星野源・杉田智和・マフィア梶田 映画とゲームを語る

星野源・杉田智和・マフィア梶田 映画とゲームを語る 文化放送

星野源さんが2021年2月25日配信の文化放送超!A&G+『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン』にゲスト出演。杉田智和さん、マフィア梶田さんと映画やゲームについて話していました。

(マフィア梶田)たしかに、「何回だっていいさ」ですよね。『コープスパーティー』って。

(杉田智和)そう。いろんなことを継ぎ足したり、語りきれないことがあの天神小学校にはいっぱい詰まっているんだから。

(マフィア梶田)ホラーって、得意です?

(星野源)僕、ホラー大好きです。

(マフィア梶田)おお、素晴らしい。それはいいですね。気が合います。

(星野源)ちょっと前ですけども。『P.T.』も出た瞬間に「なんじゃ、これ?」って思ってやって。死ぬほど衝撃を受けたっていう。

(杉田智和)マジで怖いですからね(笑)。

(星野源)マジで怖いし。「このゲームかい! 小島さんかい!」って。

(杉田智和)「『サイレントヒル』……まさか?」みたいな。

(マフィア梶田)あれ、当時遊べた人は幸せですよね。あの後、なくなっちゃいましたからね。

(星野源)そうですね。一応まだデータあったんで。「よかった、やれて!」って。

(杉田智和)「なんだろう、キッチン……うおおーっ!」って(笑)。

(マフィア梶田)あれが平気なレベルなら、結構ホラーゲーム得意なんですね。

(星野源)そうですね。ホラー映画も大好きですし。『へレディタリー/継承』って見ました?

(マフィア梶田)いいところ、つきますね(笑)。たまに不健康な共感を摂取したくなる瞬間があるんですよ。

(杉田智和)最近、フリーゲームが多いですよ。

(星野源)ああ、そうですね。たしかに。

(杉田智和)作れる時代になったん。割とアマチュアのクリエイターの方が上げてくれるんですよ。「なんで急に穴に落とされて、梶田くんみたいな大男に追われるんだろう?」みたいな。

(星野源)うんうん(笑)。

(マフィア梶田)理不尽系の。

(杉田智和)「お前を復讐してやる!」って。「なんでなんだ?」ってなって。自分が被害者だと思っていたら、どうもだんだん様子がおかしくなってきて。「実は……」って。

(星野源)それは僕、実況動画で見ました(笑)。あれ、面白かったですね。

(杉田智和)「あああっ! だから、このタイトルなんだ!」って。

(星野源)うんうん!

(マフィア梶田)昔、見て怖かったアニメで『パーフェクトブルー』っていう……。

『パーフェクトブルー』

(杉田智和)今敏監督じゃないの?

(星野源)『パーフェクトブルー』は面白いですよね!

(マフィア梶田)ああ、ご存知ですか?

(星野源)今さんの作品、全部見ていますね。

(マフィア梶田)ああ、そうですか。僕、今さんの作品、めっちゃ好きで。

(星野源)僕も好きです。

(杉田智和)あの犯人がわかった時の「あああ……」っていうのが……。

(マフィア梶田)あれ、めちゃくちゃトラウマになったんだよな。あのアニメ。なんか「テレビでアニメやるから、見ようぜ」って。妹と一緒に見たんですよ。

(星野源)フハハハハハハハハッ! それはマズい(笑)。

(マフィア梶田)えらい目にあいましたよ。2人でもう……。

(杉田智和)後輩の子が「杉田さん、アニメよく見ていて詳しいイメージがあるんで。今度、友達が3人ぐらい来て、家でアニメの映画が見たいんですけども。なにがいいですか?」「『パーフェクトブルー』」って(笑)。

(星野・梶田)フハハハハハハハハッ!

(マフィア梶田)邪悪だよ!

(星野源)邪悪だ(笑)。

(杉田智和)それで、見ちゃったみたいで。その後、「自分のユニット内もギスギスしそうです」って言われて(笑)。「俺、なんてことをしちゃったんだろう」って(笑)。

(マフィア梶田)いまさら後悔しないでくださいよ(笑)。

(杉田智和)なんで自分自身の活動まで、ちょっと影響が出ちゃうのよ?っていう。なんか、「周りのお互いの本音とかを聞き出すようにしました」って言っていて。

(星野源)でも、それはいいですね。

(杉田智和)逆にいいじゃないかっていう。結果、いい答えが帰ってきたから、『パーフェクトブルー』みたいにはならなかったっていう。

(マフィア梶田)本当に絵力があるっていうか。物語も力のある作品を作りますからね。『妄想代理人』が大好きで。

(星野源)大好きです。あの家族の回が好きです。「うわあ……」みたいな。

(マフィア梶田)家族の回! あれ、すごい印象に残っているなー。歌がいいんですよね。平沢進先生の。あの歌がめちゃめちゃ印象に残っている。うん。

(星野源)ちょっと違うけど『世界タービン』とかね。作品は違うけども(笑)。僕、ゲームでは『ゆめにっき』が好きですね。

(杉田智和)『ゆめにっき』! あれ、あのキャラクターたちのラバーストラップがガチャガチャで発売になったんですよ。もう食いつくようにやって。あの顔のやつ……ウボァがほしくて。

(星野源)ああ、ウボァが。僕、あの作品がすごい好きで。MADとかでもその窓付きを外に出すMADとか。その救うエンドとかをみんな、一生懸命に作っていたじゃないですか。あれがすごい好きで。僕はちょうどその頃に『夢の外へ』っていう曲を出したんですけども。あれは「『ゆめにっき』の窓付きを夢の外側へ……」っていう曲なんですよ。

(杉田智和)な、なんだって!

(マフィア梶田)ある意味、二次創作なんですね。

(星野源)二次創作ではないけども……でも、その自分の歌の中で、いろいろメッセージがある中で、ちょうどそのような「外側に……」とか。あと、あれだ。3.11、東日本大震災の翌年で。その年、あんまり外に出れないとかもあったじゃないですか。「でも、今年の夏は外に出るぞ」みたいな。それであれは日焼け止めのCMの曲だったので。「外に出るぞ」っていう感じもあったので。じゃあ、「外に出るぞ」っていうのと、「夢の中の自分のいろいろをその外側に連れていくぞ。妄想も含めて全部連れていくぞ」みたいな。そういう歌を作ろうと思って。結構『ゆめにっき』を意識していて。

『ゆめにっき』を意識した『夢の外へ』

(杉田智和)偉大だなー(笑)。

(星野源)誰も気づかなかったですけども。

(杉田智和)とんでもな豪速球が飛んできましたよ。僕の中の知的好奇心みたいなのが爆発しましたけども。「素晴らしい! そういうことだったのか!」っていう。

(マフィア梶田)でも、本当にいろんな好きなものが血肉になってるんだなっていうのは感じますね。

(星野源)あと、『Present』っていう曲があるですけど。『POP VIRUS』っていうアルバムの中で。その中のサビで「Present Day」「Present Time」っていう歌詞があるんですけども。

(マフィア梶田)ああ、『lain』の冒頭にあった?

(星野源)『lain』の冒頭にあったやつ。あれは、それです(笑)。

(杉田智和)わからなくて。ゲーム。兄が割とそういう……『テトリス』を買わないで『スウィートホーム』を買ってきちゃうっていう感性の人で。

(星野源)最高ですよね。

(杉田智和)で、『ドラクエ5』を僕が遊んでいるのに「『女神転生』やるからスーファミ貸せ」っていう。で、『lain』も当然おさえていて。

(星野源)マジっすか! ゲームが最初だったんですね。

(杉田智和)「お兄ちゃん、またすごいゲームで遊んでるね」ってなって。横で見てると「うーん……」ってなって。理解に苦しむんですよ。僕は最初、怖くて。

(星野源)あれ、絶対怖いですよ。だって、あれですよね。アニメの方がたしか先だったんですよね。放送は。で、なんか繋がりがあると思ってゲームを買ったらちょっと違くて。結構、心が傷つく人が多かったらしいっていう話は後で知りました。

(マフィア梶田)かなり話の方法性が違いますからね。お父さんとか。

(杉田智和)プレステもだから『ダブルキャスト』とか……『ダブルキャスト』、『夕闇通り探検隊』とか。結構挑戦的な、心に訴えかける……訴えかけるどころか、思いっきりスパイラルチャージしてくるみたいな作品が多かったんですよね。挑戦して作ってみようみたいな。

ダブルキャスト
ソニー・コンピュータエンタテインメント

(星野源)素敵ですね。でも、環境としては。そういうのを摂取できるっていうのは。

(杉田智和)そう。あと兄といとこがいたんで。ゲームをこの2人が買うんですよ。だから、僕のお小遣い以上に選択肢があったんです。

(星野源)なるほど。それは素晴らしいですね。

(杉田智和)あとはキモオタ仲間で。「お前はサターンを買ったから。俺はプレステに行くから」っていう。そういう会議があるんですよ。

(星野源)いいなー! いなかったー!

(マフィア梶田)いなかったんですよ。

(杉田智和)僕はそれは環境は恵まれてましたよ。埼玉の親友のお家に行くと64とゲームキューブがあったんで。だから『パーフェクトダーク』とか『007 ゴールデンアイ』とか。あれはでも、人と一緒に遊ばないと面白くないから。そんなので……「チョップだけで遊ぼうぜ!」とかね。

(マフィア梶田)ゲームでマルチタップとか使って友達と遊んだことってあります?

(星野源)いや、あんまり……友達の家に遊びに行って。それこそ、家にはPCエンジン コアグラ2しかなかったから。スーファミとか持っている人の家に行って対戦とかしたりはしていましたね。ただ、みんなでワイワイっていうのはあんまり……。

(マフィア梶田)そう。ないんだよな。

(杉田智和)はじめて、そのWii Uのデフォルトで入っているパーティーゲームみたいなのがあるんですよ。アクションゲームで。あと、『ゲーム&ワリオ』っていうのを安元さんの家で遊んだ時、帰り道にWii Uを買ったんですよ。あまりにも面白くて。で、お家に帰ってくるじゃないですか。Wii Uをつけるんですよ。でも、1人しかいないんですよ。

(星野源)フハハハハハハハハッ!

(杉田智和)あとは、わかるな?っていう(笑)。

(マフィア梶田)全然思っていたのと違うっていう(笑)。

(杉田智和)もうなんとしても、あまりやらなかった……あの例の、一緒のマンションだったのの次のお家ね。あそこなら、人が呼べる!ってなって。それで後輩の、知り合いの男の子を呼んで。内田雄馬くんとかに来てもらって。それはあったな。「なんとかこのWii Uで俺を遊ばせてくれ! たのむ!」って言って。

(マフィア梶田)杉田さんはずいぶんと広い家に越すのが遅かったですよね。

(杉田智和)中村悠一くんに怒られて。「若手に夢を見せろ。いつまでお前、大学生が住んでいそうなマンションにいるんだ?」「たしかに……同じマンションにいるのはマフィア梶田と音大生と外国人だな」っていう。

(マフィア梶田)そうなんですよね。

(杉田智和)「まだ六畳に住んでるのか?」と言われて。「もうちょっと……たとえばこういういいところもあるぞ」って言われた時に「うわあ! とてもいいところだ! 絶対引っ越さないと思うけどね」って言って、そこに引っ越したんですよ。そしたら中村くんが「本当に引っ越すとは思わなかった」って。ちょっと引き気味に見ていて。

(マフィア梶田)フフフ、そういうところがあるよな、あの人(笑)。

(杉田智和)「あ、いや……杉田。本当に来たのか?」「だっておすすめしたじゃん?」「そうか。そうだよな……」「あれ? 中村くんの家は?」「ここだな」「めっちゃ近所じゃねえかよ!」っていう(笑)。「さては、お前……?」「いや、違う。違う。違う!」って。

(マフィア梶田)交通の便がいいんですよね。あそこって。スタジオとかも。

(杉田智和)だから結果よかったよ。あそこで。

(星野源)素敵ですね。

(マフィア梶田)杉田さんと同じマンションに住んでる時期は本当に楽しかったですよ。毎日のようにたずねて。

(杉田智和)学生寮みたいだったね。

(星野源)いいなー。誰も友達を呼んだことがなくて。基本、1人で。だからその『メタルギア』とかが好きなのは1人で黙々とできるじゃないですか。1人ずつ、そこにいる人たちを絞め殺していくとか(笑)。

(杉田・梶田)フハハハハハハハハッ!

1人で黙々とできる『メタルギア』が好き

(星野源)なんか、誰もいない状況にしてゆっくりするみたいな(笑)。「ふう……」みたいな(笑)。

(杉田智和)遊び方の選択肢が多種多様なんだよね、『メタルギア』って。たとえば、寿命で亡くなっちゃう人。目が見えないスナイパーの人。『メタルギア3』の。

(マフィア梶田)ああ、ええと、それはジ・エンド?

(星野源)ジ・エンドだ。

(杉田智和)(モノマネで)「蛇よ!」って。「どこにいるんだ、あいつ?」って思って。ゲームをしばらく放置していたら寿命で亡くなっていたっていう(笑)。

(マフィア梶田)あれ、ゲーム内時計を進めると寿命で死ぬんですよね(笑)。

(杉田智和)そうそう(笑)。

(マフィア梶田)あと、『デス・ストランディング』で星野さんの『Pop Virus』が提供されていて。

(星野源)僕の曲が流れますね。

(マフィア梶田)これがばっちりハマっているんですよ。世界観に。

(星野源)あれも孤独なゲームですよね。

(杉田智和)ただ、道を作るとオンラインでその道を誰かが辿れるっていう。

(マフィア梶田)あれ、沁みるんだよなー。

(杉田智和)やたら……僕の隠しキャラがいたんですけども。ラッコスーツをくれる人なんですけども。おしっこをする人が多くて。「なんなんだ、お前ら! 川でおしっこしてはいけない!」ってね。

(マフィア梶田)でも杉田さんのあれはそういう遊び方をしたくなるキャラクターですもん(笑)。

<書き起こしおわり>

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