オードリー春日『水曜日のダウンタウン』48時間耐久不眠クイズを語る

オードリー春日『水曜日のダウンタウン』48時間耐久不眠クイズを語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリー春日さんが2021年3月20日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で『水曜日のダウンタウン』の48時間耐久不眠クイズを振り返っていました。

(春日俊彰)今週ね、『水曜日のダウンタウン』で48時間不眠でクイズをやるっていうやつがオンエアーされたんですけどね。まあね、48時間ですから。相当に長いですから。オンエアーされたのはその一部ではあるけども。あれ、そこそこ大変だったんですよね。

(若林正恭)いや、大変だよ。俺、お前のこと本当にすごいと思うもん。お前、バケモンだよ。
(春日俊彰)あれはもう、ヤバかったね。

(若林正恭)あれはもう、すごいと思う。

(春日俊彰)でも、どうなんだろうな? うーん。なんかね、もっと早く寝ると思ったのよ。基本的に眠いから。でも、なんだろうね? うん。興奮しているのかもしれないね。

(若林正恭)まあ、カメラもあるしね。それにしてもすごいよ。

(春日俊彰)それはもう、ありがたいけどね。いや、だからあれね、まあ『水曜日』じゃなかったらもう断ってるぐらいの話ですよ。

(若林正恭)番組、選ぶもんな?

(春日俊彰)いや、「選ぶもんな?」っていうかね、ただ単に「48時間、起きてください」っていうことではないからさ。対決で、こんなのがあって……みたいな。で、もう本当にフルでやるからね。ちょっとなんか、そそる企画ではあったわけですよ。で、春日に話をくれるっていうことはさ……。

(若林正恭)結構なんか、面白いももちろんだけど、かっこよかったもん。

(春日俊彰)そう? まあ、それはありがたいけどね。それで、いろいろと聞いていたら、放送でも乗っていたけども。スケジュール的に「48時間やる」って言っていたから……だからテレビ局とかどこか、場所に入ったらスケジュール的にはいきなり始まらないというか。向こうの東大王の子のスケジュールもあるから。だから、家でしっかり寝て準備してから行って、ドンっていうのではなかなか始められない。で、結局、夜の22時ぐらいから始まることになってさ。その前に収録を2本やってさ。打ち合わせも1本やってから行ってるのよ。だから朝9時ぐらいから起きてるわけさ。

(若林正恭)いやー、鉄人だな!

(春日俊彰)でも、それはもうどうにもならない。聞いたら、その向こうの東大王の子もそうで、朝からだっていうことだから。「ああ、じゃあ条件が同じだったらいいか」ってやったんだけどもね。もう完全に、寝かす空間ですよ。薄暗い感じで。目の前にモニターがあってね。そこに10分に1回、フワッと問題が浮かんで。30秒ぐらいで消えるのか? で、3分後ぐらいに答え出すっていうののずっと繰り返しなわけですよ。で、ジャンルがいろいろあってさ。歴史とか、芸能とか。で、それを2回しなわけですよ。1時間ごとに変わるっていう。で、時間……時計とか、もちろんないわけ。

陽の光も入ってこない。もうスタジオだからさ。で、時間の感覚わかんないから、もうそのジャンルが減っていく数でしかわかんないわけ。「ああ、6個減っているから今、7時間目なんだな」とか。それでずっとやっていてさ。で、起きていた分だけクイズに答えられるからね。有利になる。勝てる可能性が高いっていう。で、私の中では東大王の子はそんなに慣れてないだろから。なんか、耐えるとかさ。だから「結構、すぐに寝るんだろうな」って思っていたら、全然寝ないわけ。

(若林正恭)強いんだ。

(春日俊彰)強いのよ。ほんで、もうずっと……12時間すぎたあたりから「寝ろや!」って思いながらさ。「お前、寝ろや!」って。全然、ちょっとクーッてなるんだけども、なんだろうな? やっぱりすごいんだろうね。東大生って違うっていうじゃん? 脳というか……なんか問題が出るぐらいの時になるとファッと起きるのよ。

(若林正恭)なんかコツを見つけてるのかな?

寝そうで寝ない東大王

(春日俊彰)わからんけども。横で見ていて「ああ、寝そうだな。いける、いける。そろそろ問題出るぞ。出た!」ってパッと見たらフッと起きているのよ。で、ブワーッと書いてまたフッて落ちる感じになるの。で、全然寝ないのよ。それでさ、こっちもとにかく……クイズの答え、正解率っていうのもあるだろうけど。その、いかに寝ないか。「寝ないだろうから」っていうことでたぶん呼ばれてるなって思っているからさ。寝られないじゃない? そうすると、やっぱり12時間ぐらい経つとね、ずーっと……もっとね、波があると思ったのよ。すごい眠くなって、耐えて、パーンって覚醒して。何時間かして、また眠くなるみたいな感じだと思ったら、12時間ぐらいすぎたらもうずーっと眠いの。

(若林正恭)いや、それはキツいね。

(春日俊彰)なんか眠いっていうか、ボーッと。なんか寝起きみたいなさ。ずーっとボーッとしているのよ。で、そこからもう変わんないわけ。しばらく。

(若林正恭)はいはい。眠気が。

(春日俊彰)で、ヤバいのが、その問題に答えた後、次の問題までに7、8分あるのよ。そこがヤバいわけですよ。最初のうちはなんか話したりとかしたけど。だんだんそんなのね、続かなくなるじゃない? で、なにもないわけ。で、スタッフさんもなんか、息を殺してるのよ。なんか人の気配とか……もう寝させる空間だからさ。そういう風になっているから、あんまり見えないの。スタッフさんの顔とかも。

(若林正恭)なるほど。

(春日俊彰)で、「どうしようかな?」って思っていてさ。やっぱり、なんか、あれなんだよね。フリップとマジックだけがあるから。もう本当に学生時代みたいに、なんかうる覚えのあれでキン肉マンを書いたりとか(笑)。

(若林正恭)寝ないために。

(春日俊彰)悟空を書いてみたりとかさ。

(若林正恭)暇だから。

(春日俊彰)そうそう。ずーっとそのフリップを「こんにちは」だけで埋めてみよう、みたいな。「こんにちは、こんにちは……」ってずっと。

(若林正恭)なるほど。工夫をして。

(春日俊彰)そうそう。それで、一番よかったのがちょうど7、8分ぐらいで終わる感じのやつを見つけなんだけど。何時間目かに。それが、『水曜日のダウンタウン』のダウンタウンさんのあの絵、あるじゃない? あれを書くんだよね。あれを書くと、だいたい2人、書き終わったくらいで次の問題が出るのよ(笑)。

(若林正恭)それが7、8分なんだ。へー!

(春日俊彰)そう。だからあれをずーっと、何回書いたかな? あと、『水曜日のダウンタウン』っていうのを全く同じ字体でさ、書くっていう。それがちょうど7、8分ぐらいなの。それをもうずっとやってさ、問題が出て。いろいろやっていて。それでやっぱりちょこちょこ、『水曜日』って水口Dが関わってるからさ。ちょこちょこ見に来るのよ。で、向こうから見てさ、「やってんな」みたいな。で、最初のうちは「おいっ! 見るなよ!」みたいなやつをやっていたんだけども。24時間過ぎぐらいから、なんかもう腹が立ってきてさ。見に来るのが。

(若林正恭)はいはい。眠いし。

(春日俊彰)で、もう「行け!」みたいなさ。で、藤井健太郎さんも見に来るのよ。で、藤井さんにもちょっとムカついてたからね(笑)。

(若林正恭)見てるから。

(春日俊彰)腕を組んでこうやって見ているのよ。丸メガネでさ。「行け!」っつってさ(笑)。

(若林正恭)まあまあ、応援しに来てくれているんだけどもね。

(春日俊彰)そうそう。それはもうありがたいんだけども。こっちもさ、眠いから。そんな状態でさ、いろいろやっていて。それで、どれぐらいかな? 30時間過ぎぐらいかな? もうなんかね、自分がどこにいるのかがわからなくなってくるんだよね。なんかボーッとしているんだよ。目を開いてるんだけど、ほぼ寝てるみたいな状態になっていて。フッと戻ると「あれっ? ここ、どこだ?」みたいな(笑)。

(若林正恭)たまにそういう時、あるよね。

(春日俊彰)だから、目は開けながらも脳は寝ているんだろうね。おそらく。だから、オンエアーもされていたけども、水を含んでそのままザバーッてこぼしちゃうみたいな。あれも、こぼした瞬間に何のリアクションもしてないのよ。もっと「ああーっ!」とかやってもいいじゃない? だけど、「あれ……?」っつって。

(若林正恭)いや、すごい。極限状態だね。

(春日俊彰)「あれ? 濡れている……?」って。時間が削り取られてるみたいなね(笑)。

(若林正恭)後から気づく……すごいな。その体験をしてるって。

(春日俊彰)そんなのがあってさ。あと、そう。スタッフさんも……だからカメラはずっと回っているんだけども、スタッフさんは8時間ごとぐらいに全とっかえされるんだよ。

(若林正恭)そうだよね。できないもん。

(春日俊彰)そう。8時間ぐらい経ったら、ディレクターさんとかカメラをさんもずっといるの。ほぼ固定なんだけども。で、なんか寝た時とかでアップとかにするんだろうね。ずーっと横にいるんだけどさ。8時間ぐらい経ったらみんな一斉にバッと立ってさ。「交代します」っつって。頭を下げて交代して。また別の班になって。それが、だから6回ぐらい繰り返されるんだよ。それでね、どれぐらいだろう? 30時間ぐらいの時からもうずっと……それ以降はもうほぼ、なんだろうな? よく言うじゃない? 体が危機になったら、その下半身がギンギンになるっていう。で、30時間目以降、ずっとギンギンなのよ(笑)。ほぼほぼ。

(若林正恭)へー! そうなるんだ。危険信号なのかな?

(春日俊彰)それで、やっぱり座りだから見えないけどさ。一応、なんかの拍子に……それで導眠カードだとかっていろいろ仕掛けられるのよ。相手を寝させるようにね。電気毛布をかけられたりとか、照明を消されたりとか、ハーブティー持ってこられたりとかさ。1時間、それをやられるわけ。アロマのなんかシューッて出るやつを置かれたりとか。で、そういう時に限ってさ、ヘッドセラピーみたいなの、されてるのよ。女性に。

(若林正恭)頭を。絶対寝ちゃうじゃん。

(春日俊彰)そう。で、寝るのも耐えているしさ、その下もさ、なんか……申し訳ないじゃん。そんなのに気づかれてさ、引かれるのも。だからさ、もうこの右手の手のひらをずーっとグーッて。1時間。

(若林正恭)おさえながら。

(春日俊彰)グーッて。もう、いろんな戦いがあってさ。グーッてやりながら。もういろんな変化があってさ。それで、36時間ぐらいかな? 経った時に、やっぱり幻覚が見えるんだよね。

(若林正恭)へー!

だんだん幻覚が見えてくる

(春日俊彰)見てるでしょう? 座ってるじゃないですか。で、目の前のモニターがあるんですけども。モニターが、基本的に黒なの。黒で。それで問題が白でフワッと出てきてっていうのを繰り返して。だから、ほとんどの時間が黒なんですよ。消えてるというか、黒なの。それを目の前にあるから、なんとなくを見てたのよ。そしたら、なんかかね、映像が見えてくるのよ(笑)。

(若林正恭)へー! 幻覚が見えてくるんだ。

(春日俊彰)そう。でも、はっきりした映像じゃなくてさ。なんか、蛇の腹、お腹が這って動いているみたいなさ。

(若林正恭)なんか怖いな、それ。

(春日俊彰)ずーっと。もうテレビの砂嵐じゃないけども。ファーッと出てきてさ。で、それをバックに問題がファーッと出てきたりしてね。もうそんな状態でやっていて。そうね。40時間前ぐらいかな? で、40時間直前ぐらいになったら、強烈に眠くなってきて。ずーっと1時間、内ももをさ、グーッてつまんで。

(若林正恭)寝ないように。

(春日俊彰)寝ないように。内もものところをつまみながら。

(若林正恭)よく内もも、つねるな。カテーテルを抜く時もそうだけども。

(春日俊彰)だいたい、内ももが一番痛いから。内ももと、あとは袋ね。

(若林正恭)他の痛みを紛らわすには。

(春日俊彰)うん。内もも、もしくはその袋をひねり上げてさ。我慢してね。で、そうこうしているうちに40時間ぐらいで1回、寝ちゃってね。オンエアーもされていたんだけども。寝たふりをしていたんですよ。東大王の子がちょこちょこ、もうそれぐらいの時間になると寝ているのよ。で、「チャンスだ!」と思ってこっちも書いているんだけども。やっぱりね、フッと目を覚ますのよ。10分に1回ぐらい。で、こっちを見るわけ。だからこっちもパタッと顔を逆にして。寝たふりをして。それを見て、たぶん安心してまた寝るのよ。それで4回、5回ぐらい逃れてたんだけど。何回目かでフッと寝たふりをしたら、そのまま私が寝ちゃうっていう。それで1時間ぐらい、寝ちゃってね。全部、起きていたかったんだけど、結局寝ちゃって。

(若林正恭)それでも、すごいよ。

(春日俊彰)それでだから、朝からで考えたら52時間ぐらいかな?

(若林正恭)ええーっ! いや、信じられない。超人だな。

(春日俊彰)いや、信じられないよ。本当に。

(若林正恭)いや、かっこいいよ。びっくりだ。

(春日俊彰)それで最後まで、そこからは寝ないで行ってね。で、終わってさ。結果的には負けてしまったけどね。クイズのポイントで。それでまあ、「最後まで寝ないで行きたかったな。悔しいな!」なんつって。

(若林正恭)いや、十分でしょう?

(春日俊彰)そんな風に思って。で、少し休憩というか。終わった後の休憩で寝て。で、そのまま……あれは土曜日だったから、オールナイトニッポンですよ。『L-1ぐらんぷり』の日でさ。それでL-1をやって。で、家に帰って結構寝たね。10何時間か。

(若林正恭)でもL-1で……その眠さでちょっとは寝ただろうけども。あの審査員のコメントは本当にすごいな! そう考えると。超人だよ!

(春日俊彰)いや、あれは楽しかったから全然、逆にありがたかったんだけども。

(若林正恭)うん。よくTAIGAさんのネタの時に寝なかったな。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)超人だよ、本当に。

(春日俊彰)いやいや、さすがに人のネタの時には寝ないでしょう? いくら滑っていてもね。

(若林正恭)刺激的だもんね。

(春日俊彰)あれは逆に刺激的だったからさ。それで、TBSから出る時に「いやー、ちょっと悔しかったな」なんて。それでマネージャーがチャンアライだったのよ。「いや、ちょっと寝ちゃったね」「いや、惜しかったですね」「どこにいたの?」って聞いたら、「スタートから隣の部屋にいました」「ああ、見ていたんだ」「全部、見ていました」って。「どこかで休憩とか、したの?」「いや、全部起きてました」「ええっ!? あの、頭から?」「春日さん、なにかあったらあれなんで」っていうことで。頭からケツまで、全部起きていたんだって。48時間、起きているのよ。あの男。

(若林正恭)ええっ? すげえ!

(春日俊彰)ほいで、朝から一緒に行動をしているからさ。

(若林正恭)スケジュール、一緒だ。

(春日俊彰)一緒で起きて、60時間ぐらい起きているのよ。

(若林正恭)うわっ、すげえ!

ずっと起きていたマネージャー

(春日俊彰)「すごいね!」って。で、次の日、ラジオ終わってからは休みだったのかな? だから「このまま帰ってゆっくり寝な」って言ったら「いや、この後に氏原さんの打ち合わせがあるんで」って(笑)。よりによってそのゴンゴールの氏原さんの打ち合わせがあるって……。

(若林正恭)強いな、あいつも。

(春日俊彰)「ちょっと行かなきゃならないので」ってそのまま行ってさ。私以上にすごかったっていうね。マネージャーの方が。という……あと、ケイダッシュステージはどうなっているんだ?って思ったけどね(笑)。

(若林正恭)交代すればいいのにね。

(春日俊彰)でも、だから言っていたらしいのよ。「全然、起きてなくていいからね」って。だけど、「起きて全部見ていたい」みたいなね。

(若林正恭)熱いね。岡田だったら100%、寝ているんだろうな。わかんないけどね。

(春日俊彰)寝てるかもしれんね。そんな、だから私よりもマネージャーの方がすごかったという、そういうお話ですよ。

<書き起こしおわり>

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