ハライチ岩井 撮影現場の上級メイクさんを語る

ハライチ岩井 撮影現場の上級メイクさんを語る ハライチのターン

ハライチ岩井さんが2021年3月11日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で撮影現場で出会うメイクさんたちについて話していました。

(岩井勇気)まあ、ねえ。テレビ収録の時、だいたいメイクさん、いるじゃないですか。まあ、「一応、見栄えがいいように」っていう風にしてくれてるんだけども。でも、なんか男なんで。言ったら別にしなくてもいいじゃないですか。

(澤部佑)そこまではね。

(岩井勇気)ライブの時なんかも別にすっぴんで出てるわけですから。

(澤部佑)まあね。お客さんの前にね。たしかに。

(岩井勇気)で、テレビ局のさ、メイクさんなんかはもうそのへん、わかっているんで。もう化粧水みたいなのをビャーッと塗って。ファンデーションを一色だけでなんかパフの切れ端みたいなのにパパパパパッとやってくれて。で、最後に仕上げの粉みたいなファファッとやって。5分ぐらいで「はい、いってらっしゃい!」みたいな。もう食堂のおばちゃんスタイルというか(笑)。

(澤部佑)流れ作業みたいなね(笑)。

(岩井勇気)そうそう(笑)。「はい、召し上がれ!」みたいな感じで。顔の端にだからその最後の白い粉みたいなのがさ、ダマになってついてる時とかさ、たまにあるよな(笑)。

(澤部佑)自分の手のひらでゴシゴシして(笑)。

(岩井勇気)落としたりなんかして。「まあまあまあ、いいか」みたいな。でもさ、それぐらいでいいんですよ、別に。あと、髪さえ自分でやれればいいわけで。髪はメイクさんとかにやってもらうと本当に気持ち悪い感じになっちゃうから。俺はたのまないようにしているんだけども(笑)。

髪さえ自分でやれればいい

(澤部佑)気持ち悪い感じ……まあ、自分の好みの感じにはならないっていうことね。

(岩井勇気)なんか、わからない。妙に無造作みたいにしてくるから。なんていうの? ピシッとしないじゃないですか。まあ、髪がボウズだからわからないかもしれないですけども。

(澤部佑)でも、無造作はいいんでしょう?

(岩井勇気)美容師の人とメイクさんのスタイリングって一緒で。「ちょいキモいな」っていう感じになっちゃうんだよね。

(澤部佑)お前の好みに合わないっていうことでしょう? だから、自分でやるんだ。

(岩井勇気)だけど、バラエティ以外のさ、局のメイクさんじゃないメイクさんがついている時ってあるでしょう? ロケとかさ。なんか違う、ハウススタジオでやる収録の時。その時はもうすごい時、あるじゃん? 完璧な時、あるじゃん?

(澤部佑)うんうん。すごい時、ある。

(岩井勇気)もう、だいたいメイクをする机にミストの出るスチーマーみたいなのが置いてある時は「ああ、これはもう手厚いメイクのタイプのやつだな」っていう。

(澤部佑)「本気の人だな」って(笑)。めちゃくちゃデカいボックスみたいなのが置いてあってね。

(岩井勇気)そう。「本気を出そうとしてきてる」っていう時、あるじゃん? 「こんなに筆、使わないでしょう?」みたいな。

(澤部佑)「大中小」みたいな。

(岩井勇気)ブワーッといっぱいあってさ。その時はまず、そのメイクの粉がさ、服にかからないように首にタオルみたいなのを巻いてくれる時、ない?

(澤部佑)はいはい。

(岩井勇気)あの首に当たったタオルの触り心地が良ければ良いほど、俺は上級メイクさんだと思っているのね。

(澤部佑)ああ、わかる。でも、すごい柔らかい時とかね。

(岩井勇気)すごい柔らかくて、なんか若干しっとりしたタオル、巻いてくる時あるでしょう? 「ああ、これはすごい人だ!」ってなるじゃん?

(澤部佑)あるね。

(岩井勇気)で、その上級メイクさんは化粧水がもう違うじゃん?

(澤部佑)化粧品、違う!

(岩井勇気)なんかもう、ミストみたいなさ、スプレータイプのさ、ファーッて霧をかけてくるじゃん? 化粧水を塗ってくるんじゃないんだよね。霧をかけてくるんだよ(笑)。

(澤部佑)魔法じゃん(笑)。

(岩井勇気)霧をかけてくるのよ(笑)。

(澤部佑)マヌーサみたいな言い方を……(笑)。

(岩井勇気)もうメイクさんが見えなくなるんだから(笑)。

(澤部佑)メイクさんを攻撃しようとしても、当たらなくなって(笑)。

(岩井勇気)当たらなくなって。命中率が悪くなっちゃうんだね(笑)。それか、ジュワーッ!っていうやつをやってくる時、ない?

(澤部佑)なんか、すごいやつね。

(岩井勇気)なんだろうね、あれね。泡みたいなのを自分の手につけて。それを押しつけてくるんだよ。

(澤部佑)あれだろ? 『タモリ倶楽部』のメイクさんだろ?(笑)。

(岩井勇気)フハハハハハハハハッ! 『タモリ倶楽部』のメイクさん、絶対にやってくるよな! 『タモリ倶楽部』のメイクさんは手になんか、泡みたいのを自分で……スプレーみたいなので出して。おでこにジュワーッて当ててくるやつを(笑)。

(澤部佑)バチッ! バチバチバチバチッ!って(笑)。

(岩井勇気)バチバチバチバチッ! みたいなのをやってくるパターン、あるよね。あれ、すごいよね。気持ちいいんだけどね。で、その後も本当に見たことのない、なんか上質なクリームみたいな。小瓶に入ったやつをおでことかほっぺたにちょっと多めにつけて。その後、後ろから顔を揉むじゃないですか。

(澤部佑)マッサージみたいなのをしてくれるんだよね。

メイクさんのマッサージ

(岩井勇気)リンパマッサージみたいな。顔のむくみを全部さ、この首から下に流れてくれるみたいなやつ。あれが時と場合によっては、まあ痛いじゃないですか。

(澤部佑)痛いね。

(岩井勇気)もう本当、しんちゃんのママがしんちゃんにグリグルやるみたいな感じ。あれをやられている時、だから「デッデデデッデッ、デデッデデッデッ……♪」って音楽が流れているもんな。

(澤部佑)しんちゃんの? メイク室で?

(岩井勇気)「デッデデデッデッ、デデッデデッデッ……♪」っていう。

(澤部佑)俺は聞いた時、ないけど(笑)。

(岩井勇気)あれが流れているのよね。だから、あれとほぼ一緒なんでね。で、首まで流したら上級メイクさんはもう肩を揉んでくれるでしょう? ほぼ、肩を揉んでくれるよね。

(澤部佑)ありがたいね。

(岩井勇気)うん。ありがたいんだけど。でも、メイクさんによってこの肩を揉んでくれる時間ってまちまちじゃないですか。もう、短いメイクさんはパパパッとやって終わりだし。長いメイクさんは、なんかしらないけど10分ぐらいやってくれる時、ない?

(澤部佑)結構やってくれる時、あるね。うん。「なに?」って。

(岩井勇気)びっくりしたんだよ。揉んでくれちゃって。で、途中でなんかさ、「凝ってますね」なんて言われてさ。「いや、ちょっと背筋が悪いんで。ちょっと肩甲骨あたり、揉んでもらえると……」みたいな。本当にマッサージ師とのやりとりみたいになっちゃってるの(笑)。

(澤部佑)要求しちゃったりなんかして(笑)。

(岩井勇気)「大丈夫かな?」なんて。で、途中でさ、「このメイクさん、マッサージが長いタイプのメイクさんだ」って気づいた時、本当に「体制をもっとリラックスした感じで椅子に座るようにしておけばよかったな」って俺、思っちゃうんだね。で、メイクの時って顔を塗られるから、割と椅子にちゃんと座って、背筋を伸ばして座っちゃうんだけども。長めにマッサージをされるなら、もっとマッサージ用の楽な体制にしておけばよかったなって思っちゃうのね。

(澤部佑)ちゃんとピンと座っちゃったなっていう。

(岩井勇気)でも、「長い」って気付いた時にはもう遅いんだよね。この長いタイプのメイクさんだって気づいた時にはもう遅いの。

(澤部佑)動けないか。

(岩井勇気)そう。そこでリラックスした座り方にしちゃうと、「ああ、こいつは本格的にマッサージをされようとしているな」って(笑)。「受けに来たな」ってなっちゃうから。もう、だから本当にピンとしたまま手厚いマッサージを受けなきゃいけなくて、もったいないなと思っちゃうのね。あと、本当にびっくりしたのが1回、声優さんのイベントでマッサージをしてもらうというか。メイクを受けた時に……。

(澤部佑)声優さんのイベントで来ていたメイクさん。

(岩井勇気)「どうされますか?」って言われたから、「まあまあ、本当にメイク、適当でいいです」って言って。そしたら、メイクの時間を30分、ちゃんと取っていたらしくて。「30分はさせてもらいます」みたいな感じになって。で、本当に5分ぐらいでメイクが終わって。「じゃあ、ちょっと……まあ、せっかくなんで。靴、脱いでもらえますか?」ってなって。で、バケツに足、入れさせられて。そのメイクさんとアシスタントの人で、足裏マッサージが始まったのよ。

(澤部佑)本気じゃん! 見たことないよ、そんなメイクさんが……。

(岩井勇気)もう、王様。「声優さんって、王なんだ」って俺、思ったもん(笑)。びっくりしちゃって。

(澤部佑)声優さんの時は毎回そうなのかな? わかんないけど。

(岩井勇気)もうたぶん、顔のメイクがもっとかかっているんだと思うんだけども。「30分、取ってるんで」って言われて。25分ぐらい、足のマッサージ。「なにこれ?」って思ってさ。で、マッサージをされて、終わったら終わったでその上級メイクさん。本当、もうマッサージが終わった頃にはメイクしてほしくないのね。本当、そのまま、気持ちいいままで放っておいてほしいんだよね(笑)。

(澤部佑)そうね。ボーッとしたいよね。

(岩井勇気)ボーッとしたいよね。で、上級メイクさんのメイクって、始まるともう、ファンデーションの色から混ぜて作ったりなんかして。完全なる自分の肌の色で塗ってくれるじゃないですか。あれをやられてる時に、なんかもう「俺の毛穴とかシワとかを一生懸命消してくれなくてもいいのに」って思っちゃうんだよね。

(澤部佑)申し訳ないっていうか。

(岩井勇気)「俺の顔がきれいで、どうなるの?」って(笑)。「なに? きれいだと思われて俺、どうすんの?」って思っちゃうんだよね。

(澤部佑)いいじゃん。やってくれるんだから。

(岩井勇気)で、そういうメイクさんって、ちゃんと肌のこととか見てるから高確率って言われるんだけど。「なんかお肌、きれいですね。女性みたいですね」って俺、言われるんだよね。あれに関しては、マジで本当になんて言えばいいの、俺?(笑)。

(澤部佑)いや、喜んでいいのよ。

(岩井勇気)いやいや、「ありがとうございます」って言うとするじゃん? そしたら、なんか嬉しがっているみたいでキモいじゃん?

(澤部佑)いや、別にいいじゃん。俺は「ああ、ありがとうございます」って言うよ。

(岩井勇気)で、「そんなことないですよ」って言うとするでしょう? そしたら「いやいや、きれいですよ」「そんなことないですよ」って。ラリーをしなきゃいけなくなっちゃう。で、本当に俺、家でなにもやっていないから。顔を洗って、もう放置。家で化粧水も塗っていないし。なんなら、本当にカッピカビの状態でいるの。寝たりなんかして。「なんもやっていないですよ」って言うのもなんかやっている人みたいな感じじゃん?

(澤部佑)女優さんみたいなね。なんかね。

(岩井勇気)だからいつも「あ、肌おきれい……」ぐらい言われた時に「いや、遺伝です」って言うようにしてるの。俺は。

(澤部佑)早っ! なんだそれ?

(岩井勇気)「遺伝です」って。「遺伝なんで。ラッキーです」って(笑)。

(澤部佑)「親がきれいだったんです」って?

(岩井勇気)そう言うようにしているんだけどね。で、結局、上級メイクさんに限って、最終的に眉毛を書いてくれちゃうんだよね。

(澤部佑)ああ、書いてくれるね!

眉毛を書かれがち

(岩井勇気)眉毛なんか、書かなくていいじゃん。マジで。で、俺なんか、もう細くなっちゃっているから眉毛を書かれちゃうんだけども。もう、眉毛を書くことによって、そこが一番、本当にすごいメイクしてる感じになっちゃうんだよね。

(澤部佑)そうそう。キリッてね。

(岩井勇気)そう。なっちゃって。でも、上級メイクさんってそこまでこだわってメイクしてくれてるから、仕上げの眉毛の塗るやつを断ると「いや、ここまでやったのにですか?」みたいな……。

(澤部佑)わかる! ちょっと空気が出るね。

(岩井勇気)なんて言うんだろう? 「私のメイクじゃなくなっちゃうんですけど」みたいな空気が出て。なんか、かわいそうだなって思っちゃうんだよね。で、なすがままにしていると、とにかく俺なんかはしっかり太く書かれて、最終的になんか我修院達也さんみたいになって(笑)。

(澤部佑)濃いね。わかる。

(岩井勇気)濃い感じになって。だから、だいたいメイクさんに眉毛を書かれた時にはこっそり楽屋でティッシュで消しているのよ、俺は(笑)。

(澤部佑)全く一緒!(笑)。俺も消す。ティッシュにツバつけて、消す。

(岩井勇気)そう。で、メイクさんと正対しないようにしてるの。その後に。

(澤部佑)そうね。会ったらバレちゃうから。

(岩井勇気)「あ、眉毛、消しました?」ってなっちゃうから。

(澤部佑)眉毛周りのファンデーションも落ちちゃうからね。

(岩井勇気)そんなことを思いながらねね、「ああ、もう結局まあ、食堂タイプの局のメイクさんでいいんだな」って思うんだけども。この間も、本当にそんなことを思いながらテレビ局でメイクしてもらったら、思ったよりもめちゃくちゃ濃いファンデーションで塗られて。冬に顔面だけ日焼けしてる人みたいな感じになっちゃって(笑)。それで仕上げみたいな。で、「はい、いってらっしゃい!」みたいな。で、結局楽屋でファンデーション、ティッシュでちょっと落として……(笑)。

(澤部佑)いやー、あるなー。でも、わかる。気づいたら眉毛、書かれているんだよな。

(岩井勇気)書き出した時にはもう言えないんだよ。

(澤部佑)「あなたはもう私の作品ですから」っていう(笑)。

<書き起こしおわり>

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