佐藤浩市さんが2022年5月28日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』に出演。ナイツのお二人と大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の上総介広常役について話していました。
/#上総広常(かずさ・ひろつね)#佐藤浩市
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坂東武士団で最も頼りになり最も危険な男。二万騎ともいわれる大軍勢を率いており、頼朝が合流を切望するが、その去就は読めない。#鎌倉殿の13人あすに続きます。 pic.twitter.com/fqFWyIVfxo
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) December 16, 2021
(塙宣之)もう大河、見てますんでね。
(土屋伸之)大河ね。上総介はめちゃくちゃキャラクター、あれですね。もうハマっちゃいますね。あのキャラクターは。だから余計、ちょっと退場シーンは胸を締め付けられたんですけども。
(佐藤浩市)三谷さん、大概当て書きっていうんでね。当て書きっていうことは、僕はそういうキャラクターに見られてるんだなっていう……そう思うことも多々あるんですけどね。でもだいたい、三谷さんがなんか一癖、二癖ありながら。でも、なんかやっぱり本屋さんっていうか、演出家……彼は脚本家だけど。その優しさなのかな? ちょっと、最後に芝居場を持ってきてくれてるっていうね。
(土屋伸之)ああ、なるほど。
(塙宣之)そこはじゃあ、細かくは書いてないんですか? 脚本には。
(佐藤浩市)あまり、そうですね。結構、ト書きではそんなに書かないタイプの人ですからね。
(土屋伸之)でもあの時代人物、なかなかちょっとキャラクター像が見えにくい部分もあると思うんですけれど。
(佐藤浩市)たしかに、正直言って自分も不勉強なのかね。なんか上総介広常って言われてもなかなかピンと来ない役だったし。もうヒントは「坂東武者」っていうだけでね。千葉の豪族っていう。そういうぐらいしかあんまりなかったんで。いろいろ見ても、あんまり残ってないんですよね。だからまあその分、作りやすかったっていうのもあるし。で、もうほとんど江戸弁のべらんめえ調なんですよ。セリフが。「これじゃ芹沢鴨と変わらねえじゃねえか」みたいなね(笑)。
(土屋伸之)同じ三谷さんの作品でね(笑)。
「これじゃ芹沢鴨と変わらねえじゃねえか」
(佐藤浩市)前に『新選組!』でやっていた。だからまあ、そこらへんは「そんな感じでやってね」みたいな感じでは受けとったんで、そのまま……まあ、あんまり意識せずに。その場の愛らしさっていうかね。強烈な個性なんだけ、ちょっと愛らしさもあるみたいな。そういうところをやればいいのかな、みたいな。
(塙宣之)大河の現場って三谷さんは来られないんですもんね?
(佐藤浩市)来ないですね。『新選組!』の時には、ちょこっと最初の方ぐらいに来たのかな? もう今は大作家先生ですからね。あんまり現場には来られないじゃないですか?
(一同)アハハハハハハハハッ!
(塙宣之)まあ、単独の映画とはちょっと違いますもんね。
(土屋伸之)でもやっぱり三谷さんの話の中に入ってくる佐藤さんは、このだからダンディーさとのギャップで、かならずちょっと笑わせるシーンがあったりとかしてね。やっぱり面白いですよね。
三谷幸喜を笑わせたい
(佐藤浩市)まあ、そこらへんをやってほしいっていう。あの人が監督をやった時も、モニターを見ながら自分で1人でクスクスクスクス笑っていて。なんかやっぱり三谷幸喜を笑わせたい。でも、「笑わせたい」と思ってやるぐらいつまらないこと、ないじゃないすか。それはもう、お二人は一番よくわかってると思うけど。舞台に立っていても、「笑わせよう」っていうあれが見えちゃうと絶対に客は引くっていう。そこらへんのこのさじ加減というか、距離感っていうのをどうやろうか?っていうのがテーマだと思うし。僕らもやっぱりそうですよね。
(塙宣之)いまだにやっぱりそこらへんはわからない時とかも?
(佐藤浩市)ありますね。あとは相手の芝居も当然あるし。その現場の空気感もあるんで。それをどういう風に自分の中で咀嚼しようかなっていう。「咀嚼」っていうほどでもないけども。その時、パッと立った瞬間に感じたことを大事にしながらね。
(塙宣之)なるほど。
<書き起こしおわり>