安住紳一郎さんが2022年1月30日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で勘違いしがちな名称についてトーク。「京王線」や「小田急線」などの電鉄会社の名称の意味を勘違いしていた話を紹介していました。
(安住紳一郎)練馬区の女性の方。ありがとうございます。「皆さんは『山吹色(やまぶきいろ)』を知っていますか?」。知っていますよ。山吹色ね。ちょっと渋めの黄色ですよね。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)「私は長年、生きてきましたが先日まで『やまぶ黄色』だと思っていました。『やまぶ』というなにかがあって、そして黄色。60近くになって先日、『あれ? もしかしてやまぶ黄色じゃなくて、山吹色なの?』と誰もいないのに恥ずかしくて本当に隠れたくなりました。こんなことに今さら気づくということは、私は他にもいくつかあるのかなとため息が出てきます。まあ、気にせずに生きていきますよ」。60歳近くということですけどもね。
(中澤有美子)女性の方(笑)。おもしろーい!
(安住紳一郎)たしかに、山吹色ってあの漢字を覚えるチャンスを失っていると「やまぶ黄色」みたいな。
(中澤有美子)昔のなんかそういう装束で使われていた黄色なのかな、とかね。
(安住紳一郎)そうね。萌黄色(もえぎいろ)とかね。海老茶とか薄紫とか、江戸紫みたいなことでしょう? 「なにかの黄色の種類だろうな」っていうのはわかっているけれども。で、実際に山吹色を見てもね、たしかにやまぶ黄色といえばやまぶ黄色だなって思うよね。「ああ、うん。やまぶっぽいよね。はいはい。なんか、そういう海藻があるんでしょう? やまぶっていう海藻だか植物があって。そのやまぶの黄色なんでしょう? そうだよね。海老茶だもんね」なんてね。「ローズピンクみたいなことでしょう?」って。やまぶ黄色ね。山吹色。
(中澤有美子)フフフ(笑)。
(安住紳一郎)いや、これは笑えないんですよ。意外にそういうエアポケットみたいなの、ありますからね。
(中澤有美子)話題にのぼることもなかなかないですから。
(安住紳一郎)そうですよね。私も東京に出てきてから、新宿から八王子に向かっている京王線、ありますもんね。皆さん、知ってますよね? あの京王線が東京の「京」と八王子の「王」……東京と八王子を結んでいるから京王線だっていうことに気づいたんですよ。それまではなんかちょっとプリンス的なことなのかなってずっと思っていたんですよ。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
東京の「京」と八王子の「王」で「京王線」
(安住紳一郎)またほら、京王百貨店のマークが王冠のマークだったりするから。まあ、遊戯王とかね、百獣の王的なことでかっこいい名前だなとは思っていましたよ。
(中澤有美子)そうですね。うん。「鉄道会社、やるなら王をめざせ」みたいなね。
(安住紳一郎)そう。「東京の王様っていうことなのかな?」って思ったりしていたんですけども。「八王子の『王』なんだ。そりゃあ八王子に行くわな!」って思ったね(笑)。
(中澤有美子)行き先ね(笑)。
(安住紳一郎)「そりゃあ、メインは八王子行きだよ!」って思ったっていうね。そういうこと、ありますもんね。笑ってられないですもんね。
(中澤有美子)私、それ数年前に安住さんに言われるまで、わかってなかったです(笑)。
(安住紳一郎)京王線が? 小田急線もそうですもんね。小田原に行くから小田急ですもんね。私、あれもしばらく「社長が小田さんなのかな?」って思っていましたよね。「小田さん……あっても小田島さんかな?」とかいろいろと考えたりしていたんですけども。笑ってられませんもんね。
(中澤有美子)本当に、本当に。わからないまま生きていること、多いですよ。
(安住紳一郎)総武線が意外でしたもんね。
(中澤有美子)ええと……上総・下総の国に行く。武蔵野とか?
(安住紳一郎)そう。武蔵国と上総・下総国を結んでいるんで総武線ですね。
(中澤有美子)いやいやー、今わかっちゃった!
武蔵国と上総・下総国を結んでいる総武線
(安住紳一郎)私もなんとなく、関東のジェネラルな感じを結んでいるので。そっちの……総合の「総」をつけているのか、みたいな。そうですよね?
(中澤有美子)「総合的に網羅している」みたいな(笑)。
(安住紳一郎)「総合的に網羅している電鉄系だから……武なの?」みたいな感じで。総武線だもんね。「えっ、違うんですか?」みたいな。ねー。
(中澤有美子)「武士が住んでいた関東でしょう?」みたいな。
(安住紳一郎)なんか総務部みたいな。そういう「なんでもやります」みたいな。「だいたい関東の中心を回っていますから。ジェネラルな感じの総武線……えっ、違うんですか?」みたいな。本当、そうですよね。意外に気づいてないこと、多いですからね。びっくりしちゃう。
(中澤有美子)本当です。
(安住紳一郎)本当ですよね。
<書き起こしおわり>