安住紳一郎 新潟県十日町市の棚田での田植え体験を語る

安住紳一郎 新潟県十日町市の棚田での田植え体験を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2023年5月28日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で新潟県十日町市の棚田で田植えをした際の模様を話していました。

(安住紳一郎)さて、先週は私は新潟県の十日町に番組の中継で田植えに行ってきたんですけども。気分転換になりましたね。まあ、仕事で「気分転換」というのもちょっと横柄な話なんですけれども。素晴らしいところでした。新潟県十日町市。棚田があるんですけれども。本当に棚田っていうのは風が抜けるんですね。平地で作るよりも棚に作ってるのは、耕作する場所がないから傾斜地に作ったっていうことなんだと思うんですけども。ただ、棚田。山の傾斜地に作ってるんで、風の抜けがいいっていうことで、意外に虫の被害がなかったり。当然、日当たりが良かったり。

さらには、田んぼに入ってくる水や土の栄養が上から順番に入ってくるので、棚田で取れるお米の方が美味しいなんていう風に言われるわけですが。まあ平地でね、平たいとこで作っているお米も十分に美味しいんですけれども。「棚田米」といって少しブランド的になってるんですけれども。「そんなに違うかな?」と私、ずっと思ってたんですけれども。私はどっちかっていうと、平野で育ったので。棚田に対してそんなに信仰はなかったんですけれども。棚田、素晴らしいですね!

(中澤有美子)ああ、そうでしたか。

(安住紳一郎)ええ。もう普通にもう、「The wind is blowing.」っていう感じですよ。風が常に抜けてましたね。素晴らしかったですね。「これは美味しいお米が取れるだろうな」という感じでした。最近は農業従事者の高齢化もありまして、なかなか全員が全員、もう棚田、千枚田、段々畑を見ることができないというので、耕作放棄する方が多いらしいんですけれども。その光景を未来に残したいという地元の人も多くて。ということで、都会に住んでる人にお金を出してもらって、その棚田を1年間だけオーナーになってもらうというような仕組みができているようですね。

結構、その棚田バンクと呼ばれる組織が大きくて。私、東京に戻ってきてから「私、その棚田バンクやってるんです」っていう人、2人ぐらいから連絡をもらいましたね。ぜひ皆さんも興味がありましたら、調べてみてください。ただ、アメリカで業界8位とか9位の銀行が破綻しましたでしょう? 最近。なので「棚田バンクは破綻しないのかな?」と思って、事務局の人に意地悪で聞いてみましたけど。「ああ、それは考えてませんでした」って言ってました。

(中澤有美子)そうね(笑)。

(安住紳一郎)余計なことを聞いてね。

(中澤有美子)そうですね。もうちょっと、きっとシンプルなバンクだと思いますね(笑)。

破綻はしない棚田バンク

(安住紳一郎)そうですよね。でもね、やっぱりその年……農家の人と一緒で、やっぱりあれですよね。お米が不作の年もあるわけで。不作の年はやっぱり当然、収量が下がるっていうことで。逆にね、なんか地元の方々が申し訳ないと思って、お米を逆にその年は近くから集めて、たくさんくれたりなんかするって話もちらっと聞きましたけども。もちろん、それは善意でね。全員が全員じゃないと思いますけども。なんか、そんなこともありつつということでしたね。

あとは、地元の女子サッカークラブが地元の農業を手伝いながら、クラブチームをやっていて、ということで。その女子サッカー選手たちが農業を手伝ってくれるっていう、もうなんか、よくわかんない状況になっちゃって。ねえ。なんか新しい形だなと思って。グッとね。「なんで私は新潟県の棚田で女子サッカー選手を田植えをしてるんだ?」みたいなことになりましたけども。

(中澤有美子)フフフ(笑)。楽しい交流ですね。

(安住紳一郎)なんだかね。フィクションではなかなか思い描けないですよね。

(中澤有美子)本当に。思い描けない。

(安住紳一郎)女子サッカーは当然、男子サッカーほどスポンサーに恵まれていないということは皆さん、わかると思いますけれども。やっぱり行くところでね、結構ね、女子サッカー選手と会うんですよね。なんだろうと思ったら、やっぱりそういう頑張ってる企業とか、新しい取り組みをしてるところなどは、女子サッカーをスポンサードするっていう、そういう風潮にあるかもしれませんね。一度、行った長野のきのこ会社も、女子サッカー選手が働いていて。で、午前中はきのこ工場で働いて、午後は練習に行くっていうのでね。なので、工場で白衣を着ていた人が急にロッカールームに行って、出てくるとサッカーのユニフォームでびっくりしたっていう話はしたと思いますけれども。

そして、そのスピードがすごいんですよ。午前中、働いていて午後から練習って、口では簡単に言いますけども。少しでも練習時間を確保したいから、工場から出てきて、ロッカールームに入って……もう本当に引田天功みたいな感じのスピードで出てくるんですよ。ものすごい速いんですよ! 本当に、中でどうやって着替えるのかな?って思うぐらい。本当にね、コントみたいな。

(中澤有美子)へー。「入った! 出てきた! 変わっている!」みたいな?

(安住紳一郎)そう。サザエさんのエンディングみたいに。だから「女子サッカー選手が働いてるんですね」なんて言って。「そうなんですよ。午前中は私たち一緒に働いて、午後から練習なんですよね。なんでもう、仕事が終わった人たちから控室に行って、着替えて出てくるんですよ」「ああ、そうなんですか」なんて思って。で、一緒に働いていたちょっと長身の、背の高い選手。作業員の方がその部室みたいなところにターッて入ってきて。そしたら、本当にものの25秒ぐらいでトレーニングウェアに着替えて。ザ・サッカー選手みたいなね、あの格好になって。

ソックスをちょっと足首まで下げてね、出てきて。で、ちょっとスパイクもきっちり履ききらない感じで。ちょっとつっかけサンダルみたいな感じで出てきてね。で、最初見たら「違う人だな」と思ったんですね。「でも、どう見ても顔、一緒だな。そんなスピードで着替えられる?」なんて思ってね。で、2人入ったら、2人出てくるみたいな。そういう「ええっ? 手品かな?」みたいな感じで。

(中澤有美子)白衣の中に着ていたのかしら?(笑)。

(安住紳一郎)いやいや、そんなことはないと思うでしょう? だから、すごいスピードだなって思って。いや、恐ろしいなと思いましたね。だから、いわゆる一流の人は着替えるスピードも速いんだなと思って。私は手帳に書きましたね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。忘れたくない!

(安住紳一郎)「ダラダラ着替えてんじゃないよ!」って感じなんだよね。

(中澤有美子)そうかー。違うなー!

(安住紳一郎)違うよね。目指してるところが違うんだなって思いましたよね。すごいなと思った。うん。やっぱり違うなと思って、グッと来ちゃったよね。そして、全く話は変わるんだけれども。もう本当にフィクションでは描かれない事実の連鎖になってるんだけども。きのこと言えばですね、あの雪国まいたけっていう新潟の大きなきのこ屋さんがありますでしょう? そこが、先日私に連絡をくださいまして。「ぜひ番組で雪国まいたけのプレゼントを。視聴者、聴取者の方にプレゼントしたいんです」っていう申し出があったんですよ。

ちょっとね、この後、話を詰めたいと思うんですが。まあ、実現できるかどうかわかんないんですが。なんで急に雪国まいたけの人が私たちに連絡をしてくれて、プレゼントの提供の用意がありますっておっしゃったか、わかります? もう本当に、不思議な事実の連鎖だね。人生はこれだから楽しいなと思います。皆さん、思い当たるところ、ありますか? あ、思い当たりました? 雪国まいたけの方。ねえ。

先週、ゲストコーナーでアリの専門家の九大の先生に来ていただきましたでしょう? で、ハキリアリが葉を切り取って巣の中に持ち帰って、きのこ栽培して女王アリや幼虫を育てるっていう話をしましたよね? その時に私が「なんだか雪国まいたけの工場みたいなことをアリがしているんですね」一言、言いましたよね? もののわずか1秒か2秒半ぐらいだと思うんですが。

(中澤有美子)軽く言いましたね(笑)。

軽いコメントが雪国まいたけ広報担当に刺さる

(安住紳一郎)軽く言った。もう自分でも、ほとんど記憶ないんですけれども。そしたら、その1秒か2秒半のそのコメントが雪国まいたけの広報の方の胸になんか、グサリと刺さったらしくてですね。「私も雪国まいたけの工場のようだと思いました!。ぜひ、あの話を聞いたラジオのリスナーの方にですね、ハキリアリも美味しいきのこを育てるんでしょうが、手前どもも美味しいきのこを育てるということをですね、ぜひ知ってもらいたくて」ということで。「舞茸の大株の方をですね、ぜひご提供させていただきたいんです」なんていうことになりました。もしかすると来週、プレゼント企画ということで紹介できるかもしれません。

(中澤有美子)ありがとうございます!

(安住紳一郎)複雑ですよね? どうですか。ここまでの奇妙な、複雑な事実の連鎖。スポニチアネックスの下柳さんもこれは書けないと思うわ。まとめられないよねえ。いろんなことがあった!

(中澤有美子)わーっ!(笑)。

(安住紳一郎)はー。それでは、今日のメッセージテーマはこちらです。「ラッキーな話」。

<書き起こしおわり>

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