東京03の飯塚悟志さんがニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』に出演。佐久間宣行さんと東京03・角田晃広さんについて話していました。
「人間味風」大阪公演2日目ありがとうございましたー!
終わってごはん食べてますー!
豊本さんは、なんか先輩とごはん行くとか言ってました。。 pic.twitter.com/kfoAdkxr70— 東京03飯塚 (@iizuka03) November 29, 2019
(佐久間宣行)もう一通、メールが来ています。「飯塚さん、東京03の話、全然しなくないですか?」。フハハハハハハハハッ!
(飯塚悟志)フフフ、まあまあ、自分からね、そんなしないでしょう?
(佐久間宣行)いや、そうですよ。だって「アルファルファに限界を感じた」っていう話はアメトーーク!でも言ってたじゃないですか。「このままじゃ……」っつって。それで角田さんを入れる時に「あんなダセえやつはやめろ」ってみんなから反対されたんでしょう?(笑)。
(飯塚悟志)フハハハハハハハハッ! まあね、うん。ありましたね。そんな時期(笑)。プラスドライバーが何せダサかったんで。芸風から何からね。なんですけど……でも、角ちゃんはなんかちょっと、それこそ僕ら、ダウンタウンさんとかに憧れてこの世界に入ってきている世代だから。シュールとか、ちょっと大喜利が強かったりとか、センスみたいなものに特化した世代じゃないですか。
(佐久間宣行)僕らはそれがかっこいいと思っていた世代ですね。
(飯塚悟志)ただ、角ちゃんはちょっと違ったんですよね。普通のことを普通に言ってて面白かったですよね。で、飲んでいてそれを感じて。「この人のこの面白さって何なんだろうな?」と思って。
(佐久間宣行)だから喜劇役者の面白さでしょう?
(飯塚悟志)そう! で、その時はあんまりわかんなかったんですよ。なんか、周りと違う。「我々の一緒に歩んできた世代の面白さのボケとは全然違う種類の面白さだな。この人とだったら何か新しいことができるんじゃないかな?」って思って。
(佐久間宣行)なるほど。だから「飯塚さんだけ先見の明があった」と言われてんるだよ。みんなね、「あんなダサいやつはやめろ!」って言っていたんだから(笑)。
(飯塚悟志)フハハハハハハハハッ! でも、そのダサさがなんか面白かったんですよね。
(佐久間宣行)でも、そう思います。そう思います。
(飯塚悟志)全然面白いことを言おうとしないじゃないですか。
(佐久間宣行)本当に。普通にね、メイキングのカメラとか回っていて、こういう雑談の時でも芸人さんはちょっと面白いことを言おうとするのに、にこやかに笑って。「そうだよねー」ぐらいしか言わないし。1回も面白いことを言わないみたいな。いじられても返しでも言わないんだから(笑)。
謎の哀愁がある
(飯塚悟志)いや、そうなんすよ。で、謎の哀愁があるでしょう? なんか背中に。それがもう30ぐらいの時から角ちゃんにはあったんですよね。だから「この人となんかネタを一緒にやれたら面白いかもな」って思ったんです。
(佐久間宣行)それは、角ちゃん入れて最初のネタぐらいから? その単独かどこかで「これは行ける!」と思ったんですか? どのへんで思ったんですか?
(飯塚悟志)あのね、最初は半年ぐらい休む期間があって。半年後に単独ライブをやれって言われたんですよ。で、その時の準備期間でネタをいっぱい考えてる時に……でも、角ちゃんのこの面白さをどう生かしたらネタになるかっていうのがわかんなくて。
(佐久間宣行)ああ、そこから考えたんですか。じゃあまず、新加入の角ちゃんを活かすところからやってみようみたいな?
(飯塚悟志)でも、わかんなくて。で、結局は「アルファルファとかプラスドライバーでやってきたネタとそんな変わんないじゃん」みたいなネタばっかり最初はできたんですけど。でもね、思い切って「ものすごい前フリを長いネタを1本作ろう」ってなったんですよ。それは高校教師っていうネタなんですけども。
(佐久間宣行)それ、屋上のやつでしたっけ? じゃなくて?
(飯塚悟志)角ちゃんが学校の先生で。僕が高校生でその生徒なんですけど。「もう学校をやめたい」ってその先生の家に相談しに行くんですよ。そしたらすごい怒られて。「学校に行くのがどれだけ大事か」っていうのを問いただされて。「やっぱり俺、学校行くよ!」って言った瞬間に、その角ちゃん。先生の息子が帰ってくるんですけど、その息子が思いっきりヤンキーだったっていうネタなんですけど。
それを思いついた時に、いままでだったらつかみがやっぱり早い方がコントっていいから。どういうつかみをやった方がいいかっていうのを考えるんですけど。思い切って、ヤンキーの息子が出てくるまで、一切ボケないでやってみようかって。これ、「まあダメならダメでちょっと勉強になるからやってみよう」と思ったら、角ちゃんのその長い前フリの芝居が面白かったんですよよ。
(佐久間宣行)なるほど。芝居力がまずあるから。
(飯塚悟志)そう。で、「ボケないっていうボケ」だったんですよ。僕らの中では。「全然ボケないじゃん」っていう。それでクスクスクスって笑いながら振ってたんですよね。で、それがなんか新鮮で。しかも最初のそのライブの時に、それがいちばん評判が良かったんですよ。それで「あれ? これかもしんない!」って思ったのが最初です。
(佐久間宣行)だから、やっぱりそうなんですね。芸人さんてそのちょっと変わったことをやってみたところからの発見から、その自分たちの芸風を詰めていくんですね。なんかほら、ナイツとかって自分たちのネタを見ていたら、前フリの小ボケの訂正がすげえウケてたから、それだけで全部作ったとか。ハライチもノリボケから普通の漫才になっていたのに、M-1の予選が2分だから。普通だったら本チャンのネタの方で行くじゃん? それを前フリのノリボケだけで作ったんだって。そしたらめちゃくちゃウケたとかって言ってたから。
(飯塚悟志)タカアンドトシもそうだって言ってました。「欧米か!」って。
(佐久間宣行)ああ、なるほど。あれも本ネタに入る前だったんですか。
(飯塚悟志)みたいですね。そこをだからバーッと羅列したのがあのネタみたいで。俺らも、だからそれが評判良かったからいまの形に近付いた感じしますね。前フリが長いネタ。
(佐久間宣行)うんうん。前フリが長いネタ、ありますもんね。
(飯塚悟志)最初にやった単独ライブは、前フリネタはその1本かもう1本ぐらいで。あとはちゃんと、つかみの早いネタをやってるんですよ。
(佐久間宣行)なるほど。やっているんだ。あの、その流れで聞くと、キングオブコントって優勝したのは二回目でしたっけ?
(飯塚悟志)二回目です。
キングオブコント優勝
(佐久間宣行)キングオブコントはどういう感じで臨んだんですか? 結成何年目ぐらいですか?
(飯塚悟志)あれは2003年結成で優勝が2009だから6年目? でも2008年から始まってて。2008年は準決勝で落ちちゃってるんですけど。まあ、でも取りあえず大会に向けて調整しようとか、そこに向けてコント、新ネタを作ろうとかっていう感じではなかったですね。
(佐久間宣行)ああ、そうなんだ。それよりも単独ライブは単独ライブを大事にしててっていう。
(飯塚悟志)そうそう。でも、出ないわけにいかないし。だから、いまある現状で4分に収まる……まあ、4分だったから、4分に収まるネタでやってみようっていう感じで。それでたまたま、その時に優勝をさせてもらえちゃったので。そこで負けてたら、もしかしたら大会用に新ネタを作るとか……。
(佐久間宣行)ああ、なるほど。そういう、まあ人によってはループ地獄になるかもしれないところに。
(飯塚悟志)うん。陥ってた可能性もあります。たまたまあそこで勝たせていただいたので、助かりましたけど。
(佐久間宣行)もうさ、だからオークラさんからさ、あまりにも思い入れがすごいから。「キングオブコント、佐久間さん。最初のネタ。コンビニのネタがありまして。コンビニのネタで角ちゃんがびっくりする店員。動じない豊本の店員。強盗の飯塚さんが始まって1分目ぐらいで言う『ちょうどいいやつ、いねえのか!?』。これがウケたらこっちのもんです」って言われて(笑)。
(飯塚悟志)フハハハハハハハハッ!
(佐久間宣行)俺、もうそんな解説されちゃったからさ、もう「ちょうどいいやつ、いねえのか!?」待ちで見ちゃって全然楽しめないのよ(笑)。
(飯塚悟志)そりゃ楽しめないよ(笑)。
(佐久間宣行)「なんでオークラさん、そんなこと俺に言うんだよ?」って思いながら。で、「ちょうどいいやつ、いねえのか? ちょうどいいやつ、いねえのか?……あ、『ちょうどいいやつ、いねえのか!?』がドカンとウケた。よし、行ける!」って思って(笑)。
(飯塚悟志)フハハハハハハハハッ! それ、もう見方がおかしくなっちゃう(笑)。
(佐久間宣行)もう見方がおかしくなっちゃってさ。そしてオークラさんからさ、「『ちょうどいいやつ、いねえのか!?』がウケました」みたいなメールが来てさ。で、その後、二つ目のネタは角ちゃんが……たぶんだけどマジ歌の流れもあるから告白するくだり。旅館に来て初日に告白しちゃって空気が悪くなるっていうネタなんだけど。そのネタの中盤ぐらいかな? また飯塚さんのキラーフレーズがある。「あと3日あるんだぞ?」でしたっけ?
(飯塚悟志)「三泊あるんだよ!」。
(佐久間宣行)「三泊あるんだよ! 初日に告白してんじゃねえよ!」っていう。「この『三泊あるんだよ!』、これがウケたらこっちのもんです」って。フハハハハハハハハッ!
(飯塚悟志)下手か! 言うな!(笑)。なんだ、その説明!
(佐久間宣行)それ待ちで見ちゃったから全然楽しんでないっていう(笑)。
(飯塚悟志)オークラ、楽屋にいたんですよ。あのキングオブコントの……(CM入りで途切れる)。
<書き起こしおわり>