ハライチ岩井さんが2020年11月19日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で新居のトイレ詰まりトラブルについて話していました。
(岩井勇気)まあね、新しく引っ越した家の話なんですけどね。
(澤部佑)まあ引っ越したてはね、いろいろありますよね。
(岩井勇気)まあ、大家さんの家なんですけど。
(澤部佑)大家さんが住んでそうな家ね。
(岩井勇気)マンションの一番上に付いてる平屋みたいな家ね。
(澤部佑)大家さんが住んでそうな家ね(笑)。
(岩井勇気)この間、ちょっとそこのトイレ掃除をしようと思いましてね。まあ、トイレ掃除用品も揃えたんで。新しい、いいやつを揃えたんで。とりあえず、いつもの工程で言うともうトイレ用のウェットティッシュみたいなやつがあるんだけど。それで中も外も1回、バッと拭いて。で、便器をサンポール的なちょっと強めのやつをぶっかけて、放置。その後、1回流します。それでトイレ用の洗剤とブラシで便器をちゃんと洗って。それでさらにまた、そこをトイレ用のウエットティッシュみたいなので拭き取る。
(澤部佑)おお、結構ちゃんとやるね!
(岩井勇気)その後、トイレットペーパーで水気を全部拭き取る。
(澤部佑)めちゃめちゃちゃんとするじゃん!
(岩井勇気)ちゃんとやる。で、乾拭きして終わりっていう。その時、トイレットペーパーをもう惜しげなく使うわけ。俺はもうトイレットペーパーとティッシュペーパーは惜しげもなく使うからね。
(澤部佑)ああ、それは贅沢ですね。
(岩井勇気)俺はね。もう尻を拭く時もヤバいからね。その惜しげなさ(笑)。
(澤部佑)「尻」と「惜しげなさ」って、ちょっとなんかよくわかんないですけども。
(岩井勇気)トイレットペーパーをガバッと取って。もう尻をバシューン!って。
(澤部佑)それ、血、出ますよ?(笑)。
(岩井勇気)血が出ようが、その血も拭くしね。
(澤部佑)まあ、拭かないとね(笑)。
(岩井勇気)そんな感じでトイレットペーパーをめっちゃ使って。で、トイレ用の流せるウエットティッシュをさ、一緒にバッと便器に入れて。で、流すボタンを押したら、まあ多すぎて詰まりましてね(笑)。
(澤部佑)そりゃあそうでしょう(笑)。惜しげもなく行くから!
(岩井勇気)なんか前の家だったらそれでも流れてたんだけど、今回の家はパイプが前の家より細いらしいの。
(澤部佑)ああ、ちょっと違いがね。
(岩井勇気)で、パイプの折目みたいなところで詰まったのかな。わかんないけども。で、便器の中の水位がどんどん上がってきちゃって。「おお、ヤバい、ヤバい……」ってなってきちゃって。
(澤部佑)あれ、超怖いよね(笑)。
(岩井勇気)「ああ、あふれる、あふれる!」ってなって(笑)。「どこまで来るの?」ってなってさ。ギリギリで止まったんだけども。
(澤部佑)ああ、そう? 漏れずに?
(岩井勇気)「危ねえ、危ねえ」ってなったんだけど。「いや、ちょっとこれ以上流すとこれは確実に溢れちゃうな」ってなって。それが夜中の12時ぐらいだったんだけど。
(澤部佑)フフフ、最悪だな……。
(岩井勇気)そう。夜中に。「ああ、どうしようかな?」と思ったけど。「そうだ! ドン・キホーテに行こう。ドン・キホーテならあのパイプの流れを良くするやつとか、スッポンとか、売っているだろう」って。それで急いで車に乗ってさ、ドン・キホーテに向かったんですよ。それで着いてトイレのコーナー。それでスッポンとあとパイプを流れやすくする液体みたいなの。あとキティちゃんのサンダルを買って。
(澤部佑)キティちゃんのサンダル? なんで? キティちゃんのサンダルは、なんで?
(岩井勇気)フフフ、キティちゃんのサンダル、買わなきゃいけないんじゃないの?
(澤部佑)それ、別にドン・キホーテに行ったら絶対に買わなきゃいけないもんじゃないのよ。別に。ヤンキーとか買うけど。違うんですよ。
(岩井勇気)ああ、違うの? で、買って、家に帰って。それでトイレに行ってさ、まだ便器に水が並々入ってるわけ。そこにさ、買ったスッポンを入れて。流れていくところに当てて。もうポッコンポッコンやったんだよ。もうね、うんともすんともいわないわけ。「うわあ、ダメだ……」って。
(澤部佑)その時の絶望感、すごいよね。
スッポンでは歯が立たない
【ラバーカップ】
主にトイレの水が流れなくなった時に使う器具の正式名称。pic.twitter.com/gATqFSwQg8 #身近なアレの正式名称— 身近なアレの正式名称bot (@otokutisiki) November 13, 2020
(岩井勇気)もう何回もやったんんだよ? 何回も何回もやってもダメで。このポッコンの「ポッ」の時があるでしょう? 押す時。
(澤部佑)ポッコンって……スッポンの?
(岩井勇気)その「ポッ」で押して……。
(澤部佑)スッポンの「スッ」?
(岩井勇気)スッポンのポッコンの……(笑)。
(澤部佑)フフフ、えっ? ポッコン派? スッポンの方が……ポッコン?
(岩井勇気)スッポンのポッコンの時の……(笑)。
(澤部佑)フハハハハハハハハッ! そんなのないよ(笑)。
(岩井勇気)「ポッ」の時あるでしょう? で、「コン」の時。「コン」の時さ……。
(澤部佑)「コン」の時って……(笑)。
(岩井勇気)スッポンの「ポッ」っていう時と「コン」の時が……。
(澤部佑)スッポンには「コン」の時はないから!(笑)。
(岩井勇気)「コン」の時、もうなみなみと水が入っているから、波が立っちゃって。それで何回も溢れそうになるの。で、「コン」と同時に「あっ、溢れるな!」って(笑)。
(澤部佑)「ポッ、コン……溢れるな!」って?
(岩井勇気)そう。「ポッ」の時はいいのよ。「ポッ」は自分で調節できるから。でも、「コン」の時はスッポンの反動だから。「コン」の時には波が立っちゃうから。「あ、溢れるな!」っていうのを水に念を送ってさ。
(澤部佑)そこまでは溢れていないんだ。
(岩井勇気)ギリギリ、溢れないんだよ。でもダメでさ。「どうするか……とりあえず、寝よう!」って。
(澤部佑)ああ、そういう時、あるね。
(岩井勇気)で、朝起きてさ。「ああ、そうだ。トイレ……」って思って。で、トイレに行って電気をつけたら、もう便器に水がぷっくら入っていて。「サイアク……」って思って。
(澤部佑)最悪。もう想像するだけで嫌だ。
(岩井勇気)で、「も全く一緒じゃないか。1回、トースト食おう」と思って。それでトースト食ってさ。で、「いや、どうするか? これはもう、自分じゃ無理だわ。スッポンも入れられないもん。これは、あれか。業者を呼ぶしかねえわ」ってなってさ。で、1回寝たのよ。
(澤部佑)えっ、寝るの? 多いぞ? 現実逃避、多いぞ?
(岩井勇気)「まだ業者の時間じゃねえわ」って。まだ7時ぐらいだったから。で、10時ぐらいに起きて。「呼ぶか……」って。それで、ネットで調べたの。で、いろんなトイレのトラブル業者があるんだけども、どこがいいか、わかんないわけじゃん。
(澤部佑)まあ、あんまり経験ないからね。
(岩井勇気)大手はあるんだけど。で、どの業者がいいのかってランキングしているサイトが2つ、見つかって。その両方のサイトに入っている大手じゃない業者にたのむことにしたの。俺は。
(澤部佑)なるほど。
(岩井勇気)大手じゃないのに2つのランキングサイトに入ってるって、いいんじゃないかということで。それで電話してさ。「ちょっとトイレが詰まりまして……」「じゃあ、1時間で向かえると思います」みたいな。で、その1時間でさ、業者が来るわけだから。とはいえ、「ちょっと散らかってるな」って思われるのもあれだからってことで、片付けてさ。知らない業者のために家を片付けて。なんか知らないけども(笑)。
(澤部佑)いや、いいじゃん。それは(笑)。
業者登場
(岩井勇気)「俺、業者になんて思われているんだろう?」って思ってさ(笑)。で、1時間経って。「ピンポン……」って来たわけ。で、ガチャッて開けたらもう40歳ぐらいの男の人なんだけど。身長185ぐらいあるの。その太ったおじさんが来てさ。「うわっ、ちょっと怖っ!」って思って。で、「トイレの件で伺いました」って。もう本当、家の入り口の上を手で持って、くぐりながら入ってきたような感じだったからね。
(澤部佑)いや、そんなデカくはないでしょ? 185ってそんな……漫画のそんな、パワータイプのキャラじゃないんだから(笑)。
(岩井勇気)いや、そんなで。それで「トイレ、ここなんですけど」って言ったら「ああ、なるほど」ってなって。「では、作業に入らせてもらうんですけど。基本料金が1000円です。それで、今から入れる薬剤が3000円です。いいですか?」って言われて。「じゃあ、はい」って。で、もう水がなみなみ入っちゃっているから。で、そこになんか丸い薬剤みたいなのを2粒ぐらいポンポンって入れたのよ。で、しばらく手を組みながら見ていてさ。「うーん……全然だな……」って。なんかずっと言っているの。
(澤部佑)あらっ、ちょっとなんかね……。
(岩井勇気)で、ブツブツ言っていてさ。薬剤を入れても何の効果もない感じだと思うんだけど。で、そこから少し経ってさ、「ちょっとすいません。今、薬剤を入れたんですけど、何の反応もないんですよね」「はい」「1回、トイレの上の部分……ウォシュレットとか電気系統の部分を外してもいいですか? それで作業するんで」って言われて。「まあ、いいですけど。それ、いくらかかるんですか?」って聞いたの。そしたら「3万です」って。
(澤部佑)うわっ!
(岩井勇気)「え、ええっ? さ、3万? 急な3万……いや、急な3万はちょっとな……」って。「えっ、これ、最初からみんな3万なんじゃないの?」って思って。「薬剤を入れてどうにか感なる感じじゃなかったけどな? だからさっき、4000円って言ってたから、これ3万4000円じゃね?」って思って。「いや、無理無理無理!」って。
(澤部佑)そもそもが(笑)。いや、ちょっとこっちはわかんないからな。
(岩井勇気)「いや、ちょっと3万は厳しいっすね」って。
(澤部佑)えっ、言ったの?
(岩井勇気)言った(笑)。言ったのよ。「いやー、これ3万は嫌ですね」って言って。それで「そうですか」って言うわけ。そしたら、持ってきた荷物をゴソゴソ漁りだして。「じゃあ、ちょっとこれを使うしかありませんね……」って。それでバーン!って出したのが、スッポンね(笑)。
(澤部佑)フフフ、そうかー!
(岩井勇気)「えっ、なにそれ? すげえ最終兵器みたいな感じでスッポン出したじゃん?」って思って(笑)。まあ、厳密にはなんかスッポンの持ち手の部分がポンプみたいな手動のやつになっていて。レバーを引っ張るとなんか吸える感じになっているような。
(澤部佑)ああ、そういう強力なね。
(岩井勇気)「やるしかないですね」みたいな顔をしているわけ。
(澤部佑)ああ、かっこいいな(笑)。
(岩井勇気)「ちなみになんですけど……それを使うとお金がかかるんですか?」って聞いたの。そしたら、「1万1000円です」って。「えっ、1万1000円? くぅーっ! スッポン使うのに1万1000円かかるの? いや、そのスッポン自体、1万1000円する?」って思って(笑)。
(澤部佑)ああ、どっかで買ったらね。
(岩井勇気)「そのスッポン、1万1000円するかな? いや、それを売ってくれねえかな?」って思って。
(澤部佑)ああ、そのお店を教えてくれればね(笑)。
(岩井勇気)そう思ったんだけども。「じゃあ、そのスッポンだとこれ、直りそうですかね?」って聞いたのよ。「正直なんですけど……五分五分っすね」って。「ああ、五分五分かー!」って。
(澤部佑)キツいね。
(岩井勇気)「1万1000円で50パーセントか……一応、でも聞いてみよう」って思って。「あの、上の部分を外すやつをやると、直るんですよね?」って聞いたの。「まあ、十中八九は直ります」って言うの。「えっ、でも十中八九? 3万出すとだいたい直る。1万1000円で50パーセント。なんだ、このギャンブル! なんだ、朝のこの急なギャンブル! なにこれー!」って(笑)。
(澤部佑)さっきまで寝ていたのに(笑)。
いきなり始まるトイレギャンブル
(岩井勇気)「なに、このギャンブル? いきなり『カイジ』みたいな選択! なにこれー!」って(笑)。「3万で確実だけど、1万1000円で50パーっていい数字だな!」って思って。
(澤部佑)福本先生が考えた絶妙な……(笑)。
(岩井勇気)「絶妙な数字だな! いや、どっちだ? いや、クッソ! なんでこんなことになっちまったんだ……」ってなって(笑)。
(澤部佑)あ、『カイジ』だ。うるせーなー。
(岩井勇気)「なんでっ! トイレが詰まっただけなのにっ……! 一か八か、スッポンで行ってみるか……?」って思って。「すいません……じゃあ、スッポン……」って言いかけた時に「ざわ…ざわ…ざわ…」ってなったの。「うおっ、なんか違和感……はっ!」ってなって。
【今日やったこと】
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— てばさき/NoCoder (@teba_tabi_log) December 30, 2019
(岩井勇気)「これ、よく考えたら、1万1000円のスッポンを選んでダメだった場合、その次は上を外すやつになるわけですよね。プラス3万になって合計で4万1000円かかることになるんじゃないの?」ってなって。
(澤部佑)それはそうだね。
(岩井勇気)「えっ、これスッポンを選ぶということは『1万1000円 or 3万円』ではなくて『1万1000円 or 4万1000円』になるっていうこと? いや、高すぎね? 高すぎねえ、これ?」って。
(澤部佑)まあ、1万1000円で終わる可能性もあるからね。
(岩井勇気)「1万1000円をミスったら、4万1000円っていうことじゃん? ということはこれ、シンプルに3万の方がいいか?」っていう考えもわいてきて。「どっちだ、これーっ!?」ってなって。
(澤部佑)うるせえんだよ、さっきから……。
(岩井勇気)「なんだ、このギャンブルはーっ? 悪魔的だぜ……」って。
俺が….?スーパーインドア派で….. 最近Kindle Unlimitedでカイジばかり読んでる俺が……. キックボクシング….!!
悪魔的発想……..!!!! pic.twitter.com/eufYHzBYky
— Yusuke Utsunomiya (@uskay) May 8, 2018
(澤部佑)もう出てきちゃっているじゃん。要所要所に。
(岩井勇気)でさ、悩んで。もうすっげー悩んで。
(澤部佑)いや、でもこれはムズいな。
(岩井勇気)「いやー、くそっ……わかりました。スッポンでっ……!」って。
(澤部佑)うわあ……引いていたでしょう、お兄さん?(笑)。そんな言い方、したの?
(岩井勇気)うん。で、その業者の大男が「わかりました」って。で、スッポンを構えるわけ。で、便器に入れて、レバーを引くわけよ。俺はもう「流れろ! 流れろ、流れろ、流れろっ! 流れろーっ! 押せ、押せ、押せ押せっ!」みたいな(笑)。
ポケモンカフェのトマトをカゴに入れるやつ苦手だからカイジみたいになってる pic.twitter.com/y0Kqbjnlcq
— ぴく (@another_pikuru) June 24, 2020
(岩井勇気)で、業者から「バッコン!」ってやったら一発で水が「ガバガバガバガバッ!」って流れ始めて。「うーわーっ! 歓喜! 歓喜歓喜歓喜っ!」って(笑)。
(澤部佑)見たことある描写(笑)。
歓喜の時
(岩井勇気)「やった! やったやった! やったーっ!」って。もう便器がガバガバガバガバッ、ズズズズズズッ!ってなって。「すごい! 一発! スッポン、一発でっ! 勝った! 俺はギャンブルに勝ったんだっ! 俺は、ギャンブルに勝ったんだーっ! 1万1000円でっ!」って。「あれ? た、高くね?」って(笑)。
(澤部佑)冷静に考えるとね(笑)。
(岩井勇気)「あれ? スッポン1回? 1回でしたよね、今? それで、1万1000円? 高くね?」って。
(澤部佑)高い。うん。
(岩井勇気)それで「お支払いです」って来て。「税込み16500円です」って。「高っ!」ってなって。詰まりギャンブルには勝ったんだけど……収支はだいぶマイナスっていう(笑)。
(澤部佑)そりゃあそうよ(笑)。
(岩井勇気)「俺は詰らせた時点で負けていたんだ……」って。
(澤部佑)そうよ。ギャンブルで……別に勝ちがあるわけじゃないからさ。
(岩井勇気)「俺は負けていたのかーっ! 利根川ーっ!」って(笑)。
(澤部佑)利根川は関係ないわ! 詰まりを直す業者、利根川は管轄してないから。
(岩井勇気)「もう俺は二度と詰まらせない!」って思ったね。
(澤部佑)「勝った勝った勝った!」とか言っていたけど。すでに負けてるんですよ。あなた。あの時点で負けていたんですよ。
(岩井勇気)うん。負けたね。
<書き起こしおわり>