

(R-指定)こっちが塩梅をつければいいだけやねんから。

(DJ松永)そうそう。みんなが「いっせーの!」でやればいいんだから。だってめちゃくちゃブチ上がるわけですから。節目、区切り。

(R-指定)で、そこから……3月28日から皆さんは休みに入って。俺らは逆に28、29、30、31は大忙しやろ?

(DJ松永)一杯働いて。

(R-指定)で、4月1日から……4月2週目まで休み? ちょっ……ヤバッ!

(DJ松永)R、その間に大阪に帰れるのよ?

(R-指定)最高やん! 春に?

(DJ松永)春に。帰って、やっぱりお参りなど。神社でおみくじを引いたり。地元のホーミー……Rさんで言うところのケンタロウとかと一緒に遊んで。ドライブとかして。

R-指定 地元の友達・ケンタロウを語る
R-指定さんが2021年3月16日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中で地元の友達、ケンタロウについてトーク。久しぶりに帰った大阪で一緒に過ごした際の出来事を話していました。

(DJ松永)時間を贅沢に使えるやつですよ。それができるわけですから。最高じゃん。

(R-指定)ホンマやな。だから花見とかももうちょっと神聖な行事になってくるかもしれんな。そういう風うにしていったらな。だから4月、4月2週目まで休み。ちょっとあと耐えたらもうゴールデンウィーク!

(DJ松永)最高! ああ、ヤバい!

(R-指定)これ、通そう、通そう。国、国! これ、行こうや!

新年度休み案を通したい

(DJ松永)これは、「いっせーのせ!」でやればいいんだから。みんな、「なったらいいのにな」って。この話を聞いたら乗るはずなのに。みんながその「いっせーのせ!」をやらないだけで、まだ叶っていない。だからまず、アメリカに先陣を切ってもらえば……今、誰? 大統領、誰?

(R-指定)えっ、今はもう、バイデンになるんちゃう?

(DJ松永)えっ、もう?

(R-指定)まだ……もうなった? えっ? ちょっ、全大人が首をひねったで?

(DJ松永)なんか俺……俺とRが今、この中でぶっちぎりでバカで。それでちゃんとした大人に聞いたつもりだったんだけどもなんで……恥ずかしいよ!

(R-指定)「オバマではもうない?」みたいな顔で首をひねってな(笑)。

(DJ松永)フハハハハハハハハッ! さすがにそれは俺らでもわかるよ(笑)。

(R-指定)すごいよ。ニッポン放送(笑)。この程度じゃアメリカは動いてくれへんな。こんな感じのやつらだったら。でも、そうなったらすごいね。

(DJ松永)そうなったらめちゃくちゃいいのにね。最高ですよ。ねえ。新しいこととか……でも、これからどうすか? (新年度とか)ワクワクするタイプ? たとえば、なんか新しいことを始めようとか。行動に移すとか。

(R-指定)ああ、そうやな。新年度から新しいことを。

(DJ松永)あとは何かを辞めるとか、始めるとかっていうことってさ。俺ら、腰が重いタイプだよね。だってRさん、上京するのもすごいフェードインでさ、東京に入っていったもんね?

(R-指定)まあまあ、たしかな。

(DJ松永)要は、普通はみんな「よし、上京しよう!」ってポンと東京に出てくるけどもさ。Rさんは東京に通いだしてさ(笑)。

(R-指定)そう。通って、なんかなんとなく。いつの間にか、住むようになったな。

(DJ松永)そうだよね。なんか、たとえばさ、新しい何かを始めてみるみたいなことってさ、あんまりしないよね。

(R-指定)俺は結構、区切りをつけて。「今から何か始める!」みたいなのは全くせえへんな。ヌルーッとやな。全部。気がついたら……みたいな。

(DJ松永)ヌルッとだよね。

(R-指定)まだ松永さんの方が区切り、いいんちゃう? パッと辞めるとか、パッと始めるみたいな。

(DJ松永)そうだね。学校を辞めたりとか。上京は俺、ボーン!って。ガッと区切りをつけて東京に行ったしな。

(R-指定)そうそう。だからそこらへんは松永さん、しっかり。

(DJ松永)でも、俺も考えだすとダメだね。ちゃんと考えだすとめちゃくちゃ腰が重いタイプ。いろいろと考えすぎちゃって。だから考えないようにするというか。俺も元々、地元がすごい好きでさ。シンプルに東京という街に住みたいとはあまり思ってなかったから。ただシンプルに音楽、DJをやるならば東京に出ないとな……っていうボヤッとした考え。それのみで東京に行ったから。「冷静に細かいことを考えると絶対に行かないな」と思ったから。麻痺らせてボーン!って行ったんだよな。

(R-指定)たしかにな。

(DJ松永)それで最近、俺の実家もさ。ボロかったですから。うちの実家もボロくて借家だったんですよ。で、本当にもう、ボロすぎて。引き続きそこに住んでいくのはしんどいなっていうことになって。まあ、本当に昔のRさんと同じ状況で。うちの親は引っ越して、別の家に住んだんだけど。

(R-指定)ああ、そうなんや!

(DJ松永)だから、これからもう俺、あの実家に帰れないわけですよ。まだ新しい家とか、見ていないんだけど。

(R-指定)じゃあ、その瞬間にも立ち会ってないんや。最後の、自分が生まれ育った家へのバイバイもしてないし……。

(DJ松永)立ち会っていない。でも、そこで記憶はバンッて止まっていてさ。俺、結構そのことを冷静に考えますと、マジで震えるんだよね。マジで泣きそうになる……。

(R-指定)いや、わかるわかる。ちょっと寂しいよな。

(DJ松永)だから今、考えないようにしているのよ。

(R-指定)それで正直……俺も昔の家、そうやったけど。ボロなっている。そこに住んでいる人からしたらたまらんのよ。

(DJ松永)そうなのよ。

(R-指定)でも、そこがたまに帰る場所ぐらいのやつからしたら、ノスタルジックでたまらんっていうか。

(DJ松永)たまらない!

(R-指定)そこがなくなるって……俺、ゴネ倒したもん! 「引っ越したい」って言われた時に。

(DJ松永)そうだよね。

(R-指定)ゴネ倒したけども、最終的にはやっぱり、もう雨漏りもしているし、洗濯機も外置きだったし、みたいなことで。

(DJ松永)そう。リアルタイムで住んでいる人は普通にしんどいんだよね。

(R-指定)そう。住む家族からしたらしんどいから、しょうがないけどな。

住んでいる人からしたら、相当しんどい

(DJ松永)でもさ、自分がずっと生まれ育った家がさ、なくなるってさ、ちょっとマジでヤバいよね?

(R-指定)いや、結構よ。

(DJ松永)結構来るんだよ。マジで。あの……あの景色みたいなのってもう見れないのかと思うと、夜中寝ながら涙で枕を濡らしそうに(笑)。この間、フッとそれが襲ってきて。「ああ、いかん、いかん! 考えないようにしよう!」って思って。

(R-指定)じゃあ、ということは新しい家、遠い?

(DJ松永)いや、そんなに。めちゃくちゃ離れてるわけじゃないんだけどさ。同じ市内で。そんなに……車で10分、20分みたいなところの距離にはあるんだけどさ。もう、あの景色……近いとはいえさ、景色はまるで違うわけじゃないですか。

(R-指定)でも違う人が住むんか? そこに。

(DJ松永)そうなるのかな? もうボロすぎて、住まないと思うんだよね。Rさんの実家もそうでしょう?

(R-指定)俺の家も三軒並んでいる家やねんけど。真ん中の俺の家だけいまだに空き家っていうか。もう廃虚と化してますよ。

(DJ松永)わかるわかる。冬場、マジでキツいよね。

(R-指定)いや、キツい。

(DJ松永)本当にキツいよね。

(R-指定)よくあそこに住んでいたなって今になったら思うけど。

(DJ松永)俺もさ、東京に出てきてさ、初めて住んだ部屋。ワンルームの上板橋のちっちゃい部屋だったけどさ。それでも実家ほどボロくないから。築10年、20年みたいなぐらいだから。ちゃんと冬は暖かく過ごしてるし、夏はちゃんとクーラーも効いて涼しくすごせるんですよ。うちの実家はそれができないぐらいだったからさ。そう。なんか東京でその生活に慣れて、実家に戻っていくとしびれるよね。「えっ? 前の俺、すごっ! というか、親、すごっ! 今、ここに住んでいるの?」みたいになるよね。

(R-指定)なるなる。

(DJ松永)「えっ、寒い!」って。すごいよね。脱衣所とか、エグいもんね。

(R-指定)実家の脱衣所はヤバいよ!

(DJ松永)実家の脱衣所、エグいよねー。

(R-指定)そうか。でも、取り壊されているかもしれへんな。帰った時には。

(DJ松永)どうなんだろうね? 取り壊すのかな?

(R-指定)ちなみに俺のところは取り壊すのにも金がかかって。それもないから、そのまま引き取ってもらったけど。

(DJ松永)でも俺もその感じだと思うわ。大家さんがいて。借家で。その土地の中に家が建っているんだけども。マンションとか、そういうのじゃないから。取り壊すのも大変だと思うんだよね。

(R-指定)でもまあ、見に行く……地元に帰ったらその「ありがとう」とお別れは言いに行きや?

(DJ松永)フフフ、そうだな。たしかに(笑)。それはそうだ。

(R-指定)俺、まだたまに行くもん。地元に帰ったら。

(DJ松永)うわっ! いや、わかるなー。

(R-指定)地元に帰ったら俺、免許持ってないから。オトンの車の助手席に乗って。「ちょっと前の家、寄ってや? ちょっとお参り、行こうや」って。

(DJ松永)オトン、迷惑……(笑)。お前、すぎよね。いまだにオトンを足に使っているRに俺、震えているんだけども(笑)。「R、現役ですね!」って思うよ(笑)。

(R-指定)全然、全然(笑)。だから、あれや。あれにしよう。

(DJ松永)なによ?

(R-指定)「松永生誕の地、松永記念館」にして。もうすごいよ。ファン殺到。長岡に。聖地巡礼みたいになるよ。

(DJ松永)ヤバいよ(笑)。だから早いって。まだ早いと思うよ?(笑)。

(R-指定)長岡の世界を取ったDJよ?

DJ松永記念館案

(DJ松永)全然早い。大家さん、絶対に納得しないし。あの、ゴジラ松井ぐらいにならないの。記念館は。

(R-指定)フフフ、そうやな(笑)。

(DJ松永)でも、Rがその実家にたまに行く感じ、めちゃくちゃ分かるわ。だって俺も高校を辞めた時さ、めちゃめちゃ高校の周りを部屋着でチャリでウロウロしまくったもん。外周しまくったから。チャリで。

(R-指定)俺もやってたなー。仕事なかった時、ずっと地元の中学や高校の周り、うろついていたな。小学校とか。

(DJ松永)安心するんだよね。なんでなんだろうね?

(R-指定)自分が手放したものとか過ぎ去ったものにいまだにしがみつき続けてるんやで。

(DJ松永)執着して。4月1日、ちょっと行きたくないな。怖いな。

(R-指定)よくそんなやつらが新しいことの話、しようとしたな。新しいこと、ひとつも出てけえへん(笑)。

(DJ松永)それで「10、9、8……」じゃないよな(笑)。めでたくもなんともないよ(笑)。

<書き起こしおわり>

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