R-指定さんが2020年9月29日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でLIBRO『胎動』を紹介していました。
(R-指定)じゃあ、曲行こうか。まあ、ちょっと「お腹の」っていう意味じゃないけども。たまたま、次に流す曲は『胎動』という曲で。LIBROさんの曲。1回、『雨降りの月曜』をここでかけているんですけども。
(DJ松永)名曲じゃないですか。
(R-指定)そう。名曲。でも、この『胎動』という曲もね、奇しくも改めて聞いた時にちょっと、かすかに『かつて天才だった俺たちへ』と通じるようなメッセージなのかなとも思いつつ。1回、ちょっとそこらへんも踏まえて上で聞いてみてください。
(DJ松永)改めて聞いてみたら?
(R-指定)「あれ? 通じているかも?」って思ってしまったんですよね。
(DJ松永)マジで?
(R-指定)まあ、とにかくLIBROさんの特徴は長いライムにメロディーがついているという。これ、1997年の曲なんですよ。当時でいうとラップでメロディーをつけているのはホンマに唯一ぐらいやったかな? みんな、レゲエ的なメロディーはつけていたけども。こんだけ……たぶん後のRIPSLYMEのPESさんとかケツメイシのRYOさんとかにつながるような、韻を踏みながらつけるメロディーっていう。たぶんこれは直でケツメイシとかにも影響をしているんじゃないかなって思うような節回しなんで。ちょっとそこも含めて1回、聞いてみてもらいたいと思います。LIBROで『胎動』。
LIBRO『胎動』
(R-指定)すげえよな。
(DJ松永)すごいなー。
(R-指定)超気持ちいいし。メッセージもなんか通じている部分があるかな、みたいに勝手に思っちゃったけど。すごくない? この「誰かが唱える宿命を背負った子供は塾へ行く時間だ いかんな 地団駄踏むことも忘れてしまったんだ」とか。「言葉にすればたわいもないこと 互いの愛こそ」とか。こことかなんか、ケツメのRYOさんがラップする時にも通じるような……。
(DJ松永)めっちゃ近い。これ、かなり通じるものが……。
(R-指定)もともとはたぶんメロディーラップっていうことでファーサイドとかの影響やと思うんですけども。こんだけライムして。
(R-指定)で、俺が「超うめえ!」って思ったのが「思い出した途端 嫌な予感 災難が襲うジャイアンの土管 のどかなこの場面は……」っていうこの踏み方ね。「災難が襲うジャイアンの土管」って。その前の「思い出した途端 嫌な予感」から振っているんですよね。で、「災難」「ジャイアン」「の土管」「のどかな」っていうこの次の韻にも子音でつながっていくっていう。超気持ちいいんですよ。自然にね。
(DJ松永)「の土管」から「のどかな」って……うわっ、すごい!
(R-指定)超気持ちいいっすよね。
(DJ松永)もう全方位的にすごいよ、この曲。
全方位的にすごい曲
(R-指定)そうなんですよ。韻もなんというか、ケツで絶対っていうよりかは連なっていくというか。「不幸な小鳥 それでも真っ直ぐ無謀なほどに 行こうかそこに」みたいな感じですぐ後で長い韻を踏んでいくみたいな。小節で間をあけずにっていうのとかも気持ちよさにつながっているのかなっていうね。LIBROさん『胎動』でした。
<書き起こしおわり>