野田クリスタル ダウンタウン31年ぶりの漫才を語る

パンサー向井とココリコ田中 ダウンタウン31年ぶりの漫才を語る マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0

マヂカルラブリー・野田クリスタルさんが2022年4月7日放送のニッポン放送『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』の中でダウンタウンのお二人が『伝説の一日』で31年ぶりに漫才を披露したことについて話していました。

(村上)さあ、そしてダウンタウンさん。漫才を。

(野田クリスタル)そこはもうやっぱり……。

(村上)あなたはだから現地にいたっていうことですか?

(野田クリスタル)これがまた、ちょっといろいろありまして。僕はその日ね、時間が空いたんですよ。ネタ出番から。ネタ出番から『駐在さん』まで3時間、空いたんですよね。

(村上)そうですね。僕らのネタ出番の公演があって、ダウンタウンさんの出番があって。その後に『駐在さん』ですね。だからそこは空いてるんですね。僕たちは。

(野田クリスタル)で、「NGKにはいないでください」って言われるんですよ。密になるんで。「だからどこか、出ていってほしい」っていうスタンスではあるんですね。吉本的には。で、僕は丁度、ちょっとジムに行きたかったんで。その間にゴールドジムに行ってたんですね。で、あらかじめ結構前からマネージャーに「ダウンタウンさんの出番の時間だけ教えといてくれ」っていうので聞いておいて。あらかじめ時間は知っていたんですよ。だからそれに合わせて全部、計画的にその日の時間をね、組んで。「この時間にタクシーに乗れば間に合う」って。それで戻って……戻ったは戻ったんですけど。「これ、見に行っていいのかどうか、ちょっとわからんな」とはなったんですよ。

(村上)本当にそこなんですよ。僕はだから、それがもう怖すぎて行けなかったですよ。

(野田クリスタル)で、僕も最初は4階の大部屋に行ったんですよ。で、みんな芸人が集まっていて。いろんな芸人がいたんで。「ああ、やっぱり2階はみんな、行けなかったんだな」って。

(村上)2階が舞台袖です。で、4階が楽屋ですね。大楽屋みたいな。

(野田クリスタル)「さすがに舞台袖に行ったら怒るんだな」っていう風に、それを見てなったのね。で、僕はゆっくりそこで飯でも食いながら見るかってなったんですけども……ジャンポケの太田が「ちょっとこれ、野田さん、袖に行ったらダメなんすかね?」みたいなことを言って。「いやー、さすがにダメなんじゃない? だって先輩とかもこの大部屋にいるしさ。っていうことは2階、入れなかったんだろう?」って言ったら太田が「ちょっとバカなふりして行ってみません?」って言い出して(笑)。「まあ、そうだな」っつって(笑)。なりますよ、もう、やっぱり。しょうがない。

(村上)ラッキー?(笑)。

(野田クリスタル)「助かる! こういうヤンキー、助かる!」ってなって。

(村上)まあ最悪、責められた時は太田のせいにして(笑)。

(野田クリスタル)太田が一発で行けるし。もう最高の状態よ。それでもう早歩きよ。子供みたいに早歩き。

(村上)もう本当にすぐ?

バカのふりをして舞台袖へ行く

(野田クリスタル)もう数分前になっていて。で、2階に降りたんですよ。そしたらもう、大量の芸人がいまして。

(村上)いていいんだっていう(笑)。

(野田クリスタル)そう。「じゃあ、もっと早くいれたよ、バカ!」って。

(村上)「もっと前の方で見れてたよ、バカ!」って(笑)。

(野田クリスタル)「見れてたよ。ふざけんなよ。それやっていいんだったら……言えよ!」って。

(村上)だからもう、途中で止められなくなったんだろうね。

(野田クリスタル)もう最初の1人とかは大先輩。今田さんとか。最前列はそのあたりよ。

(村上)なるほど。で、もう皆さん、いるし。しょうがないやってなったんだろうね。

(野田クリスタル)なって。「しょうがない。じゃあ、みんなで見れるようにしますか」っつって。僕も本当に8列目ぐらいかな? 隣に奴さんがいて。で、俺はもう背伸びして松本さんの姿を確認するだけよ。

(村上)舞台は見れるの? 袖からは。

(野田クリスタル)モニターしか見えない。さすがに。で、もうメンツはすごかったですよ。袖は。全世代……俺はもう本当、あれをたとえは良くないけども。『ONE PIECE』のロジャーが処刑される時を思い出したよ。全世代がそれを見てた。あの場で。後の最強の世代。もう千鳥さん、今田さん、かまいたちもいるし。それこそM-1ファイナリスト。去年のとかもズラリ。全世代がそこに集まって。

(村上)太田もいて。

(野田クリスタル)太田もいて。もももいて。

(村上)「もも↑」ね。

(野田クリスタル)「もも↑」ね。もももいて。

(村上)太田、頑張りすぎて今田さんの隣とかまで行ってないですか? 大丈夫ですか?

(野田クリスタル)そこは様子見ながら。で、やっぱりね、僕たちはまだその時は……今はもう、みんな知ってるからあれなんですけど。僕たちは何も聞かされてないんですよ。ダウンタウンさんが何をやるかを。

(村上)そうなんですよ。

(野田クリスタル)で、舞台袖でみんな、見たんすよ。ざわつきだしました。本当にさすがにそれは。「おいおいおい……マイク立ってるぞ? おいおいおい。ちょいちょいちょい、待ってくれ。ちょいちょいちょい、マイク立っているんですけど?」ってなってまして。「えっ、これ、やるのか? 本当にやるのか?」「いやいやいや……そんな時間、あったのか?」って。

(村上)やるにしても、何を?って。

(野田クリスタル)「何を。どれを。新作? フリートークじゃないの? それか、歌を歌うとか?」って。いろいろとあったと思うんですけども。コントでもいいしね。

(村上)100周年の時は歌だよね。

(野田クリスタル)歌だった。だから集団コントっていうのもありうる話だよね。最近、よく見ますから。

(村上)集団はでも、そのあたりではもうないってなってるんだよね。他に演者がいないんんだから。

(野田クリスタル)で、マイクが立ってるし。でも、お互いにもう談笑してるぐらい、すごい緩いんですよ。松本さんも浜田さんも。「なんや、やりづらいな」みたいな。で、出囃子が流れまして、行きました。

(村上)出囃子もね、「ああ、それなんだ……」っていうね。

(野田クリスタル)で、2人が舞台上に行って。飛び出して。珍しく奴さんが「前、行っちゃおうよ」って……(笑)。

(村上)おおっ! 素敵な誘い(笑)。

(野田クリスタル)そう。粋な誘いをしてくれて。前に詰めていきましたよ。「俺みたいなのが前に行っていいのかな?」って。行って。結構前まで行ったんすよ。袖は見れないけど。袖がギリギリ見えないところぐらいまで前に行って。「まあ、しょうがない。モニターだな。モニターで見よう」ってなったんですけども。僕の1個前でもうガッツリ、前の方にいたのがもものまもる。でして。

(村上)まもる。……まもる。がヤンキーだね? 攻めそうな方だね。

(野田クリスタル)攻めそうな方が攻めていました。今回はせめる。でした。本当に。

(村上)そんなの、後ろであぐら顔なのに?

(野田クリスタル)顔なのに(笑)。最前列でガン見。熱ったね、あいつも。

(村上)まあ、本当にお笑い好きそうだもんね。ももは2人ともね。

(野田クリスタル)で、ネタの内容に関してちょっと配信を見てもらうのが一番ですけども。でもね、僕はやっぱりすごい袖ならではのいいものを1個、見れたというか。いいものというか、「なんかすごい光景だな」って思ったんですけど。すごいね、僕はじっと見ちゃったんですけど。モニターで、2人が漫才やってる姿を腕組んでじっと見る大悟さん。やっぱりそれがなんか、受け止めるみたいな。「ワイが次の松本さんや」みたいな(笑)。

(村上)「ワイ」って思ってるの?(笑)。

(野田クリスタル)「ワシが次の松本さんや」っていう。なんかそれを感じるように真剣に見ていて。

(村上)楽しんでるわけでもなく、笑うわけでもなくね。

ダウンタウンのネタをじっと見る千鳥・大悟

(野田クリスタル)ちょっとこれ、すごい……でもにこやかではあったな。それがすごいかっこよくて。次世代っていう。「今、受けとめられるものを全部、受けとめておこう」みたいな。「今は見よう」みたいな。

(村上)『ヒカルの碁』だ。

(野田クリスタル)そう!

(村上)「なんであの時、俺は自分で打ったんだ?」って後悔するみたいな。

(野田クリスタル)「見よう」って。

(村上)「ちゃんと、全力で見ればよかった」という。それをもうやっているんだね。

(野田クリスタル)もう全部、吸収している。

(村上)それは……あなたもちゃんと受け止めたんですか?

(野田クリスタル)僕はそこからもう、それを見ちゃってるんで。もっとちゃんとダウンタウンさんの漫才に集中すればよかったっていうぐらい、周りを見ていましたね。

(村上)ああ、大悟さんを見ていた?

(野田クリスタル)大悟さんを見てた。魅力的すぎて。

(村上)大悟さんと、まもる。を見ていた?

(野田クリスタル)まもる。を。もう気になって気になって。いや、本音を言うとまもる。に対しては「代われ!」って思ったし(笑)。「先輩だぞ、代われ!」と思っていたし。

(村上)ダウンタウンさんが漫才、ネタをやってる中……。

(野田クリスタル)雑念だらけ。

(村上)「まもる。、代われ!」って?(笑)。

(野田クリスタル)「まもる。、代われ!」「大悟さん、かっけー!」って。

(村上)そうですか(笑)。いや、でも本当にね、こんな貴重な時を迎えれるっていう。同じ全体の中にいれるっていうのは本当に嬉しかったですね。

(野田クリスタル)で、本当に打ち合わせしてなかったみたいですからね。やっぱり袖に帰ってきてからも「もうあそこで終わらせるしかなかったわ」みたいに浜田さんも言っていたから。やっぱり決めてなかったんだって。

(村上)まあ、ちょっと最後は「ええの?」みたいな空気も出していたしね。「終わるで」みたいな。

(野田クリスタル)だからマジで決めていなくて。いつ、ネタに入っていたかもわかんないぐらいスムーズに入っていって。あのネタをどこまで把握して、どこまで想定していたのかわかんないけど。でも松本さんは自分の事務所でずっとお笑いのことを考えてるらしいんですよ。だからやっぱりこの『伝説の一日』のことも相当いろんなことを想定して、考えていたのかなって思いますね。

(村上)どうなんだろう? どこまで用意していってるんだろう。「こうなったらこれをやろう、こうなったらこれをやろう」まで全部、あったんですかね? そのへんはもう……。

(野田クリスタル)それはもうわかんないです。こればっかりはちょっとわからないですね。

(村上)僕らレベルではちょっとそこはもう……。

(野田クリスタル)だから考察班が必要ですね。

(村上)もっと、本当にバカなふりをしたやつがもう松本さんに聞くしかないですよ。

(野田クリスタル)太田っていうこと?

(村上)いやー……?

(野田クリスタル)「野田さーん、バカなふりして、聞いてみましょうよ?」っていう。

(村上)「松本さん、あれ、どこまでがネタなんですか?」って(笑)。無理よ。太田くんは無理だね。それ。もう、それができる芸歴とかじゃないです。彼は。

(野田クリスタル)おたけなら行けるかな?

(村上)おたけなら行ける!

(野田クリスタル)まだおたけの方がいいか。「松本さん、サイコッチョー! 漫才、サイコッチョー!」って(笑)。

(村上)おたけ(笑)。もう、松本さんのパワーに当てられて。

(野田クリスタル)「サイコッチョー!」の状態で灰になってさ(笑)。「サイテッチョー!」って言いながら灰になって(笑)。いやー、でもダウンタウンさん、ネタが終わった後も帰るの早かったですね!

(村上)本当にそのまま帰ったんでしょう? 何もなく。僕、入りで待っていたエレベーターに浜田さんが乗ってました。で、「おおう、これからか?」的な空気で帰っていかれて。そのマスクをして私服の僕を「わかる人」みたいな感じで声かけてくださって。それが本当に嬉しかったですね。私はその時はダウンタウンさんがなにをやったのか、まだ見てないんで。まさか、あんなことをやった後にあんなに普通の顔をして帰っていったんだって。

ダウンタウンのネタ後の芸人たち

(野田クリスタル)あの後もさ、みんな4階に戻るんですよ。大楽屋の方にね。ネタを、伝説を見た後ですよ。マジでもうずっと、映画が終わった後の映画館みたいな。ふわふわしている感じ。言葉もないんだけど。あれ、あるじゃん? ふわふわした感じ。感想、めっちゃ言いたいことあるけど、今はずっとふわふわしてるっていう。

(村上)自分の中で、頭で考えて。

(野田クリスタル)そう。考えている時の感じに全員、なってて。なんかため息しか出なかったな。あの時は。

(村上)見てない方はたぶん、見た方がいいですね。これはさすがに。さすがにチケットをぜひ買って見ていただけたらと思いますね。もうだって、次がいつになるかとか、次がまずあるのかとかもわからないわけですから。これはもう買った方がいいでしょう。見ておいた方が身のためですね。

(野田クリスタル)いやー、なんかすごかったな。『ガキ』の漫才の時の要素もあり、ハガキの要素もあり。ボケる感じが……なんか全部が入ってたなって。で、最近のニュアンスもある。うん。

(村上)ため息です。

(野田クリスタル)ため息でしたね。

<書き起こしおわり>

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