オードリー 気力、体力の衰えを語る

オードリー 気力、体力の衰えを語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリーのお二人が2020年8月22日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で自分たちの気力、体力の衰えについて話していました。

(若林正恭)いやー、そうか。(前にCBCラジオから放送したのは)2年前か。俺さ、これさ、あんまり口に出したくないんだけど。オールナイトでは本当に口に出したくなかったんだけど。本当に体力なくなったわ!

(春日俊彰)フフフ(笑)。

(若林正恭)おじさんになるともうそんな話ばっかになるじゃん! 俺はそれは嫌なのよ!

(春日俊彰)毎週、もうオープニングで話しているよ(笑)。結局「おじさんになった」っていう話でしょう?

(若林正恭)いや、俺ね、ハタチぐらいの時に村上龍さんのエッセイをすげえ読んでいたんだけども。その時になんか村上龍さんがね、4回に1回ぐらいね、「腰と肩が痛くてテニスができない」っていう話をね(笑)。「目がしばしばするようになって」とか。それで「やっぱり歳を取っていいことなんてないぞ」みたいな。若い人にずっと書いていたのよ。で、俺はその章が来るたびに「いや違う。龍さん、違うのよ。もっと世の中をビシッと鋭い角度で斬るのを読みたいのよ!」って。

(春日俊彰)「ジジイになった」っていう話は別にいいと。

(若林正恭)そうそう。「『腰だとか膝が痛いからあの犬の散歩がきつくなってきた』じゃないのよ!」って思ってたんだけど。あの時はまだ全然年上だからね。村上龍さん、今の俺たちより。いや、ヤバいよ。この間、俺あれだぜ? 高橋真麻が昔の写真を出してきて。その時なんか高橋英樹さんが袴を着て、貫禄がすごいのよ。で、「この時の英樹さん、いくつっすか?」って聞いたら「40だ」っていうわけ。俺の1個下で。フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)フフフ(笑)。

(若林正恭)いや、もう本当だよ、これ。

(春日俊彰)いや、そうだね。うん。そういうのはあるよね。いや、やっぱりそれはありますよね。昔の人というか。意外に昔の映像とか見ててもさ、「この時のこの人はもう40いくつなんだ」とか思うじゃないですか。今の我々よりはやっぱり、ちょっと年上感はあるよね。

(若林正恭)違うよね。やっぱりな。なんか、だから2年前のその時のあれなんて……たとえば西村瑞樹さんが来て。ライブの後なんだけども、マジで思ったことないもん。「疲れてるな」とか。スケジュールがバチバチに入っていて。その疲れ方じゃなかったんだよね(笑)。で、その前に今日、24時間テレビをやってさ。それでラジオを生でやってさ、明日はまた朝からじゃん? 俺たちのこと、まだ31だと思ってるんじゃないの?(笑)。

(春日俊彰)フフフ、Dちゃんの中で我々、歳を取ってないだんだよ。31ぐらいで止まってるんじゃないの?(笑)。

(若林正恭)だからわかってないんだよ。まだ30代半ばだから。もうそんな話ばっかりになるじゃん? 肩が痛いとかさ。そんなのもう、夜やってる場合じゃないじゃん? それもあるのよ(笑)。

(春日俊彰)だから聞いてるね、リスナーがやっぱり昔の若林たみたいな感じの人もいるんじゃない? 「オードリー、もういいのよ。そんな話は」っつって(笑)。

(若林正恭)共感できないからね。うん(笑)。

(春日俊彰)なんかそれが……自分でもびっくりしてるじゃない? 「そんなわけない」っていう。

(若林正恭)やっぱり、春日でもある? それは。

(春日俊彰)あるあるある。全然あるよ。

(若林正恭)それはなに? どういう時にあるの? 春日は。

(春日俊彰)どういう時……やっぱりなんか気力がさ、ないというか(笑)。

(若林正恭)フフフ、でも、「気力がない」っていうのは、昔は気づかないよね。気力がなくなるとかに。気力、あるから。

(春日俊彰)それが当たり前だったからさ。疲れても、やりたいことあったらそっちに向かえちゃうからさ。でも今、気力がちょっと衰えているから。「ちょっと今日、ジム行くのはやめとこうか」とか(笑)。

「ちょっと今日、ジム行くのはやめとこうか」

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! そんな話、春日がするなよ!

(春日俊彰)前までだったら「関係ねえ!」って思っていたけども……。

(若林正恭)オードリー春日がよ!

(春日俊彰)とか、気力……だから、行くのもちょっと考えちゃうし。その、行く時点で。あと、「この後、仕事前にジムに行ったところで、夜遅くまで収録があるんだろうな
」と思うと、控えちゃうしね(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)そのジムの後のことも考えちゃうから。前までは「関係ねえ!」って。ジムに行っても。別にお仕事が終わるまで、いくら遅くてもちゃんとできて。次の日は寝たらまた回復して……みたいな。「このタイミングでジムに行っても、明日起きても疲れてるだろうな」とかさ(笑)。それをなんか計算しちゃうね。

(若林正恭)それで俺も、今の俺たちと同い年の先輩が同い年の時のラジオを聞くのが結構自分の中で流行っていて。もうみんな先輩たち、体の話してる。「タンが絡んで出てこない」とか(笑)。やっぱり40とかになるとそうなってきる……でも俺はそれはやっぱりダメだなと思うのよ。

(春日俊彰)まあ、そうだね。

(若林正恭)やっぱりCreepy Nutsのオープニングとかさ、エネルギーが弾けてるもんな!(笑)。「いやー、あれがさ」って。「あれでしょう?」みたいな。いろんなものにもう目をもう凝らしてるもん。世の中のことに(笑)。

(春日俊彰)やっぱりいろんな方向に……やっぱりエネルギーがあるからさ。

(若林正恭)エネルギーもあるし、経験も積んで解像度も上がってるしで。乗りに乗っているのよ、もう。俺らじゃもう、本当に「眠い」とか……(笑)。

(春日俊彰)私たちが向いているアンテナは「ジジイになった」っていうところ、1本しか向いてないから。Creepy Nutsはもういろんなところにアンテナを立てているでしょう? 我々は「ジジイになった」っていうことしか……(笑)。

(若林正恭)でも「眠い」っていうところが……ほら、なんて言うの? それが自分たちの気持ちだから。「眠い」っていうことが今、一番ホットな話題なわけじゃない? で、そのフリーフリースタイルバトルで言うと、やっぱり「眠い」っていうことをちゃんと言わないと、バイブスが伝わっていかないんだよな(笑)。

(春日俊彰)そこに今、一番熱があるからね(笑)。「眠くなった」っていうことに(笑)。

(若林正恭)いや、そうなんだよなー。思ったこと、ないな。本当に半年前ぐらいからだな。それでDJ松永と朝井リョウと話してても、「本当に自分たち、気づいてないと思うけど、悩める体力があるし。『いや、これが腹が立つな。何で伝わらないのかな?』って体力があるんだよ」なんつって、メシを食っている時になんか言っちゃうんだよね。

(春日俊彰)ジジイじゃねえかよ!

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! でも、やっぱりえらいもんで、2人ともポカンとしてるもん。まだ……だから「悩みがないようになりたい」とか「他人の細かい言葉のことに引っかかりたくない」っていう。そこに引っかかっちゃうっていうことにあれなんだろうけど。なんか、「それは体力があるからできるんだよ」って言ってるのに、伝わんないもんね。

(春日俊彰)やっぱりジジイになんないと、ジジイのことはわからないよね。

DJ松永、朝井リョウにはまだ伝わらない

(若林正恭)そう。2人とも30ぐらいだから。「30か。じゃあ、今から30から40の10年間をやるんだね」って俺が言ったのよ。そしたらさ、このラジオを聞いているからさ。このオードリーのラジオってちょうど10何年じゃない? 11年か。11年ぐらい。だからばっちりラジオを聞いてる2人だから。「あの10年を今から自分たちがやると思うとゾッとする。絶対に嫌だ」っつって(笑)。「『絶対嫌だ』じゃねえよ!」って俺、すげえムカついてさ(笑)。「若林さんの30代なんて絶対に嫌だ」って言うから、頭に来ちゃってさ(笑)。でも、言ってたよ。

(春日俊彰)まあ、そういうことだよね。うん。

(若林正恭)そうそうそう。

<書き起こしおわり>

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