星野源『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』を見て鳥肌が止まらなくなった話

星野源『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』を見て鳥肌が止まらなくなった話 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2021年11月9日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でNHKで放送されたドラマ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』についてトーク。見ていて鳥肌が止まらなくなったと話していました。

(星野源)でね、『のほほんふたり暮らし』話なんですけど(笑)。いや、ちょっと今、目の前にいる……あ、どうも。星野源です。目の前で作家の寺ちゃんとちょっと今、とあるドラマのお話をしてまして。今日は僕がね、この1週間で発表したりとか、出演したテレビ番組があったりとか、何かいろんなねお話しするべきことがいっぱいあるんですよ。だけど、ありすぎて。逆にもう話せないってぐらいあるんですよ。だから、この2時間、『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』の話をしようかっていうね(笑)。

みんな、見た? 僕は何を隠そう、元々阿佐ヶ谷に住んでいまして。まあこのラジオを聞いてる人とか、僕のファンの方は知ってくれているとは思いますが。ずっと阿佐ヶ谷。1人暮らしを最初にしたのが阿佐ヶ谷で。もう5年ぐらいかな? それぐらいいました。

最初に1人暮らしをした街、阿佐ヶ谷

星野源 16、7年ぶりに訪れた阿佐ヶ谷で不遇時代の記憶が蘇った話
星野源さんが2021年7月20日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中ではじめて1人暮らしをした町、阿佐ヶ谷を16、7年ぶりに訪れたことを紹介。不遇だった時代の様々な記憶が蘇った話をしていました。

(星野源)で、もうずっと暮らしていて。その中で阿佐ヶ谷姉妹というお二人の芸人さんがいることを知り。何となく追いかけつつ、面白いなと思っていて。ちょうどあれですよね。僕は録画だったですけど。『マツコ会議』という、マツコさんのリモートでつないでインタビューをするという番組。僕も出させていただいた『マツコ会議』で阿佐ヶ谷姉妹のお二人が出て。「面白いな!」と思って。「お二人とも、面白いな」と思いながらその後、そのままですね、ちょうど昨日のたぶん10時45分とか、それぐらいだと思うんですけど。NHK総合で新しいドラマが始まりまして。それが『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』という。

いやー、見た? もう1回言うけど、みんな、見た? すごかったね! いやー、その阿佐ヶ谷姉妹という実在する2人の芸人さんの役をね、お姉さんの江里子さん役を木村多江さんがやって。美穂さん役を安藤玉恵さんがやられている。で、実在する2人でさ、2人ともキャラクターは濃いは濃いんですけど。「どんな風に演じるのかな?」って。で、予告編とか写真とかを見てて、「ああ、似てるな!」みたいな。2人の髪型とか服装とか眼鏡の感じとか、すごい似てるなって思いながら見つつ……放送が始まってさ、生で見たの。僕、生で見たんですよ。たまたま。「ああ、見れる。見よう」と思って。

もう、芝居がすごすぎて! 俺、お芝居で鳥肌が止まらなくなったのは……もしかしたら、こんなに鳥肌が止まらないのは初めてかもしれない。お芝居でですよ? なんていうか、やっぱり実在する人だから。モノマネ的な方向っていうか、真似るっていう方法もあると思うし。もしくは逆に自分のね、いわゆる役者さんご自身のパーソナルな方に引き込んでいく。逆に元々のところから離していくっていうのとか、いろいろ方法はありますけど。写真を見る限り、寄せていくんだろうなと思ってたんですけど。お二人のお芝居がですね、なんていうか……なんて言えばいいの?

もう、なんて言ったらいいのかな? イタコ? なんていうか、その魂を入れてる感じなんですよ。なんて言うのかな? だから、その上部の特徴のモノマネじゃなくて、魂を演じてる感じがするんですよね。それがもう、ちょっと終始鳥肌が……「うわっ、すっげえ!」みたいなことをずっと言いながら見てて。で、またさ、自分がずっと20代の頃生活してた場所がめちゃめちゃ出てきて。あの商店街っていうか……あれはたぶん南口の方もやってたと思うんだけど。南口のパール商店街も映しつつ、北口の方の旧中杉通りだよね。あそこね。その商店街を映してたよね?

僕、あそこの方の道はたぶん5億回ぐらい通ってるんですよ(笑)。本当に。バイト行く時とか、お芝居を見に行く時とか、お芝居をしに行く時とか。もうなんかその街を丁寧に映されていてね。なんか懐かしい気持ちと同時に、とにかくお話も面白かったし。研ナオコさんも最高でしたね! もうなんか出てる人、皆さんが最高だったっていうのと、なんかその志の高さみたいなところもすごく感じたし。あと脚本のね、ふじきさん。僕も昔、ちょっとお世話になってた時ありますけど。ふじきみつ彦さんが脚本でね、素晴らしかったですね。いやー、すごかった。マジで。

みんな、ぜひ見て! これはちょっと、見てください。本当にすごいから(笑)。いわゆるその阿佐ヶ谷姉妹のお二人を知らなくても、人がその人として生きていくとは……っていう。なんかいろんな見方もできると思いますし。それと阿佐ヶ谷姉妹さんが好きな人はもうマストでぜひ見た方が……(笑)。いや、こんなことってある?っていうぐらい、そのまんまだったよね。「そのまま」っていうか、これもね、言い方が難しいの。「うまく真似てますね」とかじゃないのよ。なんか、「乗り移ってる」としか言いようがない(笑)。

しかもなんかさ、今はもうなくなってしまって。過去の映像から今、やって。その過去の映像との距離があるから今はかなり乗り移ってるねっていう言い方ができたりとか。なんかその今、いる人のその若い頃を今の若い人が演じて、すごい乗り移ってるねとかはあるけど。今、いる人のほぼ同じ年齢の人たちが演じるって感じじゃない? たぶん。もしかしたらちょっと年齢差はあるとは思いますけど。

だからもう、なんかね、変な気持ち(笑)。「何を見てるんだろう?」っていう。俺、もう口を開けながら「ああ、すげえ! ああ、すげえ!」って言いながら見てて。いや、この体験はちょっと、なかなかないんで。ぜひ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』。かならず……かならず見てください。はい。

『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』見逃し配信

<書き起こしおわり>

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