木村拓哉とR-指定&DJ松永 Creepy Nuts結成までの道のりを語る

木村拓哉 Creepy Nutsに「木村」発言を確認する TOKYO FM

Creepy Nutsのお二人が2020年11月8日放送のTOKYO FM『木村拓哉のFlow』に出演。木村拓哉さんにCreepy Nuts結成までの道のりやグループ名の意味などを話していました。

(木村拓哉)Creepy Nutsのお二人……大阪出身のR-指定さんと新潟出身の松永さんがどういう経緯で「ウィッス」ってなったんですか?

(R-指定)これはですね、大阪で僕がまず仲間内と普通にラップグループというか、いろんなラッパーと活動してたんですよ。大阪で地元の友達と。そこで俺の仲間が「10代のラッパーやDJを集めるイベントをしたい」と言いだしまして。それで当時……10年ぐらい前なんですけど。10代でラップやってるやつ、DJをやってるやつっていうのがすごい貴重だったんですよね。

(木村拓哉)ほうほう。

(R-指定)今でこそ、すごい多いんですけど。日本でかなり貴重で。それで大阪で僕と仲間がそのイベントをやろうぜっていうことで、日本各地の10代で結構名前の売れてるDJとかラッパーを集めたんですよ。それで東京から結構いかつめの……それこそさっき言ったみたいなちょっと不良っぽいやつが来たり。福岡から細いけど危なそうなやつが来たりとか。

「なに、こいつ……?」みたいな。それでなんか沖縄からものすごくごついやつが来たりと。各地から……言うたら当時、やっぱり10代でラップやDJで名を上げてるやつらっていうのは多少、その街のワルみたいな感じがあって。「どうしよう? 俺ら、呼んじゃったけど仲良くなれるかな?」みたいに勝手に思っていたら、新潟からこの男がやって来て。

「あれ? 1人だけむちゃくちゃ弱そうなやつがおる。仲良くなれるんちゃう?」って思って(笑)。俺らも全然不良じゃなかったんですよ。それで、なんか全然悪くなさそうやけど、ヒップホップはめっちゃ好きなんやろうなっていう感じで。それで仲良くなれるのかなと思ってしゃべったんですよね。そこで意気投合して仲良くなりまして。

(木村拓哉)じゃあもう、その集めた、招集をかけた時にそこに集まって……足を運んでくれた松永さんは当時から「あっ、よろしくお願いします」っていう感じの?

(R-指定)いや、なんかその感じじゃなくて。結構各地の不良たちがちょっと牽制した感じで「オッス」みたいな感じやったのに、なんか松永さんだけヘラヘラしてたんですね。1人。

(DJ松永)フハハハハハハハハッ! かっこよくねえな(笑)。

1人だけヘラヘラしていたDJ松永

(R-指定)しかも「新潟出身」って聞いてたんですけど、短パンとサンダルでハットをかぶって。上にはコート着てて。「なんじゃ、この格好?」って。その男が「よろしく、よろしく!」みたいな感じやったから……「アホ?」みたいな。「なんかすごいヘラヘラした子が来たぞ?」みたいな。それで「変な人やな」と思ってしゃべってみたらすごい気があって、仲良くなったんですよね。

(木村拓哉)そこからじゃあ、「一緒にやろう」ってなったのは?

(R-指定)そこまでには結構期間があって。出会ってからは4年ぐらい普通の友達やったんですよ。遊んだり、飯に行ったり。でもお互いのラップとかトラック、DJプレイとかが好きやったんで。それこそ松永さんに「何か曲、作ったんやったら聞かせてくださいよ」とか。逆に「俺の作った曲、聞いてくださいよ」みたいに言ったりして。あとはもう遊ぶだけみたいなのが4年ぐらい続いて。で、なんかすごくドラマチックなきっかけもなく普通に「一緒にやりますか?」みたいな。どっちからともなく言い出して始まったっていう。ヌルッと始まっていったっていう。

(木村拓哉)ああ、結構そういう……Creepy Nutsっていう名前はじゃあ、どう決めたんですか?

(R-指定)グループ名ですか? それは2人で松永さんの家で、夜中にヒップホップとかアメリカのスラングとか……言うたらあっちの俗語みたいなのを調べて。「なんか響きのいいやつを探そうぜ」みたいな。それで朝方まで探した結果、Creepy Nutsという名前になりましたね。「Creepy」って「不気味」みたいな意味で。あとは「Nuts」って……これはちょっと下ネタなので、各々皆さんで調べてほしいんですけれども。

(木村拓哉)ああ、でも大丈夫ですよ?

(R-指定)大丈夫ですか? まあ、言うたらキンタマのことなんですよ。「Nuts」って。で、その「不気味なキンタマ」っていう。しかも2人やし。「いいな!」みたいな。朝方のテンションで決めちゃいました(笑)。

(DJ松永)マジで中学生が夜中、パソコンで「アメリカ スラング」とかってブワーッと言葉を調べて。それで「もし万が一、俺らが売れて、女子が『えーっ、Creepy Nuts! きゃー!』とかって言っていて、本人たちは自覚なしに『キンタマ』とか言ってるような光景に巡り合えたら幸せだよね」とか話していて(笑)。

(R-指定)なにが幸せやねん!(笑)。

(木村拓哉)へー! すごい不純だね(笑)。

(DJ松永)でも、本当に中学生の夜中のテンションで付けたんですよ。だから後先のことはあんまり考えてなくて。

(R-指定)だから今になって結構ね、困っているんですよ。説明を求められた時に……。

(DJ松永)「どうしよう? 下ネタだし……」みたいな(笑)。

説明に困るグループ名

(R-指定)「今からキンタマって言わなアカンねや」って思ったり。あと、その英語の意味がわかるお客さん……これこそ、留学でこっちに来てたアメリカ人の人とかが僕らのライブを見て。これはだいぶ前のことですけど。その時にライブが終わった後に僕らのところに来てくれて。「このグループ名は、正気ですか?」って聞いてきて(笑)。「意味、わかってつけてますか?」って言われて。「わかってつけてるんですよ」みたいな(笑)。

(DJ松永)その時はまだつけたてだったから。「ええ、正気です。正気なんですよ」って(笑)。

(R-指定)「Crazy!」って言われて(笑)。

(木村拓哉)まあね。自分たちをそこまで貶めて言う表現者ってあんまりいないからね。

(DJ松永)そうっすね。たしかに(笑)。

<書き起こしおわり>

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