オズワルド M-1グランプリ2021の敗因を語る

オズワルド M-1グランプリ2021の敗因を語る ほら!ここがオズワルドさんち!

オズワルドのお二人が2021年12月24日放送のTBSラジオ『ほら!ここがオズワルドさんち!』の中で惜しくもファイナルで敗退となったM-1グランプリ2021を振り返り。自身の敗因を話していました。

(伊藤俊介)お世話になってます。伊藤と……。

(畠中悠)畠中で……。

(伊藤俊介)オズワルドです。

(畠中悠)いやー、12月24日、金曜日。クリスマスイブですね。聖なる夜ですね……。

(伊藤俊介)赤ペン先生、読んでいいですか? 「オズワルド、M-1グランプリ敗退。メリークリスマス!」。

(畠中悠)いや、間違えてないけどさ。「敗退」って言う?

(伊藤俊介)「敗退」って……いや、間違っていないですよ。敗退ですよ。

(畠中悠)優勝以外はね、敗退とされますから。間違えてないんですけどね。

(伊藤俊介)これ、本当に何でしょうね? 言いたくないですけど……一応、日本2位ですよ?

(畠中悠)そうなんですよね。でもまあ、いろんなところでもう話してますけども。ちょっと悔しいは悔しいよね。やっぱり、どうしても

(伊藤俊介)あの日から、日を追うごとに悔しいな。やっぱり。

(畠中悠)でもさ、やっぱり1個、敗因としては1本目でその日の最高得点が出てから2本目のネタをやるまでの間、俺も伊藤も優勝するやつみたいな立ち振る舞いをしちゃってたっていうのがね。

(伊藤俊介)というか、優勝したやつの立ち振る舞いをしちゃってたね。

(畠中悠)調子に乗っちゃってたんだよ。なんか。

優勝したやつの立ち振る舞いをしてしまった

(伊藤俊介)やっぱりあの1本目が終わってから2本目、始まって1分過ぎぐらいまでは「絶対に優勝する」と思ったもん。だって。正直、錦さんのネタがどうとか、インディアンスさんのネタがどうとかじゃなくても。

(畠中悠)じゃなくて。もう2本目、自信があったから。

(伊藤俊介)自信もあったし、中学校の頃から見てきたM-1グランプリ、ファーストラウンドがあんな感じで、優勝する確率の方が信じられないぐらい高いじゃん?

(畠中悠)ああいうので優勝してきた人しか見てないからね。ミルクさんにしろ。

(伊藤俊介)ねえ。もうなんか変にカメラを意識してさ。

(畠中悠)そう。アナザーストーリーとかあるからね、ずっと待ってる間とかもカメラを向けてくれているんですよね。危なかったな。俺、あと1歩でグータッチするところだったわ。出番前に。もう少しだったわ。グータッチするまで(笑)。

(伊藤俊介)だからもう優勝するやつのかかり方、しまくってたから。俺もずっと密着で4年前ぐらいからM-1の時についてくれている鈴木さんっていうカメラマンのおじさんに向かって本当、出番の5秒前ぐらいに「今まで、ありがとうございました」って言って。それで俺、舞台に飛び出していってさ。

(畠中悠)「アナザーで使われよう」ってね。

(伊藤俊介)それで「どうも、ありがとうございました」ってはけてきて、鈴木さんに「来年もお願いします」って。

(畠中悠)そうね。「ちょっと無理」って思ったもんな。

(伊藤俊介)ちょっとすごかったね。

(畠中悠)いや、本当に難しいね。M-1って。あそこまで行ったら、もう優勝できると思っちゃったもんな。

(伊藤俊介)そうね。

(畠中悠)そんな甘くないってことだよね。だからね。

(伊藤俊介)いや、俺は絶対に優勝するって思っちゃったんだよな。本当にさ。

(畠中悠)でもこれ、反省点はさ、2、3年出て毎年毎年、課題ができるわけじゃん? だから1個ずつね、なんだろう? 順位としてはすごい小刻みに上がっていってるじゃん? 7位、5位。で、今年が2位ですか。だから……。

(伊藤俊介)もう来年、優勝ですよ。優勝しないといけないんですけど……俺、絶対優勝すると思ったからなー。(サンプラーのスイッチを押す)。

(伊藤ボイス)「エモくなーい!」。

(畠中悠)あれ? なんか急に「エモくなーい」が入りましたけども。

(伊藤俊介)あれ? 「?」のボタンがあるぞ?

(畠中悠)なに? 押してみて。

(伊藤ボイス)「全てを終わらせてきます」。

(伊藤・畠中)フハハハハハハハハッ!

(伊藤俊介)最悪だわ! 最悪! 最悪なんだけど(笑)。めっちゃムカつく!

(畠中悠)恥ずかしい(笑)。恥ずかしいね、これは。先週放送かな? 伊藤がね、ナタリーに向けて。

(伊藤俊介)決勝前の。

(伊藤ボイス)「全てを終わらせてきます」。

(伊藤俊介)めっちゃムカつく、これ(笑)。

(畠中悠)ナタリーにだけ向けて言っている言葉ね。「全てを終わらせてきます」。文字にしやすい言葉を選んで。

(伊藤俊介)絶対に優勝してやる。来年、マジで! これはエグかったなー。

(畠中悠)「全てを終わらせてきます」って(笑)。戻りたいな、それを収録した時に。でも、言ってもね、別にダブルスタンバイしてて、どっちのネタで決勝に行こうかとかもあったわけじゃないし。そもそもあのネタって決まってたわけだから。

(伊藤俊介)そもそもあのネタに自信があったしね。

(畠中悠)そう。だから「あの時にこうしていれば……」っていうことじゃないんだよな。だからもう、しょうがないんだよ。あれは。錦鯉さんがすごかったってことだから。

(伊藤俊介)でも俺、今日ちょっと収録でさ、当たるまでは何もすることないというか。2時間ぐらいずっとやることないまま過ごしてた時間があったんだよ。で、みんなのを見て笑ってっていうのを過ごして。で、2時間ぐらい経ってもう意識がちょっとボーッとしてくるのよ。

(畠中悠)あれ、もう発表されているんじゃない? 『座王』。年明けぐらいの放送かな?

(伊藤俊介)『座王』。その時に「ああ、この状態で俺たちのあの2本目を見たら……」って。しかもインディアンスさん、錦織さんというわかりやすくて面白くてパワーがあってっていうのの後で。もう収録を3時間半ぐらいやって2本目であれが出てきたら、たしかにちょっと1個……。

(畠中悠)聞いてられないというかね。

(伊藤俊介)クワッという集中力が必要になってくるしな。

(畠中悠)だからね、あのネタを2本、どっちも各々ライブでかけてウケてはいたけど。同じライブで2本はやったことはないのよ。

(伊藤俊介)だから、これは必要なことかもしれないね。

(畠中悠)やっぱりネタによって俺らは……錦鯉さんとかはわかりやすいじゃん? ずっとおじさん。バカなおじさんがちょっとはしゃいでるっていう、もうわかりやすくどのネタでもその一貫性があるじゃん? インディアンさんもね、田渕さんがずっとボケまくるっていう。そういうのを考えると、俺らはなんかそういう「こういうボケをする人、こういうツッコミをする人」とかっていうのがそこまで決まってないから。

(伊藤俊介)だから1個目で、逆に決まっていたのよ。

(畠中悠)そうだね。だから、ああいうことなんだろうな。

(伊藤俊介)だから、あれ待ちだったんだよな。

(畠中悠)いやー、難しいな。本当に。M-1って。

本当にM-1は難しい

(伊藤俊介)そう。だから俺らのプランではな、なんかああいう1本目であれをやって、2本目で……俺らの中で結構、箇所箇所で爆発力のあるウケ方をするネタをやってかっさらっていこうっていう作戦だったんですけども……だから、猿にやられたよな。

(畠中悠)強かったね。

(伊藤俊介)これね、本当に決勝の3日前ぐらいに錦さんに会って。喫煙所で隆さんとタバコを吸っていて。「1本目、何をやるんすか?」「まあ、準決の合コンのネタかな?」って隆さん、言っていて。「2本目、何やるんですか?」って聞いたら「猿のネタがあるんだよな」って言われて。「怖っ!」とは思ったんですよ。その時に。

(畠中悠)なんかまさのりさん×猿って、めっちゃ怖いよね。絶対に面白いだろうっていう。

(伊藤俊介)「案の定だよ!」って思って。いや、でも人生に負けたところがあるよね。漫才で負けたし、人生にも……なんか本当にまさのりさんが号泣してる姿を見て、なんだろうね? 俺たちはそのまさのりさんの……隆さんももちろんそうだけど。芸人の限りなく後半戦しか知らないわけじゃない?

(畠中悠)そうだね。俺らが出会ったのはもう4年前とかかな? 初めて見たのは。

(伊藤俊介)でも、そんなレベルじゃないぐらいその前にいろいろあってとか。あったんだろうなと思うと、やっぱりまさのりさんがめちゃくちゃかっこよく見えたね。本当にあの瞬間だけ。

(畠中悠)かっこよく見えたのが?

(伊藤俊介)うん。本当にあの瞬間だけ。

(畠中悠)いや、でもなんかよく考えたら4年前ぐらいに初めて、俺らが吉本以外のライブに出た時に錦鯉さんがそのへんのモグさんとかがいっぱい出てる中で……4、5年前ぐらいかな? 錦鯉さんを初めて見て。そのお笑いライブで優勝してたのよ。賞金10万円。

(伊藤俊介)全国大会ね。モンローズの前野が打っていたやつ。

(畠中悠)その時に初めて見て、「こんな面白い人がいるのか!」って。しかも、俺らはもうチンチンだった。初めて出て、本当にほぼ滑ったし。ランキングで言うとも下から1番目、2番目ぐらい。

(伊藤俊介)それに出ていたのがメイプルさんも出てたし、カミナリさんも出てたし。ゆにばーすさんももちろん出てて。モグさんももちろん出てたし。そのへんのね、今全員ライブ一緒にやらせるのは不可能なんじゃないかっていうメンバーが。

(畠中悠)ねえ。でもあの時、「こんなおもろい人がいて、勝てない。こんなウケる人がいるんだ!」って思ったじゃん? 初めて見た時に。それをね、今ね、5年経って、M-1グランプリという最高の大会で一緒に戦って。で、惜しいところまで行ったのよ。ぎりぎりっていうところまで。そうなると、俺らもすごいよな。成長したよな。

(伊藤ボイス)「エモエモエモエモエモーッ!」「全てを終わらせてきます」。

(畠中悠)台無し(笑)。

(伊藤俊介)台無しだよ。ああー……優勝したかったー……。

(畠中悠)まだ時が来てなかったんだね。

(伊藤俊介)いや、来年は絶対に取ろう。

(畠中悠)来年だね。また、これは。

(伊藤俊介)絶対に取りましょう。もっと面白くなってるはずですから。

(畠中悠)そうね。だから本当、1個ずつ成長してるから。M-1を通して。また新しいことが分かったからね。

(伊藤俊介)そうだね。もう、だって今年の1本目でやったようなことというか。1個、松本さんと巨人師匠に言われたことが自分らの血となり肉となっているわけですから。

(畠中悠)で、お二人に褒めていただいたからね。あれがもう俺、嬉しかったな。やっぱり審査員皆さん、全員が褒めてくれたからね。

(伊藤俊介)危なかったな。本当に泣きそうだったな。あの瞬間。

(畠中悠)あの瞬間はヤバかったよね。

(伊藤俊介)あれで泣いたらシャレにならないから。

(畠中悠)「言うことないんじゃないですか」って言っていたよね。巨人師匠もね。「ハードルを超えた」ってね。嬉しいよ。

(伊藤俊介)あの頃に戻りてえなあ!

(畠中悠)あれが幸せだったね。あの瞬間が(笑)。今年1番の幸せな瞬間だったな。

幸せだった瞬間に戻りたい

(伊藤俊介)あの1本目が終わってから2本目が始まるまでの、あの時間の間だけで永遠に過ごしていたいわ。

(畠中悠)そうだね。あの得点出た瞬間、一番幸せだったね。

(伊藤俊介)あそこだけでずっとループしてたいな(笑)。いや、来年。来年、取りましょう。それじゃあ、タイトルコール、行きましょう。ほら、ここがオズワルドさんち!

(畠中悠)こーんにーちはー!

(伊藤俊介)帰らせろ!

(畠中悠)はい。ラジオネーム「買い物、お手の物、モノポリー」さんからいただきました。いやー、遊びに来ちゃったね。おじさんが。

(伊藤俊介)鳴らせよ、インターホンを。外から呼ぶの、やめろよ。

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