オークラと佐久間宣行 東京03『キングオブコント』直前の危機を語る

オークラと佐久間宣行 東京03『キングオブコント』直前の危機を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

オークラさんが2021年7月21日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』に出演。東京03が『キングオブコント2009』で王者になるまでの道のりについて佐久間宣行さんと話していました。

(佐久間宣行)あの『ゴッドタン』という番組っていびつなのがさ、おぎやはぎと劇団ひとりがトップバッターとか全くできない人たちで。本当に言うと、純粋な意味で言うと司会ですらないから。

(オークラ)ただボケてるんですよね。それで、他の人たちがそこの企画をちゃんと回してくれてるっていう。

(佐久間宣行)回してくれるから。毎回毎回、ゲストツッコミがちゃんとやってるっていう構造なのよ。その時、だからバナナマンがそうね。それで角ちゃんがね。角ちゃんがウケた時のオークラさんって、尋常じゃなく嬉しがりますよね。

(オークラ)だって、東京03が……あんだけテレビで「ヤバい」って言われてた人たちが(笑)。本当に。それが、ライブで食っていけるようになったんですよ?

(佐久間宣行)そうですよ。だから、これは飯塚さん時にも言ったかもしれないけど、オークラさんが『ゴッドタン』が始まるか、始まらないかぐらいの時に「どうしても見てほしい芸人がいるから」っつって俺を恵比寿のエコー劇場のところに読んで。東京03の2回目の単独ライブで。まだその200席が埋まらないぐらいの感じの時に「もう、とにかく見てくれ。佐久間さん、見たら絶対に好きになるから」って。それで見終わった後、「どうだった?」「いや、めちゃくちゃ面白いですね。俺はこの芸人さん、詳しく知らなかったけど……」「佐久間さん、この人たちが食っていけるようになるために、一緒に考えよう」って言われて(笑)。

(オークラ)でも、それでマジ歌とか作ったじゃないですか。で、マジ歌を作ったのって、『ゴッドタン』が始まったのが2007年?

(佐久間宣行)ええと、レギュラーが始まったのが2007年だから、マジ歌も2007年ですね。

(オークラ)2007年から作って。それで『キングオブコント』を東京03が取ったのが2009年で。その時に、2個目の「オーシャンビュー」と言われている、旅行に来た瞬間に……。

(佐久間宣行)旅行に来たのに急に、もう1日目に告白するっていうネタね。

『キングオブコント2009』で王者に

(オークラ)角ちゃんが告白して振られて。「ここから3日間あるのに、いきなりなにを振られているんだ? 気まずいじゃないか!」っていうコントがあるじゃないですか。で、告白するまで、賞レースにしては1分間ぐらい、振りがあるわけですよ。かっこつけてハーモニカを吹いて告白するじゃないですか。で、そのハーモニカを吹いて瞬間、マジ歌を知ってる人たちは角ちゃんって音楽キャラだっていうのがあるから。特のあの時って芸人が審査していたじゃないですか。

(佐久間宣行)準決勝で負けた芸人さんが審査員っていうシステムだったんだよね。

(オークラ)だから、もう面白い空気が蔓延したんですよ。まだ振りなのに。

(佐久間宣行)ああ、そうか。ハーモニカを持った瞬間にもう地鳴りみたいなね。

(オークラ)そう。グーッと来て、最後に「振られちゃった」ってなって。飯塚さんが来て「こんな空気にしているんじゃねえよ!」っていうまでのあの振りの長い間に面白の空気が充満したんですよ。あれはマジ歌の功績というか、マジ歌があって、角ちゃんが積んできたものがあそこで花開いたんだと思うから、俺はもう嬉しくて。本当にあの時は泣いちゃいましたね。

(佐久間宣行)あのね、オークラさんはね、俺に「03が優勝したよ!」って言った時、飲んでいたコーヒーが全部ここにびちょびちょに付いていて(笑)。

(オークラ)そう(笑)。あれ、953でしたっけ?

(佐久間宣行)点数が出た瞬間に立ち上がって。熱々のコーヒーを体中に浴びて(笑)。

(オークラ)その時、03の楽屋にいたんですよ。TBSの(笑)。バーン!って立ち上がって……。

(佐久間宣行)コーヒーでびしょびしょになってね。でも、そうですよね。その2007年にマジ歌が始まって。マジ歌をちょっとずつやってて。なんだったら、テレビってそれぐらいだったもんね。ネタ番組以外はね。でも、それが積み重なって2009年で。実は今日、『あちこちオードリー』でも言ってたけど。2009年って東京03ってめちゃくちゃヤバかったんだって。なんでかっていうと、これはみんな、もう前の話だから覚えていないと思うけど。レッドカーペットブームがあって。1分ネタのブームになっていたいから、ああいうタイプの芸人さん。長尺のコントしかできない本格派芸人が営業からもいなくなってね。

(オークラ)そうなんですよ。全国ツアーしたんですけども。その話もしたかもしれないですけど、大赤字だったんですよ。東京03。

レッドカーペットブームのあおりを受ける

(佐久間宣行)だから本当に2009年『キングオブコント』で結果が出なかったら解散してたかもしれないんだよ。

(オークラ)でも、その礎としていろんな積んできたものが実はあるんだなっていうのがあったんですよね。

(佐久間宣行)だから、無駄じゃなかったっていうことだよね。遠回りしたけど。それで2009年になって。だから東京03っていうオークラさんが周囲で見た天才とは違って、苦労してるけど本当に面白いと思った芸人が売れるのの一助になったっていうね。

(オークラ)そう。バナナマンやザキヤマ、おぎやはぎってみんな天才だったんですよ。出てきた瞬間からできあがっていたのに対して、東京03は苦労してあの形を作った人たちだから。めちゃくちゃ嬉しかったんですよ。

<書き起こしおわり>

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