ハライチ岩井さんが2021年2月11日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中でドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』の撮影現場についてのトーク。大物俳優たちとの会話などについて話していました。
(岩井勇気)ドラマ撮影期間が続いているんですけどね。まあ、大変ですよね。4月からNHKで始まる松坂桃李さん主演の『今ここにある危機とぼくの好感度について』という、大学の教授たちの話ですよ。
(澤部佑)岩井さんは教授なんでしたっけ?
(岩井勇気)やり手准教授。なんかちょっと鼻につく感じでの。で、この番組でもちょっと前にね、長ゼリフで困ったみたいな話をしましたけども。
(澤部佑)はいはい。
(岩井勇気)もう、それを超えるぐらい、この間ヤバい収録が1個、ありまして。
(澤部佑)ああ、ドラマで?
(岩井勇気)それで、そのシーンは……この間は役者さん2人を前にして、みたいな感じだったじゃん? この間、出演していた俳優陣は松坂さん、松重豊さん。渡辺いっけいさん、國村隼さん。温水洋一さん、斉木しげるさん、古舘寛治さん、岩松了さんとか、もうアベンジャーズみたいな(笑)。
(澤部佑)本当だね。この世の終わりみたいな……俳優界がもう終わるみたいなメンバーが!
(岩井勇気)で、そのアベンジャーズと岩井なんだから。
(澤部佑)ヤバいじゃん!
(岩井勇気)ヤバいよ(笑)。こんなクソ素人腐り芸人が。
(澤部佑)本当だよね。もういじりキャスティングじゃん、それ。怖っ!
(岩井勇気)で、とにかく会議シーンで。俺が一番しゃべるんだから(笑)。
(澤部佑)フハハハハハハハハッ! どうなってんだよ?(笑)。
(岩井勇気)「どうなってんの、これ? どういうこと、これ?」っていう。
(澤部佑)「ここで岩井をしゃべらせましょうよ?」って(笑)。
(岩井勇気)なんかプレゼンするみたいな感じで俺がべらべらしゃべるんだよ、なんか。「どうなってんだよ? これ、誰が行けると思ったんだよ?」って思ってさ。で、俺のセリフ、最初にバーッてしゃべるみたいな感じがあるんだけど。もうリハーサルからすごいんだよ。もう雰囲気が。みんな。で、同じ空気吸ってたらもう意識が持たないぐらいの感じで(笑)。
(澤部佑)空気もちょっと薄いね(笑)。
(岩井勇気)ちゃんと意識を保っていないと……みたいな。入りたてのADさんとか、もう泡を吹いて倒れていたもんね。本当に。そのぐらいの空気ですよ。で、ほとんどの皆さん、俺は「はじめまして」だから。そのシーンでね。だから「あいさつしなきゃな」って思うわけ。
(澤部佑)緊張するよね、あいさつ。
ドラマ現場のあいさつ問題
(岩井勇気)そもそも、なんか他業種の畑だし。あいさつぐらいちゃんとしないとなって思ってたんだけど今、コロナだからさ。楽屋あいさつとか行けないわけよ。で、このリハーサルドライとかで集まった時に急いであいさつしないと、みたいな感じになるの。でも本当にそれぐらいの俳優陣だから、割とギリギリに来るからさ。もう本当になんかあたふたしながらバーッて。みんなに「あっ、おはようございます。ハライチの岩井です」みたいな感じで言ってさ。それで終わったと思っていたんだけども、岩松了さんって俳優さんだけがタイミングがちょっと合わなくて。あいさつができてなくて。
(澤部佑)終わったね。
(岩井勇気)「うわっ、できてない!」って思って。で、そのリハーサルドライとかやってる時も「ちょっと岩松さんにあいさつができてない」っていうのを抱えながら俺はやっちゃっているの。で、俺がすごいしゃべるシーンだから、ベラベラしゃべりながら各々の方向を見ながらやらなきゃいけないわけ。なんだけど、もう岩松さんと目が合っちゃって。こっちはさ、役を一応演じてはいるけど、なり切ってるわけじゃないから。なんか「あいさつできなくて、本当にすいません」って思いながらやっちゃって(笑)。
(澤部佑)岩井のままなんだよね。そりゃそうだよな。
(岩井勇気)「なんか知らねえやつがしゃべっちゃってますよね……」って思いながらやっちゃっているのね。で、堂々としたしゃべりのシーンというか、もうそういうキャラクターだから。そういうシーンなのに、なんか申し訳なさそうにやっちゃってる感じになって(笑)。
(澤部佑)ああ、それが出ちゃうのね。ピンチだよー!
(岩井勇気)で、そのドライみたいなのが終わってさ。岩松さんにもあいさつをして。その後でね。で、本番までの間、ちょっと空くんだよ。で、「どこにいようかな?」みたいな。なんか、いつ呼ばれるかわかんないみたいな状態で楽屋に戻れないんだよ。
(澤部佑)ああー。よくわかんないんだよね。ドラマの撮る……いろんなカットをいろんなところから撮っていて、いつ呼ばれるかね。
(岩井勇気)そう。だから「楽屋にも戻れないしな」と思って。それでスタジオの前にドカンとソファーがあったのね。「でも俺、ソファーに座れるようなやつじゃねえしな」って。その現場で。そう思って。だからソファーの横にちょこんと小さい椅子があったのよ。ソファーがあるにもかかわらず、俺はそこに座ろうと思って。
(澤部佑)ソファーは空いてるんですよね?
(岩井勇気)空いているよ。でも、なんか申し訳ないと思って、小さい椅子に座ってたの。そしたら、しばらくしてソファーに温水さんが来たのよ。でさ、座って。なんか急に俺にさ、「いやー、どう? 最近のバラエティーさ、なんかあの今の時期、大変なの?」みたいな話をしてくれて。
(澤部佑)あら、優しいね。
(岩井勇気)すごい優しい。緊張してるのかと思って、話しかけてくれて。で、しゃべってきてくれてさ。「僕は意外とロケとか行かないので影響ないんですよね」みたいな風に言ったら「いやー、ちょっとフジテレビでタカトシとやっている旅番組があるんだけどさ。あれもなんかちょっと止まっちゃっていて。あれも行きたいんだけどね」「そうですよね」みたいな。しばらく、そんな感じでしゃべってくれてね。
(澤部佑)いい時間だわ。
(岩井勇気)そしたら温水さん、またどこかに行って。またそこの椅子にちょこんと座っていたら、今度は國村隼さんがソファーに座ってきてさ。「大変でしょう、ドラマ。同じところばっかりで、いっぱい撮って。何回もやるからね」って。で、関西の人だから。「お笑いはもう何回もやらへんもんね。だからお笑いの人って本当にすごいと思うわ」みたいな。で、「セリフが長かったから、セリフ、あんまり覚えられないんですよね」みたいに言ったらセリフの覚え方とか教えてくれて。「ちょっと変えちゃってもいいんだよ」みたいに言ってくれて。「自分らのネタでやっているんやから、できるよ」みたいな。めちゃくちゃ優しいの。
(澤部佑)國村隼さんとそんな話をしているの? すごい!
(岩井勇気)で、話してくれて。それでしばらくして、國村さんもどこかに行って。そしたらさ、渡辺いっけいさんがソファーに座って。
(澤部佑)なんなの、それ?(笑)。
(岩井勇気)で、渡辺さんがさ、「漫画の番組、やってるでしょ? たまに見てるんですよ」って言われて。「えっ、なにこれ? 俺のトーク番組なの?」って(笑)。
(澤部佑)たしかにね。『岩井のソファー』っていう番組(笑)。
(岩井勇気)俺がちょこんと隣の椅子みたいなのに座って。ソファーにゲスト来て話を聞くみたいな(笑)。
(澤部佑)豪華ゲストがね。すごいね(笑)。
トーク番組『岩井のソファー』
(岩井勇気)本当だよ。「みんな、この話を聞きたいだろうから。これ、配信しろ!」と思ったけど(笑)。
(澤部佑)そうね。しかもお前と番組なのに、向こうから話しかけてくれるっていう(笑)。すごいね。
(岩井勇気)もうみんな、気を遣ってくれてさ。本当、その後も松重豊さんがそのへんに来て。渡辺いっけいさんが座っている時に。で、渡辺さんと話していてさ。とにかく渡辺いっけいさんは最近、サイゼリヤのワインを飲むのが好きなんだって(笑)。
(澤部佑)フフフ、安いのをお飲みになるんですね。
(岩井勇気)「たまんないんですよね。サイゼリヤって思っても、美味しいんですよね」みたいな話をしていて。「なに、この面白い話? 配信したら?」って思って(笑)。「みんな、これ聞きたいだろうな」って思って。で、松重さんが「いやー、でもこの人生の後半戦で食べ物とか飲み物とかに新しく幸せを見い出せるってすごいですね」みたいに渡辺さんに言っていてさ。「えっ、なに? 『孤独のグルメ』の人なのに?」って思って(笑)。
(澤部佑)本当だよね。「うわっ、なにそれ?」って。
(岩井勇気)「なにそれ?」ってなっちゃって。「面白いな!」って思ってさ。で、そんなことがあって。『岩井の部屋』がそこで行われて(笑)。で、また本番です。呼ばれて。でも、結局みんな話しかけてくれて、緊張は解けて。「いい人たちだな」って思った状態でできるようになったんだけど。それでも緊張しながら本番が始まって。俺の最初、長ゼリフを言うシーンですよ。で、セリフをバーッて言ってさ。「うわっ、どうにか、言えた!」って思って。
で、そのシーンの俺の最後のね……そのシーンは続くんだけども。俺の最後の部分が、部屋のレトロな電気のスイッチのレバーみたいなのがあるわけ。それをパチンて上げて、薄暗かった部屋に電気を完全に付けて。明るくして終わるっていうシーンなんだけども、「うわっ、セリフ言えたわ!」って思って。なんか、ちょっと浮かれてたのか、わかんないけど。そのスイッチの方に行って勢いよくバチン!って上げたらバキンッてスイッチごと折れちゃって。で、スイッチがカランカランカラン……ってなっちゃって。で、「カット! もう1回!」ってなって。
(澤部佑)うわっ!
(岩井勇気)「なにこれ……なに、この罠? スイッチが折れるってなんなの?」ってなって。もう本当にそこからしばらく、スイッチを直す時間なっちゃってさ(笑)。
(澤部佑)最悪の待ち時間! そのメンバーを。
(岩井勇気)「最悪!」って。美術さんがスイッチを直す時間になっちゃって。それで再開した後。そのシーン、もう全然うまく行かなくて(笑)。
(澤部佑)スイッチのダメージがあるからね。
(岩井勇気)そう。「うわっ、スイッチ壊しちゃった……」っていうダメージがあるから。で、今回もヤバい感じで終わっちゃいました。
(澤部佑)うわー、もう、ふざけんなよ……。でも、そのへんの話も『岩井のソファー』でまた話してくれるんでしょう?(笑)。そっちも見ないとね。
(岩井勇気)その裏話もね(笑)。そこで配信しますんで(笑)。
(澤部佑)いや、すごいなー。まだまだ撮影は続くの?
(岩井勇気)私のシーンは続きます。
(中略)
(澤部佑)そのスイッチ、ガシンってなって。コロコロコロ……ってなった時に笑いは起きていたの? ちょっとは。
(岩井勇気)全然起きてない。
(澤部佑)ああ、もうダメだな。岩井。
(岩井勇気)スイッチを折っちゃっているんだから(笑)。本当に俺がバチンと上げて、部屋の電気がつく。で、一拍あって誰かがしゃべり出すみたいなシーンだったんだけど。パチンって上げたと同時にカランカランカラン……ってなっちゃっているんだから。戦慄が走ったよね(笑)。本当に。
スイッチ破壊で戦慄が走る
(澤部佑)スイッチを壊すのが一番ダメだからな。ドラマってな(笑)。
(岩井勇気)なんか固いんだよ(笑)。その時のスイッチが固かったんだよ。
(澤部佑)まあまあ、そうね。
(岩井勇気)で、なんかスイッチが上がらないみたいな感じになっちゃったらヤバいと思って。それで思いっきりガッと上げたんだよ。そしたらバキッとなっちゃって。
(澤部佑)ドアとか全部、作り物というか。だから固かったりするんだよね。やってしまいましたね(笑)。
(岩井勇気)やっちゃったよ……。
(澤部佑)まだまだ続くんだね。
(岩井勇気)まだまだ続きますね。
<書き起こしおわり>