佐久間宣行　ロバート秋山マジ歌「抜きゃいいじゃん」の衝撃を語る

佐久間宣行さんが2024年1月10日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で2024年のお正月に放送されたマジ歌選手権を振り返り。ロバート秋山さんのKENZENコブラなど、各芸人の今年のマジ歌の制作について話していました。

（佐久間宣行）あと、自分で言うのも手前みそなんですけどマジウタが今回、なんていうか、ボジョレーヌーボー的に言うと「近年で最高の出来」だったんじゃないかなっていう（笑）。あのね、「今年のマジ歌はどうですか？」とかって聞かれるんだけど。もうマジ歌選手権は今や、ガチャなんですよ。どういうことか？っていうと、昔は全体のコントロールまで俺が細かく入ったていたところもあるんだけど。もうみんな、すごい売れっ子の演者になってるじゃない？　だから、それぞれの調子がその年、その年で違うっていう。だからもう、みんなが調子いいのを祈るしかないっていう感じになってきたの。もはや。

それで今年はみんな、結構早い段階で曲の構想が上がってきて。だから……特にね、秋山のやつなんか、震えましたよ。最初の打ち合わせでも秋山がね、「芸能界の不祥事、いろいろあるじゃないすか。俺、メッセージソングを歌いたいんですよ。『その前に抜け』っていう」って。それを完パケで持ってきた時点で「こいつ、天才だな！」っていう。「緑黄色社会みたいなポップな歌にしたい」って言って持ってきたから。KENZENコブラね、すごかった。

緑黄色社会的なポップな歌・KENZENコブラ「抜きゃいいじゃん」

マジ歌KENZENコブラ、わりと真面目にセルフプレジャーの大切さを歌ってる気もすんな pic.twitter.com/LHZg1c0vGS

— アイチム (@43AICHIM) January 6, 2024

（佐久間宣行）あとバカリズムとかは番宣コメントとかでいろいろと話をさせられて。その挙げ句にいつも「最後にメッセージを」って言われるっていう、言ってみればその1コンセプトのための歌だから。最初、升野さんがその構想を持ってきた時、俺はまだわかってなくて。「例年に比べてちょっと地味じゃないかな？」って思ったの。それでオークラさんと話し合って。「でも、バカリズムだよ？」って（笑）。「これ、今までの年に比べたらちょっと地味じゃない？　オークラさん、そう思うよね？　今回、VTRもそんなに使わないし……」って。で、本番の2週間前ぐらいまでそうだったの。なのに爆発的に受けたから。その時、オークラさんと話したのは「今後、升野さんがどんなネタを持って来ても、何も言えないんじゃないか。あと俺たち、『地味じゃないか』って言わなくてよかったな」っていう（笑）。

そうなんだよね。もう、だから本当に……日村さんとかは結構、ディスカッションをして作るから。俺がフジロックでLizzoっていうアーティストを見て。体型がふくよかで、ダンサーも同じような体型で。それでめちゃくちゃかっこよく踊るアーティストを見て「日村さん、今回は似たような体系のダンサーと一緒に踊ったら、めちゃくちゃかっこいいですよ」っていう。それが始まりで作ったんだけど。だから、それぞれ違うのよ。

Lizzoから着想を得たヒム子

#ゴッドタン芸人マジ歌選手権ヒム子パートの振付を担当させて頂きましたー！https://t.co/HQAMpgPdW9

今回ダンサーちゃんたちが最高すぎて過去最高難易度のダンスになってしまい年々ヒム子ちゃんに無茶させてますがクールダウンなどめちゃくちゃ入念にケアしておりますご安心下さい pic.twitter.com/BNkVejMoEj

— 竹中夏海 (@tknkntm) January 3, 2024

（佐久間宣行）劇団ひとりは、わかんない。会議室で俺と劇団ひとりでずっと「うーん」って唸っていたら急に「今、ゆうこりんってよくないですか？」って言われて。「俺、ターコリンになりたい」って言われたから。もう本当によくわかんなかったけど。こういう時、一番困るのは「うーん、いいかもしれないですね」っていう（笑）。「いいかもしんないっすねー」って言ったんだよね。で、俺はわかってないんだけど。「うーん、本当にゆうこりんなのか？　ゆうこりんで行けるのか？」って思いながら。まあ、最終的には行けたかな。

みたいな感じで、作り方が全然違うの。あと、ラジオで言ってたのは岩井ね。岩井はあのネタにしようかとか、言ってる時に結婚発表をしたから。「じゃあ、オチを変えよう」みたいな感じになって。オチを変えて、オチが別のパターンだったんだけど。「うーん、どうしよう？」って言っている時に冗談で「ヒデちゃん、出てくれたら面白くね？」って。それで「いや、出てくれねえだろ？」って言っていたら、なんかよくわかんないけど「スケジュールを調整して出てくれるそうです」ってなって。ヒデちゃん、かっこよかったなー。ヒデちゃんの歌い方って、ヒデちゃんにしかできないんだよね（笑）。本当に。

ヒデちゃんが歌うだけで……あんまり「ヒデちゃん」って言っちゃいけないね。中山秀征さんが歌っただけで、本当になんかヒッパレになるんだよね。全てが。だから本当はミラーボール出す予定、なかったの。リハまで。でもヒデちゃんが歌うのを見て「ああ、やっぱりミラーボール、出そうぜ！」ってなって（笑）。いや、そうなんだよね。っていう風にマジ歌を作っていって。それも楽しかったですね。