オードリー若林『桃太郎電鉄』のエグさを語る

オードリー若林『桃太郎電鉄』のエグさを語る オードリーのオールナイトニッポン

(若林正恭)えっ、じゃあどうする? 家でクミさんと『桃鉄』をやっていて。お前が一番乗りでついたらどうすんの? リアクション?

(春日俊彰)「到着しました」ってなったら「うん……」って。

(若林正恭)そうでしょう? そんな感じでしょう?

(春日俊彰)でもそんな言われたら……まあ「よし!」ぐらいは言うと思うよ。「よーし!」みたいな。家でそんな「よーーーしっ!」みたいなことはやらないけども。

(若林正恭)俺は「一番乗りです! 着いた! パンパカパーン!」みたいになっていたら、クルミを一粒、口の中に放り込むぐらいだよね(笑)。

(春日俊彰)つまんねえな! そんなやつ、一緒にやっていてつまんねえよ!(笑)。

(若林正恭)でもあれ、それで俺もマイナス30億とかになっちゃってさ。「ああ、こういうゲームなんだねー」なんて言って。

(春日俊彰)悔しがれよ! なんだよ!

(若林正恭)フフフ(笑)。えげつないゲームだね。面白いけど。やっぱり。

(春日俊彰)そうだね。それがあるから面白いっていうのはあるよね。緊張感もあるし。

面白いけどえげつない

(若林正恭)だからそんなにキングボンビーも長い年数でやるなら恐るるに足らずでいかないといけなかったりするじゃん?

(春日俊彰)まあね。巻き返せるからね。年月が長かったら。

(若林正恭)だから春日って……俺、思ったのよ。春日ってずっと小さい時から『桃鉄』をやっているじゃん?

(春日俊彰)やっているね。『桃太郎電鉄』からやっているからね。『1』から。

(若林正恭)ああ、うん? 『桃太郎電鉄』と『桃鉄』って違うの?

(春日俊彰)いや、同じだけどね。

(若林正恭)えっ? なんだ、それ? 余計なの、入れてくるなよ。お前、ラジオの本番中だぞ? 下手くそが!

(春日俊彰)そんな怒られる……? いやいや、「ちびっこの頃からやってきた」って言うから。「いや、やってきたよ」っつって。「初代からやっていますよ」っていう。

(若林正恭)『桃鉄』をでしょう?

(春日俊彰)『桃鉄』をね。

(若林正恭)それで、俺はわかったのよ。春日ってすごい『桃鉄』が好きだから海外旅行に興味がないんだろうなと思って。

(春日俊彰)どういうことよ?(笑)。

(若林正恭)子供の頃から『桃鉄』ばっかりやってるから日本のいろんなところに行きたがるけど、海外旅行には興味はないんだなと思って。

(春日俊彰)まあ、プライベートでは海外旅行、行かないよね。いや、「『桃鉄』だから」じゃないよ(笑)。

(若林正恭)あと、本当にこれはマジで思ったけど。春日って小学校の時から『桃鉄』をやってるなって思った時に「あいつ、だから10年売れない20代を我慢できたんだな」って思ったのよ(笑)。「かならず巻き返せるって思っていたんだな」って(笑)。

(春日俊彰)いやいや、実際の10年をその『桃鉄』の10年換算で生きてはいないからさ。その感覚では。「巻き返せる」って……(笑)。

(若林正恭)とんでもないキングボンビーだったじゃん。春日って。

(春日俊彰)私自身が?

(若林正恭)お前、俺という電車に乗っかっていたじゃん?(笑)。

(春日俊彰)たしかにね。黒いサイコロをずっと若林さんに振らせていたね(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! でもいつか、自分にいい時が来るっていう人生訓として理解しているから、俺たちのあの20代を我慢できたんだなって思ったんだよね(笑)。

(春日俊彰)それは自分で考えたことないけども、そうかもしれんね(笑)。今、言われて気づいたけども。

『桃鉄』をやっていたから20代を耐えられた?

(若林正恭)去年ね、また1回、キングボンビーが乗っかったけどさ(笑)。

(春日俊彰)たしかにね(笑)。

(若林正恭)「くぅ~!」って(笑)。「でも、あの時も『またいい時が来る』っていう顔してたのは、春日の人生哲学が『桃太郎電鉄』なんだろうな」と思ったんだよね(笑)。

(春日俊彰)ああー、考えたことないけど、そうかもしれんね。いつか、キングボンビーっていうのはいなくなるからね。普通のボンビーに戻ったりとかするからね。

(若林正恭)それはやっぱりどこかで思っていた? 「今、『桃鉄』だとこういう状況だな」って。28歳で一番きつい時。

(春日俊彰)はっきりと思った記憶はないけど。うっすら思ってただろうね。

(若林正恭)そうだろうね。人生哲学がね、『桃鉄』なんだから。

(春日俊彰)いや、まあ……そうね。ずっと春日社長だったかもしれないね(笑)。子供の頃から。

(若林正恭)いやー、そういうのがあるんだよな。だから今はキングボンビーとかついてもびびらないけど。覚えたて時はびっくりしたわ。「これ、絶対勝てないじゃん」みたいな。やり口がえげつないじゃん?

(春日俊彰)まあ、そうだね。うん。まあいつかね、巻き返せる時が来たりするよね。

(若林正恭)そういうのを思っているのかもな。いや、あれは」勉強になったわ。怖いゲームだよ、あれは本当に。別のパターンでもヒロシ、言っていたよな? なんか「殴られた」とか。

(春日俊彰)えっ?

(若林正恭)だからヒロシに聞いたら、結構そのガキ大将みたいなやつをヒロシがカードを使ってやっちゃうんだよね。

(春日俊彰)ああ、だから食らわすんだ。

(若林正恭)そういう人、いるじゃん? 食らわすタイプの人と、そうじゃない人がいるの? あれって。

(春日俊彰)まあ、性格にもよるんじゃない? でも、ゲームだからね。

(若林正恭)でも恐ろしいよね。俺はだから奥さんがものすごい借金を抱えてるので……だからゼロ円にできたりして助けてあげる人もいるんだ。それで。

(春日俊彰)まあ、いるんじゃない? 借金をチャラにする徳政令カードみたいなのとかを使って。バーン!って無しにして。

(若林正恭)俺はだからなんかすごい残酷なゲームだなと思って。本当は……もしできるなら最後、みんなでお金を分け合って、同じ額にして。みんなで一緒にゴールしたいけどね。

(春日俊彰)それだったら面白くねえでしょうが。全員1位みたいな?

(若林正恭)そうすれば、あんな空気にならないじゃない? 全員1位っていうか俺ね、順位を付けなくていいと思う。それは。

(春日俊彰)じゃあ、もうやらなくていいよ。

(若林正恭)「みんな、参加した。ベストを尽くした」ってことで。そういう……相対評価じゃなくて絶対評価でいいじゃないかな?っていう。

(春日俊彰)なんだよ、そのゆとりな『桃鉄』!

ゆとり『桃鉄』

(若林正恭)そう思うんだよね。みんなでガーッと汽車でトップに出たり、追い抜かれたりするんじゃなくて、みんなで横一線に並んでゴールして。同着みたいなのがバーン!って出れば……。

(春日俊彰)全然面白くねえだろうがよ!

(若林正恭)でもさ、そのビリの人を生んじゃいけないと思うんだよ。

(春日俊彰)でも、そのシステムだと難しいと思うけどね。その場はいいかもしれないけど。ゆくゆくはね、ちょっと難しくなると思うよ。

(若林正恭)じゃあ、言っているの? 「社会に出たら順位はつくものだ」みたいなことを言っているの?

(春日俊彰)「社会」っていうか、その『桃鉄』の話だけどね。結局ね、苦労する時は来るぞっていうね。

(若林正恭)いや、俺はああいうの、最後みんなでお金を全部分け合って。四等分にして。みんなにゴールして誰が良かったとか悪かったとか、そういう風に比べるもんじゃなくて。「楽しかったじゃん」でいいと思うんだよね(笑)。

(春日俊彰)フフフ(笑)。全然わくわくしないわ! その『桃鉄』。ハラハラもしないし。キングボンビーがいくらついても「ああ、最後はみんなで分けるんだな」ってなったら、何も面白くないよ、それ!

(若林正恭)マイナス30億とかになったら、3人でお金を出し合ってさ。それをなんか埋めてあげてさ、やった方がいいと思うんだよね。

(春日俊彰)平等に?

(若林正恭)そうしたら終わった後もあんな、俺の家みたいな空気にならないで済むよ(笑)。

(春日俊彰)ああ、たしかにそれは避けられるかもね。黙り込んじゃって……みたいなのは。

(若林正恭)なんか『マリオカート』とかって自分の実力な気がするのよ。ダメな時も。たとえば麻雀とかも、人の足引っ張ることはできないじゃん? まあ、できるけど……なんかね。それはちょっと思ったんだよね。

(春日俊彰)まあまあ、そうかもね。

(若林正恭)覚えてきたらわかるんだけど。

<書き起こしおわり>

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