渡辺志保さんが2024年7月5日放送のbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でMegan Thee Stallionのアルバム『Megan』についてトーク。千葉雄喜さんをフィーチャーした『Mamushi』などについて話していました。
(渡辺志保)ここで最近、気になった曲をお届けしたいと思います。メーガン・ザ・スタリオンが待ちに待った最新アルバム、その名も『Megan』をリリースしました。おめでとうございます。6月28日にリリースされたばかりということで「待ってました!」という感じです。
で、メーガン・ザ・スタリオンの近況に関してはこの番組でもちょいちょいお伝えしているわけなんですけれども。昨年末から従来のメジャーのディール(契約)を解消して、自分がインディペンデントアーティストとして出版権も原盤権も自分で持ちますというスタイルで。ただ、そのディストリビューターとしているのはワーナーミュージックなわけなんですけれども。新しいモデルでのアーティストとしての契約っていうことを果たしたメーガン・ザ・スタリオン。
彼女がその新しいスタイルになってリリースした初めてのアルバムということで、そうした意味でもすごく個人的にも私は楽しみにしておりました。で、本当に「こんなメーガンを待ってたぜ!」みたいな感じで。彼女は元々、「ティナ・スノー」という自分のオルターエゴみたいなキャラクターを作り出してラップをしていた時もあるんですけれども。そういうティナ・スノー的なバイブスもありますし。たとえば『Paper Together』という曲では、彼女自身はヒューストン出身なんですが。同じテキサス州のフォートワースというところ出身のUGK。ベテランラップデュオですけども、そのUGKをフィーチャリングしている。
しかもUGKのメンバー、バン・Bとピンプ・Cがいますけども。ピンプ・Cはもう既に亡くなっているんですね。ただ、この『Paper Together』というメーガンの曲ではその亡くなったピンプ・Cの未発表ヴァースをフィーチャーしているということで。それももちろんピンプ・Cとは全然関係のないアーティストが彼の未発表ヴァースを使うとちょっとディスリスペクトなのかなという風にも感じますけれども。ピンプ・Cに対してずっとずっと、彼へのリスペクトを込めたラップを彼女はしていましたし。メーガン・ザ・スタリオンの亡くなったお母様も元々、ヒューストンでラップをしていたんですよね。
なんで、そうした世代の繋がりみたいなこともありますので。ここに来てメーガンがUGKの2人のヴァースを自分の曲にフィーチャーするっていうのは非常に美しいことだなという風に感じながらアルバムを聞いておりました。本当にビートもね、非常にフロア映えしそうな感じの派手なビートの曲も多いですし。本当にどこを切っても聞きごたえあるなというか、私が待っていたアルバムだなとか思いながら、自分勝手な感想ですけれども。そうした気持ちで聞いておりました。
(渡辺志保)で、メーガンといえば今年、2月の終わりから3月頭にかけて2週間……10日ぐらいですかね? 日本に滞在していて。その間、東京にいたかと思えば、京都も訪れてみたいな感じで。すごい日本を楽しんでいらっしゃる様子がありありと伝わってきたわけなんですけれども。この『Megan』というアルバムの中に1曲『OTAKU HOT GIRL』っていう曲が入ってるんですよね。
で、この「HOT GIRL」っていうのはメーガンが自分のことを「私はホットガールよ」っていう風にずっと自分の呼称として使っていたフレーズでもありまして。なのでメーガンのファンたちのことを「Hotties」っていう風に呼んでいるんですけども。その「HOT GIRL」に「OTAKU」ってついて『OTAKU HOT GIRL』という曲が入っています。で、前回彼女が日本に来日した時もCrunchyrollというアニメのプラットフォームっていうんですかね> そのCrunchyrollが主催するアニメアワードに参列するためにメーガンがわざわざ日本に来てくれた、招待されたという形でしたので。この『OTAKU HOT GIRL』は本当にメーガンが日本に滞在したことがめちゃめちゃインスピレーションの元になってできた曲なんじゃないかなという風にも思います。
実際にアニメ作品の『呪術廻戦』ネタであるとか、あとは『NARUTO』のなんかを差し込みつつ。あとはリリックの中でも「私は今、京都に降り立ったばかり」みたいなね、リリックもありますので。まさに日本に滞在した経験がそのままリリックになってるのかなという風に思って、ちょっと嬉しいなっていう気持ちになりました。
Megan Thee Stallion『OTAKU HOT GIRL』
(渡辺志保)そしてそんな中、なんとこの『Megan』というアルバムに1名、日本のラッパーがフィーチャーされております。それがなんと千葉雄喜さんということで、びっくりしましたね。最初、アルバムがリリースされる前に「こういう内容のアルバムが出ます」というトラックリストが公表されたんですけれども。そこで既にですね、「Feat. Yuki Chiba」という風にねクレジットがされておりまして。で、千葉さんが参加された楽曲のタイトルは『Mamushi』というタイトルで。いいタイトルを思いついたな!って思って。
今回、『HISS』っていう曲がメーガンのこのアルバムからのリードシングルになっていたわけですけれども。『HISS』って、蛇がシュルシュルシュルッて動く時の音を表す言葉で。あと、彼女自身がコブラを自分のモチーフにしていることもありましたし。そこに来て「マムシか! マムシ、来た!」みたいなはい感じで非常に驚きました。
かつ、この曲をですねプロデュースしているのも日本のプロデューサーということで、Koshyというプロデューサーがビートを手がけています。彼こそ、千葉雄喜さんが今年大大大ヒットさせた『チーム友達』という曲がありますが。その『チーム友達』を手がけた新進気鋭のプロデューサーでいらっしゃいます。びっくりしましたね。本当にびっくりしましたね。
で、メーガンが日本に滞在した時、おそらく一緒にスタジオに入る機会があったのかなという風にも思うんですけれども。ここでKoshyのビートで千葉雄喜さんとメーガンさんが一緒にラップをしているとは……というね。2024年、すげえ年だなという風に感じております。で、今から曲を聞いていただくわけなんですが。聞いていただいたらわかるけれどもめっちゃ日本語もフィーチャーされてるし。メーガンも日本語を取り入れたラップをしていて。それがめちゃめちゃかわいいなという風に思います。
っていうのと、あと今、メーガンのインスタグラムのリールとかでもにも載ってるんだけども。この曲『Mamushi』のフックの部分、サビの部分で振り付けを作ってメーガンが踊っていて。そのダンスチャレンジを流行らせたいみたいな感じなので。皆さん、どうでしょうか? ぜひぜひこのマムシダンスチャレンジしてみてはいかがでしょうか? という感じでここで1曲、届けしたいと思います。メーガン・ザ・スタリオンの最新アルバム『Megan』から『Mamushi feat. Yuki Chiba』。
Megan Thee Stallion『Mamushi feat. Yuki Chiba』
<書き起こしおわり>