ハライチ ラストイヤーのM-1グランプリ2021を振り返る

ナイツ・中川家・サンドウ』ィッチマン『M-1 2021』ハライチを語る ハライチのターン

(岩井勇気)なるほどね。で、当日ですよね。当日の朝、敗者復活の入りの1時間半前ぐらいかな? 事務所に集まってネタ合わせをしてね。

(澤部佑)そうそう。あんなの、初めてじゃないかな?

(岩井勇気)そうだよな。事務所に集まってネタ合わせなんか、したことないもんな。

(澤部佑)したことない。

(岩井勇気)で、敗者復活の会場に向かったんですけど。その時、母親からね、メールが届いたの。で、「頑張って」みたいなメールじゃなかったんだけど。

(澤部佑)違うんだ?

(岩井勇気)そんなこと、全く書いてなかったの。「あったかくしてきなよ」って(笑)。

(澤部佑)お母さーん! お母さんのメール(笑)。

(岩井勇気)「ホッカイロ、必須」って(笑)。

(澤部佑)そうね。だからお母さんもいろいろ考えたんじゃない? あんまり応援してプレッシャーも……っていうね。

(岩井勇気)そう。俺は「お母さんだな」ってなんか思ったね。で、会場でさ、ネタ順抽選会みたいなのがちょっと配信されてたでしょう? それで銀シャリさんがMCでやっていて。俺らが出ていった時にさ、橋本さんが「敗者復活で一番おしゃれなアウターを着てるな」みたいなこと、言ったでしょう? で、俺はスカジャン着てたんだけど、当日はやっぱり寒いから。あったかいのを着ようと思ったんだけど、そのあたたかい上着っていうのが俺はもう黒のちょっと奇抜な上着ばっかりなんだよ。ちょっとデザインが入ってるような感じの上着ばっかりだから、なんか敗者復活に似つかわしくないじゃん? なんか。

(澤部佑)ああ、なるほどね。

(岩井勇気)だから消去法のスカジャンだったんだよ。なんかね。

(澤部佑)「もう、これしかないか」って。俺もだから思ったよ。会った時に。「バカなんじゃねえか、こいつ? 薄着で来た! バカー、こいつー!」って思ったのよ。

(岩井勇気)違うんだよな。

(澤部佑)金属バットの友保とお前だけだったよ。スカジャン。その2人だけスカジャンで(笑)。

(岩井勇気)強めのスカジャンを着てたもんな。あいつもな。

(澤部佑)そう。意味分かんない。めちゃくちゃ寒いんだから。寒かったもんね、すげえ。

(岩井勇気)めっちゃ寒かった。

敗者復活戦のバックステージ

(澤部佑)めっちゃ寒い。超怖いんだよ。で、めっちゃ寒いからおしっこがすごい近くなっちゃってさ。ステージのすぐ隣になんかテントみたいなのががあってね。そこに芸人がみんないて。で、そこにすぐにエレベーターがあって。そこを下りていくと、下がなんかライブハウスの廊下みたいになってるんだよな。壁が全部黒くて、ポスターがいっぱい貼ってあって。で、奥の方に進んでいくとトイレがあって。で、目の前に階段があって。そこが喫煙スペースみたいになっていて。そこに行くともう金属バットとか、見取り図・盛山とかがタバコを吸ってるのよ。

(岩井勇気)そう。敗者復活の芸人の中でも怖いやつらばっかりいるゾーンな(笑)。

(澤部佑)本当にトイレ行くの、超怖かった(笑)。震えながらトイレに行ってさ。

(岩井勇気)不良がたむろしてる学校のトイレに行くみたいな(笑)。

(澤部佑)靴下に1000円を入れて行こうかな、とか思ってさ。

(岩井勇気)金をとられないようにな(笑)。

(澤部佑)怖かった。過酷な現場だったよ。敗者復活のね。

(岩井勇気)ふさわしいよ。敗者復活に。

(澤部佑)そうね。敗者なんだからね。

(岩井勇気)そう。1回負けてるんだから。で、敗者復活の順番を決めてから、ネタまでの時間が3時間ぐらいあったじゃん?

(澤部佑)そう。間があったね。

(岩井勇気)で、「どうするか?」って俺、テントで1人でいたのね。そしたら、またアインシュタインの河井さんがさ、優しいからさ。「ちょっと岩井、メシ行かへんか?」みたいな感じで声を掛けてくれて。で、河井さんはさや香の新山くんとマユリカの阪本くん一緒にいてね。そんな、大阪の後輩と一緒にいるのによくぞ俺に声を掛けてきてくれたなって。優しいなと思って。

(澤部佑)一番、もうトップ・オブ・鋭東京だからね。岩井なんてね(笑)。

(岩井勇気)そう。俺なんかめちゃくちゃ声かけにくいから。で、「行きます! ありがとうございます!」って言って、昼飯食べに行ってね。そしたら、さや香の新山くんがずっと考えててね。で、さや香が順番、最後を引いたじゃん? トリを引いたじゃん? だから、敗者復活だからね、さや香はその日、一か八かのめちゃくちゃにするようなネタを持ってきてたんだって。めちゃくちゃなネタを。でも、最後を引いたから。なんか「最後」ってなると「勝ち筋、ありそうだな?」みたいな(笑)。

(澤部佑)まあね。印象に残るからね。

(岩井勇気)そう。だからなんかちょっと色気が出ちゃって。「ちゃんとしたネタにしましょうかね?」みたいな、めちゃくちゃ悩んでて。で、結局さや香は「か、ら、あ、げ! よっ!」みたいな。

(澤部佑)そう。めちゃくちゃなネタね。

(岩井勇気)そう。言いまくるめちゃくちゃなネタを選んだんだよ。新山くんは。だから俺は「こいつとは気が合いそうだな」って思ったね。

(澤部佑)いや、似た思想だったね。たしかにそれは感じたね。なんかね。それで俺は1人で飯に行ったからね。誰も声を掛けてくれなかったし。で、食ってたら、あれだよ。設楽さんがいて。

(岩井勇気)設楽さん。偶然でしょう?

(澤部佑)設楽さんが仕事の合間でマネージャーさんと飯を食いに来ていて。「ああ、設楽さん」って俺、飯を食い終わってすぐに挨拶に行って。「おはようございます」って言ったら「おお、なにしてんの?」みたいな。「いや、今日はM-1敗者復活なんです」って。「そうなの? まあ、ダメ……だね。ダメだったとしてもさ、まあハライチはさ。ダメだとは思うんだけどさ……」って。ダメ前提で言ってきたからさ、「なんでそんなこと言うんですか!」って(笑)。

(岩井勇気)設楽さんっぽいな(笑)。

(澤部佑)でも「頑張れよ。岩井にも伝えてくれな」って。なんか背中を押してくれてね。

(岩井勇気)それはちょっと励みにもなったな。

(澤部佑)なんかね、グッともう1個、上がるよね。なんかギアは。

(岩井勇気)で、敗者復活のネタの順番が回ってくるわけなんですけど。

(澤部佑)5番目だったかな?

(岩井勇気)そう。5番目。で、新ネタだよね。やっぱりだから結局さ、ネタができたら本当に俺は発表したいからさ。新ネタなんてもう早く見せたくてワクワクするんだよね。俺はすごい。だからもう出番が来て、ネタをやってる時は楽しくてしょうがなかったな。あの時は。なんかもう客席に「これ、面白くない?」みたいな感じのテンションで新ネタの時は俺は挑むわけ。そういう風に思いながらやってたね。で、「もう行くぞ!」っていう気持ちでさ。終わった後とかも決勝のネタ合わせとかしちゃってね。

(澤部佑)まあ、ちょっと恥ずかしいけど、熱くなっていたね。やっぱりね。それは行く可能性もあるし。

(岩井勇気)「もう1回、やるか」みたいな感じでね。で、M-1の本番が。

(澤部佑)なんだかんだですぐ始まってね。バタバタバタッて。

(岩井勇気)で、1組目、2組目、3組目……って。で、4組目の笑神籤っていう順番を決めるくじみたいのが引かれる時。その時はなんかね、「敗者復活で俺らがもし勝ち上がれるとしたら、ここで引かれろ!」って俺はなんか思ったの。

(澤部佑)笑神籤?

(岩井勇気)そう。4番目の時に。「あのネタだったら俺、4番目が一番いいわ」と思って。

(澤部佑)タイミングがいいんじゃないかって。

(岩井勇気)そう。で、4番目に引かれたわけなんだよな。

(澤部佑)じゃあ、「来た!」っていう感じだったんだ。それはなんか俺も今日、さまぁ〜ずさんとか、そこにいたスタッフさんとかにも言われたけども。「4位まで発表されて『上位3組、ステージに上がってください』ってなった時の岩井の顔がもうヤバかったぞ。ギラギラしすぎて怖かったぞ」って。その感情だった時だな。じゃあ、その時は。「よし来た!」って。

(岩井勇気)「来た! この順番でいいんだよ!」って思っていた時だね。で、まだ決まらないから。「嬉しい」とかもないから。あと3組いるから。金属バット、男性ブランコ、ハライチだったから。でさ、今田さんが発表で「勝ち上がるのは、○○番、ハライチ!」みたいな。これはもう、めちゃくちゃ嬉しかったね。

(澤部佑)うん、そうね。今まで決勝進出者みたいに発表された時とかより、嬉しかったな。

(岩井勇気)そう。「また決勝に行けるんだ!」だと思ったら。

(澤部佑)なんか、違かったね。

めちゃめちゃ嬉しかった敗者復活戦の勝ち上がり

(岩井勇気)で、やっぱり「あのファイナリストたちと一緒に漫才できるんだ」と思ってね。何よりやっぱり「あのやりたかったネタをM-1決勝で発表できるんだ!」って思った時に本当にだからね、澤部と同じように俺も2009に、一番最初に俺、決勝のメンバーが発表されて「出れる」ってなった時よりも俺は嬉しかったな。

(澤部佑)なんなんだろうね? すごいよね。絶対初めての方が嬉しそうな気がするけど。

(岩井勇気)一番嬉しかったな。

(澤部佑)嬉しかったね。

(岩井勇気)そこからバッとね、バタバタしながら会場に向かって。

(澤部佑)バタバタしながら行ったよ。なかったんだもん。俺のアラスカTシャツ。俺、あれ着たかったんだけどな。敗者復活で半袖を着てさ。いつもずっと着ていたアラスカ熊が描いてあるTシャツを着て、敗者復活に出て。で、それを取りに行く時間ぐらいあるのかなと思ったら、もうそのまま行かなきゃダメだったんだね。

(岩井勇気)そうよ。それはお前は「決勝に行く」っていう気持ちで来てないからダメなんだよ(笑)。

(澤部佑)俺はもうパッと取り行こうって思ってたんだよ。そしたらもう、ダメね。私服のトレーナーで出ちゃったから。

(岩井勇気)まあでも、グレーのトレーナーでよかったな(笑)。

(澤部佑)で、鷹。イーグルるみたいな。結局、動物もいたしな(笑)。気持ちは入っていたわ。

(岩井勇気)羽ばたく……シロクマじゃなくて、「敗者復活から羽ばたくぞ!」っていう意味の?

(澤部佑)動物を切り替えてね。

(岩井勇気)で、舞台袖まで行った時はもう本当に、なんかね、そこまでは「よし、もう最後だし、優勝だ!」って。もう前日にネタを書いている時も「優勝だ!」って思いながら書いてたけど。もう袖まで行ったら、なんかもう楽し過ぎて。「よし! これはもう、楽しもう!」って思ったね。俺はね。

(澤部佑)なんか、はしゃいでだな。お前。

(岩井勇気)そう。M-1の舞台にさ、せり上がるせり上がりに立たされた時に、なんかもうテンション上がってるし。なんかもう「楽しもう」っていう気持ちだし。もう澤部に「もういいよな?」みたいな感じで言ったんだよな(笑)。

(澤部佑)あんなのはなかったね。今までね。

(岩井勇気)そしたら澤部も「うん、そうだな。楽しもう!」みたいな感じで言っていたんだよ(笑)。

(澤部佑)うん、恥ずいね。熱かったね、あの時。すごい状態だったな。

(岩井勇気)で、もう始まって案の定、ネタ中は「すっげえ楽しい!」と思いながらやっていたな。

(澤部佑)M-1って感じ、しなかったな。

(岩井勇気)そう。俺は本当、M-1っていうことは意識から逸脱してたもん。

(澤部佑)気付いたらね。

(岩井勇気)で、もうあっという間にネタが終わってね。それで点数が出たんだよね。636点っていう。その時、まあ点数は振るわなかったじゃないですか。もうその時にね、「いや、そうだ。もう俺らはM-1で優勝できる漫才師じゃないんだ。15年かけて……よし。それが分かった!」ってなって。

(澤部佑)「答えが出た!」って。

(岩井勇気)そう。「でも、それがいい!」って俺は思ったの。「違うパターンの漫才を作り続ける!」という風に思ってね、もう晴れやかな気持ちになったね。あの時にね。

(澤部佑)なんか、そんな顔をしてたね。それで、言ってたもんね。終わってさ、楽屋に戻った時に。結構俺とか、マネージャーとかもいて。俺に向かって「そうだよな。俺らもM-1で優勝できる漫才師じゃないんだよ」「そうだな」って。2人で「そうだな」って、なんかね。

15年かけて答えが出た

(岩井勇気)で、楽屋に戻ってそんなを話しながら、M-1の続きをモニターで見てた時は本当に面白いと思って見てたな。他のファイナリストの漫才をね。

(澤部佑)最高の時間だったな。あの時。

(岩井勇気)そう。錦鯉さんの漫才もね、もうめちゃくちゃ面白くてね。

(澤部佑)なんかすごい盛り上がってたよな。

(岩井勇気)なんか俺はもう本当にお笑いを始めてから、あんなにM-1を楽しく見れたことはない。

(澤部佑)まあ、なんか変な気持ちはずっとあるからね。見る時もね。それで、だからそのぐらいかな? いろんなネタを見て、とかやってた時ぐらいにさ、スタッフさんでさ、今までずっとM-1に出てきた長い間……。

(岩井勇気)イトウさんな。終わった後にイトウさん、来たんだよな。

(澤部佑)そうそう。漫才が終わった後にね。

(岩井勇気)そうそう。「本当によかったよ。本当、ありがとう。出てくれて。15年、お疲れ様!」って言われた時に澤部を見たら、泣いてたな?(笑)。

(澤部佑)そう(笑)。

(岩井勇気)「うわっ、こいつ、泣いてる!」って。

(澤部佑)流れてはいないけどね。もう、ウルウルウルッて。

(岩井勇気)だって「はい……(泣)」みたいな感じで。

(澤部佑)それで俺も「いや、でもギリギリ耐えたな」って思って。「ちょっとこれ、1回落ち着かなきゃダメだ」ってなって1回、トイレに行ったの。で、トイレに行って、携帯を見てさ。なんかやってたら、妻からLINEが来てさ。「お疲れ様でした」みたいな。で、「娘もめっちゃ笑ってたよ。ハライチのファンも増えたんじゃないでしょうか」みたいなLINEが来て。で、ポーンって娘がそのM-1を見ている写真が送られてきて。それでもう、トイレで死ぬほど泣いちゃってね(笑)。もう「うっ、うぇっ、うぇっ……(泣)」って(笑)。その娘の顔がさ、すごいだよ、また。面白くて……「楽しい。ワハハハッ!」って笑ってる笑顔じゃなくて、「自慢のパパです」みたいな顔してんの。それがもう、「うわっ!」って。

(岩井勇気)そんなにだって、大きくないだろ? まだ。

(澤部佑)7歳。長女。

(岩井勇気)そうな。負けたっちゃ負けたのを見てるのにね。

(澤部佑)まあ、そうだね。それもわかるだろうしね。

(岩井勇気)まあまあ。いや、良かったですよね。だから、ねえ。そう。15年っていうM-1の出場権利の期間が終わって。まあ、これからどうしようかなと思うんだけど。俺らはもう漫才をずっとやってきた15年間ね、これ、俺はずっと「漫才をやってきた」なんて思ってたのね。「漫才師として漫才をやってきた」って思ってたんだけど、なんか今、考えると俺らがやってきたのは漫才じゃなくて、M-1をやってきたんじゃないかなと思ったんだよね。ネタを作ってても、どっか頭の中でやっぱりM-1を意識して。「あそこに合わせよう。あの場で……」っていうのをやっぱり考えてたりして作ってたもんね。でももう、あのネタを決勝でやって終わった時なんか、ケリが付いてさ。で、これがあってこの後、送る芸人人生と、なかった場合の芸人人生ってやっぱり全然違う気がするんだよな。

(澤部佑)わかる。そんな感じはしたな。

(岩井勇気)やっぱりケリがついてよかったなと思ってね。

(澤部佑)スパッとね。

(岩井勇気)だから、もうここからハライチって漫才が始まるような気がしてね。何の縛りもなく、好きにいろんなネタを作れるぞと思ってね。だから本当、芸人始めた時に「何でもできるぞ。なにを作ろう?」って思ってた時以来の、久しぶりの自由だなって思って。

(澤部佑)ああ、なるほどね。ずっとM-1を意識してたから。

(岩井勇気)そう。だから楽しみでね。もう本当に今、ときめきに溺れそうな感じになっているよ、俺は(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハハハッ! 熱いなー。なんだ、今週? 熱いな!(笑)。

(岩井勇気)本当、そういう風に思ってるね。

(澤部佑)熱くなっちゃうね。M-1ね。いや、ここからですね。また。なんでしたっけ? 私たち、漫才が始まるんですね?

(岩井勇気)M-1をずっとやってきたけど、これから漫才が始まるんだと思って。

これから、M-1ではなく漫才が始まる

(澤部佑)漫才が始まる。そして、ときめきに溺れる。これ、我々のもうキャッチフレーズですね?

(岩井勇気)「漫才を始める」っていうことは、どういうことかわかってるの?

(澤部佑)なんですか?

(岩井勇気)これは、憧れてた漫才師たち……もう爆笑問題さんも含めて、戦わなきゃいけないということなんだよな。

(澤部佑)そうね。なんか、仙人たちのいるリーグ。達人たちのいるところに行くみたいなね。

(岩井勇気)挑まなきゃいけなくなっちゃうからね。まあ、大変っちゃ大変だけど、頑張りますよね。

(澤部佑)そうですね。聞いてる方々も、一緒にときめきに溺れませんか?(笑)。ありがとうございます。

(岩井勇気)本当にありがとうございます。

(澤部佑)15年間、ありがとうございました。

(岩井勇気)あと、M-1もありがとうございました。スピッツで『グリーン』。

スピッツ『グリーン』

<書き起こしおわり>

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