橋本和明と佐久間宣行 有吉弘行を語る

橋本和明と佐久間宣行 有吉弘行を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

『有吉の壁』などを手掛ける日本テレビ・橋本和明さんが2022年5月25日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』にゲスト出演。佐久間宣行さんと有吉弘行さんについて話していました。

(佐久間宣行)メールきております。「有吉さんとの番組が多い印象ですが、一緒に仕事している中で有吉さんという人はどんな風に見えていますか?」っていう。

(橋本和明)ああ、でもなんか僕、結構ずっと仕事を……もう『ゼミ』が9年ぐらいですけど。やっぱり連絡も直接することはないですし。なんかある程度、やっぱり距離感っていうか、いい緊張感があると思ってて。で、僕がすごいなと思うのは『壁』で修学旅行シリーズっていうのをやってるんですけど。ロケに行って、ブワーッと。なんかそういう企画とかも、やっぱりどこかの時に有吉さんが「新しいこと、なんかやりませんか?」って言ってくれる。

(佐久間宣行)ああ、そうなんだ。へー!

(橋本和明)なんかそれが、やっぱりどうしてもディレクターって保守になるじゃないですか。うまくいってることがあったら、それを続けていけばいいかとか、何とか番組を守っていかなきゃ、とかって思う時に常に「新しいこと、なんかやりましょうか」みたいなことを言ってくれるから。それがなんかすごい「ああ、このタイミングなんだ」っていうのが自分の中では刺激になるというか。

「新しいこと、やりましょうか」と言ってくれる

(佐久間宣行)僕はね、たぶん一番最初に仕事したのって、まだ有吉さんが再ブレイク前ぐらいなんですよ。今で言うと信じらんないんだけど、後輩の番組で。濱谷っていうプロデューサーがいるんだけど。ドラマとかをやっている。それがバラエティをやっていた時に初めて通した企画が『熱狂的ファンツアー』っていうので。たとえば寅さんファンとか、後藤真希ファンの芸人とかがみんなで旅行に行きながら、それを巡るみたいなやつの中に……有吉さんはなんだかわからないけど、途中参加するみたいな。ビビる大木さんがMCの番組だったんだけども、途中参加するっていう。

で、BEE BRAINっていう制作会社が作っていたんですけども。俺はそれにヘルプで行ったんですけど。有吉さん、途中で合流するんだけど。その時の有吉さんね、まだ再ブレイク前ぐらいで。ずっとファミレスで待たされていたの。その途中のロケ地のファミレス楽屋で。「有吉はね、そこで待ってるから」って。「えっ? 1時間とか押してるけど、いいんですか?」「ああ、有吉はファミレスにいるから」っつって。有吉さん、ファミレスピックアップみたいな(笑)。「いい人だな」って思いつつも。そんな時代でしたよ。俺、有吉さんとはじめて仕事したのは。10何年前かな?

(橋本和明)僕はもう本当、MCをやった時が初めてぐらいですね。

(佐久間宣行)そうか。その時にやっぱり「有吉さん、めちゃくちゃ面白いな!」と思って。で、『ゴッドタン』になんかあだ名芸とかでブレイクする前ぐらいから「M女オーディション」っていう企画とか、そういうのに出てもらってたんだけど。やっぱり有吉さんってこっちが用意したのを……『ゴッドタン』ではそうなんすけど。ぶっ壊してくれるんですよ。ぶっ壊して、展開を作ってくれるから。ゼロの方に。で、それに劇団ひとりとかが喜んじゃうから。そういうので、毎回毎回新しい風に転がしてくれるっていうイメージがあったな。

(橋本和明)そうですね。だからコロナでロケができなかった時に……本当に『壁』が最初、始まって始まった時にコロナで。もうロケに行けなくなっちゃったんですよね。一般人の壁が。で、「これ、番組続けられるかな?」ってなった時にもう、苦し紛れに「スターの自宅中継選手権」っていって。みんな、スターになりきって自分の自宅から中継するんですけど、ものまねしてるからスターの自宅ですっていう。まあ、すごい荒い企画ですけど。あれもやっぱり有吉さんがどこを振るか、みたいな。

(佐久間宣行)あれの安村の振り方なんか、異常な面白さだったもんね。

(橋本和明)すごかったですね。で、自宅で何回も水をかぶるっていう。あの原田龍二さんをやったのかな? それが「温泉ロケの練習だ」って言って自宅を水浸しにするっていうネタやった時に、あれをやっぱり何回も……「原田さん、どうですか?」って言って、何回も何回も行くじゃないですか。ああいうのとかをやっぱりやってもらえるってのはすごいなと思って見てますね。

(佐久間宣行)あと、俺はレギュラーをやってないからあれですけど。レギュラーをやってる人たちもそうかもしれないけど。絶対に一線を越えた仲の良さにはならないですよね。ディレクター陣とね。

(橋本和明)そうですね。はい。なんかでも、それはすごい緊張感があって。

(佐久間宣行)俺はそういうタイプの演者はすごい助かるんですけど(笑)。

(橋本和明)いや、難しいですよね。距離感って。

演者とディレクターの距離感

(佐久間宣行)そうですね。それぞれ違うけど。もっと上の世代の人は結構、すごいべったりな人もいるけど。俺らの世代はそこまでではないかな。

(橋本和明)ないと思いますね。でも佐久間さんも割とそうですよね。そんなに……。

(佐久間宣行)全然ですね。「全然」っていうか、まあまあ、1年に1回ぐらいは打ち上げに行くけど。でもそれぐらい。

(橋本和明)それぐらいが良くないですか? なんか1年に1回ぐらい、腹を割って軌道修正をし、「何か思うことありますか?」ぐらいがなんかちょうどいいなっていう。

(佐久間宣行)そう思うな。それで有吉さんとかとやりつつ、僕と橋本さんが初めてちゃんと番組を作ったのって『東京03とスタア』なんですけど。あれって何で始まったでしたっけ?

<書き起こしおわり>

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