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オードリー若林 築地のマグロ自慢の秘密の店を語る

オードリー若林 築地のマグロ自慢の秘密の店を語る オードリーのオールナイトニッポン
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オードリー若林さんが2020年12月12日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で地元の友人から教えてもらった、安くて美味しいマグロを提供する築地の秘密のお店についてトーク。独特な店主とのやり取りなどについて話していました。

(若林正恭)それで、その話(卵入りもんじゃ焼きの話)の続きっちゃ続きなんだけど。そんな話をするために久し振りに地元の人と電話をしていて。

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(若林正恭)それで、市場が築地から豊洲に移って。で、みんな市場関係の友達だったから。たまたま。それで「豊洲まで自転車で行ってるよ」「でも豊洲までってちょっとあるでしょう?」「まあね」みたいな話をしている流れで、なんか俺が「漬けマグロを作っていて……」みたいな話になって。それで俺、マグロに興味がわいてるから。やっぱりそういうのも、本当になんか知りたくなってくるじゃん? 歳を重ねて。美味しいやつを。

(春日俊彰)うん、わかる。

(若林正恭)それで「マグロが安く美味しく食べれるところ、教えて」とか言ったら「じゃあ1個、いいとこあるわ。築地なんだけど。居酒屋なんだけど、そこのおじさんがケガをしちゃってもう引退しているんだけど、知り合いに対してだけ営業をしていて。めちゃめちゃ美味しいマグロを食わせるお店。もう居酒屋自体は閉めてるんだけど、知り合いにだけ1組ぐらいだったらやっている」みたいな。

(春日俊彰)もう美味そうじゃん! もう美味そうだよ。絶対にそんなの、美味いよ!

(若林正恭)あ、そう思う?

(春日俊彰)思うよ。だって、ねえ。だからそんなの、絶対に美味いやつしか出さないじゃん。商売でやっているわけじゃないんでしょう? もう絶対に美味いよ! 行かなくていいよ! 美味いんだから、絶対に(笑)。

(若林正恭)で、「そこ、行くわ。行かせて!」っつって。それで「月曜の夜になんとかお願いできるかな?」とか言ったら、それは日曜だったんだけども。「電話をしてみるわ」みたいな話になって。それで「行けるって。1組だけで」ってなって。「しばらくやってないみたいよ。でも『久しぶりだからと頑張る』っておじさん、言ってたわ」っつって。それで、「『マグロだけだと寂しいから、安いカニも市場の知り合いで見繕えるから。カニの鍋も出したい』ってその引退したおじさんが言っている」って……。

(春日俊彰)うわっ、最高! もうキャンセルした方がいいよ! もう美味いの、わかっているよ(笑)。

(若林正恭)それで奥さんに「仕事終わった後、行ける?」っつったら「行ける」っていうから。それで奥さんと仕事が終わった後に待ち合わせてさ。築地なのよ。それで、住所だけ教えてくれて。店じゃないから。住所だけ聞いててさ、そこに車で住所をナビに入れて、ナビ通りに行って。それで「ここか……」っていうところについたら、たしかに見た目がかつて、居酒屋かマグロ食べれるところをやってたけど、閉めてて……みたいな雰囲気で。見た目がもう、むつみ荘ですよ。全く。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)もう築5、60年。

(春日俊彰)アパートみたいな感じなの?

むつみ荘みたいな見た目の家

(若林正恭)アパートじゃないんだけど、古さで言うとむつみ荘よりもうちょい古いぐらいの感じで。まあまあ、あのへんの町の……俺からしたら「子供の時、こういう家によく遊びに行ってたな」っていう家なのよ。それで、入り口がわからないわけ。だから「ここをコンコンってやって開けていいのかな? これ、お店の入るところっぽいもんな」って。で、「コンコン、ガラガラガラッ」ってして。「あの、すいません……○○くんから予約させてもらった若林ですけど……」っつったらカウンターからスッとおじさん。70ぐらいかな? 「ああ、待ってましたよ」なんて。気のいいおじさんなのよ。

(春日俊彰)へー!

(若林正恭)それで、なんか店も年季が入っているけど、閉めて……っていう感じだけど。俺と奥さんのために何か作業してくれているみたいな。「ああ、でね、そこね、入り口じゃないのよ」って言われて。「今、お客さんには2階で食べてもらってるから。いつもやる時には。ちょっとそこ、裏に回って、裏に入り口があるから。靴を脱いで2階に上がっていて」って言われたの。

(春日俊彰)うわっ、もう美味そうだな!

(若林正恭)なんか、『美味しんぼ』みたいな話でしょう?(笑)。

(春日俊彰)もう最高!

(若林正恭)でも俺はなんか……「うーん、どっちかだな?」って思ってたの。この店が、まあきれいではないし。看板とかのれんとかも何もないから。「気が向いたらやってる」みたいな感じがするし。それで、裏から奥さんと入って。もう本当にさ、階段が昭和の急な階段。昭和階段なのよ。段差も高さがあって……みたいな。「いやー、子供の時の友達たち、こんな家に住んでたわ」とか思って。で、靴を脱いでもうかなり、むつみ荘のあの古い階段みたいな感じもあるっていうか。

それで2階に上がったら、もう流しの感じが完全にむつみ荘なのよ。あの熱湯をあれしたら「ボンッ!」ってなるような感じで。で、部屋に入ったら、部屋もだいぶ年季の入ってる感じで。それで、もう全然全然見た目が店じゃないの。テーブルがあって、ソファーがあるんだけれども。まず床が畳の上にちょっとじゅうたんを敷いていて。それでソファーがあるんだけど、なんていうんだろう? 風俗の待合室みたいな、ヒョウ柄のソファーにカバー、シーツみたいなのがかけてあるんだけど、ヒョウ柄が人が座ってこすれすぎて、薄茶色になってて。

で、壁も古い感じよ。むつみ荘みたいな。で、なんかちっちゃいキラキラ光る星のシールみたいなのが貼り残してあって。「これ、娘の部屋だったんじゃないかな?」みたいな感じで。で、テレビがあって。ずっとこれ、お客さんがいないときはおっさんがこのソファーに寝そべってもずっとテレビを見てるんだろうな、みたいな。テーブルもかなり年季の入った、もう古いやつで。ヒョウ柄が薄茶色。じゅうたんで。それで春日の家にさ、昔ちっちゃいヒーターがあったじゃん? 足だけ温めるみたいな。

(春日俊彰)ああ、あった、あった。

(若林正恭)あんなのがあって、みたいな。で、戸棚にグラスとかが入ってるんだけど、全部汚いんですよ(笑)。

(春日俊彰)まあ、使っていないんだろうね。入れてるだけみたいな。

(若林正恭)「どっちかだな……」と思っていて。それでまあ、「ここに座ってばいいのかな?」とか言いながら、奥さんと座っていてさ。そしたらなんか、おじさんがダンダンダン……って上がってきて。階段から顔だけのぞかして。「今日はあの、生まれてきてから食べたことないマグロを食べることになるから」って。

(春日俊彰)いいねえ!

(若林正恭)それでダンダンダン……って下りていったんですよ。

(春日俊彰)うわっ、それだけ伝えに?

(若林正恭)もう一言ネタですよ、もう。

(春日俊彰)えっ? お茶を出すとかでもなく?

(若林正恭)お茶も何もなく。

(春日俊彰)それだけ言いに? 相当自信あるんじゃない?

(若林正恭)で、もう1回、ダンダンダン……って来て。「もう始めていい? 飲み物は?」って聞かれた時に「車なんで……じゃあ、ウーロン茶でお願いします」って言ったら、もう無骨なスーパーで買うあのでっかいペットボトル。ラベルを剥がしてないペットボトルの汚いコップが2個出てきて(笑)。

(春日俊彰)うわっ、絶対に美味いわ!

(若林正恭)いや、でも俺はでもその時にね、「どっちかな? 大丈夫かな?」って思っていたんだよね。

(春日俊彰)私はもう期待しちゃう。飲み物は別に気にしてませんみたいな。

(若林正恭)春日、『美味しんぼ』好きだもんな(笑)。

(春日俊彰)フフフ、もうプンプンするよ、美味い匂いが。

(若林正恭)そしたら、ダンダンダン……って上がってきて。「最初の料理かな?」って思ったら、そのオヤジが持ってたのが解体したマグロの骨の部分だけ。それを持ってオヤジが上がってきたんですよ(笑)。もう両手でギリギリ持てるぐらいのデカい骨だけのマグロ。もう全部肉を取ったやつ。それをドンドンッつって。それで、魚屋さんが血がしたたらないようにする用の紙みたいなのをバーンッ!ってテーブルの上に敷いて。それでドンッ!って乗せて。で、おじさんが座った後、俺と奥さんの目の前にハマグリの貝殻を2個、置いたの。それで、「どうぞ」って……(笑)。

(春日俊彰)「どうぞ」? なにが?

(若林正恭)「こ、これは……?」「いや、これは俺、知り合いに安く譲ってもらっていて。みんなこれ、使わないから。骨だけになったのは。サクにできるマグロの身は全部、料亭とかお寿司屋さんに行くから。この骨のところは捨てることが多いんだけども、それを今日は譲ってもらって。でも、味はこっちの方が美味しいから。ここは大トロがあった部分。身は取っているけども。ここは中トロでこのへんが赤身で……」とかって説明をされて。

(春日俊彰)うんうん。

(若林正恭)それで、「ハマグリに醤油をたらしてそれを骨にちょっと残っている身を食べたりするのかな?」とか思っていたら、そのハマグリの貝殻で骨と骨の間の身をこそぎ取って。「それがネギトロだから。『葱』っていう意味じゃなくて、『ねぎ取る』っていう意味だから、あれは」って言われて。ハマグリの貝殻でさ、奥さんと骨だけになったマグロの身をこそいでさ。それで、見たら醤油がないわけよ。

(春日俊彰)えっ?

(若林正恭)それで「醤油、探しているでしょう?」って言われて。

(春日俊彰)うわっ、バレてる! オヤジ、さすがだね!

「醤油、探しているでしょう?」

(若林正恭)「ああ、じゃあ塩のパターンか?」って思ったの。「なにもつけないで食べてみて」って言われて。「なにもつけないで食べてみようか」って。『アウトレイジ』でのたけしさんの「野球、やろうか?」みたいな言い方で。それでこわごわとさ、「どっちかだな?」と思って、ハマグリの貝殻で2人でさ、骨と骨の間の身をこそいで食べたら……めちゃくちゃ甘かったんですよ!

(春日俊彰)おお、いいねえ!

(若林正恭)もうめちゃくちゃ美味しかったの。

(春日俊彰)なんか物足りなかったりしないの? 醤油とか塩で一応味って……。

(若林正恭)生臭さは冷凍してないからさ。今日の朝に持ってきたやつだし。それでその骨と骨の間の部分を2人でこそいで取ってさ。もうリアクションが大きくなっちゃうのよ。俺でも。「めちゃくちゃうまいっすね! 醤油、いらないですね!」「うちで醤油使う人、いないから。この後も醤油、使わないと思うよ? まあ、何もつけないで食べ飽きたら、この岩塩使ってよ」って言って。パラパラパラッて岩塩をちょっとだけたらしてさ。

(若林正恭)で、説明されたのよ。説明がね、まあ「しっかりしてる」っていう言い方でいいのかな? 「ここは大トロがある部分。ここは中トロで。こういうのをさ、知らないでマグロって食べるじゃん? でもさ、そういうのを知って食べると違うでしょう?とか言われて。「はい」とか言って。その時、テレビには『有吉ゼミ』が流れてるんですけども。その話が終わる頃には『世界まる見え!』になっていたのよ。

(春日俊彰)話、長えな!

(若林正恭)それで、「あんまりネギトロ、食べないでね。この後、カニもあるし。次はマグロのカマを持ってくるから」って言われて。「このへんにしておくか」って思って。それでオヤジがその骨を持って下に下がっていって時計を見たら、1時間半すぎてたんですよ(笑)。

(春日俊彰)えっ、もう? かかるぞ、これは……。

(若林正恭)それで俺、奥さんに「これ、1時間半たってるね」っつって。「俺がちょっとリアクションがよすぎなのかもしれないな……オヤジ、乗っちゃっているから。ちょっとリアクションを弱めに行こう」って。で、この年の瀬だから正直、収録が立て込んでるっていう事情が俺にはあるんですよ。次の日、名古屋で。だから俺は2時間の飯の予定だったのよ。頭の中では。でもこの後にカマが来て……。

(春日俊彰)下手したら帰るのはもう次の日になるね(笑)。だってそこで1時間半でしょう? マグロのネギトロしか食べてないんでしょう?

(若林正恭)そしたらその後でオヤジがさ、新聞紙にくるまれたマグロのカマを持って階段を上がってきてさ……(笑)。

(春日俊彰)またデカいもんを持ってくるな!

(若林正恭)カマをまるごと……(笑)。で、カマも目、ギラギラ。娘の部屋ですよ。ずっといるの。でも、全然寒いの。足のヒーターが効かないから。で、カマをダーン!って置いてさ。「若林くんね、このカマに大トロ、中トロ、赤身。全部詰まっているから」って。

(春日俊彰)これ、時間かかるぞ……(笑)。

(若林正恭)「それで、なんでカマって焼いちゃうかっていうとね……」って言われて。これ、オヤジがしゃべってるんだよ。カマの前で。ガバーッて口を開けたマグロのカマの前で。「カマってね、赤身とか中トロとか大トロとかの部分がかなり複雑に入りくんでいる部分で。さばける人がいなくなっちゃったんだよね。もう築地にね。で、これを中トロだけ出せるっていう人がいればね、刺し身で食べれる。美味しいんだよ。カマの方が美味しいなんて言われているんだよ。でも、出せる人がもう築地にはいないよ」って。

(春日俊彰)聞いたよ、さっき。なあ(笑)。

(若林正恭)そう。「さっき、聞いたわ」っていう話が何回も出てくるんだよ。おじさんだから(笑)。

(春日俊彰)じゃないと1時間半は行かないもんね。絶対に(笑)。

(若林正恭)それで「まあまあ、俺はね、昔から先輩に習ってさ。出し方がわかるからスポッて『大トロならここ』って出させるのよ。今、出すから……」って(笑)。

(春日俊彰)早く出せよ! 出せてから、食べている時にそれ、話せよ(笑)。

(若林正恭)「それで赤身の真横に大トロがあったりするから。色がすぐ変わってるのを握りで出せなかったりとか。あと筋の入り方がきれいじゃないから、握りとか料亭では出せないから、焼いちゃう。でも、焼かなかったらこれは処分するから、知り合いに安く譲ってもらえて。もうみんな知り合いだから。豊洲の人間も。で、これは今、きれいに大トロだけ出せる人、いないから……」って。

(春日俊彰)「だから聞いたよ! お前、出せるんだろ? 早く出せや! 食うから!」っていう話でしょう?(笑)。

(若林正恭)やっとカマを切り始めた頃にはもうマグロのカマの目が乾いちゃっているのよ。ドライアイになっちゃってて(笑)。

(春日俊彰)これは時間がかかるな……(笑)。

とにかく長いオヤジの説明

(若林正恭)それで、あんまりリアクションをしないようにしているんだけども。それでも、俺も響いちゃうのよ。「へー!」って思っちゃうから。で、やっと包丁を入れた頃には目が乾いてるし。それでなんか大トロと……でもたしかにズボッてやったら頭からピンクの大トロが出てきたり。パッて出したら赤身だったり。それで「次、中トロを出すよ。ほら、見て。中トロでしょう?」って。それで並べるわけよ。それをトレイに。で、「今から握るから」って。それで大トロをブワーッて握り始めた頃、テレビで『世界まる見え!』が『深イイ話』と『しゃべくり』のコラボのやつになっていて。

(春日俊彰)もう1品1番組みたいな感じだね(笑)。

(若林正恭)たしかに1品1番組だわ。いや、それで俺、この頃にはもう帰りたくて。「いやー、この後はカニかー。カニも楽しみだな!」って。結構、もう入れているのよ。「この後、カニあるのか!」って思って。で、まあ手袋をして握り始めてさ。たしかに大トロで。「これ、塩で食べて。脂が乗りすぎていてワサビは効かないから」って言われて。

で、そのおじさんが言ってたのが、築地の男の銀座のああいう夜のお店の女性との寿司の食い方。「大トロでワサビが効かないからって言って食べさせて。脂がいい脂だから『ワサビ、感じない』なんて言うわけよ。それでその後にね、『そのワサビ、効かないワサビなんだよ』って言って、かっぱ巻きにワサビを入れて食べさせるの。そしたらね、ボロボロ涙を流しながらね、『ああ、辛い!』っつってね、泣かせるんだよね。それが築地の男の銀座の女との寿司だから」って……。

(春日俊彰)なに言ってんだよ、握れよ! 早く次のやつを!

(若林正恭)この話をマジで、本当に帰りまでに6回ぐらい聞かされたから(笑)。

(春日俊彰)なんだよ! 嘘でしょう? もう乗っちゃっているんだね。

(若林正恭)そう。それで、でも握りを食べ始めた頃にはかなり『深イイ』と『しゃべくり』も中盤あたりになっちゃっていて。で、俺もかなり「カニ、楽しみだな!」って入れたけども。「カニ、楽しみでしょう?」なんて言われちゃって。「巻きだ」っていうのがわかっていないのよ。

(春日俊彰)「本当にカニ鍋を楽しみにしている人なんだな」っていう?(笑)。

(若林正恭)それでやっとカマをまた新聞にくるんで持って階段を下がった時には本当、3時間ぐらいたっていて。それでその後にまた、本当に宇宙人を捕獲したかのようなスタイルでズワイガニを……(笑)。

(春日俊彰)とりあえず持ってくるんだね! ごと(笑)。

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