東野幸治『スッキリ』最終回 加藤浩次スピーチと山里亮太の心境を語る

東野幸治『スッキリ』最終回 加藤浩次スピーチと山里亮太の心境を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2023年3月31日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で日テレ『スッキリ』最終回についてトーク。スカパラやエレファントカシマシのライブ、最後の加藤浩次さんのスピーチ、そしてそれを現場で見ていた山里亮太さんの心境などについて話していました。

(東野幸治)それと、あれ。今日、見ました? 『スッキリ』の最終回。見てないですか? いや、俺も久しぶりに……だから別に毎日毎日見るわけじゃないですけど。「ああ、今日、最終回か」と思って『スッキリ』、見たんですよね。そしたらめちゃめちゃ……「ああ、こんなええ最終回、あんねやな」っていう最終回で。ぜひ見てほしいんですけど。

とにかく、音楽の祭典みたいな。情報番組とか、ワイドショーに珍しい……元々『スッキリ』って新曲を出したらアーティストが来て歌うっていうのが、あったじゃないですか。で、なおかつ海外のアーティストも「日本にはすごいクレイジーな番組があって。朝からロックを歌わせてくれるんだよ」っていうのが口コミで広がって。いろんな世界的なアーティストが『スッキリ』に出るような流れがあって。

音楽に対してのアイラブユーな感じの番組で。で、オープニングがだからスカパラから始まるのよ。で、途中ちょっとニュースをやりながら、エレファントカシマシを加藤浩次、好きやから。エレファントカシマシが来て。ほんで、ギター1本で歌を歌って。ほんで、またちょっといろいろ、天の声とかいろいろやりながら、最後のラスト30分ぐらい。もう1回、スカパラが来て。ほんで盛り上がるんですよ。

ほんならもうほぼほぼ、なんとなく最終回の画って、言うたらセットがあって。出演者がいてて。それを映すじゃないですか。もう、そうじゃなくて、もうほぼほぼラスト20分ぐらい、途中からカメラ横打ちで。だからもう、フロアのスタッフとか、全員映してんよ。で、スカパラがずっと煽って煽って煽って、盛り上がってきて。それで「最後はこの曲です」みたいなんで、「さあ、頑張ろうぜ」って。宮本さんが『俺たちの明日』を歌うんですけど。

なんとなく、その『スッキリ』と宮本さんの関係で。毎回歌う時は、今まではスタジオやったけど、なんか離れたところから歌うっていうのがなんかちょっと、定番になってたっぽいのよ。これもあんまり知らんねんけど。で、最後、歌いましょうってなったら、宮本さんはスタジオにおらんと、汐留の日テレのスタジオの前の廊下があるんですよ。廊下のところでスタンバイしてて。

ほんで、両脇にブワーッと17年間のスタッフ全員がいてて。その中、始まってワーッてこう、歌いながら。で、カメラのハンディさんがそれを映しながら。で、早う来たらええのに、また下がったりとかして。宮本さん、なかなか行かん。で、なんか知らんけど、気に入った人がおったら一緒に歌ったりとか、ノリノリでやりながら。それでサブの方も行きながら。

宮本浩次×スカパラ『俺たちの明日』

(東野幸治)それでスタジオに入って来た時に、ちょうど南海の山ちゃんが天の声やけど、なんか実は本物は……って言うて、ボケみたいのがあったみたいなんですね。放送中に。で、その方と一緒に赤い眼鏡して。もっと前に行ったらいいのに、手前側のとこでこうやっていて……あれ、たぶんね、震えてました(笑)。

あれ、震えてました。めちゃくちゃ盛り上がって。スタッフも「うわーっ!」ってなっていて。「やめんでもええやん!」みたいな(笑)。それで「さあ、頑張ろうぜ!」ってなっている中で山ちゃんも顔だけは……来週、来たら聞こうと思うけど。こうやってたけど、顔は全然、もうとにかく笑顔を作るのに必死(笑)。

(渡辺あつむ)たしかに、ムズいなー(笑)。

(東野幸治)ムズいのよ。なんやったらノリでブワーッて前まで行って。盛り上がって。で、順番に挨拶で「どうですか?」ってなった時に「いや、これは終わらなくていいでしょう?」みたいな。まあ、それでひと笑いできるから、行ったらええんやけども。でも、そんなところはもうデリケート芸人やから(笑)。奥の方でずっと、こうやって。「あれ、山ちゃん、どんな顔してんのかな?」って思ったら、なんとも言えん顔をして。

(東野幸治)で、ワーッて宮本さんが来たらスタジオがブワーッて……だからあれ、150、60人ぐらいおったんちゃうかな? で、みんなで歌って。みんなも煽りながら歌って。最後は「よかった、よかった」って言って。みんなにお話を聞きながら最後、加藤浩次がコメントで締める。

ええこと、言うてたで。矢沢永吉の『成り上がり』以来やわ。あんなええこと言うてたのは。「俺、北海道から19で15万円だけ持って東京に来て。で、芸人になってもう34年。『スッキリ』17年。半分でした」みたいな。「かっこええな!」思うて(笑)。で、ウルウルしながらもみんな、「うわーっ!」って盛り上がって。「俺みたいなチンピラ芸人を使ってくれて、本当に皆さん、スタッフの皆さん……みんな、ありがとう!」みたいな。それで「うおーっ!」って……山里、全然出て来えへん(笑)。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ!

(東野幸治)いや、ちょっと時間が……たぶんね、時間的に少しあったと思うから。加藤浩次が歌終わりで1回、そのスピーチを言うねん。「17年やって、俺の半分が『スッキリ』だった。俺を更生させてくれた」「うわーっ!」ってなって。で、パネラーみたいな人に振ったりとか、岩田アナウンサーに振ったりする時間があったから。「山ちゃん、そこで出てこな!」と思って。山ちゃん出て行って「ちょっと! なんなんすか、この盛り上がり!」みたいな。「これ、もうやめなくていいんじゃないですか? それは困りますけど!」みたいなぐらいがね、いいと思うけど。まあ、出て来えへん(笑)。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ!

(東野幸治)ブルッと震えていたと思う(笑)。17年の熱気、パワーみたいなんで。それで最後、ご自身も改めて、同じことやけども。「スタッフとか、出演者とか、本当に感謝です」って言って。最後、ご自身の名言で「加藤本人に今、言いたいことがひとつだけあります」って言って。カメラが寄ってきて。「当たり前じゃねえからな! ありがとう!」って言ってバシッと、きれいに終わっていったわ。

(東野幸治)たぶんもう、聞こえるんですよ。俺ぐらいになってきたら。もう55歳やから。で、CMに行った時に「はい、OKです!」「うわーっ!」っていう時(笑)。

(渡辺あつむ)そこに、山ちゃんは?

(東野幸治)そこに山ちゃん……たぶん、別の意味で泣いてると思うわ(笑)。「僕、やだよ! 月曜からやるの、もう……なんだよ、これ!」っていう(笑)。

(渡辺あつむ)全員の敵みたいになってますもんね(笑)。

別の意味で泣いている山ちゃん

(東野幸治)全員の敵(笑)。だから、帰る時にね、「お疲れした!」って言ったら「チッ、なんだよ、あいつ……出ーていけー! 『DayDay.』! 出ーていけー!」って(笑)。それで加藤が「おい、そんなの、やめろよ!」って(笑)。アハハハハハハハハッ! いや、あれは聞きたいな。どう思うていたか。めちゃめちゃいい最終回でした。全く関係ないし。そんな全く関係ない俺がウルウルするっていう。いや、だからぜひぜひ。「みんな、番組が好きだったんだな」っていうのがすごい伝わる、とってもいいエンディングでございました。

<書き起こしおわり>

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