星野源 丸沼高原レストランとんふぁんライブカメラの不思議な魅力を語る

星野源 丸沼高原レストランとんふぁんライブカメラの不思議な魅力を語る 安住紳一郎の日曜天国

星野源さんが2023年9月16日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でついついYouTubeで見てしまうライブカメラ「沼高原レストランとんふぁん」の不思議な魅力について話していました。

(安住紳一郎)それでは今日、お聞きするテーマはこちらです。星野源さん、よもやま話。まずは一気に紹介します。その1、丸沼高原レストランとんふぁん。その2、阿佐ヶ谷から世界へ。その3、私が好きな話。以上の三つです。ひとつ目、丸沼高原レストラン、ひらがなで「とんふぁん」。これ、なんですか?

(星野源)これは、なんとなくなんですけど、安住さんならなんとなくわかってもらえるんじゃないかな、みたいな話をしてみたくて。僕、さっきもお話した通り、ちょっと深夜めに作業をすることが多いんですけど。「ちょっと飽きたな」とか、「行き詰まったな」みたいな時に見るYouTubeのチャンネルがあるんですけど。それが群馬県にあるスキー場の中にある食堂のライブカメラなんですよ。

(安住紳一郎)はい。

(星野源)で、ライブカメラなんですけど。その食堂が今、夏期なので休業をしてるんですよね。

(安住紳一郎)スキー場の?

(星野源)はい。スキー場の食堂なんですけども。丸沼高原のレストランとんふぁんっていうところなんですけども。それがね、ぬいぐるみが二つだけ置いてあって。休業中なんでお客さんが来ないんですけど。夜中もずっと、ライブ配信してるんですよ。それが怖くて。写真、撮ってきたんですけど。

(安住紳一郎)だから、ほとんど変わらないってことですよね?

(星野源)こういう感じで。なんかちょっと、ホラー映画みたいな感じで。

(安住紳一郎)学食みたいな。

(星野源)はい。学食みたいな、だだっ広いところで。深夜にだいたい……これ、今見てる人の人数とか出るんですけど。いつも10人ぐらい、見ているんですよ。

(安住紳一郎)ええっ?

夜中でも10人ぐらい見ている

(星野源)この全く動かない映像を10人ぐらい、深夜の2時とか、丑三つ時とかに見てて。これがなんか面白くって。僕、ちょっとホラーが好きなのもあるんですけど。「今、10人がこれを見てるんだよな」って思うと、なんかちょっと楽しくなってきちゃって。なんか、仲間を見つけた気持ちになるっていうか(笑)。

(安住紳一郎)で、1人増えたり、1人減ったり(笑)。

(星野源)減ったりとか。で、たまにこのぬいぐるみが……クマのぬいぐるみとペンギンのぬいぐるみが移動したりするんですよ。1回、ちょっと暗くなったりして移動するんで、たぶん従業員の方が律儀に、飽きないようにちょっと動かしてるみたいなんですよ。

(安住紳一郎)何時ぐらいに動かしてるんですかね?

(星野源)ちょっとわからないです。僕、その瞬間は見たことがないんですけど。なんかそれをキャプチャーした映像を見たことがあって。怖いのと、でもなんかむしろ、ちょっと安心するみたいなのがあって。

(安住紳一郎)変わらない場所みたいな。

ちょっとずつ動いてくるぬいぐるみたち

(星野源)あと、同じところのキャンプ場のこういう、本当に何も映ってない夜中のキャンプ場なんですけど。これ、たまに天気のいい日になると、星がチカチカしてて綺麗なんですよ。なんかそういうのを見ていて。結構、ライブカメラ好きな人、多いと思うんですけど。車とかが行き来していたり、人がいっぱいいたりとかっていうのを見るのが好きな人も多いと思うんですけども。僕は人がいない方が好きで。なんか安心するっていうか。

(安住紳一郎)24時間やっているお弁当屋さんとかね、ライブカメラがあって。なんか人が物を買ってるのを見るのが楽しいっていうかね。なんとなく落ち着くっていうのはわかりますけど。全く変わる要素のないものを。

(星野源)なんかディストピアを見ているみたいな感じがして。「人間、いなくなったな。ほっとするな」みたいな。そんなのがあるんですよね。

(安住紳一郎)なんでこの丸沼高原のこのライブ配信のところにたどり着いたんですか?

(星野源)それが、突如おすすめに上がってきたんですよ。YouTubeさんが、なんていうか、「あなた、これ好きでしょう?」みたいな感じで一気にドーンっておすすめみたいな感じで来て。「なんだろう、これ?」と思って。でもその、サムネイルっていうんですか> クリックする前のサムネイルと、いわゆるライブ配信を実際にしている時間帯が違ったんですよ。そのサムネイルは昼間の、さんさんとした明るい状態ので。「なんだろう、これ?」って思ってクリックしてみたら真っ暗の、誰もいないのが出てきて。「怖っ!」ってなって。「でも、ちょっと、なんかいいかも」みたいな。

(安住紳一郎)またその一番最初の、昼間の映像で行ってみたら夜中だったっていう、その落差に心掴まれちゃって。

(星野源)ちょっとギャップに(笑)。これ、ちょっと好きですね(笑)。

(安住紳一郎)変わった方だね(笑)。

(星野源)なんとなく安住さん、好きかなって思ったりしたんですけど。ちょっとわかんないですけど。

(安住紳一郎)私も好きですね。

(星野源)それはよかったです。

(安住紳一郎)また、全く何も変わりばえもないライブ映像を今、世の中で10人の人が見てるっていう、その薄気味悪さみたいな。

(星野源)はい。たまに2人の時があるんですよ。すごいドキドキするんですよ。「これ、2人か……」みたいな。「なんか、怖い!」ってなって。

(安住紳一郎)「先に降りてはなるまい」みたいな。どこかの誰かと繋がってるっていうね、なんかそういう感じもありますよね。

(星野源)なんか妙に繋がってる感覚があって。でもこれ、ちょっと話しちゃったんで。もう見るのはやめようとは思うんですけど。

(安住紳一郎)ああ、天邪鬼。

(星野源)なんかね、「これ、星野源が見てるんだ」と思われると、ちょっと興ざめするじゃないですか。なんか、迷惑かなと思って。それを楽しんでる人的には。

(安住紳一郎)ああ、そうですね。たしかに。

(星野源)なので、僕はもう見ないようにします。卒業。違うのを……結構、違うのがあるんで。ストックがあるんで。

(安住紳一郎)なるほど。

【ライブ配信】丸沼高原 レストランとんふぁん

<書き起こしおわり>

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