安住紳一郎 突発性肛門痛で星野源に救われた話

安住紳一郎 突発性肛門痛で星野源に救われた話 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2020年10月11日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で突発性肛門痛について話していました。

(安住紳一郎)さて今日のメッセージではこちらです。「苦手なこと」。古河市の51歳女性の方からいただきまして。ありがとうございます。「私の苦手なことですが、人の形をした巨大な人工物、巨像が苦手です。行ったことはありませんが自由の女神、ブラジルのキリスト像など映像で見てもゾワゾワしますが、一番苦手なのは洋物より和物の仏様や観音様です。

今、世間ではGoToトラベルですが行き先を考える時の選択肢のひとつに『行く先に巨像がないかどうか』が含まれます。江ノ島方面に行くにも大船観音が怖いし、宇都宮の大谷資料館に行ってみたいと調べると、大谷観音になる石仏があると知っておののき。仙台に牛タンでも食べに行きたいと思っていたら先日、仙台観音になる世も恐ろしい巨像があると知り、行きたいところからすぐに消しました」。

仙台、あるね。市内の大きなホテルの上からだと見えますね。北側の方にね。最初、私も「あれ、何かな?」と思ったら大きな観音様、大きな巨像で。「私が住んでいるのは茨城県なので有名な牛久大仏があるのですが、幸いなことに目に入らない土地に住んでるので本当に良かったです。息子の部活で試合会場のある町へ送迎の際、初めて行く場所が牛久方面だったりすると毎回『大丈夫かしら? 大仏、見えないかな?
』と息子が忘れ物をしていないかよりも気になり、手に汗かいて運転していたものです。

一度、遠方にその姿を小さく発見した時は一気に鳥肌が立ち、2度とその方角は見もしませんでした。本当に車の進行方向ではなくてよかったです。この恐怖心を家族にも理解してもらえず、大仏様や観音様なんて本来ありがたいものが怖いなんて、私はきっと前世において悪いことをし、裁きを受けたに違いないと思って生きてまいりました。ところが、ふとしたきっかけである日、ネット検索してみると、私のような症状には『ペディフォビア(巨像恐怖症)』という名前があり、仲間がたくさんいることを知りました。しかも他にもメガロフォビアやルックアップフォビアなどなど、巨大なものを恐れる対象などにより名称があるようです」。

すごいね。ペディフォビアの上にメガロフォビア、ルックアップフォビアっていうのがあるんだ。ルックアップっていうのはたぶん見上げて上に大きなものがあると嫌だっていうことなんだろうね。でも、気持ちはわかるよね。わかる。「原因はまだ解明されていませんが、一説によると太古の記憶の名残。恐竜などに抱いていた恐怖心や防衛本能の名残なのだとか。

私はずっと前世が悪行の限りを尽くしてきたと思い込んでいたのですが、『太古の記憶を抱えている』というなんだかとてもロマンチックな感じになったのでほっとしたと、同時に家族や友人に対してちょっと優越感に浸ることができています。しかし日々、巨像の麓や見える範囲で生活をしている方々の中に私のようなペディフォビアの人はいないのかしらと心配もしています。ちなみにペディフォビアという言葉を全然覚えられなくて、スマホのメモ機能に保存して、たまに開いては『そうそう、ペディフォビア』と呪文のように唱えています」。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)古河市の51歳女性の方。ありがとうございます。フフフ(笑)。

(中澤有美子)「そうそう、ペディフォビア」(笑)。

(安住紳一郎)覚えられないんだよね。でも、なんかカタカナの名前を付けてもらったから嬉しくてね。ありますよね。漢字のしっかりした名前とかカタカナの名前付けてもらうと自分自身が落ち着きますもんね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)そう。「私、過敏性腸症候群だから……」とか言うとね、ちょっとしっくりくるんだよね。ただのキュルキュル腹なんだけども(笑)。

(中澤有美子)フフフ、キュルキュル腹(笑)。

(安住紳一郎)すぐにお腹を下しちゃうだけなんだけども。そう。過敏性腸症候群ですね。あと私、夜中にね、突発性肛門痛っていうのも持っていますからね。

(中澤有美子)フフフ、そうですね(笑)。そうだそうですね。

(安住紳一郎)これも名前がついて、ほっとしましたね。夜中に「グーン!」ってなるんだけども(笑)。

(中澤有美子)肛門が痛む?

(安住紳一郎)あれ? 突発性肛門痛、知りません?

(中澤有美子)テレビで安住さんがお話をされているのを見ました。

(安住紳一郎)そうですね。あんまり……これ、男の人だけらしいんですけどね。突発性肛門痛。しかも、寝てる最中にしか起きないんですよね。眠りがね、浅い時にしか起きないらしくて。不思議なものですよね。人間って繊細だなと思って。怖いとね、鳥肌が立ったりするという仕組みも不思議だなと思いますけれど。眠いあさり……あ、すいません。浅い眠りですね。「眠いあさり」って(笑)。ちょっと、メモしていいですか? 久しぶりに面白い言い間違いをしましたね(笑)。

(中澤有美子)かわいい(笑)。あさり、眠いのか?っていう(笑)。

(安住紳一郎)「浅い眠り」の言い間違いで「眠いあさり」ですって(笑)。

(中澤有美子)そういう時って閉じているのかな? 開いているのかな?(笑)。

(安住紳一郎)ちょっとこれは来てしまいましたね。

(中澤有美子)フフフ、生まれた(笑)。

(安住紳一郎)生まれましたね(笑)。そうね。うん。「ジャージ上下」と「上下ジャージ」的なことでしょう?(笑)。やだやだ(笑)。あ、なんの話をしていたんだっけ? 突発性肛門痛の話だ。浅い眠りの時に限って……特に精神的に不安な状態が続いていたりして。あとは肉体的な疲労も重ねている時に突然、夢の間でお尻がつる感じなんですよね。そして非常に鈍いドーンとしたような痛みがお尻の周り全体を支配するんですけれども。それで我慢できるようなできないような。「これはトイレに行って用を足したら落ち着くのかな?」とかね。腹痛の場合、だいたいそう思いますもんね。「でも、違うんだよな」みたいな感じですね。

(中澤有美子)何分ぐらい落ち着くんですか?

(安住紳一郎)1時間半くらいですね。

(中澤有美子)長いんだ!

(安住紳一郎)そして、深い眠りに入るとその痛みが取れるんですよね。だから「早く寝よう、早く寝よう」みたいな気持ちだったりするんですけど。たぶん、素人考えで言うとなんとなく肉体が勝手に少しね、暴走しちゃってるな、みたいな。そんな感じなんですけど。私もこの症状、もしかするとね、深刻な病気なのかななんて思って。特に夜中ですので。自分1人なので。誰にも相談できず、なんか、うん。「これは大きな病気の予兆なのかな?」とかね、「これ、もしかしたら延々と続くのかな?」とか思ったりとかして。心配になって。

今、スマートフォンが便利ですから、すぐ調べたりなんかして。でもなかなか症状が出てなくて。で、そういうことが2、3回があった時ですね。3回目ぐらいにネットの検索も方法によってたどり着くページが違いますもんね。で、いろいろ検索の仕方も慣れてきて。「夜中 突然 お尻 痛い」みたいなことを検索ワードに入れていったら、なぜか星野源さんのページにたどり着いて。星野源さん、いらっしゃいますよね。俳優、歌手、アーティストの星野源さん。星野源さんがほぼ同じ症状で「モニカ病」って名付けてたんですよね。

星野源さんがほぼ同じ症状

ちょうど吉川晃司さんのヒット曲『モニカ』を吉川さんが歌う時にちょっとね、ロックシンガーらしく少しお尻に力を入れて前に「ツツツツツ……」って歩きながら歌うっていう。「Oh, サンクス、サンクス、サンクス、サンクス、モニカ♪」っていう時のような感じで痛みに耐えてるっていうことでモニカ病っていう風に星野さんが遊び心半分で名前を付けていて。

で、「ああ! 俺はこの症状だ!」と思って。そしたら星野さんがちゃんと「これはこういう症状で。まあ、さほど大勢に影響はありません」みたいなことを書いてあって。その時にもう本当に「先生、ありがとうございます!」っていう気持ちになるもんね。やっぱり自分の症状をきちんと説明してくれる先生に見つかるまで病院をね、回ったりするじゃない? うん。本当に嬉しかったもんね。ほっとした。人間ってのやっぱりきちんとその症状に名前が付いてるとほっとするんだと思って。「私はモニカ病。別名、突発肛門痛。大丈夫!」なんて言ってね。

(中澤有美子)流れるように出てくる(笑)。

(安住紳一郎)本当、助かりましたわ。

(中澤有美子)よかったですね(笑)。

(安住紳一郎)この人もペディフォビアですか。いろいろあるんですね。ルックアップフォビア、いいですね。見上げて来ると怖いっていう。恐竜などに抱いていた恐怖心の防衛本能の名残ですって。たしかに、でもこういう人がいたから私たちの祖先は生き残ったのかもしれませんね。

(中澤有美子)そうですね。

(中略)

(安住紳一郎)さて、番組冒頭で私がたまにお尻が痛くなるという話しました。勝手に「男性が多いみたいです」って言ったんですけども、失礼しました。女性もなるそうです。たくさんの方からお知らせいただきました。「私も女性ですけどなりますよ。たまにですけど、寝ながらお尻の割れ目のあたりをグーでトントンしてやり過ごしています」という方。

それから51歳の男性の方。「私も寝てて肛門が痛くなることがあります。あの睡眠から肛門の激痛。親指をお尻にグリグリしてマッサージして『肛門がつった? 助けて!』と。激痛に耐えながら『これは何かの病気の表れなのか? 神様からの罰なのか?』。そうベッドの上で悶えながら痛みが治まるのを待っています。まさか名前があるとは……私はよくふくらはぎがつるので、その兄弟なのかと思っていました」という。この方も。「私は60歳の女子ですが、私も夜中に2、3回あります」という。

突発性肛門痛の対処法

(安住紳一郎)星野さんと一度、私もこの話したことあるんですけど。まあ痛みが引くのを待つしかないんですけど。どちらかというとちょっとね、温めたりとかすると落ち着くようなことですね。星野さんは蒸気の出るアイマスクみたいなもの、ありますよね? 今、便利なね。あれをね、シューッという状態にしてお尻に当てて。そしてちょっとほんわかさせると少し落ち着くっていう話をしていて。「ああ、分かります!」って。

(安住紳一郎)私はお風呂に入ってお風呂の追い炊き機能みたいのが付いてますよね。銀の熱い、お湯がジューッて出てくるみたいなところ。そこになるべく肛門を近づけて。で、そこが壁側になってるから、1人サルティンバンコみたいな感じになって。なるべくギューッと近づけて。そこにちょっと熱めのお湯を……シャワーじゃちょっと物足りないだよね。

なんか熱めのお湯をジワーッと。なんとなくジワーッとっていうのがキーワードかな? で、ちょっとぬるま湯。36度くらいのお湯を張って、そこに浸かって。基本、リラックスして。そこからググググッと足を上に上げてお尻の方を向こう側に近づけて。で。ちょっとね、溺死する寸前みたいになりながら……。

(中澤有美子)ああ、そっちか。足を上げるのか!

(安住紳一郎)足を上げてお尻をグーッとやって。1人サルティンバンコしながら。「なんだ、これ?」みたいな。夜中の3時ぐらいに。でも、それしかないんだもん、方法は。

(中澤有美子)へー!

<書き起こしおわり>

星野源 モニカ(突発性肛門痛)を語る
星野源さんが2022年10月11日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で「モニカ(突発性肛門痛)」について話していました。
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