オードリー若林さんが2021年3月13日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中でミニ四駆のセッティングの奥深さについて話していました。
(若林正恭)まあちょっと先々週とかもしゃべったけど。ミニ四駆。タミヤの電池を入れてモーターで走る車のやつ。僕らが小学校の頃が第一次ブームで。それで、いいんですよね? たぶん。で、今が第何次ブームかわからないですけども。ずっとそれから人気で。で、このミニ四駆のカスタムがずっと続いていて。で、詳しい人が芸能界にもいて。あと、同年代のスタッフさんがすごい話しかけてくるね。「ミニ四駆、始めたんでしょう? 俺もやろうかな?」みたいな。
(春日俊彰)なるへそ。
(若林正恭)あと、マネージャーのアライちゃんのお兄さんもこの間、家に帰って。「あれ? なんか家に塗料のにおいが充満しているな」って思ったら、ミニ四駆を買って塗装をしていたっていうね。やっぱりアライちゃんの兄貴、リトルトゥースみたいで。で、「俺もオードリーのラジオを聞いて買ったのよ」って言っていたんだって。だからちょっと、あれだね。イマジンで大会を開けるかもね。いろんな各局の……いまやもう、垣根を超えてさ。いろんな各局のスタッフとかタレントを集めてレースを開催しようよ。リトルトゥースカップ。
(春日俊彰)でも、それができるぐらい、いるんだろうね。ちょっとなんか冗談っぽく言ってたけど、リアルにできそうな感じになってきているね。なんかいいね。昔のラジオみたいだね。
(若林正恭)それでさ、また春日がハスりやがってさ。「このカス!」って思ったんだけどもさ。クミさんからLINEが来てさ。「この間、買い物に行ったらミニ四駆売り場でじっと眺めてました」って。だったらなんか「入れてください」って言ってこいや!って思ってさ。
(春日俊彰)なんだよー……。
(若林正恭)なんか、お前ってそういう人間だよな。スタジオ入りも俺の後に入りたがるじゃん。なんか知らないけど。なあ、ダイスケ。気持ち悪いよな。なんかゴミとかを直すふりをするんだよな。
(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!
(若林正恭)それでミニ四駆……この間、イマジンでね、コースを作ってさ。飯塚がさ、「お前、不服そうにしているな」っつったら「不服じゃないですよ」っつって。それで不服だったっていう話ね(笑)。
(春日俊彰)うん(笑)。
(若林正恭)まあ別に……そんなに不服そうでもなかったんだけども(笑)。俺もちょっとデフォルメをしすぎたんだけども(笑)。
(春日俊彰)うん。「不服じゃない」っていうことでもないのね。不服だもん。強度の差はあれど……強めに若林さんは言ったのかもしれないけど(笑)。
(若林正恭)で、ミニ四駆の話をいっぱい話しかけてくれるスタッフさんとかもいて、楽しいんだけど。それで、ミニ四駆ってちょっとヤバいね。で、めちゃくちゃ詳しい人がいるっていうことで。タレントさんなんだけども。「聞いてみたら」って言われたからこの間、共演した時に聞いたの。「ミニ四駆、やってたんでしょう?って。でもね、「ちょっとあれは……突き詰めるとちょっとね、深すぎて。『俺、無理だわ』と思ってやめましたね」みたいに言っていて。
それで聞いたら、ほら。モーターで一番速いやつがあるとするじゃない? まあ、一概には言えないとかあると思うんだけど。マニアの間では。モーターで。で、種類の違うモーターをいくつか持ってるっていうならわかるじゃない? でも、同じモーターを10個ぐらい買って。それぞれにEXILEのメンバーの名前を付けて、マジックでモーターに名前を書いて。「今日はネスミスが調子いいな」とか。モーターにEXILEの名前をつけているから。
(春日俊彰)えっ、その人が?
(若林正恭)同じモーターに。で、同じ種類のモーターでも当たり外れがあるんだって。
(春日俊彰)へー! なんか回転がいいやつとか? 作りとか性能は同じなのに? でも、それを10個あって……?
(若林正恭)そうそう。車でもそうじゃん。「当たりの車は故障が少ない」とか言うじゃん。同じ車種でも。
(春日俊彰)いろいろあるね。うん。なるへそ。
(若林正恭)で、モーターを10個ぐらい持って。大会前に走らして。「最近、ちょっとメンディが調子いいからメンディで行くわ」みたいな。
(春日俊彰)日によって、そのメンディだのネスミスだのっていうのがあるの?
同じパーツの当たり外れ
(若林正恭)日によってっていうか、使っていくうちに……だから使っていくうちに馴染んで。そいつのピークがあるらしいのよ。芸人みたいなもんで。「この期間、あいつはすごい走った」っていう。で、それを使いすぎると、劣化はしていくんじゃないの? 俺、わからないよ。そこまでは行っていないから。だから「最近、ちょっとタカヒロが調子悪いな」とか。あるんじゃないの?
(春日俊彰)本当、だから微妙な差なんだろうね。トップレベルになると。
(若林正恭)それで電池もそうなんだって。電池も、その電池によって充電する調子が違うから名前を付けて。その調子のいい電池を2本、組み合わせるんだって。
(春日俊彰)同じメーカーの電池でも?
(若林正恭)そう。だから俺、充電の電池を4本、買ったから。今、BLACKPINKが好きで、BLACKPINKも4人組だから。BLACKPINKのメンバーの名前を電池にマジックで書いたもん。リサ、ロゼ、ジェニー、ジスって。で、それぞれ組み合わせていくのよ。コンビで。電池、2本だから。
(春日俊彰)ああ、そうか。2本だもんね。
(若林正恭)それでタイムを測ったら、やっぱり速いコンビと速くないコンビがいるのよ。「リサとジェニーは速いな」みたいな。ノートに書いて。「リサ・ジェニー○」みたいな。もうえげつない世界だろう、ミニ四駆。
(春日俊彰)そんな細かいんだ……。
(若林正恭)まあ、俺はまだ、やることはその前にいっぱいあると思うんだけど。で、これはちょっとどこまで行くかな、なんて話を水口ちゃんとしていて。で、この間、またコースに行ってさ。水口ちゃんと行って。先に着いていてさ。水口ちゃんがバーッと入ってきたらさ、第一声で「若林、お前、ヤバいぞ?」って言われて。「なにが?」って言ったら「いや、格好がだよ」って言われて。それで俺、「ミニ四駆をやる時は80年代にタイムスリップする」って決めていて。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のパーカーと、ジョーダンと、近鉄の帽子をかぶってミニ四駆のネジを締めてたんだよ。
(春日俊彰)フフフ、それはヤバいよ(笑)。その近鉄のキャップが結構決定打だったんじゃないの? 結構な比重……パンチ力があるね(笑)。
(若林正恭)いや、気持ちまで戻らないと。中途半端になんかタイムスリップしてもしょうがないから。でも、あそこはなんだろう? この競争が激しい資本主義社会のエアポケットですな。
(春日俊彰)えっ、なになに?
(若林正恭)あ、ちょっと滑っちゃったんですけど。自分のラジオで(笑)。まさか11年やっている自分のラジオでこんなにスタッフが笑ってないとは思わなかった。忖度しないスタッフだね!
(春日俊彰)うん。信用できるね。
(若林正恭)あと、ナメられているのかもな。今のところを笑ってあげないとなると(笑)。「こっちは忖度しませんから」みたいな感じ、出されちゃって。まあ、いいんだけど(笑)。それで、工具箱とかにビックリマンのシールを貼っている同い年ぐらいの人とか。
(春日俊彰)ああー、ビックリマンのシールを貼っているやつ、いたなー! 当時。
(若林正恭)「タイムスリップを堂々としよう」っていう世界なのよ。俺の中で。だから近鉄の帽子かぶっていて。「若林、お前、ヤバいぞ」って言われて。「なにが? 水口ちゃんもタイムスリップしてもらわなきゃ、困るよ。今度から」「ああ、そうか。やるしかないか」「キン肉マンの帽子、かぶってきてもらわない」とって。だからお前もあの西武のレオが刺繍してある帽子でコースに来なきゃダメだよ。お前……あと、「入れてくれない?」って言わなきゃダメだよ。俺と水口ちゃんに(笑)。
(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!
(若林正恭)なんか「ふむふむふむ……」みたいなお前のありがちなすかしで入ってきても俺、マジで一言もしゃべらないからな。そうしたら。で、サトミツにもちょっとタイムスリップさせなきゃいけないから。ちょっと、南海ホークスのね、帽子でも。ニューエラから出ているのがありますから。
(春日俊彰)なんでみんなパ・リーグの帽子なのよ(笑)。
(若林正恭)それでネジを締めては走らせて……ってやるんだけど。で、この間も話したじゃん。長机が6個か7個かあって。
(春日俊彰)はいはいはい。調整するところで。
(若林正恭)でも、言ってたよ。水口ちゃんも。水口ちゃん、コースに来たの、はじめてだから。「若林、お前、ここに1人で来るって……やっぱりお前、えげつないな」って。「いやー、青銅のせいよ」っつって(笑)。「まあ、そうか。そういうのがないと、1人じゃ来れないわな」って(笑)。
(春日俊彰)そうだね。やっぱり心が動くっていうね。
(若林正恭)「心拍数が上がったら行け」っていう藤井青銅の教えがあるから。それで、ネジとか締めて。水口ちゃんもパーツを買ってきたりして。一緒にモーターとかギアとかタイヤとかを換えてタイムを測ってってやってみて。もう奥が全然深くなっているのよ。俺たちがやった頃よりも。それで、結構混んでいるのよ。長机にさ、何人かいて。前の席に座っている方が俺よりもだいぶ年下だと思うんだけど。なんかやっぱりさ、長年やってるんだろうな、みたいな。速いのよ。
それで、なんか質問をしたいけど、うーん……もしかしたら、2人で来ていたから。「大事な趣味のお時間を邪魔しても失礼だしな。でも、聞かないとわかんないからな……」って。俺と水口ちゃんも。そんなことを思っていたら、クルッと振り向いてくれて。すごい丁寧な方で。「あの、すいません。プライベート中に。僕、リトルトゥースなんすよ」っつって。「えっ、マジっすか? ありがとうございます!」みたいな。それで、結構聞きやすいかな、みたいな空気は出来上がったんだけども、そのコースの終了時間っていうのがあって。時間が決められているから、もう終わっちゃったの。
で、帰り支度をしていたら「先ほど、すいません。話しかけて。これ、本当にちょっとお伝えしたいのが、オードリーさんのラジオを聞いて、ミニ四駆のお話をされていたんで、実は始めたんですよ。僕も昔、ちょっとやっていたんで」みたいに言ってたかな? 「始めたんですよ。あのラジオを聞いて」みたいに言っていて。
コースでリトルトゥースに声をかけられる
(若林正恭)「えっ、それにしてはものすごい短期間にカスタムしていません?」「ああ、そうっすかね」みたいになったら、その連れの、その方のお友達も気づいて。「あっ、ああっ!」みたいな。で、俺のことを指差して。気づいてくれたのよ。で、なんか「ミニ四駆」っていう共通言語があるから。ゴルフと一緒でしゃべれるじゃん。ミニ四駆のことを。みたいな感じでしゃべりやすくて。すごい丁寧な方だったし。そしたらなんか、「ああ、ですよねー」って連れの方に言われて。「あの、『家事ヤロウ!!!』、見てます」って言われて。
(春日俊彰)うん? 『家事ヤロウ!!!』?
(若林正恭)これね、出たことないんですよ。一度も。『家事ヤロウ!!!』。で、これは実は2回目で。街で「『家事ヤロウ!!!』を見てます」って言われたのは。で、その1回目の時にも俺、考えたんだけども。
(春日俊彰)誰と間違えられているの?
(若林正恭)カズレーザーと間違えられるっていうのはありえないと思うのよ。金髪だし。
(春日俊彰)そうね。ガタイも違うし。
(若林正恭)で、中丸くんはアイドルだからありえない。で、先輩だからちょっと失礼だけども、升野さんと間違えていたのかな、とか。あと、なんか雰囲気で「出ていそう」とか。
(春日俊彰)ああ、あのメンバーだったらちょこちょこ若林さんが出ていても……って?
(若林正恭)そうそう。で、「『家事ヤロウ!!!』を見てます」がボケてきている感じでも全然なくて。伝えたい感じで来ていて。「いや、俺じゃないわ!」みたいなのが入る感じじゃないから。で、ネタで「『家事ヤロウ!!!』、見てます」って言われたら俺、絶対に無視するから。
(春日俊彰)まあ、そうだろうね(笑)。
(若林正恭)で、「うーん……うーん?」って。それで思ったのが、その水口ちゃんとリトルトゥースがいるから。なんかそれに突っ込まないで「へっ、へへっ」って言っている俺でいいのかな?って。で、まずショックじゃない? 全然。むしろなんか嬉しい。そういう風に印象が多少でもある……まあ、そもそも俺のことを中丸くんだと思ったのかもしれないけどね。マスクをしていたから。
(春日俊彰)ああ、マスクをしているのか。
(若林正恭)可能性はゼロじゃないじゃない? 中丸くんのファンこそ、怒るだろうけども。これは、ゼロじゃない。
(春日俊彰)ゼロじゃないね。たしかね。
(若林正恭)で、まあ俺のこのリアクション、「あ、はは……」っていうリアクションで気づいてくれるかなって思ったら、「この間、○○を作っていましたよね?」っていう。
(春日俊彰)進んだか(笑)。
(若林正恭)「進んだ!」って思って。
(春日俊彰)それは難しい……そうか。
(若林正恭)それでそこで「いや、俺じゃないわ!」っていう風に言う感じでもないけども。でも、その俺の愛想笑いが長いのをリトルトゥースにも見られたくないっていうところもあって。
(春日俊彰)そうね。もしかしたら若林さん、その子も気づいてる可能性もあるしね。「あ、友達、間違えてるな。若林さん、どうするんだろう?」っていう風に見てるかもしれないしね。
(若林正恭)そうそうそう。で、そのリトルトゥースの顔もチラッと見たら「間違えてんじゃん、俺の友達!」ってを顔してたの。
(春日俊彰)ああ、それに気づいてるんだ。
(若林正恭)だから細かくね、「ああ、升野さんのね」って言ったの。でも「この間のね、あの作っていたのを見まして」みたいな。でも、なんかその後でどうなったのかはわからないんだけども。で、水口ちゃんに……俺から言ったよね。水口ちゃんから言われるのは恥ずかしかったから。「あれ、間違えてたね。誰と間違えてるんだろうね。出てそうなのかな?」みたいに言いながら。「でも、そういうのは逆にありがたいよ。ラジオでしゃべれる」って。で、水口ちゃんも「まあ、そのために来てるしね」みたいな(笑)。
(春日俊彰)進むね、その会話(笑)。
(若林正恭)そうそう(笑)。で、コースから出て。コースから出ると、かならず買い足さなきゃいけないものがあるから。コースで走らせることによって気づいて。速すぎたりしてコースアウトしたりしたら。で、俺と水口ちゃん、売り場に行くわけ。で、「俺、速すぎるのかな?」「いや、どうなんだろう?」「いやー、これなー。速すぎるのかな?」とか。「これとこれ、同じようなのだけど、どっちのがいいのかな?」とか言っていたら、隣でミニ四駆の買い物をしていた25歳ぐらいかな? 若い男の子がまた話しかけてくれて。「これ、やめた方がいいっすよ。こっちの方がいいっすよ。ちなみに何を使ってますか?」とか話しかけてくれるのよ。だから、やっぱり優しい。ミニ四駆をやってる人たちはみんな。
(春日俊彰)やっぱり趣味が同じね。教えてくれたりするんだね。
パーツ売り場でミニ四駆談義
(若林正恭)そうそう。1個、壁がないじゃん。それで、「今、どういう感じですか?」って言われて。俺、もう工具箱から自分のミニ四駆を出して。「見てもらっていいですか? これ、どうしたらいいですか?」「ああ、はい。そうか。これはね、前上がりですね」みたいな。「前の重りが足りないんじゃないですか?」とか。なんかいろいろ言っててくれて。ただ、途中で「あの……ずっと気づいてたんですけど。ですよね?」って。言われたのよ。で、その子の足元を見たら、ジョーダン6を履いていたのよ。「ああ、なるほど」って思って。
(若林正恭)それで「ですよね?」って言われて。「あの、オードリーの若林さんですよね? 声で気づいたんですけど」って言われて。それで「リトルトゥース?」って聞いたの。そしたらね、「えっ?」て言われて。
(春日俊彰)いや、恥ずかしい!(笑)。恥ずかしい、一番恥ずかしい!(笑)。誰かと間違われているよりも恥ずかしい!
(若林正恭)で、間髪入れずに「重りはさ、どれを買えばいいのかな?」って。
(春日俊彰)いやいや、恥ずかしい。バレているよ(笑)。
(若林正恭)それでコースに戻れたんだけどね(笑)。
(中略)
(若林正恭)続いてのメール。「私がその場から消えてしまいたくなってしまった瞬間。先日、街で大好きなオードリーの若林さんを見つけて、勇気を出して話しかけたところ、気さくに話してくださったのですが、一緒にいた私の友人が若林さんに『家事ヤロウ!!!、楽しみに見ています』と言ってしまいました」。
(春日俊彰)あれれれれれ?
(若林正恭)「……私は友人がバカリズムさんと間違えていることにすぐに気づき、その場から消えてしまいたくなりました。が、それよりも先に若林さんが『升野さんのね』と苦笑いしながらその場から消え去っていきました。大変失礼いたしました」(笑)。
(春日俊彰)あらららら! まさかの……。
(若林正恭)ヅカ、すごいな。こんなこと、あるんだな。ああ、この年齢だったんだ。へー。なんか、また会うかもな。でも、この方には。
(春日俊彰)ああ、そうだね。
(若林正恭)レーサー同士だから。ああ、「レーサー」っていうのよ。ミニ四駆やる人のことは。サトミツもレーサーだし、水口ちゃんもレーサー。お前はノットレーサー。まだね。
(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! へー、すごいね。
(若林正恭)ああ、やっぱり気まずい思いをしていたんだね。
<書き起こしおわり>