安住紳一郎 名医の内視鏡アニサキス摘出術を語る

安住紳一郎 名医の内視鏡アニサキス摘出術を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2021年5月2日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で内視鏡についてトーク。以前、アニサキス症になった際に名医に内視鏡でアニサキスを摘出してもらった際の模様を話していました。

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(安住紳一郎)大阪府の「胃カメラ小僧」さん。30代女性の方。ありがとうございます。「私の小さな楽しみ。私は胃カメラの専門医です。胃カメラをする時の話です。口から喉元を通る時、患者さんがどうしてもえづきやすいですね。鎮静剤を使い、患者さんが眠っていても実際、えづかれると毎回、医師は反省します」。えっ、患者さんが眠っていてもえづくんだ。まあ、そうだよね。呼吸は止まってないもんね。

(中澤有美子)そうですね。反射神経みたいなことですかね。

(安住紳一郎)「……そんなわけで毎回、カメラが喉元をこえるまではこちらも息を殺しながら、和泉元彌さんになったつもりで心の中で『そろり、そろり、そろーり、そろり、そろり……」と唱えながら挿入しています。とても上手に喉元をこえられます。これがとても楽しいのです。チョコプラさんがブレイクする前から、ここに全力集中しておりましたが、『そろり、そろり……』が流行り始めてからこれに気付き、心の中で唱えるとものすごくしっくり来まして、もう病みつきです。

そのうち、検査中に『そろり、そろり……』と口に出さないか、不安です。新年度、入職した研修医にアドバイスしたいのですが、自分はクールな医師として通しているもので、話せません。毎年、言いたくて喉元まで出ています。全国の内視鏡医師の皆様、お勧めです。報道の通り、大阪ではコロナ患者さんが爆発的に増えており、医療関係者はギリギリの状況で頑張っています。ゴールデンウィークなのに出かけられず、残念ですが皆様もお体に気をつけてお過ごしください」。胃カメラの専門の先生。へー!

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)「そろり、そろり……」って唱えながらやると非常にいいっていうこと?

(中澤有美子)ゆっくり行けるんでしょうね(笑)。

(安住紳一郎)やっぱりグググッてなっちゃうからかな?

(中澤有美子)ねえ。直接は言えないけど、ラジオで言うっていうね(笑)。

(安住紳一郎)そうね。やっぱりちょっと立場的にあるんじゃない? きっと。

(中澤有美子)30代女性医師(笑)。

(安住紳一郎)やっぱり優秀な医師だから20代の若手で「これね、『そろり、そろり……』って言いながらやると、意外に患者さんのえづきがなくていいよ」って言うと「ああ、はい、はい」って言われながらも、ちょっとあるでしょう? もしかしたら軽蔑されるかもしれないから、そういうことは言わないっていうね。

(中澤有美子)そうなんですね。

(安住紳一郎)お医者さん同士の関係性とかもあるんでしょう? やっぱりね。私、ほら。アニサキスになった時に内視鏡でね、アニサキスを取ってもらった時に、もう本当に東京で3本の指に入るっていう内視鏡の名医の方にとってもらって。

東京で3本の指に入る内視鏡の名医が担当

安住紳一郎 アニサキス症で救急搬送された話を語る
安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中でアニサキス症で救急病院に運び込まれた際の模様を話していました。 (安住紳一郎)さて……今日はちょっと暗い話をしますので、小さい子供たちはお家の人と一緒に聞いてくださいね。 (中澤有美子)アハハハ...

(安住紳一郎)その時、やっぱりその先生の技術を盗もうと思って、その先生の内視鏡の手の動きを見るために周りの若手の医師が20人ぐらいグワーッと来て。もう覗き込むように、みんなね。俺、最初に「すげえ俺、人気あるな」と思ったんだけども。当然、違うよね(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)その、アニサキスの除去の症例をさ、名医が担当するっていうことで。「どうやるんだ?」ってなって。で、そういう技術を持ってる人ってすごいよね。「おお、見たかったら見ればいいさ!」みたいな感じで、それでちゃんと解説しながらやるんですよ。忘れられないわ。「ああ、ここ、左手。左手の手元。はい。右手握って。はい、手元。ゆっくり、ゆっくり。手首、返して、返して」って。自分で自分の技術を周りの人に知らせながらやってるんだよね。それも俺、聞いちゃってですね。ちょっと私、そういうの、ほら。興味がありすぎる方だから(笑)。

(中澤有美子)ありすぎる方だから(笑)。

(安住紳一郎)もうアンテナが立っちゃってさ。その喉が麻痺する塗り薬を塗ってもらいながらも先生の目を見ちゃったりしてね。「左手の手首を使うんだ……」みたいな感じで(笑)。で、俺も左手を回しながら……「私はやらなくていい」みたいな(笑)。

(中澤有美子)「こうかな?」って(笑)。

(安住紳一郎)「こうかな?」みたいな。「左手の手首、返して。返して。こうやって返して。ゆっくり……」「ああ、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり……」って。「お前はいい! お前は患者だ」みたいな感じだよね(笑)。

(中澤有美子)フフフ、リラックスしてください(笑)。

(安住紳一郎)「リラックスしてください」みたいな。でもほら、みんなが集中してるから。やっぱり大病院のね、クランケとしての覚悟があるじゃない? みんなの役に立ちたいっていうさ。

(中澤有美子)そうですね(笑)。最初ね、「僕のために集まったのかな?」ってちょっと思って(笑)。

(安住紳一郎)まあ、そこまでは行かないけども。なんかすごい大きな、ものすごい大事になったのかなと思って、ちょっと心配だったのよ。「えっ、こんなたくさんの人の手を煩わせてるの?」って。でも、そうじゃないんですよ。勉強のためっていうね。そして、優秀な医師には優秀な看護師がついてるでしょう? 私の時にもとても優秀な看護師の方がついていて。最初、やっぱり体がグッとこわばるじゃない? 内視鏡って。特にその胃カメラの検診じゃなかったので。「一体どうなるのかな?」と思ってものすごい、グッと力が入ったんですよ。

そしたらほら、名医が登場するじゃない? そして20人ぐらいワッと来るじゃない? だからもう完全に緊張しちゃって。で、ちょっとね、喉元に入れかかった時にもう体がガッチガチに固くなって。その時にその超できる優秀な看護師の私の耳元で「安住さん、体に力、入ってますけどそれ、意味ないですから」って言われて。「意味ないですね!」って思って(笑)。スッと力を抜きましたね。ええ。

(中澤有美子)へー! 効果的なお声がけを。

優秀な看護師の声かけ

(安住紳一郎)そう。またね、上手に褒めてくれるんですよね。「安住さん、状況の把握能力が高いと思うんで。これ、力を抜いた方がはるかに早く終わりますよ」って。「はーっ! なに? その詐欺師みたいな声かけ……私、ここでお金を払えばいいのですね? 振り込んじゃおうかしら?」みたいな(笑)。「ここで振り込めば、楽になるんですね?」って(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)忘れられないわ。お世話になりました。本当に。

<書き起こしおわり>

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