東野幸治『大豆田とわ子』後に見た坂元裕二作品のすごさを語る

西森路代と宇多丸『大豆田とわ子と三人の元夫』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2021年6月18日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でドラマ『大豆田とわ子と3人の元夫』後に坂元裕二作品を見まくった件をトーク。坂元裕二作品のすごさについて話していました。

(東野幸治)『大豆田とわ子と3人の元夫』が終わってしまったので……『東野幸治のホンモノラジオ』。どうも、こんばんは。東野幸治でございます。佐藤くん。カンテレの『大豆田とわ子と3人の元夫』、見てましたか?

(佐藤)見ていました。

(東野幸治)あっ! これは嬉しいな。『大豆田とわ子と3人の元夫』の話できるのは佐藤くんとカンテレの『ちゃちゃ入れマンデー』の女性プロデューサーだけです。カンテレの女性プロデューサーは『大豆田とわ子と3人の元夫』の番組グッズのカンテレのドラマ史上一番おしゃれなトートバックをいつも持って、カンテレの6階、楽屋前でずっと立てますから(笑)。もう、だから松たか子さんがカンテレの火曜9時のドラマに出ていただけるという段階で「グッズとか、何を使ってもらっても結構。そして『よ〜いドン!』に出なくても結構。とにかく火曜9時に出ていただければ……」ということでございまして無事、今週火曜日にゴールしまして。

いや、すごいおしゃれな面白いドラマで。なんかホンマ俺、Twitterでもつぶやいたけども。シレーッとびっくりさすよね。「えっ、えっ?」って。何回もびっくりして。で、後半10分、「なんじゃ、こりゃ?」って言いながら終わっていくという。おしゃれなドラマをやっていただいて、本当にありがとうございます。脚本の方はですね、坂元裕二という方でございまして。その前のTBS『カルテット』でやっていたから、松たか子さんとコンビでやってたので。ちょっと僕も興奮冷めやらぬ感じになって。「脚本家、坂元裕二って何者や?」って俺、調べたんですよ。知ってます? あのね、僕と同い年なんですよ。

(佐藤)へー!

(東野幸治)すごくないです? 僕と同い年。で、高卒なんですよ。大阪の。大阪のホンマにただの高卒が19歳の時に……そもそも大阪で僕と同級生で、とんねるずさんの大ファンだったんですって。これ、Wikipediaで読んだだけですからね? 聞いたわけじゃないですよ。間違っているか、わからんけども。とんねるずさんの大ファンで、オールナイトニッポンのヘビーリスナーやったんですって。坂元裕二さんという人。ほんで、高校卒業してフリーターしてて。もちろん、たぶん高校時代からドラマとかね、好きやったりとか、お芝居も好きやったと思いますけど。

それでフジテレビの第1回ヤングシナリオ大賞っていう。それに出したんですって。第1回。1987年。ですから俺、67年生まれですからハタチの時。坂元さんもハタチの時にフジテレビヤングシナリオ大賞に応募して、グランプリなんですよ。ほんで初めて……いろいろ勉強しながら、初めてメイン脚本家のドラマデビューが『東京ラブストーリー』ですよ。

(佐藤)へっ?

(東野幸治)すごいでしょう?(笑)。「ああ、これ、天才やん」っていう。あの月曜9時、日本人のOLが街から消えたって言われてる『東京ラブストーリー』の脚本でドン!っていくのよ。ほんで、そこからなんかトレンディードラマモードでどんどんどんどん、書いては当て、書いては当てて。で、91年が『東京ラブストーリー』。その5年後、テレビが嫌になって逃亡するんですよ。

(佐藤)ええっ?

(東野幸治)これ、俺が聞いたんじゃないですよ? Wikipediaに書いてあったことを今、なぞっているだけですからあれですよ。消えるんです。消えて、ゲーム会社にちょっと入って。ゲーム脚本みたいなのをちょっとやるねんけど、1年ぐらいそれも辞めるんです。で、女優の森口瑤子さんっていう、色白ですっとした、主役の俳優さんの奥さんの役とか。主役の男の人を応援するような感じの演技する方と結婚して。で、その人との子供ができて。その人を働かせて、家のこと、子育てのことをやっていくんですよ。

で、小説家になろうと思って3年間、原稿用紙2000枚ほどの小説を書くんですけど、未完で終わるんですよ。世の中に出さずに、終わっちゃっうんですよ。ほんで、たまたまテレビで見た『きらきらひかる』っていうドラマがあって。深津絵里さん主演で、女性監察医のやつ。俺、それはモーニングっていう漫画雑誌で原作漫画が連載されていた時から知っていたんですけども。まあ、面白い。女性5人ぐらいの監察医で、亡くなった人の死体から「これは他殺なんじゃないか? 刑事さん、どうですか?」ってやって犯人を捕まえるような。そのドラマを見て面白いと思って、テレビとか映画の世界にもう1回戻るんですよ。

そで戻ってきて、一番最初に手伝ったのが映画版の『世界の中心で、愛をさけぶ』なんですよ。もうエグい。エグすぎるやん!って思って。で、ちょうど『カルテット』をやった後ぐらいにNHKのノンフィクションで「坂元裕二の仕事」みたいな。密着していたやつを俺、見たことがあるんですよね。で、ずっと家にいてて。家にでっかいテレビがあって。とにかくセリフが出てくるまでずっと待つタイプで。ほんで書いていくっていうことなんですけども。

それで『東京ラブストーリー』から前半は言うたら、トレンディードラマばっかり書いてて。それで休んで、戻ってきて、社会派に変わんですよ。芦田愛菜ちゃんが出ていた『Mother』。あれも、それなんですよ。

(佐藤)ええっ!

(東野幸治)そうなんです。『Mother』が2010年なんです。ほんで、その次に2011年に『それでも、生きてゆく』っていうのはフジテレビでやるんです。その後、『最高の離婚』という、中目黒のちょっとハートフルコメディがあって。その後が『Woman』。満島ひかりになっていくんですけど。「そういうことなんだ」と思って。まず僕、テアトル新宿に見に行くんですよ。『花束みたいな恋をした』っていうのを業界で一番遅く見に行ったんですよ(笑)。業界で一番最後に見に行ったんですけど。それも朝8時からのやつ(笑)。それしかやってないですよ。

業界で一番最後に『花束みたいな恋をした』を見る

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(東野幸治)最も映画が盛んな街、新宿で8時からしかやってなかって。8時・10時ででっかい劇場で……人数を調べたらね、7人いました(笑)。女子グループ2人が2組。女子1人で1人。53歳の俺1人。俺と同じぐらいのおっさん1人ということですから。おっさん同士、心の中で「こいつ、気持ち悪いな」と思ってたと思うんですけど。だからなんとなく、坂元裕二さんって知ってたけども。まだ、言うたら『大豆田』の前やし。そんな熱もなかったし。菅田将暉くんと有村架純ちゃんやから。言うたらセリフのやり取りがリアリティーがあるみたいなのはやけに聞いてたけど。「まあ、行くほどのことでもないな」と思っていたんですよ。それ、見てないでしょう?

(佐藤)見てないです。

(東野幸治)大学生の2人が知り合って、出会って、付き合って、同棲して、別れていくまでの話なんですよ。で、たしかに脚本とか、素晴らしいというか。ええセリフの連発みたいな。やり合いとか。そもそも2人が出会うねんけど。だから映画も好きな、漫画も好きな、ドラマも音楽も好きな……全部趣味が合う2人なんですよ。それが出会う。同じ靴も履いている。それで意気投合するっていう感じで。それで初めて菅田将暉くんの部屋に遊びに行く。ほんなら、その本棚があって。有村架純ちゃんが「私の本棚と全く一緒だ。置いてある漫画とか小説が全部一緒だ」って言うんですけど。で、その本棚が映るんですよ。俺の本棚と一緒やったんですよ(笑)。

『AKIRA』全巻とか『童夢』とか『ピンポン』とか。いや、もう全部一緒(笑)。ほんで、その劇中で「『ゴールデンカムイ』、7巻が出たけど読んだ?」「読んでない」とか。それも俺、一緒やん!って。Nintendo Switchで『ゼルダの伝説』をやる。それも一緒やん!って思って。で、菅田将暉くんはイラストの才能があるからイラストレーターになりたいという夢がある。有村架純ちゃんのことが大好き。有村架純ちゃんはお金を稼ぐよりは好きな音楽とか本とか小説とか映画とかに囲まれて生活したいタイプ。

で、2人で同棲が始まって。調布駅から歩いて30分のところに住んでやるねんけど、そのイラストのお金が1枚1000円だったのがだんだんと不況やから3枚1000円になったり。でも、有村架純ちゃんのことが好きやから働かなアカンっていうことで。それでお互いが就職活動をするけど、先に菅田くんが就職できて。有村架純ちゃんは近所のアイスクリーム屋で働くみたいな。で、店長とバイトの女の子が不倫してるっていうナレーションがあるねんけど、これも俺、一緒で。俺、さとでバイトしてる時に、店長とチームアルバイトの大学生の人が不倫してたもん(笑)。

泣きながらレジ締めてはったから(笑)。俺、「おつかれしたー!」って言って去っていくけど。泣きながらレジを締めてはったから。一緒や!って思ったりすんねんけど。で、物語が進んでいって、菅田くんがどんどんどんどん仕事の方に夢中になってきて。歯車がこうどんどん合わなくなってきて、最終的に別れたりするんですけど。そこにもオダギリジョーが。『大豆田』じゃないけど、オダギリジョーがええ役で来て。言うたら有村架純ちゃんも「稼がなアカン」と思って簿記かなんかの資格を取って。歯医者かな? なんかの受付に就職が決まんねんけど。

結局、なんか寂しい心の隙間を埋めるように、なんか「遊びが仕事、仕事が遊び」みたいな会社に就職する。で、そこの社長がオダギリジョーなんですよ(笑)。ほんで、そんなのがありながら、最終的には別れていくんですけど……いや、めちゃくちゃ面白いなとまた火がついて。「なんや、あいつ。坂元裕二。もう天才!」って。俺と同い年で「10年ぐらい前の大学生の恋愛ドラマを書け」って言われても、まず書かれへんのに。「すげえな!」と思って。もう火がついて。「作品を見たい!」と思って。アマゾンプライムとかNetflixを調べるねんけども。

だから『最高の離婚』、面白いと聞いてたんですけど。俺、なんかね、あの尾野真千子さんの感じがあんまり好きじゃなかったんですよ。あのなんか、こうコメディな感じが。だからちょっと俺、勝手に毛嫌いしてんけども。「見たい!」ってなったけど、ないんですよ。それで結局、いろいろ調べたらフジテレビのオンデマンド(FOD)しかないんですよ。「ええっ?」って思って。900ナンボやねん。「月々900円かー」って思って。

ほんだら、フジテレビの中の坂元裕二脚本の作品がブワーッてあって。結局、調べたら『最高の離婚』。あと菅野美穂さんの『わたしたちの教科書』。これ、社会派なんですって。で、『問題のあるレストラン』。これ、真木よう子さん。『それでも、生きてゆく』っていうこの4つがあって。ほんで、『最高の離婚』と思ってんねんけども。「この後、ちょっと社会派が続くのは嫌やな」と思ったんで。満島ひかりさん初めての主演の『それでも、生きてゆく』を見たんですよ。

『それでも、生きてゆく』

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(東野幸治)瑛太さんと満島ひかりが主演で。これ、どんな話か知らんでしょう? 俺、チラッとだけ見てて。めちゃめちゃ暗くて。「なんや、これ。暗っ!」って思っていて。坂元裕二さんっていうのを知らん時やって。もうすぐに見るのをやめたんですけども。内容は被害社側の家族と加害者側の家族の話で。今から15年前、ある田舎の方の街で5歳かな? 女の子がトンカチで頭を思いっきり殴られて殺されて湖に投げられたんですよ。それの犯人が同じ街に住む中学生の男の子……風間俊介くんが後にやるんですけど。

で、その加害者側の家族がお父さんが時任三郎さん。お母さんが『大豆田』にも出ていた風吹ジュンさん。で、満島ひかりさん。お兄ちゃんがその風間俊介くん。犯人ね。妹が福田さんっていうね、『女王の教室』の子役で出てた子なんですよ。そんな家族。一方、殺された側の家族がお父さんが柄本明さん。お母さんが大竹しのぶさん。ほんで長男が瑛太。次男が田中圭。で、亡くなった娘さんっていう家族なんですよ。これがね、引くぐらい悲しい話なんですよ。

それで俺、途中で「ちょっとこれは引きずられるわ」と思って。主題歌も小田和正ですし。子供がいてるから、持っていかれるじゃないですか。だから俺も「見方を変えよう」と思って。その「芝居合戦」として見たんですよ。お互い、こんなシチュエーションでお互いのセリフの掛け合い。役者としての力量はどっちがすごいんだろうなっていう目線で見たら、まだ見れたんですけど。これの大竹しのぶと満島ひかりがエグすぎて。ホンマに俺、もしも今、ラジオを聞いている若い人で女優になりたい、俳優になりたいと思ったら、大至急、あれを見てください。すぐにやめると思うんで(笑)。

いや、俺、「すげえな!」って思って。ほんで、満島ひかりさんに『旅猿』で昔、会った時にいろいろ聞いたら、「映画は監督のもの。ドラマは脚本家のもの。舞台は役者のものです」みたいなことを言われてて。その満島ひかりさんと瑛太がとにかく2人とも貧しいんですよ。瑛太が民宿、釣り屋さんで働いていていて。榎本さんがお父さん。いつでも風間俊介さんを殺そうと思ってナイフを持ってるねんけど、癌で亡くなって。で、瑛太さんなんですけど。まずずっとね、ズボンが寸足らずなんですよ。ほんでオレンジの靴下、履いてるんですよ。靴、かかと踏んでるんですよ。

で、一方、満島ひかりさんもそらいじめられるわ、とにかく引っ越した先にビラまかれる。「犯人の家族だ」ってビラをまかれる。学校に行く。ビラまかれる。お母さん働く、お父さん働く、ビラまかれる。これ、後にわかるんですけども。先に言いますけど。大竹しのぶが探偵を雇ってるんですよ。もう許せないから。っていう状況。で、満島ひかりのズボンを見たら、裾が短いんですよ。で、もういい具合に胸も大きくないんですよ。もうホンマにリアルで。全12話ぐらいですけど。3話ぐらい、もうずっと雨で濡れてるんですよ(笑)。っていう状態で。

ほんで、もうあの手、この手の芝居のやり合いとか。とにかくその風間俊介くんが中盤ぐらいから、いろんなところに……お母さんにいきなり会いに行ったり。大竹しのぶと会ったり。満島ひかりと会ったり。瑛太と会ったりするのにお互いのその芝居のゴングが鳴るわけですよ。これがエグいのよ! 15年ぶりぐらいに会って。瑛太と風間俊介。元々、遊ぶ仲やったんですよ。で、言うたら、見つけたら殺そうと思って。常にナイフを持っている状態で。それで、満島ひかりからメールが来て。もう急いでるから、ひらがなで。「家にお兄ちゃん帰ってきたから。「あに、いえにいます」みたいなのをひらがなで送るんですよ。

で、瑛太が車を飛ばして来るんですよ。ほんで来て、降りたら家から出てくるんですよ。15年ぶりですよ。さあ、これ、どんな芝居すると思う? これ、すごい。エグい。俺、こんな……演出なのか、脚本なのかわからへんけど。まず風間俊介くんが右手を上げるんですよ。ほんだら瑛太が右手、パッと上げるんですよ。その始まり。そこから始まるんですよ。「えっ、嘘? 15年経ったらこんな感じなん?」みたいな。ほんでワーッて、最終的には逃げていくんですよ。思いきり風間俊介くんが走るんですよ。

で、時任三郎が必死で……あ、ちなみに時任三郎、終始押されっぱなしでした。とにかく押されっぱなし。「『ふぞろいの林檎』じゃ無理なんかな」って思った。ニュージーランドに15年以上、子供を大自然で育てたいっていうことで行って、芸能界から離れていたんですけども。大事なものをなくしました(笑)。いや、終始押されっぱなしなんですよ。俺たちの時任三郎が! ほんで、大型トラックのところで捕まえて、首の締め合いとか。もうとにかく暴れまくって。最終的にでも、風間俊介の方が力が……鍛えたりとか。たぶん刑務所か、医療少年院かなんかでやってるんでしょうね。壁に瑛太、ガンガン頭をぶつけられて、気を失うんですよ。それで風間俊介、去っていくんですよ。

で、その後に気がついたら、瑛太は満島ひかりの家でちょっと連れてきてもらって。それでこの時の坂元裕二の脚本。「えっ、こんなシーンでこんな感じのセリフ、書くの?」みたいな。頭を打ってるから瑛太が「いたたたた……」みたいな芝居をしてて。満島ひかりは氷嚢……ビニールに氷を入れて抑えようとしたら「いたたたたっ! あ、自分でやります」「ごめんなさい」みたいな感じで抑えていて。「あと痛いところ、ありませんか?」って満島ひかりが言うの。ほんだら瑛太が「眉毛の上」「えっ、眉毛の上が痛いんですか?」「かゆいんです」「えっ? 痛いところ、どこか聞いているんですけど?」「かゆいんです」「どっちですか? 右ですか? 左ですか?」「左です」「強ですか? 弱ですか?」「強でお願いします」って……これ、すごくないですか?

すごすぎる坂元裕二脚本

(東野幸治)えっ、このセリフなん?っていう。で、その後に「お腹、空いてませんか? 私、ひと通りのもの、なんでも作れますから」って満島ひかりが言って。「じゃあ、冷凍みかんください」「えっ? 冷凍みかんですか?」「はい。作れますか?」「いや、1億分の1の力で作れますよ。冷凍みかん。冷凍みかんって、料理じゃないんですよ。素材なんですよ」っていうセリフが続くんですよ。俺、これすごいなと思って。見てください、とにかく! で、最後。一番最後のセリフが……そんな話なんですよね。ちょっとずつ、なんか被害者の家族も加害者の家族もこういう風にして苦しんだりとかするけど。

そこから物語が、ちょっとええことがあったら悪いことがあって。ちょっとええことがあったら悪いことがあるっていう連続の12話、13話なんですけど。一番最後のセリフが「えっ、これで終わるの?」っていう。「すごいな!」っていうので終わっていくんですよ。いや、すごかった! フハハハハハハハハッ! ごめん、すごかったわ。いや、ホンマに。曲、行きたい!(笑)。

<書き起こしおわり>

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