渡辺志保 Gunna & Future『pushin P feat. Young Thug』を語る

渡辺志保 Gunna & Future『pushin P feat. Young Thug』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2022年1月10日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でGunna & Future『pushin P feat. Young Thug』を紹介していました。

(渡辺志保)2022年明けて、ちょっと景気のいい新譜がダダダッと出ました。まず1月7日(金)、ザ・ウィークエンドの『Dawn FM』。そしてアトランタを代表するスーパースター、ガンナが『DS4Ever』というアルバムをリリースしたっていうことで結構沸いてますよね。今日は最後にザ・ウィークエンドの曲はかけようと思っていて。まずはガンナのアルバムからの曲をかけようと思っているんですけども。今、セールスの話になりますけども、ビルボードのアルバムチャートの1位を取るのが結構キワキワらしいですね。ガンナもザ・ウィークエンドも。

(DJ YANATAKE)どうなんですかね。初動はガンナがストリーミングは行ったみたいだけども。それ以外の方ではウィークエンドが強いんだけど……意外にも、なんかディズニーのサントラでめっちゃ強いのがあるみたいで。

(渡辺志保)あれか。『Encanto(ミラベルと魔法だらけの家)』。

(DJ YANATAKE)そうそう。それもあるみたいで。そのへんが三つ巴な気もしますけどね。

(渡辺志保)そうかそうか。なるほど。私はガンナに取ってほしいなって思いますけども。

(DJ YANATAKE)これでウィークエンドもガンナも取れなかったらちょっと「えっ?」っていう感じなんだけども。でも、それぐらい……。

(渡辺志保)まあまあ、ディズニーは大きいですけどね。

(DJ YANATAKE)ヒップホップファンとしてはガンナがウィークエンドをまくったら面白いなとは思っているんですけどね。

(渡辺志保)でもザ・ウィークエンドも本当に素晴らしい……音楽的に素晴らしかったし、構成も素晴らしかったし、あとは哲学的なメッセージっていうか。あの1枚のアルバムに込められたザ・ウィークエンドの思いみたいなものがすごくて。私は連続して2周、金曜日に聞いてしまいました。ガンナをまず1周してから、ウィークエンドを2周しまして。

(DJ YANATAKE)まあ、聞きやすいいいアルバムでしたよね。

(渡辺志保)そうそう。素晴らしいアルバムだったですけども。でも2022年のオープニングチューンとしてはガンナをかけたいなと。で、やっぱりガンナもそうだし、ヤング・サグもリル・ベイビーもみんな、働き者だなって思ったアルバムでした。まあ、ボリュームも半端ないし、ゲスト陣もごくごく絞ったアーティストばかりを招いているっていう感じでしたけども。私も楽しみにしていたガンナの新譜っていうことで、今日はどの曲をかけようかなって思ったんですけども。あとはやっぱりWheezyとガンナの切っても切れない、双子の兄弟のような熱いケミストリーみたいなものもめちゃめちゃ感じたアルバムだったし。今日、かけたいのは2曲目に収録されている『pushin P』っていう曲ですね。

(DJ YANATAKE)これ、一番人気みたいだね。

(渡辺志保)ああ、やはり。そうなんだね。『pushin P』はフューチャーとヤング・サグが参加している曲になるんですけども。ちょっと表記がよくわからないけども。「Gunna & Future」っていう表記なんだよね。で、「Gunna & Future」でフィーチャリングがヤング・サグっていう、なんかちょっとトリッキーな表記になっていて。だからガンナとフューチャーが『too easy』とかもそうだけども。いっぱい曲を作っているのかな?って。まあ、それでひとつのプロジェクトがもしかしたらあるのかな?っていう風にも思った。

(DJ YANATAKE)こういう表記になってくるのはさ、なんかストリーミングとかでジャンプしていったりするカテゴリーの問題だって聞いたことがあるんですけども。ここまで来ると、ちょっとよくわかんないな(笑)。

(渡辺志保)よくわかんないですよね。

(DJ YANATAKE)あと、分配の問題なんですかね?

(渡辺志保)それもあるんですかね。

(DJ YANATAKE)それか、元々このガンナとフューチャーのプロジェクトで作っていたけども。ヤンサグも足しとくか、みたいな?(笑)。

『pushin P』の意味

(渡辺志保)入れといてあげるみたいなこともあったのかもしれない。それで、この『pushin P』っていうタイトルなんですけども。私、これ全然知らなくて、お恥ずかしいって思ったんですけども。「pushing it P」とか「pushing P」っていうのは元々ガンナさんがおっしゃっていた自分スラングみたいなものなんですね。で、「keep it G」とか「keep it real」みたいな、そういう意味合いなんですって。「本気でハッスルするぞ」みたいな。

で、自分のTwitterでも「『pushing P』の定義とは」みたいなのをパパパパッと連続でツイートしていて。「ああ、なるほどね」とか。「ロイヤリティはマジで『pushing P』のキモだ」みたいなことをつぶやいていて、それで私も勉強をしたんですけども。なので、今度からこの「pushing P」とか「pushing it P」とかっていうフレーズがもし、他のラッパーのリリックの中に登場したら、これは元々はガンナが言っていたスラングなんだっていうのを……。

(DJ YANATAKE)これ、Pusha Tとかね、間違えちゃいそうですよね(笑)。

(渡辺志保)まあ、Pusha Tとは違う意味合いっていうね。だから「pushing P、pushing P」ってコーラスでも言っているんですけども。「P」はいろいろな意味があるみたいで。「Power」とか「Paper」とかの「P」らしいんですね。そういったことも「ああ、そうなんだ」って聞いていただければと思いますし。で、やっぱりガンナの曲にフューチャーが参加しているっていう前提で話すと、やっぱりここ最近のフューチャーのゲストバースはどれもいいなと思っていて。ロディ・リッチのアルバムに参加していたフューチャーのバースとかもすごいよかったから。だから、ガンナとフューチャーでプロジェクトをひとつ、作っているのであれば本当に早く聞きたいなっていう風にも思いました。というわけで、聞いていただきましょう。今年一発目の『INSIDE OUT』からの1曲です。Gunna & Future『pushin P feat. Young Thug』。

Gunna & Future『pushin P feat. Young Thug』

<書き起こしおわり>

渡辺志保 Gunna発・流行スラング「pushin P」を語る
渡辺志保さんが2022年1月24日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でGunnaの楽曲きっかけで流行しているスラング「pushin P」について解説していました。
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