宇多丸『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を見た話のみをネタバレなしで語る

宇多丸『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を見た話のみをネタバレなしで語る 宇多丸のウィークエンド・シャッフル

宇多丸さんが2021年3月9日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を見た話をネタバレなしで「見た」という事実のみ話していました。

(注:本当にネタバレを避けたい方は一切読まないことをおすすめします)

(宇多丸)そんな中、今日は、あの……オープニングは、オープニングでトークをしたいけど、できないというね。この、話したいけど話せない。なんなら、何を言っても……その「話せない」ということ自体も話しちゃいけないのか、みたいな。そういうジレンマのお話をしたいと思います。アフター!

(宇垣美里)シックス!

(宇多丸・宇垣)ジャンクション!

(中略)

(宇多丸)まあ、どんなことかと言いますとね、昨日から公開になった『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』……。

(宇垣美里)(かぶせて)はい、何も話さないでください!

(宇多丸)フフフ(笑)。

(宇垣美里)はい、やめてくださいっ!

(宇多丸)いやいやいやいや、行ってきたんですよ。行ってきたんですよ。

(宇垣美里)やめて!

(宇多丸)何も言わないですよ? 何も言わないですけど……。

(宇垣美里)まだ行けててないの。やめて!

(宇多丸)「行ってきた」っていう話をね。行ってきたんですよ。私も、そんなこんなに早くに行くつもりはなかったんですけど。昨日……その『野球少女』を。まさに。宇垣さんもおすすめになっていた作品、今週のムービーウォッチメンの課題作になりましたんで。詳しくは……昨日、熊崎くんも同じ回を見ていてね。熊崎くんもスポーツ実況アナウンサーならではの感じでいろいろと話していただいてっていうのがありましたけども。

『野球少女』を見に行った時に「ああ、そういえば……」って。なんか劇場の雰囲気が違うなと思ったら、「そうだ。3月8日は『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開日だった」っていうことで。なんで中途半端な時かというと、要するに緊急事態宣言の延長を受けて。本来は緊急事態宣言が終わるとされていた日の翌日に……ということで、この中途半端な公開日。まあ、結局緊急事態宣言は延長ということになっちゃって、これはしょうがないんですが。そんな中でも、やっぱり劇場の中は平日とはいえ、熱気がありまして。あるいは、なんというか、「明らかにこれはエヴァを目当てに来ているな」っていうかね。

(宇垣美里)やっぱり気合というか、覚悟がおそらく他の映画を見られる方とはまた違うというか。その重み……年月?(笑)。

(宇多丸)そうですね。まさに。そうなんですよ。元のテレビシリーズの方は1995年から始まって。26年っていうことで。本来ならば去年公開の予定でしたから、25年ということですけど。なので……いや、これは言っていいでしょう? だからその、「終わった」っていう感慨はすごくありましたよね。

(宇垣美里)あっ……お、終わる、んだ……。

(宇多丸)ああっ! ダメだ! それ……また、めんどくさい!

(宇垣美里)フフフ(笑)。

(宇多丸)これ、わかりますよ。はいはいはい! そうですね。はいはい、わかりました。「終わる」とも限りませんよ、これはね。

(宇垣美里)いやー、でもその、友人で行った子もいるんですけれども。「何も言えん」って。

(宇多丸)これはだからさ、エヴァというシリーズというか、その作品の特異性で。細かいことを言うのはもちろん、あれとしても……「よかった」とか「悪かった」とか。あとはまさに今のもそうですよ。「えっ、なになに? 『終わる』とか言っているけど?」とか。

(宇垣美里)「終わったの?」って(笑)。

『エヴァンゲリオン』という作品の特異性

(宇多丸)いやいや、そんなことは言っていませんよ。わかりませんよ? そんな……「と、見せかけて?」みたいなことかもしれませんしね。これはね。そういうことまで……要は、いかに、どの方向から来てもおかしくないっていう話であるかということですよね。かつての、特にその最初の劇場版で一旦、終わったとされる終わりがあるじゃないですか。俺、あの終わり方も大好きなんですけど。あれとかもさも、度肝を抜かれる終わり方だったわけで。あとは、テレビシリーズそのものも度肝を抜かれる終わり方だったわけで。

(宇垣美里)(拍手)「おめでとう」言うて。

(宇多丸)そうですよ。言うてね。まあ、どんどんどんどん、いろんなことが間に合わなくなってきて……っていうね。でも、それがある意味、伝説化していったというかね。あるいは、その劇場版のなんていうか、あまりといえばあまりの終わり方みたいなものもひとつ、伝説となっている。で、この満を持しての、時間を空けての新劇場版シリーズが始まって。新劇場版シリーズだって何年目ですか? 2007年ですから。

(宇垣美里)だって私が入社する前とかにみんなで見に行った覚えがある。

(宇多丸)そんな感じ? 14年前ですから。14年前ですよ? だから要するに、「逃げちゃダメだ」って言っている子が生まれた年ですよ。それはもう、今。今、この年でシンジくん的な……ウジウジしているリアルシンジくんが生まれた年に新劇場版は始まっているわけよ。

(宇垣美里)そうか……。

(宇多丸)だから、大変なスパンですから。で、これは言ってもいいよね? 一応、頭のところでこれまでのあらすじみたいなのはちゃんと付けてくれてますから。

(宇垣美里)あ、全部見てますよ。ここまでは。

(宇多丸)そうだけど、忘れてるじゃん?

(宇垣美里)たしかにね。

(宇多丸)要するに、テレビシリーズの方は馴れ親しんで……またさ、似て非なる展開じゃないですか。新劇場版っていうのは。

(宇垣美里)まあ、1回時間が空くと、「どれが一番新しいんだっけ?」みたいになるし。

(宇多丸)そうですよ。皆さん、ご存知のあのキャラクターとかだって違う人ですから。そのテレビシリーズの方とは。

(宇垣美里)そうですね。新しく出てきたりもするし。

(宇多丸)全然違う話だったりもするので、たぶん皆さん忘れてござんしょ?って感じで。あの、ちゃんとやってくれたりもするんですよね。

(宇垣美里)私の記憶だと、最終的に連弾してました。

(宇多丸)ああ、カヲルくんとね。連弾……そうですね。「最終的に」ではないと思いますけども。最後は違うと思いますけども。『Q』はね。

(宇垣美里)まあまあ、そうなんですけどね(笑)。記憶が連弾って……(笑)。

(宇多丸)でもこれだって最初『序』『破』『Q』と来てね、「序破急……三部作なんだ」って普通、思うじゃない? そしたら『Q』の時点でさ、「終わってないやん!」って。その、これがあるからエヴァっていうのがね。だからその、先ほど私の……大変失礼いたしました。わかりませんよ、そんなの。

(宇垣美里)ああっ! 早く見に行きたい! こういうことがあるから、早く見に行きたい。

(宇多丸)ちなみに、昨日の興行収入という点でもすごいです。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。初日興行収入が8億円。観客動員数50万人突破の大ヒットスタートということで。平日公開も関わらず、やっぱり……ということなんですよね。勢いがもう、前作比でもすごいことになっているという。

(宇垣美里)「その瞬間に見にいきたい!」っていう。

(宇多丸)だからまさにその、見ないと語れないし。見た同士ではなんとかなるけども。

(宇垣美里)見ていない人とは語れないですしね。

(宇多丸)手も足も出ない状態なんで。ということなんですよ。なので、大変失礼いたしました。そうですよね。先ほど、ちょっとこの放送以外の部分……宇垣さんが来る前に。だから、宇垣さんが来る前でよかったですよ。いろいろ言ってましたよ。

(宇垣美里)そうなんだ(笑)。早く見に行かなきゃ!

(宇多丸)というね。僕はちなみにマーベル・シネマティック・ユニバースの『エンドゲーム』という作品がありましたよね。『インフィニティ・ウォー』と二部作で一区切りとするっていう。僕はあの時、ちょうど大腸憩室炎でございましたんで。退院して、一番最初にしたことはやっぱり『エンドゲーム』に行くってことでしたからね。やっぱりこれは……もうとにかくカタをつけないことにはどうにもならないみたいのがあって。

(宇垣美里)ですし、それを見に行かないことには、あれですよね。『スパイダーマン』の予告も見られないみたいな、そんな感じでしたよね。たしか。

(宇多丸)その通りです。そういうこともありますし。別にSNSをやっていなくても、ちょっとしたネットニュースとかだって、そりゃあもう……なんなら、テレビとかを見ていたって、誰がどうするかはわかりませんからね。これはね。ということがあってですね、まあ我慢……辛抱たまらずにですね。他に見たいものもいろいろあったんですよ。そりゃあ、「『あのこは貴族』もやってるな。今すぐ行きたいな」って。

(宇垣美里)ちょっと! 『あのこは貴族』、素晴らしかったんですけども!

(宇多丸)最高だった? でしょうね。

(宇垣美里)とってもよかったんですよ。えっ、いいですか?

(宇多丸)なにが?

(宇垣美里)よかった話、していいですか?

(宇多丸)ちょっと……俺たち、おかしなことになっているよ? これは病気だよ? あのね、「ネタバレとはなにか特集」っていうのを……これはポッドキャストになると思うけど。「ネタバレとはなにポッドキャスト」をしようと思ってますよ。この問題は考えてみたい。

(宇垣美里)そうかー。

「ネタバレとはなにポッドキャスト」計画

(宇多丸)もちろん、人にもよるし、作品にもよるとしか言いようがないけども。宇垣さん、『あのこは貴族』がよかったって言って……「よかったって言ってね、ダメな人は1人もいませんよ。だから、いいんです。それはいいですよ。

(宇垣美里)よかったんですよ!

宇垣美里『あのこは貴族』を語る
宇垣美里さんが2021年3月9日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で映画『あのこは貴族』について話していました。

(中略)

(宇垣美里)(『あのこは貴族』は)全部に手を伸ばしてて、素敵だなと思いました。すごい、いい……たぶん、みんな好きだと思うんですよ。

(宇多丸)だからムービーウォッチメンにもね、入っていて。見たいと思っていましたよ。山内マリコさん原作ね。

(宇垣美里)そうです、そうです!

(宇多丸)これは見たいと思ってましたよ。

(宇垣美里)これは……見てよ。

(宇多丸)今日もね、「やってるな」と思って……『シン・エヴァンゲリオン』に行って、すみませんでした。

(宇垣美里)フフフ(笑)。

(宇多丸)そして、その『シン・エヴァンゲリオン』の方は……だから今ね、聞きながら「いいよな。『あのこは貴族』の話はこんなにいっぱいできて……なんで、なんで『シン・エヴァンゲリオン』の話はこんなに不自由なんだろう? なんで俺はこんなに今、不自由なんだろう?」って(笑)。

(宇垣美里)私、今、ネタバレしてました?

(宇多丸)全然問題ない!

(宇垣美里)大丈夫なライン?

(宇多丸)予告でやっている……だって僕、予告を見て、だいたいそういう話ってわかってましたしね。だからその「ネタバレとはなにか」問題で。今、宇垣さんがおっしゃったようなのは全然概要の部分ですし。その中に宇垣さんの見え方というのをひとつ、加えていただいてるわけだから、これは全然いいわけですよ。だから、なにを持って「ネタバレ」とするのか? エヴァは一番やっかいですね。だからその、素っ頓狂な方向から来ることもあり得るから。「そうじゃない」って言ってもネタバレになるっていうことにもなるわけだからね。だから私はよく、大声で言ってますよ。その『スター・ウォーズ』のね、たとえば最初の一作目。『新たなる希望』。エピソード4ですよ。ネタバレをさせていただきますと、デス・スターは爆発します。

(宇垣美里)アハハハハハハハハッ!

(宇多丸)邦題は『宇宙要塞大爆発』でもいいぐらいだと思います。本当に。ただ、それをもって「ネタバレ」と言う方もいらっしゃるとは思います。「えっ、だってわかんないじゃん」みたいなね。たしかに、そして『スター・ウォーズ』というのはまた恐ろしいことに『帝国の逆襲』っていうね、その次のやつがあるじゃないですか。エピソード5。あれが1980年かな? 公開された時はですね、ああいう終わり方は考えられなかったわけです。つまり、途中で終わるっていう。

だから、『帝国の逆襲』はデス・スターは出てきませんけども。でも、その次にはまた似たようなのが出てくるわけだから。「デス・スターが爆発しないというのもあり得るじゃん」っていう言い方もできるわけよね。だから、恐ろしいことよ。だからその「終わる、終わらない」だけでも……その『帝国の逆襲』を取ってみても。あ、大丈夫ですか? 『帝国の逆襲』って終わらないんですよ。とかね(笑)。あと、もっと言えば、これはちょっと皆さん、気をつけていただきたいというか。

私、個人的にはこの『帝国の逆襲』の中に出てくる、『スター・ウォーズ』史上で当時、大きなどんでん返しとされていた、あるポイントがあって。これは「デス・スター爆発します」とは違う質のもので。僕はあえて、これはあんまり言いたくないと思っている。わかりますかね? これは一応、言わないようにしますけども。あ、まあみんな、知っていることよ?

(宇垣美里)ああ、じゃあわかるかな。たぶん。

(宇多丸)そう。誰でも知ってるちゃ知ってることだけど。でも、そこは「デス・スター爆発します」とちょっと質が違うネタバレだと私は思っていて。自分の口からはあんまり……まあ、話の流れ上、出ちゃったある種、「常識の範囲といえば範囲なんで」っていうのはあるけど。自分からはあんまり言わないようにしているという一線があったりするわけですよ。

(宇垣美里)たしかに。私、知った状態で見ましたけど。「知らない状態で見たら全然違ったんだうな」と思いますもん。

(宇多丸)まあ、でも『スター・ウォーズ』における……それはすごくいいどんでん返しの方ですけども。『スター・ウォーズ』において「あの人が実はこうでした」みたいなのですごくがっかりすることもあるので。次の時代の『ジェダイの帰還』。最初に見た時に「ある人物がある人物の○○です」みたいなことを聞いた時に「ええーっ?」ってやっぱり思いましたよ。「あっ、今、全部口で説明した」みたいな。そしてそれ、「本当に?」みたいな。「『帝国の逆襲』の時は考えていたと思うけど、最初の時にそれ、思っていた?」みたいな。すごい思ったりして。みたいなね。

(宇垣美里)意地悪(笑)。

(宇多丸)でも、エヴァってそう考えると面白いね。これだけ……要するにどう来たっておかしくないっていう風に思われているからこその。

(宇垣美里)だって「誰が出ます」すら、ちょっと言えないですもんね。

(宇多丸)なるほどなるほど。

(宇垣美里)言えるかな? いや、言えないと思うな。

どう来たっておかしくない作品

(宇多丸)そう。だからその「出る、出ない」も含めてね。それもそうですし。いやー、困ったなー。困ったなー。ちょっと宇垣さん……。

(宇垣美里)見ますね。来週までに。

(宇多丸)そして私も『あのこは貴族』はムービーウォッチメンの候補にも引き続き入ると思いますので。

(宇垣美里)原作もあるんですけども。原作もめちゃめちゃ素晴らしいんですけども。原作から増えたシーンが……たぶん増えたっていうシーンがいくつかあって。

(宇多丸)増えてるんですか?

(宇垣美里)そこが最高なんですよ!

(宇多丸)宇垣さん……あ、増えてるんだ?

(宇垣美里)えっ、増えるやろ?

(宇多丸)フハハハハハハハハッ!

(宇垣美里)映画になるんやもん。多少、変化はあるやろう?(笑)。

(宇多丸)このさ、嫌な会話のメソッド……これはよくないよ(笑)。

(宇垣美里)私が乱しちゃった。私のせい(笑)。

(宇多丸)フハハハハハハハハッ! そうなのね。原作から更にその要素が足されたところがいいんだな。なるほどね。

(宇垣美里)それが素晴らしくて。「ああ、このセリフが聞けてよかったな」とか「このシーンが見られてよかったな」っていうところがたくさんあって。でも結局、やっぱり支え合うのって同じ環境で育った人たちなんですけど。そういう友達がいてよかったなという気持ちになりながら変えました。

(宇多丸)「こんなに嬉しいことはない……」っていうね。

(宇垣美里)はい。「私には友達がおる!」と思いながら帰りましたね。

(宇多丸)「帰る場所があるなんて……」っていうね。そういうことですよね(笑)。

(宇垣美里)そういうことかな?(笑)。

(宇多丸)これ、なんか混ざってますけどね。そう。違うんだよ。「いろいろと話せていいですね」っていう気持ちがね(笑)。

(宇垣美里)へっへっへっ……(笑)。

(宇多丸)でもこれは仮にムービーウォッチメンで当たらなくても絶対に拝見したいと思っています。『あのこは貴族』。

(宇垣美里)ぜひ、おすすめです。

(宇多丸)予告見た時点で「ああ、これは!」っていうのが……まあ山内マリコさん原作ですから。

(宇垣美里)で、その女性の方が監督をされていてっていう。すごく丁寧に作られた作品だなって見ていて思いました。

(宇多丸)なるほど。こちらも引き続き。ちなみに、ムービーウォッチメンとか、だからエヴァが当たった日にはどうすればいいわけ?

(宇垣美里)たしかに!

(宇多丸)だからこれ、無理じゃん?っていう。

(宇垣美里)「聞かないで」としか言えないですよね。正直。

(宇多丸)でも、公共放送だし。だから……いいか! ああ、そうか! これ、いいか。なしか? ねえ、これね!

(宇垣美里)ニコニコしてる。

(宇多丸)そうだね。うん! いや、面倒くさくて。

(宇垣美里)でも、聞きたいけどなー。

ムービーウォッチメンでは扱わない?

(宇多丸)聞きたくない、聞きたくない、聞きたくない。聞きたくないし、俺、そんなそこまでエヴァをめっちゃくちゃに掘り下げている人に比べたら……あのね、正直に言っていい? よくわかっていないところもいっぱいあるんだよね。

(宇垣美里)そうなんですよね。考察ってし始めたら割とキリがないタイプの作品で。

(宇多丸)だし、もっと詳しい……「えっ、ここはどういうこと? これはどういう状態なんですか?」とか。「この作品内におけるこの用語はどういう意味で言っているんですか?」みたいなのをすごく質問したいところもいっぱいあったりして。ねえ。なんで、ああ、じゃあ、なしでいいということでね。これはね。ええ。

(宇垣美里)悪い顔をしていらっしゃる(笑)。

(宇多丸)そんな、もう。『エヴァンゲリオン』はもう皆さんにおまかせしますんで。差し上げますんでね。

(宇垣美里)お好きな人は本当に掘りますもんね。「好き」って言えないわっていうぐらい。

(宇多丸)ただ、その熱狂的ってところとはまた別に……僕もやっぱり全然、好きは好きで。「好き」っていうぐらいは言っていいですよね? 好きは好きで……「感慨がある」は言っちゃダメ? 感慨はありますよ。それは感慨、ありますよ。

(宇垣美里)感慨はありましょうよ。それはそんだけ長い間、追いかけているんだから。

(宇多丸)そうですよ、そうですよ。もうダメだ、なにがなんだか……っていう感じになっています。でも、非常に……これは言っていいでしょう? 見る価値ありというか。

(宇垣美里)見てよかった?

(宇多丸)間違いないです。間違いないです。

(宇垣美里)じゃあ、見に行こう!

(宇多丸)そういう意味では『エヴァンゲリオン』ってなんか思っていたよりも幸福なシリーズにちゃんとなっているなっていう風にも思います。

(宇垣美里)あら……。

(宇多丸)いろいろ、不幸なことになっているシリーズもありますからね。どれは言いませんけどね。ということで、『シン・エヴァンゲリオン』を見たけど何も言えなかった話と、宇垣さんが見た『あのこは貴族』、一押しという話でございました。

(宇垣美里)ぜひ。あ、古川さんがでも「エヴァ関連の特集も計画しているよ」って。

(宇多丸)それはでもネタバレにならない、もうガワのガワの……ガワのガワのガワの特集なんでね。

(宇垣美里)「どのキャラが好き」みたいな?

(宇多丸)ああ、そういうことです。そうそう。そういうキャッキャウフフ系の特集。なおかつ、ガワだけのためになる特集なんていうのもこの番組ならでの切り口で用意しておりますので。よろしくお願いいたします。

<書き起こしおわり>

杉作J太郎『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』をネタバレなしで語る
杉作J太郎さんが2021年3月10日放送の南海放送『電撃!杉作J太郎のドッキリないと5』の中で『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』についてトーク。ネタバレにならない範囲内で話していました。(注:ネタバレを絶対に踏みたくない方は念の為、記事を読まないことをおすすめします)

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