安住紳一郎さんが2022年3月13日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でマスク着用による顔面補正についてトーク。新型コロナウイルスが収束し、マスクを取る段階になって様々な社会問題が起きる可能性を示唆していました。
(安住紳一郎)そしてこの方はカナダからいただいております。バンクーバーの方ですけども。この方はカナダのバンクーバーに住んでいるということは特に関係なくて……マスク補正について。「マスクによる顔面補正について、思うところがあります」ということですね。これも先週、放送しましたね。これも聞き方、注意ですけどね。当然、世の中は見た目とかルッキズムに対してはしっかりした意見を持たなければならないという時代ですけども。やはり人の見た目というのはみんなが感想を持つことなので大事ですね。それでマスクの生活、もう2年続いていますから。いつになるかはわかりませんが、そろそろマスクを取る時期が来た時に皆さんが大変なつまずきを経験するのではないかと私は警鐘を鳴らしたということですね。
(中澤有美子)そうでしたね(笑)。社会問題になるという予言を……。
(安住紳一郎)これはね、大きな社会問題になりますよ。ええ。いや、もうなると思います。全員、そうなんですよ。全員がそうなんです。1人も漏らさずそうなんですよ。だから問題なんですよね。で、この方ですね。ありがとうございます。「カナダの前、オーストラリアのメルボルンに住んでいた時です。採用面接をする立場だったため、特にはじめましての人と話す機会が多かったのですが、個人的な統計をもとにした私の見解では、マスクで口元を隠されると男性は5割増し。普通の女性は6割増し。アイメイクに力を入れている女性は9割増しで美しく見えます。そして……」。ここからが大事ですよ。聞いてください。
「そして、逆にマスクを外した方がよく見えたことは今までにただの一度もありません。決して自分も褒められた顔の造形をしているわけではないので、本当に罪深い見解なのですが、どれだけ目元がよくても口周りで台無しになってしまうのです。残念です。そして、自分が感じていることはきっと他の人も感じていると思うので、それが嫌で嫌で仕方がありません。人間って本当に勝手ですね」というご意見です。なかなか耳の痛い意見なんですけども。この事実をしっかりと踏まえたいと思いますよ。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)あんまり人の見た目のことをああだこうだと言っちゃいけないんですけどもね。ただ、人間ってとても不思議というか、賢い生き物で。自分の見えない部分を自分の都合のいいように見てしまう習性がありますでしょう? それはそうですよね? うん。
(中澤有美子)そうですね。よく思いたいです。
(安住紳一郎)よく思いたいからね。結構、前向きな動物だから。そうですよね。隠されていると、そこに当たりがあるんじゃないかと思いますよね。うんうん。もしかして……って思ったりもしますし。そこに人がいるんじゃないかなとか、そういう警戒心もあるから大事っていうこともありますけども。絶対にいい風に思い描いちゃってるんですよね。顔の下半分を。自分が見たいものを見ちゃっているから。
(中澤有美子)そうね(笑)。
見えない部分を都合よく見てしまう人間の習性
(安住紳一郎)で、お付き合いがあってその人の元々の顔を知っていたとしても、その人の一番いい状態の下半分を想像しちゃっているからね。
(中澤有美子)ああ、そうかもね。はい。
(安住紳一郎)きちんとメイクができているとかね。すごく体調のいい時の下半分を想像しちゃっていたりするから。
(中澤有美子)ああ、たしかにそうですね。はい。
(安住紳一郎)なので、マスクを取った場合にはほぼ全員、他の人が見ている想像よりも下を行っちゃうんだよね。うん。これは大きいですよ。
(中澤有美子)そうかー(笑)。
(安住紳一郎)いや、これは全員にとって耳の痛い話だから。うん。まだあれでしょう? 皆さん。「いや、そんなことない」って思っているかもしれないですけども。それも皆さんがよく見ようとしているだけだからね。うん。
(中澤有美子)へー。お言葉ですけども、初対面の場合は想像以上にいいっていうこともあるようですよ。
(安住紳一郎)そうなんですか? それは元々の設定値が低いんじゃないですか? それはそれで失礼なんじゃない? 違うのかしら?
(中澤有美子)ええっ、そうなのかな? 聞いた人の話では、教育実習に来てくれた女性の若い先生をマスクのお顔しか見たことがなかったけども。ある時、マスクを取ったら大変な美人だったっていうことで女子高校生たちが騒然とした。マスクをすると「あっ、ああ……」っていう風になったって聞いたので「そういうパターンもあるんだ」っていうのを希望にしていましてね。
(安住紳一郎)ああ、そうですか。じゃあ、それは大至急王立科学アカデミーに報告をいたします。
(中澤有美子)そうですね。ええ、ええ(笑)。
(安住紳一郎)でも、そういうのもあるんでしょうね。
(中澤有美子)あるある。時々、あるみたい。
(安住紳一郎)時々、あるんでしょうね。へー、そうか。きっとでも、それは想像があれだったんだろうね。きっとね。なんでもっと上の想像にしてあげなかったんだろう?っていう気持ちにはなるけども。
(中澤有美子)そっちになるのかな?(笑)。
(安住紳一郎)そっちになっちゃったのかもしれないね。もしかすると、勝手にね、「公務員は地味な顔をしている」みたいなそういう思い込み補正があったのかもしれないよ。わからないけど。「学校の先生ってもうちょっと抑えめだよね」っていうことを思っていたのかもしれないですけども。わかりません。ほぼ全員を傷つける結果になっていますけども。ありがとうございます。
(中澤有美子)フフフ(笑)。
(安住紳一郎)もうね、成熟されている市場は創造的な破壊をもってしか前に進めないっていうことで、最近、ここ3週はお送りしてますんで。
(中澤有美子)はい?(笑)。
(安住紳一郎)「壊れかけのRadio」っていうことですよね。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)本当にそうですよ。いろいろと思うところはありますけどもね。はい。「壊れかけのRadio」ですよ。これが本物の。
(中澤有美子)本物の(笑)。
本物の「壊れかけのRadio」
(安住紳一郎)本物の……そうですよ。いろいろね、ボロボロになりながらお送りしていますけども。そうです。創造的破壊をもってまた今日も1歩、歩みを進めたいと思います。これはでも本当にそう思うので。近々、社会問題になると私は思っています。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)社会問題ですよ。本当に。だって、この方の話を笑って聞きますけどもね、「女性は9割増し」とか「男性は5割増し」って言ってますけども。実際にじゃあ自分の……これもまた問題ですけどね。人に値段なんかつけちゃいけないですけども。たとえば男性が自分がマスクをしている状態で100円で売られていたとするよね。自分が100円だって思って。で、マスクを取った瞬間にそれが50円になるんだよ? なかなかショックじゃない? 女性なんか100円だと思っていた商品がマスクを取ったら10円になっているんだよ? 「随分お値段下がりましたね」って思いません?
(中澤有美子)ラッピング効果ね(笑)。
(安住紳一郎)ラッピング効果ね。ということですね。人は見た目ではありませんけどもね。はい。ということでございます。
(中澤有美子)そうかー。
<書き起こしおわり>