オークラ バナナマンコント「Air head」「scrambled」を語る

オークラ バナナマンコント「Air head」「scrambled」を語る バナナマンのバナナムーンGOLD

オークラさんが2021年7月30日放送のTBSラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』の中で「この夏、見た方がいいバナナマンコント10選」と題して、おすすめバナナマンコントを紹介。バナナマンの2017年の『Super heart head market』のネタ「Air head」と2019年の『S』のネタ「scrambled」について話していました。

(オークラ)じゃあ、残り2本。せっかくなんで最後まで紹介しましょう。2017年の『Super heart head market』という単独ライブ。今から4年前。その中の「Air head」っていう。これ、覚えてますか? オフィスのネタなんですけども。日村さんと設楽さんがオフィスにいて。日村さんがちょっと先輩なんですよね。で、設楽さんに深夜の残業をしてる時かな? 「お前、飴なめるか?」って言ったら設楽さんが「いらないです」って言って。

そしたら「お前、俺が作った飴だからなめないんだろう? 俺が家で全裸で作ってる、そんな飴じゃねえからな」みたいなことを言って。それで結局、「お前がなぜ、俺のこの飴を受け取らないか。それはお前が俺をなめているからだ。でも、たしかにそれもわかる。俺、仕事できねえからさ」っていう風に日村さんがどんどん言い始めて。

「でも、その仕事ができないのには理由があって。俺は男脳だからだ。男の人は1個のことに集中すると、もう1個の違うことがなかなかできない。女性脳はいろんなことが同時にできるみたいに言われているけど。その一方で、お前は女性脳だからいろんなことが同時にできるんだ。だけど、仕事はそういう意味ではお前の方ができるけど、もし本当のガチの殺し合いになったら俺の方が上だ!」っていう(笑)。

(飯塚悟志)あったなー(笑)。

(オークラ)「だから1回、一瞬マジで殺し合い、やってみよう」みたいな話になって。

(飯塚悟志)俺もこれ、好き。

まさしく設楽さんが作る感じのコント

(オークラ)これはね、まさしく設楽さんが作る感じのコントっていうか。もうだからたぶん、あれなんだよね。ただの普通の会話劇というか。こんな状況でこういうコントを作ったら……っていうよりも、自分の考えとか思想とか哲学的なこととか。そういうのを設楽さんってネタの中に入れがちなところがあって。これはまさしく、そういうあれになっていて。ラジオで話しそうなことをネタの登場人物たちがしゃべってるっていう。で、「実際にやってみようか」みたいな感じ。これは近年のバナナマンのコントの特徴でもあるパターンですね。

だから本当にもう、バナナマンってこの時までにたぶん160本以上、コントをやっているわけですよ。若い頃から。そうすると、やっぱり普通のコントではどんどん物足りなくなってくる。だから設楽さんはそういう意味で、そういう哲学性とか思考とか思想とかをコントにしがちなところがあるなって。俺は作家として、事件性の……「どう転がすか?」っていうようなコントに醍醐味を求めている感じだけど。飯塚さんとかはこんだけ作っているとどういうコントっていうのを普段、考えるの?

(飯塚悟志)でも、いまだに……ずっと前からだけど。やり取り。本当に「こういう状況でこれを言いたい」っていう、それが基本だね。

(オークラ)いまだに切り口のコントを作り続けているよね。すごいよね、本当に。

(飯塚悟志)そこは変わらないな。俺、これ、今言ったその残業のネタの中でさ、日村さんが手作りの飴をあげるじゃんか。で、設楽さんが嫌がるじゃんか。で、「おじさんが作った手作りの飴なんか、いらねえか?」って日村さんが言うんだけど。俺が好きなセリフの中で「世の中の食いもん、ほとんどがおじさんの手作りだからな!」っていう。あのセリフが大好きなのよ!

(オークラ)やっぱりそういうところが好きなんだね、飯塚さんは(笑)。

(飯塚悟志)うん。だって言われてみれば、そうじゃん? そうなんだけど、改めて大きい声で言われると、やっぱり笑っちゃうね。

(オークラ)たしかに。面白いよね。うん。それは思います。じゃあ、いよいよ最後。もうね、時間がほとんどなくなってきたので。「scrambled」。これはね、まさしく2019年の『S』っていう、一番最後にやった単独ライブですね。『S』っていう単独ライブで、さっき言った1人2役系のやつで。これは日村さんが1人3役やって。

(飯塚悟志)3役のやつ、あったっけ?

(オークラ)それで設楽さんが2役っていう。

(飯塚悟志)すげえ!

日村さんが3役、設楽さんが2役を演じる

(オークラ)これ、アメリカンダイナーっていうか。アメリカっぽい設定でさ。そこで起きている事件が、まさしくカバンの取引……ピストルの入ったカバンを違うところで受け渡しちゃったみたいな感じで。で、ほとんど出てくる登場人物も外国の人みたいな。これって俺、すごいと思うのは、いわゆる日本人の役じゃなくて、もう外国映画みたいな設定をマジでやってるじゃない? で、それをちゃんとコントとして、コメディとして落ち込んでるって、なんかもうコント師として1個、違うステージに行ったかなって俺は思ったんだよね。これに関して。

(飯塚悟志)そうね。どんどん進化しているね。

(オークラ)まあ、だからテレビでもできないし。どっかのネタ番組やるようなネタでもないし。たぶん25分とかあったと思うんだけど。このネタも。それがこういうところまで行ったっていうのはすごい進化だなと思って。

(飯塚悟志)あと、なんか見せつけられた感じがしたね。

(オークラ)あれは本当にそこらへんの子が真似しようとしても、できない。っていうようなコントなんでね、これは最新版なので。見た人もいるとは思うけど、見てほしいですね。

(飯塚悟志)そうね。

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<書き起こしおわり>

オークラおすすめバナナマン傑作コント10選・書き起こしまとめ
オークラさんが2021年7月30日放送のTBSラジオ『バナナマンのバナナムーンGOLD』の中で披露したバナナマン傑作コント10選。解説の書き起こし記事リンクのまとめです。
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