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町山智浩 2021年ゴールデングローブ賞を語る

町山智浩 2021年ゴールデングローブ賞を語る たまむすび
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町山智浩さんが2021年3月2日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で2021年のゴールデングローブ賞の結果について話していました。

(町山智浩)昨日、アメリカでゴールデングローブ賞という映画賞が発表になりました。

(赤江珠緒)以前、紹介していただいた『ノマドランド』がね、取りましたね。作品賞と監督賞。

(町山智浩)はい。『たまむすび』で紹介させてもらった映画がいっぱい賞を取りました。ゴールデングローブ賞というのを説明させてください。外国人映画記者の人たちがハリウッドにはいるわけですが。そこで映画を見て、批評とかインタビューを海外に発信してるんですけど。各国から1人ずつ選ばれて……だいたい1人ずつですね。それで投票して決めるのがゴールデングローブ賞なんですけども。これがなぜ重要かというと、4月に発表になるアカデミー賞の前哨戦。アカデミー賞を予想するものになると言われてるんで、これが非常に注目されるんですが。

アカデミー賞の前哨戦

(町山智浩)で、作品賞……真面目な映画の作品賞は『たまむすび』で紹介した『ノマドランド』が取りましたね。監督賞も取りました。これはアメリカで引退した後に老後のお金がない人たちが家を奪われてしまって。何もなくなってしまって、ホームレスとしてキャンピングカーで暮らしているんですね。で、アメリカ中を旅してるんですけども。夏は国立公園でバイトをして。冬はAmazonの倉庫で発送作業をするという人たちなんですね。そういう人がかなりの数、アメリカにはいて。その人たちの生活を描きながらも、それを非常にポジティブに……そこから新しい人生。むしろ、「家」というものを縛られない、そのアメリカの広い広い土地……日本の何倍もある、ものすごい広さなわけですけど。それを全部、自分の家として生きるような老人たちの姿を描いた映画が『ノマドランド』でした。

町山智浩『ノマドランド』を語る
町山智浩さんが2020年11月17日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『ノマドランド』を紹介していました。 (町山智浩)今日はですね、『ノマドランド』という映画を紹介します。これね、一応今年のアカデミー賞の作品賞にノミネートさ...

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)これが作品賞と監督賞を取ったんですけど。これは結構意外というか。一番取るだろうとも言われていたんですけども。これ、ハリウッド映画らしいドラマがない映画なんですよ。エッセイのような映画なんですよね。ドキュメンタリーというか。非常に映像は美しいんですけれども、セリフもほとんどないし。だからこれはものすごい骨太のドラマで見せていくハリウッド映画じゃないのがこういう形で取ったというのはやっぱり今回、今年全然映画が公開されていないので。

(山里亮太)ああ、なるほど。

(町山智浩)いわゆる骨太のハリウッド映画っていうのはメジャーな会社が作るんですよ。で、『ノマドランド』も一応、ディズニーの映画ではあるんですけれども。非常にアート系の映画なんで。

(赤江珠緒)映像がきれいですもんね。

(町山智浩)非常に美しい、撮影が素晴らしい映画なんですけども。これが取るっていうのは逆にもう、今年はすごく選択肢が少なかったというのも言えるんですよね。なんにも公開されてないんで。ただ、監督賞で中国系の監督が賞を取ったということで。『ノマドランド』でクロエ・ジャオという女性監督が監督賞を取ったんですね。これも結構歴史的なことではあります。去年、『パラサイト』で韓国映画がね、アカデミー監督賞と作品賞をさらっていったわけですけども。それで今年、外国語映画賞は先週紹介した『ミナリ』という映画。あれがゴールデングローブの外国語映画賞を取りました。

町山智浩『ミナリ』を語る
町山智浩さんが2021年2月23日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『ミナリ』を紹介していました。

(町山智浩)80年代に韓国から来た移民の子供として育った監督が、自分の子供の頃を思い出した、おばあちゃんとのすごいあたたかい情愛の映画なんですけれども。これ、完全にアメリカ映画で、アメリカの出資でアメリカ人で撮っていて。そのおばあちゃん役以外、全部アメリカ人なのに、なぜか外国語映画賞を取っていて。ゴールデングローブではそれは結構モメてますね。

(赤江珠緒)はー、そうなんですね。うん。

(町山智浩)はい。だから「外国語映画って一体、何?」っていうことなんですよ。もうアメリカにおいてスペイン語は外国語ではないし。これ、すごく変なカテゴライズなんでこれ、今後見直しがあると思います。で、コメディ作品賞は『続・ボラット』が取りました。

(赤江珠緒)ああ、あれですか! 『続・ボラット』。おおっ!

(町山智浩)はい。『たまむすび』で紹介したカザフスタンから来たテレビレポーターっていう嘘をついてドッキリを仕掛けていくという、まあドッキリ映画ですけどね。

(赤江珠緒)そうですね。どこまでが本当で、どこまでが嘘か、みたいなね。

(町山智浩)そうなんですよ。だからこれが取ったのがすごくて。トランプ米大統領の弁護士をやっていたジュリアーニさんを引っかけまして。

(山里亮太)そう。あれがすごいのよ。

(町山智浩)「ボラットの娘」と称する、TVレポーターと称する女優さんが色仕掛けでジュリアーニさんを引っかけて、お尻を触らせるという……ひどいですけども。

(山里亮太)すごいですよね。

(赤江珠緒)もうね、本当に仕掛けるっていうところがすごいですよね。

(町山智浩)すごいですよ。で、何度も警察に捕まったりしている人たちなんですけど。これを作ったサシャ・バロン・コーエンっていう人はね。それで見事に取りましたね。コメディの作品賞を。

町山智浩『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』を語る
町山智浩さんが2020年10月27日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』を紹介していました。 Wawaweewa! #Borat’s tomatoes are...

(町山智浩)それであと、最優秀ドラマ賞とドラマ賞の女優賞は『クイーンズ・ギャンビット』が取りました。

(赤江珠緒)ああ、取りましたか!

(町山智浩)これも『たまむすび』で紹介させてもらった1960年代を舞台にしたチェスの天才少女。

(赤江珠緒)うんうん。いいですもんね。主演の女優さんが。

(町山智浩)アニャ・テイラー=ジョイちゃんが。「ちゃん」じゃないですね。お姉さんですからね。最初、12歳の役で出てくるから「ちゃん」って言いたくなっちゃうんですけども。もうちゃんと大人なんですけども。

(赤江珠緒)うんうん。すごく個性的で。

(町山智浩)彼女がチェスの世界チャンピオンにのし上がるまでの激しいバトルが繰り返されるチェスドラマなんですけども。『ちはやふる』とかね、ああいう系統ですよね。

(赤江珠緒)そうですね。はい。

(町山智浩)途中から友情が非常に重要になってくるし。これが見事に女優賞と最優秀ドラマシリーズ賞を取りましたね。

町山智浩『クイーンズ・ギャンビット』を語る
町山智浩さんが2020年11月24日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中でNetflixで配信中のドラマ『クイーンズ・ギャンビット』を紹介していました。 この旅の移動中に話題の「クイーンズ・ギャンビット」をみた。暗い設定から始まるのに...

(赤江珠緒)めちゃめちゃ魅力的ですもん。この主演の女優さん。

(町山智浩)今回、みんなねリモートだったんですけど。だからレッドカーペットとかなかったんですよ。それでみんな結構、自宅で普段着だったんですよ。

(山里亮太)それはそれでまたレアな……。

(町山智浩)ただ、アニャ・テイラー=ジョイさんだけはバリバリのドレスで出てましたよ!

(赤江珠緒)それはせっかくの晴れ舞台ですからね。

(町山智浩)だから着たかったんだと思ますよ。

(赤江珠緒)それは着たいですよね。

『クイーンズ・ギャンビット』アニャ・テイラー=ジョイ

(町山智浩)他の人たちは本当に普段着で。子供とかもいて。あとは家族を呼んでいた人もいっぱいいて。アットホームな感じでやっていましたけどね。ただ、やっぱりこれを見て思ったのはあまりにもネットフリックスとアマゾンプライムの作品が多いんですよ。

(山里亮太)たしかにそうだ。

(赤江珠緒)それは、今回はなー。

(町山智浩)今回はやっぱりみんなステイホームだったんで。で、このコロナによってハリウッドが本当に大きく変わってしまうと。否応なしに。

(赤江珠緒)そうでしょうね。転換点に本当に否応なしになる可能性がありますよね。

(町山智浩)もう大きな転換点になってしまったというね。非常に運命的なものを感じました。4月にはアカデミー賞がありますけれども、また解説させていただきます。中継で。

<書き起こしおわり>

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