渡辺志保 2019年グラミー賞を振り返る

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渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で2019年の第61回グラミー賞を振り返り。注目の受賞者やスピーチ、パフォーマンスなどについて話していました。

(渡辺志保)そして今日は何と言っても、日本時間の朝9時から第61回グラミー賞の授賞式が行われたということで。ちょっとそのへんの話をいまからサササササッとですね、ボリュームはたくさんあるんだけどお届けしたいと思います。まあ、なんといってもアリシア・キーズが司会ということで。アリシアは数年前からメイクアップをしない、ノーメイクアップ、メイクアップフリーを自分のイズムとしておりまして。

私もまあちょっと一女性としてですね、今日アリシアがどんな……まったくもってすっぴんで司会をするのか、それもちょっとタッチアップするのか、みたいな。そういったところがちょっと気になってたんですけど。ちょっとタッチアップしてらっしゃいましたね。軽くファンデーションとチークもつけていらっしゃったかな?

(DJ YANATAKE)アハハハハハハッ!

(渡辺志保)で、すごくナチュラルな色のリップ。そしてツヤ感のあるアイグロスみたいな感じのシャドーをアプライしてらっしゃって。「おお、これがアリシアのホストルックか」と思って拍手、拍手っていう感じだったんだけど。で、今年はちょっと前から「女性が主役のグラミー、ガールズパワーのグラミー」みたいな風に言われてましたけれども。

アリシアも司会で登場してすぐに「ちょっと私のシスターたちを呼ぶわ」ってことで、BGMがドクター・ドレーの『The Next Episode』をBGMに、なんとレディ・ガガ、ジェイダ・ピンケット=スミス……ウィル・スミスの奥方でございますジェイダ・ピンケット=スミス。そしてジェニファー・ロペス。そしてミシェル・オバマが出てきて4人でブワーッと。で、マグニフィセント・オブ・ミュージック、まあ音楽の素晴さ、いかに我々の人生を音楽が変えたかということをそれぞれ、四人四様のスピーチをしてらっしゃいまして。

私はちょっとWOWOWさんのグラミーの中継で見てたんだけど、ご丁寧にさ、プレゼンターとかも全員テロップが出るんですよね。「レディ・ガガ」とか「アリシア・キーズ」とか。で、ミシェル・オバマのところが「MO」になってたの。だからたぶん事前には誰にも知らされてなかったのかなって思うんですよね。たぶん普通に「ミシェル・オバマ」って書けばいいところを「MO」って事前の資料とかには全て書いてあって。誰も直前までね、その「MO」さんががミシェル・オバマさんだということは誰も知らなかった状態なんではないかしらとか思っちゃったんだけど。

やっぱりちょっとそこで鳥肌立ったし。もう今年のグラミーがどんなグラミーだったかはもうその場のシーンが全てを物語っているのかなという風にも思いました。そしてですね、ヒップホップ的に気になるのはやっぱり誰がどのトロフィーを持って帰ったかというところなんですけれども。まず主要部門でございますソング・オブ・ジ・イヤー、そしてレコード・オブ・ジ・イヤーはですね、なんと共にチャイルディッシュ・ガンビーノの『This Is America』が受賞したというね、非常に快挙、快挙、快挙でございます。両部門ともですね、おそらくヒップホップ、ラップ系の音楽が受賞するのはこれが初めて。

そしてこの『This Is America』に関しましては今年のね、ミュージックビデオ・オブ・ジ・イヤーとあとはですねベスト・ラップサング・パフォーマンス・オブ・ジ・イヤーも受賞していて、チャイルディッシュ・ガンビーノは四冠に輝いたということでございます。で、あの『This Is America』のミュージックビデオの監督、そしてチャイルディッシュ・ガンビーノの盟友、右腕と言っても差し支えないでしょうヒロ・ムライさんにもですね、日本のメディアがいろいろとコメントを載せたりとか。ヒロ・ムライさんに関する報道もブワーッと増えていて、私は非常に嬉しい思いでございました。

で、チャイルディッシュ・ガンビーノはこの授賞式には参加しておりませんでした。その代わりルドウィグ・ゴランソンという『ブラックパンサー』のスコアも書いたルドウィグさんが代わりに登壇してトロフィーを受け取ったんですけれども。そこで結構感動的なスピーチをしておりまして。(逮捕・勾留中の)21サヴェージに触れることもあったと。

で、なんかさ、Twitter上で……まあルドウィグさんはスウェーデン出身なんだけど。Twitter上でも「ああ、『This Is America』を作ったのがスウェーデン人なんだ。ウケる!」みたいなツイートを見かけたんだけどさ、でもなんならミュージックビデオを撮ってるのはね日系、日本人の人だし。それがアメリカっていうことなんじゃないの?って私は思いましたね。いろんなバックグラウンドの人がいて、こういう素晴らしい曲を作り上げることができる。それがもう『This Is America』なのでは?っていう風に思いましたし。

あと、後ろカーディ・Bの『Money』がかかってますけれども、ベストラップ・アルバム部門はカーディ・Bが受賞。そして女性のソロラッパーが受賞するのはこのカーディが初ということでですね、もうローリン・ヒルもイヴもニッキー・ミナージュも成し遂げなかったことをこのカーディちゃんがやってのけたという。

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カーディ・Bの快挙

(DJ YANATAKE)あと、あれですよね。ソング・オブ・ジ・イヤーもラップが取ったのは史上初なんだよね。

(渡辺志保)そう。ラップが取ったのは史上初。

(DJ YANATAKE)それはだから快挙ですよね。

(渡辺志保)そうそうそう。しかもその二部門を制したというのももちろん史上初。まあラッパーとかヒップホップアーティストが制したのも史上初ということです。そしてカーディちゃんはもう受賞の瞬間にもう旦那さんのオフセットとともに……あれやこれや、山や谷やとありましたけれども。オフセットと仲睦まじく登壇。オフセットはミーゴスとして登壇するのではなくて、カーディ・Bの夫としてグラミーのステージに登壇したというのがですね、また何か拍手!っていう感じがしますし。カーディも本当に動揺してるような感じがして。「もうどうしよう、どうしよう? とりあえず(ウィードを)一本吸って落ち着きたい」みたいなことをね、まず最初のいの一番に言って、もうみなさん拍手みたいな。

で、カーディが受賞のスピーチする瞬間ももう「カーディ! カーディ!」ってカーディコールが起こって、もう本当に胸アツというような感じでした。で、もうすごく動揺した感じのスピーチだったけど、バックステージに戻ると本当にいつものカーディって感じで。このベスト・ラップ・アルバム・オブ・ジ・イヤーは私、マック・ミラーとシャアしたいわ!っていうこともすごくテンション高く言っていましたし。そこがカーディらしいなと思いましたし。

まあこの『Money』のパフォーマンスの素晴らしさ! という感じでしたね。もうピアニストのクロエ・フラワーさん。アジア系のピアニストでらっしゃるクロエ・フラワーさんの印象的な演奏も相まってですね、もう本当に言うことなしのカーディちゃんでございました。

そしてあと、なんといっても話題になっているのはドレイクのスピーチですね。で、ドレイクにとっては2017年の受賞以来、2度目のでベストラップ楽曲賞、ベストラップ・ソング賞で受賞したんですけれども。ドレイクもさ、もともとパフォーマンスを辞退したということもありまして。このグラミーの授賞式にはいないじゃないかという風に思われていたと思うんですけれども……「いたー!」みたいな。もうこの賞がを発表される時に……まあ「ドレイクの『God’s Plan』です!」って発表される時に、ドレイクが表じゃなくて裏からステージに登壇してたんですね。で、その裏カメラがもうずっと生中継でカメラが映っていたんですけども。

その瞬間、「ドレイクおるやんけ!」って思いまして。で、非常に素晴らしいスピーチをしました。「これを見ているキッズたち。音楽業界、音楽家を目指している、音楽シーンを志しているキッズたちに言いたいんだが……」っていう風に言っていて。「俺たちがやってるゲームっていうのはNBAみたいに得点が入って勝ちっていうのじゃなくって、みんなの意見(オピニオン)ベースで判断されるゲームなんだ」っていうこと言ってました。

それでもすごい素晴らしいスピーチだったんだけれど、すごい端的に言いますと、「もうすでに君のリリックを歌ってくれたりとか、あとは普通の仕事して頑張って稼いだ金で君のチケットを買ってライブに行ってくれるような人がいるのであれば、もう君は優勝してる。もう君にはこれは必要ないんだ」っていうことで。「グラミーなんて必要ない」みたいなことをですねちょっと、ドレイクがスピーチで力強く語った瞬間にですね……それで「And…」みたいな感じ続けようとしたその瞬間に、コマーシャルに切り替わってしまいまして。「これはどういうことなのかな?」と思ってしまいました。

何かテクニカルな問題だったのか、それとも時間の問題だったのか、それとも何か他の裏の手が働いてカットされてしまったのかわからないですけれど。まあドレイク自身はInstagramのポストで「あ、ちょっとテレビの生中継に生々しすぎたかな?」みたいなことをインスタグラムにキャプションをつけてポストしてましたけれども。非常に残念だったなと。だって続けている様子があからさまに映ってたんだからさ、聞きたかったよねって思うし。しかもラッパーとして登壇したのはさ、この夜はドレイクだけだったわけですよ。チャイルディッシュ・ガンビーノもいないしね。だから「俺が何か言わなきゃ」と思って登壇したのかなって思うのよ。だからドレイクのスピーチをフルで聞きたかったところでもありますし。

それを言ったらさ、今回のグラミーに関しては前もってドレイク、チャイルディッシュ・ガンビーノ、後はケンドリック・ラマーもパフォーマンスを辞退した。あとはアリアナ・グランデもいろいろとパフォーマンスを辞退したということを知られておりまして。アリアナ・グランデなんて授賞式の途中でさ、自分がグラミーで着る予定だったドレスを着て、家でフォトグラファーの方を呼んで写真撮影大会とかにしてましたし。それで、もうすぐ消したらしいけど「ファック」とか「トラッシュ(こんなの、ゴミ)」「ブルシット」とかをTwitterでつぶやいては消す、つぶやいては消すみたいなことをやっていたそうです。

なので、来年からどうなるのかなって思いますね。今回のグラミーに関しては最初に言った通りガールズパワー的なグラミーだったけど、それも裏を返すと去年、女性があまりにも軽視されすぎじゃないか?っていうことで、わざわざこういう風にしたのかなとも思うし。さらにその前は、人種的なマイノリティーへの差別じゃないか? みたいな声も上がって、ああやってケンドリックとかジェイ・Zが最多ノミネートみたいなことになったんだと思うし。なんかあまりにもちょっとグラグラし過ぎなのでは? という風にも思いました。

揺れるグラミー賞

(DJ YANATAKE)でもなんかドレイクはずっとさ、先週も言ったけどボイコットっていうか。別に出ないみたいな感じだったじゃない? 「でも今回、来てるじゃん! なんか取りそう!」みたいなね。まあ、1個取ったけどさ、主要部門行くかな?って思ってたんですけどね。

(渡辺志保)まあね。だからたぶんドレイクも「もしかして、ラップ部門は俺が出るんだ。テレビに映る部門で俺、受賞されてるんだ」っていうのを知ってさ。「でもガンビーノもいないから、ラッパーとして登壇をできるのは俺だけ。ってことは、行かねば! 言わなきゃ! グラミーなんてアーティストの価値とは何ら関係ないっていうことを言わなきゃ!」みたいな感じでいらっしゃったのかな?ってちょっと思いますね。

(DJ YANATAKE)まあね。

(渡辺志保)だから今日という授賞式を迎える前にも、もうグラミーの委員会の方がですね、「ヒップホップ畑とはちょっと俺たち、問題があるんです」ということを明言してたくらいですから。この溝はますます深まるのでは? という風にも思いましたし。まあなんか、来年以降も楽しみっちゃあ楽しみだけど。まあ、なるようになるさというような感じがします。まあ、チャイルディッシュ・ガンビーノは非常に素晴らしいなという感じです。

そんな感じで押し押しになってしまいましたけれども、ここでちょっとね、カーディ・Bの旦那でもあり、復縁おめでとうという感じでミーゴスがマウンテンデューのCMとともに新曲を公開しましたので、ここで聞いていただこうかなと思います。

まあ勝ちに行くようなタイトルでございますので、ここでお届けしましょう。ミーゴスで『Position To Win』。

Migos『Position To Win』

<書き起こしおわり>

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