安住紳一郎さんが2022年4月24日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で単語の区切りについてトーク。「ヘリコプター」「カメハメハ」「キリマンジャロ」など意外な区切りをする単語を紹介していました。
(安住紳一郎)続いて、女性の方からのメールです。ありがとうございます。「魚肉ソーセージなどの原材料になっているスケトウダラの正体がわからず、ずっとすごしてまいりました」。そうね。スケソウダラとも言いますけどもね。「ひとつのまとまった名前とも、魚とも思わず、『スケ』と『ウダラ』のペアだと思い込んでいました。自分の中のイメージでは助さん・格さんなどのような相性の良い2人組のペアのような感覚だったと思いますが、まさか人間なわけがないのに妙に納得していたような気がします。今でも魚の実態をよくわかってはいませんが、でもどちらかというと音の区切りが『スケトウ・ダラ』だったと判明した時の衝撃は『ああ、そこで区切るのか!』と凄まじいものだったと記憶しています」。そうね。
(中澤有美子)ありますよね(笑)。
(安住紳一郎)「スケとウダラ」ってずっと思っていたんだね。「スケとウダラ」だと思っていたら「スケトウ・ダラ……そうか!」っていう。
(中澤有美子)そこ?(笑)。
(安住紳一郎)「……すぐに調べたり親に聞いたりなどすればよかったものの、なんとなく勝手に自分の中で思い込んでしまい、最終的に魚の名前なのだと中高生の頃だったか、ふと親から教えてもらうまで、ずいぶん年月がかかったような気がします。勝手な思い込みはいつも真実に気づくまで予想外の時間がかかりますね。振り返ってみると『スケとウダラ』って誰? そして、なぜその結論でしばらく納得していたんだ? と自分で自分が謎で仕方がありません。ヨーロッパで聞いています」っていう。
(中澤有美子)ああ、まあ! ありがとうございます。
(安住紳一郎)ねえ。ヨーロッパでね。そうですか。たしかにスケトウダラ、うーん。たしかに。
(中澤有美子)スケ&ウダラっていうことですね(笑)。
(安住紳一郎)スケとウダラっていうね。たしかにね。どこで切るかってね、意外に勘違いしてて。笑えない部分はありますからね。私も社会人になってから……有名なのは何ですか? 「ヘリコプター」ですか。ヘリコプターはどこで皆さん、切りますかね?
(中澤有美子)「ヘリ」でしょう?(笑)。
(安住紳一郎)「ヘリ」だと思いますよね。「ヘリ・コプター」だと思いますよね? これ、「ヘリコ・プター」なんですよね。
(中澤有美子)あれ? 「8」とか「6」とか、そういう数字の意味なんでしたっけ?
(安住紳一郎)うん?
(中澤有美子)あれ? 違いますね?(笑)。
ヘリコプター=ヘリコ・プター
(安住紳一郎)「ヘリコ(helic)」が「螺旋」じゃないかな? 「ヘリコバクター」とか言いますよね。そうなんですよね。だからNHKのアナウンサーなどはヘリコプターを略す時は「ヘリ」とは言わずに「ヘリコ」って頑なに略してるはずですよ。
(中澤有美子)本当に!?
(安住紳一郎)そうです、そうです。「ヘリコ・プター(helic・opter)」ですからね。ドン・キホーテはもう有名ですもんね?
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)ついつい「ドンキ、ドンキ」って言っちゃうから「ドンキ・ホーテ」かと思いきや、「ドン・キホーテ」ですもんね。あとこれ、難しいですよ? 「カメハメハ大王」。これ、どこで切りますか? まあ「カメハメハ」と「大王」の間では切りますけども。カメハメハですね。ハワイの王様、カメハメハね。
(中澤有美子)「カメハメ・ハ」?
(安住紳一郎)ですよね? そのへんで切りますよね。これは「カ・メハメハ」ですかね。
(中澤有美子)「カ」の家の人?
(安住紳一郎)「カ・メハメハ」です。これ、覚えておくといつか役に立ちますよ。キリマンジャロは難しいですよ? アフリカの山。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)発表します? キリマンジャロは……どこで切るんだっけな?(笑)。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! そうなのよ。カメハメハも聞いたことあったのに忘れたりするから。
(安住紳一郎)キリマンジャロも意外なところで切るんですよね。ああ、そうだ。「キリマ・ンジャロ」です。
(中澤有美子)「ンジャロ」かー。
キリマンジャロ=キリマ・ンジャロ
(安住紳一郎)「ンジャロ」です。「輝く山」みたいな意味ですね。「キリマ・ンジャロ(Kilima+njaro)」ですからね。ええ。どうせ、すぐ忘れますね。
(中澤有美子)そうなのよ(笑)。
(安住紳一郎)「意外なところで切れる」っておいうところだけ覚えておいてもらって。
(中澤有美子)そうですね。「ンジャロ」は日本語にないからね。
(安住紳一郎)だいたい間違って「キ・リマンジャロ」とか言ってね、訂正させられる羽目になるっていう。
(中澤有美子)フフフ(笑)
<書き起こしおわり>