オードリー若林さんが2021年2月25日放送のインターFM『佐藤満春のジャマしないラジオ』にゲスト出演。テレビで体を張っていた時代について話していました。
ミニ四駆仲間の登場でした。
ありがとうございましたー!#ジャマラジ897 pic.twitter.com/iyP0UKi2Mb— 佐藤満春 (@satomitsuharu) February 25, 2021
(佐藤満春)でもさ、さっき調べたけどさ。若林くんと出会ったのが2006よ。2006からさ、2021でこういう状況になっているんだからね。
(若林正恭)たしかにね。思い出すとね。
(佐藤満春)よかったはよかったけどね。
(若林正恭)そうだよね(笑)。
(佐藤満春)でも、だかrさ、テレビ出てからの方が長いってことだもんね?
(若林正恭)まあ、そうか。サトミツと出会った時から考えると。
(佐藤満春)そうよ。でも、お笑いを始めてからもそうでしょう? すでに。
(若林正恭)ああ、そうだね。2000年4月だからね。
(佐藤満春)すごいよね。なんか、大丈夫? 楽しんでる?
(若林正恭)楽しんで……まあ「楽しんでる」っていうか、あんまりそういうのも考えなくなったね。
(佐藤満春)そう?
(若林正恭)そう。でも一応「楽しんでる」って言わないとみんなが納得しないから。絶対ダメなんだよ。そんな……。
(佐藤満春)そうなの?
(若林正恭)そりゃそうだよ。まず、楽しくなくはないよ。
(佐藤満春)まあまあ、それは大前提ね。
(若林正恭)ただ、120パーセント楽しいか?って言われたら、そうでもないから。それはもう、大人のおじさんはみんなそうだから。仕事は。
(佐藤満春)そういうことでやってるっていう風に思わないといけないわけだ。でも、テレビに出だす前の印象とは違うでしょう? 自分が描いていた未来は。
(若林正恭)そうだね。あとでも、それはサトミツに申し訳ない気持ちがある。
(佐藤満春)いや、これはそう。今日、本当にそれ、すごい言おうと思っていたけど(笑)。
(若林正恭)俺がテレビに出て1、2年のスケジュール感とどういう仕事が入ってるかを知っているから、2009年にはサトミツは「売れたくない」って言っていたもんね(笑)。
(佐藤満春)フハハハハハハハハッ! まあ、もう絶望してたよね(笑)。
「売れたくない」(2009年のサトミツ)
(若林正恭)「俺は無理だ」って言ってたもんね(笑)。サトミツにその感じを見せちゃったのは本当に申し訳ないなと思ってる(笑)。
(佐藤満春)でも近くで見てたけど、やっぱりあれは俺、できないよ。
(若林正恭)あとね、オードリーのラジオを聞いてくれてる若手のすごいラジオを聞く子たちは俺たちのその2009年、10年の感じのしゃべりを聞いてるから「そんなに忙しくなりたくない」って売れる前から言うっていう。それも申し訳ないことをしたなと思ってるよ。
(佐藤満春)でも、テレビに出始めて11年ぐらいでしょう? 「ちょうどいい時期」ってやっぱりなかった?
(若林正恭)ちょうどいいっていうのは、ないよね。多いか、少ないかって感じだよね。
(佐藤満春)基本、もうずっと忙しさは続いているでしょう?
(若林正恭)続いているし、やっぱり怖いしね。レギュラー番組が2月とか8月とかに終わるとか言われるの……慣れようと思って。「終わるは終わるでしょうがない」って言い聞かせようとするんだけど、やっぱりショックだし。でも、「このぐらいのショックなんだよな」っていうのにももう慣れてるし。始まる時はあんまり良くないと1年ぐらいで終わるし。続くんだったら3、4年続くし……っていう。つまらないだろ、こんなゲストが来ても?(笑)。
(佐藤満春)フハハハハハハハハッ! 基本的にこの、希望のある話ではないよね(笑)。でもさ、テレビに出たくて始めた仕事で、まあまあ、思う存分出ていて。この先はどうなっていくわけ? もう存分、テレビには出た。「テレビに出たい」という夢は叶いました。その先は、プランとか野望はあるの?
(若林正恭)これ、だから、なんて言えばいいんだろう? あのね、こういう壷みたいな形になっていて。お笑いを始めるじゃん? で、お笑いをやっていてテレビの仕事がないと、ライブしかないじゃん? 漫才、ネタをやってる仕事以外、ないじゃん。基本的に。今はYouTubeとかあるからわからないけども。でも、俺たちの頃はそうで。
で、テレビに出始めると、食リポだのリアクションだの、カツラをかぶったりするコントとか。ペットと絡んだりもあるし。どんどん横に広がってくじゃん。「漫才だけ」っていう状態から。ラジオもそうだし。横に広がって。それで、不得意なことは減っていくわけよ。だから俺、ロケが少ないじゃん? やっぱりね、画が弱いんだよね。あと、なんか頑張っててもね、伝わらないの。俺は。
(佐藤満春)フハハハハハハハハッ!
(若林正恭)熱湯で「熱い!」とか言っていても熱さがリビングに伝わらないのよ(笑)。だから、減っていくんだよね。春日はすごいから。華もリアクションも。
(佐藤満春)まあ、テレビ映えするというか。
(若林正恭)だから俺だって「体を張らない、張らない」って言われてるけど、2011ぐらいまで張っていたからね?
(佐藤満春)フハハハハハハハハッ!
2011年ぐらいまでは体を張っていた
(若林正恭)もう乳首に洗濯ばさみでスノーボードの板を2つ、つけて。雪山とか転がり落ちていたり……(笑)。砂丘から自転車に乗せられて落とされたりとか。ヘビにかまれたりとかしていたけども。やっぱり減ってくるよね。薄いから(笑)。
(佐藤満春)それ、なんなんだろうね? 人間の生まれ持った何かなのかな?
(若林正恭)知らないでしょう? 俺がハブを取っていたとか。
(佐藤満春)全然知らない(笑)。
(若林正恭)無人島で俺がハブを取って……。
(佐藤満春)『黄金伝説』の頃か。
(若林正恭)そう。ハブと格闘して、噛まれそうになって……ハブを取ったりしてるのよ(笑)。でもなんか、見栄えがパッとしないから、やっぱり減っていくのよ。爆破とかもされてたよ。早朝、栃木の採石場に行って。もう俺の横で上島さんとか吹っ飛んでたもん(笑)。
(佐藤満春)ダチョウ倶楽部のね。
(若林正恭)吹っ飛んでいたもん。粉まみれになって。バスで横転するとか。2011ぐらいまでやってたけど、やっぱり減ってくるよ。だんだん。
(佐藤満春)それは、向き不向きじゃないけども。そっちの仕事が減っていくってことだ。
(若林正恭)減っていって……だから、最初はどんどんどん仕事を広げるでしょう? それでね、今はそれを畳んでいっている最中だよね(笑)。
(佐藤満春)フハハハハハハハハッ! 畳んでいった先……それは、どれが残っていくの? 「残したい」とかもあるわけでしょう?
(若林正恭)畳んでいった先……「残したい」とか「これを続けたい」とかじゃなくて、やれることだけが残っていくから。絞られて。もうそれをやるしかないんだよ(笑)。だから夢の希望もないよ、そんなの(笑)。
(佐藤満春)フハハハハハハハハッ!
(若林正恭)だからその、もしかしたらラジオと漫才とエッセイの細い……細男になるかも(笑)。
(佐藤満春)壺のこの先のね、最後……壺としてはもう立たないぐらいの(笑)。
(若林正恭)フハハハハハハハハッ! 笑っている場合じゃないぞ? 急にインターFMに呼びつけで「細い男になる将来」っていう話をさせるな!(笑)。
(佐藤満春)「壺としては立たない。横に倒れて割れちゃう」って(笑)。
(若林正恭)安定しない壺になって。割れちゃってさよならじゃないんだよ(笑)。
(佐藤満春)そんな50ぐらいになるかも。わかんないけどね。
(若林正恭)どうだろうね。
(佐藤満春)ここからでもさ、本人が把握してないようなジャンルの仕事が激ハマりする可能性もあるわけ? わかんないけど。予期せぬ……。
(若林正恭)そうだね。でも俺ね、それで言うと今、何がしたいかっていうと、吉本の……今、こういうご時世だからなかなか通えないんだけど。吉本のルミネに俺、客として通いたいと思ってるんだよね(笑)。
(佐藤満春)ほう。なんでなんで? 客として?
<書き起こしおわり>