佐久間宣行さんが2021年12月22日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『M-1グランプリ2021』を振り返り。自身の採点やグッと来たポイントなどを話していました。
?M-1グランプリ2021王者?
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— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) December 19, 2021
(佐久間宣行)ということで、M-1がありましたね。M-1は優勝が錦鯉ということで。これは本当におめでたいなと思いつつ。いつもはM-1、リアルタイムで見れる時と見れない時があるんだけども。日曜日はNetflixの『トークサバイバー!』の編集をしていて。編集で俺の素材は全部上がったから一旦預けて他の打ち合わせに行って。他の打ち合わせに行ったら、ギリギリ6時半ぐらいに終わったのかな? で、その後は夜中に編集に行くから「これは見れる!」って思って家に帰って。家に向かっている途中でオープニングとかは見れなくて。着いてからはほぼリアルタイムで見れたのかな?
で、最初に見ていて「モグライダーとかランジャタイとか、後半に出てきた方が爆発しそうな人たちが序盤に出てくるんだ」とか思いながら。「でも、これは運だからしょうがないな」って思って。で、敗者復活でハライチってなったぐらいで胃が痛くなってきて。知り合いが上がってくると胃が痛くなってくるから「1回、リアルタイムで見るのをやめようかな」って思って。リビングでM-1を消したら妻と娘にボロクソに言われるっていう。「なんでだよ! お前が部屋から出ていけばいいだけじゃないか?」っていう。まあ、それで結局、見たんだけど。
まあ、面白かったですね。みんな面白かったけど……なんか、自分で点数をつけながら見るやり方をやってみようかなと思ったの。そしたら、ほぼ変わらなかった。結果、決勝に上がった人たちと……真空ジェシカが俺は決勝に上がった人たちと同じぐらいの点数だったっていうぐらいで。自分でつけてみたらね。まあ、好みだったっていうのもあるけど。それ以外はオズワルドの1回戦のやつがダントツで面白かったし。で、インディアンスも錦鯉も面白かったし。で、決勝はやっぱり錦鯉が面白かったなって思っちゃったな。うん。
最初、「あれ? 大丈夫かな?」って一瞬思ったんだけども。やっぱり「森へ帰った」「じゃあ、いいじゃねえか」っていう一言でドーン!ってなって自分たちの空気に持っていった感じもするし。っていうのと、あとは全然関係ないと思うんだけど今、配信している俺のYouTubeってその1週間前に撮ったやつなんだけども。ちょうど錦鯉がゲストで、錦鯉のまさのりさんが後輩の芸人に「俺の悪いところってなに?」って聞いたら何を言われるかっていう、前に平子とかでも撮った企画なんだけども。
その時にだーりんずの小田くんっていうのがまさのりさんに「まさのりさんはジジイ、ジジイって言っている割に歯がない以外のジジイボケがないんですよ。ジジイボケのあるある、少なすぎません? もっとウケるのに」って言っていて。それが1週間前だったんだけども。それは全く関係ないと思うんだけども、ジジイネタがバンバンにウケてたから(笑)。だから俺はね、そういう感動もあったな(笑)。
(佐久間宣行)あとはだからやっぱりソニーがさ……俺、本当にADでこの業界、やっていて。ディレクターになったばっかりの頃なんてソニーは芸人さん、全然いなかったから。それが今やバイきんぐ、ザコシさん、これで錦鯉でしょう? オリンピックのある年ごとにチャンピオンが出ているんでしょう? 4年に1回、チャンピオンが出ているの。バイきんぐ、ザコシ、錦鯉ってSMAからチャンピオンが生まれていて。今、全部を制している事務所って吉本以外だとSMAだけなんだって。すごくない?(笑)。
錦鯉・まさのりの「ライフ・イズ・ビューティフル」
(佐久間宣行)あと、あの話も面白かったな。ネットニュースで見たけども。錦鯉の最後のネタでさ、最後に横たわって「ライフ・イズ・ビューティフル」って言って終わるじゃん? で、あれは小峠さんが考えたんだって。ネタ見せを小峠にしたら「なんか足りねえな」ってなって。で、渡辺さんがいろいろと考えたんだけど、小峠さんが「ライフ・イズ・ビューティフルだな」って言ったんだって(笑)。あの人、やっぱりパンクロッカーだからさ。かっこよすぎるよね(笑)。
で、その後のAbemaの番組かなんか見ていたらさ、「ライフ・イズ・ビューティフル」の意味を長谷川さん、知らないで言っていたんだって(笑)。そうなんだよね。知らないで言っている割には完璧な言い方だったけどなー(笑)。いやー、でも面白かったですよ。
ハライチ・岩井の気合
(佐久間宣行)ハライチの決勝の1回戦目でかけたネタは単独ライブで見ていて。3ヶ月前か4ヶ月前に。で、爆発的にウケてたの。でも、たぶんあれ以来、ハライチなんて劇場でやっていないわけじゃん? M-1の予選以来。で、敗者復活が違うネタだったから、さすがにあの実験的なネタはかけるのをやめたんだと思って。敗者復活は今のハライチと……それでも新機軸のネタで、すげえウケていたからこれを新しく開発したんだなって。あれ、ライブでは見たことがなかったから。
それを持っていって勝負するんだなって思ったら、敗者復活であんなにウケたネタをやらないっていう岩井のパンクさ(笑)。で、1回もかけていないネタ……そのLINE CUBEでやったハライチの単独以来、見たことがない3、4ヶ月ぶりのあのネタをかけて。そりゃあ時間オーバーになるよっていう。フハハハハハハハハッ! 叩いてない、かけてないんだから(笑)。っていうのはあるけど、まあかっこよかったよね。俺、だから「あのネタなんだ!」って思った瞬間に「気合が違うな!」って思ったね。「敗者復活を勝ち抜いて、ラストイヤーにやりたいネタをやるんだ」っていうね。それもちょっと感動をした。と、思いましたね。
(中略)
(佐久間宣行)メールです。「ハライチさんのネタですが、岩井さんは前日に敗者復活のネタと最終決戦に残った時にやるネタの計2本を作ったそうです。パンクすぎてもう意味がわからないです」。いや、だからすごいよね。あと、なんかさ、やっぱり恐ろしいのはそれを渡されてやる澤部の演技力と根性。すごくない? 「うん、OK、OK。じゃあ、敗者復活、行きましょう」って言わないじゃん? 師匠のやり方だよ(笑)。いや、本当だよな。すごいと思うわ。
続いてのメール。「今年のM-1はモグライダーの芝さんがポケットに手をつっこんだまま登場したところが個人的なベストシーンでした」(笑)。いや、芝くんはかっこよすぎるよな。芝くん、マジで俺の中で今、一番かっこいい大人の1人が長岡亮介で。長岡亮介か芝くんっていう(笑)。あのモッズな格好が似合うのは。本当にかっこいいよ、芝くん。ああ、面白い(笑)。
(中略)
(佐久間宣行)メールです。「ハライチの澤部さんは敗者復活の控室でバスケ雑誌を読んで余裕をカマしていたそうです」。すげえな(笑)。やっぱり澤部、胆力が違うんだよな。前日に出来たネタをやっているのにバスケ雑誌を読んでいるんでしょう? すごいよなー。でもね、たしかに澤部って本当にそうなのよ。『ハライチのYAMi』とかをやっていて「こういう内容でここは当日になっちゃうけど……」って言っても「ああ、OKでーす」って。何を言っても動じないから。「大丈夫なの?」って言ったら「ああ、まあでもそれはできます。大丈夫でーす」って。何を言っても澤部は言うのよ。だから、本当に頼りになるんだよね。あいつ。
M-1のカメラワーク
(佐久間宣行)続きまして。「僕は今年のM-1で印象に残ったのはももの電車マニア顔のくだりの時に中川家の礼二さんが抜かれた時です」。フハハハハハハハハッ! ああ、ナイスカメラワークですね。あれ? なんかLDHの話をした時も上戸彩さんが抜かれていたよね。そのカメラワークもあったよね。ああ、さすがM-1のカメラマンたちは職人が揃っているから。素晴らしい。
(中略)
(佐久間宣行)メールが来ています。「M-1の鉄道のくだりで礼二さんの顔が抜かれた件について、昨日の『漫才サミットのオールナイトニッポン』ではナイツさん、サンドさん、中川家さんたちは『あれはいらない』と言っていました」。フハハハハハハハハッ! さすが審査員チーム、それはそう思いますよね。わかります、わかります(笑)。
<書き起こしおわり>