安住紳一郎「萩原・荻原」判別問題を語る

安住紳一郎「萩原・荻原」判別問題を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年1月30日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で「萩原・荻原」判別問題についてトーク。どちらにも対応できる発音の仕方などを紹介していました。

(安住紳一郎)所沢市の46歳男性の方。これはよくありますね。「萩(はぎ)と荻(おぎ)の読み方が瞬時に区別できません。仕事で人の名前を呼ぶことが多い私ですが、萩原(はぎわら)さんと荻原(おぎわら)さんの読み方の区別が瞬時にできないのです」。これは本当にそうだよね。「いつもはぎわらなのかな? おぎわらなのかな? と、迷っています。どうしようかと考えた結果、はぎの『は』の母音は『あ』。おぎの『お』の母音は『お』。ならば、『あ』と『お』の真ん中の『う』で発音すればうまくごまかせるのではないかと考えつきました。はぎわらさん、おぎわらさん、どっちがきても『うぎわらさん』。『う』を少し小さめに発音するのがコツです。荻と萩、区別できない人は私だけではないはず。気づいたことをお伝えしました」。46歳の方。

(中澤有美子)ありがとうございます! 「うぎわら」さん。うん!

(安住紳一郎)これ、よくやりますよね。私は「ふぎわら案件」なんて言ってますけどね。

(中澤有美子)ああ、そうですか(笑)。

(安住紳一郎)私もいろいろとやってますよね。そうなんですよね。「あ」と「お」の真ん中、どちらでも聞き取れるような発音をする時には「あ」と「お」の真ん中の「う」で発音すればごまかせるので「ふぎわら」にすればいいんだけども、「ふぎわら」ってきれいに発音するとあぶないので「う」の形を唇だけ作っておいて「ぎわら」から発音すれば若干「う」のニュアンスが出ますから。で、ちょっと息を吹くと「うぎわら」でさらにより精度の高い「うぎわら」になりますから。やってみますね。唇で「う」の形を作るだけですよ。作るだけにして、発音の最初は「ぎわら」から行くんですよ。「ぅぎわら」ってなりますから(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)ほんの一瞬、「う」のニュアンスが先頭につくから。それでね、こういうのって英語のリスニングであると全然わかりませんけども、日本語だとわかるんですよ。一番最初にちょっと「う」がついているっていうね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)私は「ぎわら」としか言ってませんよ? 「ぎわら」としか言ってませんけども、唇で「う」の形を作っておいてそこから「ぎわら」って言うとかならず「ぅぎわら」って一瞬、「う」がつきますから。

(中澤有美子)本当だ(笑)。

「ぅぎわら」と発音

(安住紳一郎)ええ。で、その一番最初の先頭の「う」にちょっと「はひふへほ」の「H」のニュアンスを入れて……だから一瞬「ぎわら」のスタートを若干空ぶかししてからの「ぎわら」にしてやると完璧になりますから。「(ふ)ぅぎわら」ってなりますから(笑)。これで両方、かばーできますから。なに、これ?

(中澤有美子)なに、これ?(笑)。

(安住紳一郎)なんだ、これ? こんなことを長々説明して……覚えればいいじゃないか!

(中澤有美子)そうですよね(笑)。アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)覚えればいいんだよ。こんなことをやるよりも、萩と荻を100回、書けばいいんだよ。現代人はズルばっかりするから、本当に。バカッ!

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)ひさしぶりに放送で「バカ」って聞いたでしょう?

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)ひどい話じゃないのよ。覚えればいいんですよ。

(中澤有美子)そうでした、そうでした(笑)。

(安住紳一郎)「私は人の名前をよく呼ぶ仕事なので……」って。だったら覚えましょうっていうことですね。気持ちはわかりますよ。ごめんなさい。「バカ」は私に対してですね。ごめんなさい。すみません。

(中略)

(安住紳一郎)さて、今日10時台に萩原さんと荻原さんのお話をしましたけども。こういう方が多いみたいですね。「最近、気づいたこと。というか、先ほど放送を聞き、気づきました。それは『萩』と『荻』の漢字が違ったということにはじめて気づきました」という方が53歳の方が1人。51歳の方。それから49歳の方。なかなか。やっぱりね。

(中澤有美子)そうか。2種類あるんだっていうことにね。

(安住紳一郎)そうね。なんとなく、同じ漢字で読み方が違うみたいなこと?

(中澤有美子)なるほどね(笑)。

(安住紳一郎)「えっ、漢字も違うんだ?」っていうことですね。意外にね、しっかりしたことでもこういうぽっかり案件っていうのはありますよね。

(中澤有美子)ありますね(笑)。

荻原さんによる「荻原・萩原」あるある

(安住紳一郎)川越市の方。「荻原がそんなに迷惑をかけているなんて知らなかった……。荻原あるあるとしては『荻原でも萩原でも返事をする』ということです」。この方は荻原さんね。「そうしないと、順番を抜かされたりするからです」。大変!

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! かわいそう!(笑)。

(安住紳一郎)「以前、よく行く歯医者で『カルテが見当たらなくて……これはきちんと報告しないといけない件なので』と大騒ぎになったのですが、『ああ、たぶんは行に入っていると思いますよ』と助言したこともあります」。そうだよね。カルテをなくしたら一大事だもんね。

(中澤有美子)そうか、そうか(笑)。

(安住紳一郎)いろいろと苦労をされているね。

(中澤有美子)なるほどですね!

(安住紳一郎)「ああ、おぎわらですけど、たぶん『は行』の方に入っていると思うので。一度、ちょっと見てみてください」みたいな。

(中澤有美子)「ああ、ありました」みたいな。

(安住紳一郎)「ありました。ええと、はぎわらさん?」「おぎわらです!」みたいな。そういうことを何回もやっているんでしょう?

(中澤有美子)ご苦労がしのばれます(笑)。

(安住紳一郎)あとは、「こういう風に見分けた方がいいですよ」というアイデアもたくさんいただきました。「『荻』の場合は草冠の下にけものへんがあって、そこの右の作りに火。そうすると、このけものへんがカタカナの『オ』に似ていることから、そこから「お」を引っ張ってきて『おぎ』と覚えるのがいいのではないでしょうか。中学校の国語の先生に教えてもらいました」という。

(中澤有美子)たしかに。カタカナの「オ」に似てる。斜めになった「オ」ですね。これは。かわいい。

(安住紳一郎)そうですね。で、「おぎわら」を持ってくるということでしょう? たしかに。いいね。ただ、けものへんがカタカナの「オ」に変換するところに自信がなくなると「うん? ちょっと待って……あれ、なんだっけ? くっつきの「オ」の方?」なんて大変なことになるかもしれないね。結局、自信がないと決断できなくなっちゃうからね(笑)。

(中澤有美子)そうなのよね。

(安住紳一郎)聞いた時は「ああ、なるほど」って思うんだけどね。

(中澤有美子)すぐに忘れちゃうの(笑)。

(安住紳一郎)「そうかそうか。二番目のクリーニング屋を左に曲がればいいんだ。なるほどね。そうやって覚えればいいんだ」って思って二番目のクリーニング屋のところで「二番目でいいんだっけ?」ってなるからね(笑)。

(中澤有美子)そうですね。

<書き起こしおわり>

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