ハライチ岩井 the chef cooks me・シモリョーと飲みに行った話

ハライチ岩井 the chef cooks me・シモリョーと飲みに行った話 ハライチのターン

ハライチの岩井さんが2020年10月1日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中でthe chef cooks me・シモリョーさんとはじめて飲みに行った際のエピソードを話していました。

(岩井勇気)この収録日の前日、昨日ですね。夜、事務所の先輩のパップコーンというトリオの芦沢さんと飲もうっていう話になって。

(澤部佑)たまにね、名前も出ますよね。

(岩井勇気)仲がよくて。それで中目黒で飲むことになったんだよね。で、芦沢さんが「1人、連れていっていい?」っていう風に言ったから「いいですよ」って言ったら、その1人、連れてきた人がシェフ・クックス・ミーっていうバンドがあるんだけども。そのボーカルのシモリョーさんっていう……。

(澤部佑)すごい人気でしょう? さっきもかけてましたよね?

(岩井勇気)さっきかけた曲の人なんですけれども。で、俺の2個上、3個上ぐらいかな? で、芦沢さんのマネージャーのムロタさんっていう人がいるんだけども。それの高校の同級生なんだって。それで飲むようになって仲がいいみたいな感じだったらしいんだけど。それであのシェフ・クックス・ミーのシモリョーさんっていう人が来て。それで俺、このバンドは本当に5、6年前ぐらいから聞いていて。好きでさ。

(澤部佑)たまにかけてたよね?

(岩井勇気)そうそう。いいなと思って。去年のロッキンに出てたんだよ。俺もロッキンも行ってるから。で、「ああ、シェフ・クックス・ミー、出るんだ」と思って行って。俺、最前で見たりしていたわけ。それぐらい、なんかちょっと興奮して見てたんだよ。

(澤部佑)その人が?

(岩井勇気)うん。それで「ああ、シェフのボーカルに会えるんだ!」みたいな感じに思っていて。それで俺が取った店に先に行って。それで2人が来て。それで「岩井です」みたいに自己紹介して。「曲、めちゃめちゃ好きなんですよ」っていう話をしてたのね。それでいろいろ盛り上がった中で、そしたらこのシモリョーさんって人が実は、『ハライチのターン!』がすごく好きで。聞いてくれてるらしいって。

(岩井勇気)「いやー、そんな好きなバンドの人が聞いてくれているなんて嬉しいな」って思ってたら、そのシモリョーさんが「ちょっと今日、一緒にこう飲めるって聞いて、これだけは言おうと思ってたんですよ」って言うわけ。「なんですか?」って聞いたら、「実はバンドが20代の時、メジャーデビューするぐらいの時に事務所にちょっと反抗したというか、楯突いたら契約解除みたいな感じになっちゃって……」って。

タイミングでそうなっちゃったらしいんだけど。その時期にずっとやっていたバンドのメンバーが抜けていっちゃって。最終的に1人でバンドをやることになっちゃったんだって。だから今、シェフ・クックス・ミーって1人なんだよ。

(澤部佑)ああ、そうなの?

(岩井勇気)で、何人もいるんだけど、他は全部サポートメンバーみたいな感じで。で、そこからいろいろと紆余曲折があって。2017年になんか気持ちがグーッと陰の方向に行ったのかわからないですけども。片耳がちょっと聞きづらくなっちゃったんだって。

(澤部佑)ああ、ストレスとかであるんだよね。

(岩井勇気)で、「これだとちょっとバンドを続けていけないわ。ボーカルだし。聞こえないとちゃんと歌えないし……」ってなって。落ち込んでいっちゃった時があったんだって。「でも、音楽には関わりたいから、もう前線では無理かもしれないけど、裏方に回ろうかな。スタッフでも、音楽にかかわっていければな……」みたいな感じで思っていたんだって。で、落ち込みながらも、「引退してそっちでやろうかな」っていう風なことを考えてたんだって。

その時、ふと深夜ラジオをつけて聞いてたら、番組がちょうど始まった時間帯で。それで聞いてると、その番組がすごい面白くて。そんな陰な気持ちだったけど、その時になんか笑えて。で、その時に「この先、バンドをちゃんとできるかわかんないけど、面白ければいいかな」っていう風に前向きになれて。で、「バンドをやっぱり続けよう」っていう風に思って、今も続けてるっていうわけ。

(澤部佑)うんうんうん。

(岩井勇気)「そのラジオ番組が『ハライチのターン!』だったんだ」って言われて。なんかすごい、ちょっと『日曜日よりの使者』的な……。

(澤部佑)いや、本当だよね。ずっとそれは思っちゃったな。

『ハライチのターン!』で前向きになれた

(岩井勇気)そんな話だなと思って。でも、それだけじゃない。もう1回、ちゃんとバンドをやってみたら耳もちゃんと聞こえるようになって。今、いい感じで音楽をやれているらしいんだけども。そこから、『ハライチのターン!』を聞くようになって。で、聞きはじめてから1年ぐらい経った頃、自分が好きなこの『ハライチのターン!』っていう番組で自分たちの曲が流れたんだって。

(澤部佑)おお、かけてた。

(岩井勇気)それでその頃、俺自身は知り合いでもなんでもないから。単純に好きな曲で。「いい曲だな」って思っていた曲なのね。その曲が、『ハライチのターン!』を聞いて「もう1回、頑張ってみよう」って思って作った曲だったんだって。

(澤部佑)ええっ? へー!

(岩井勇気)俺、全然知らないでかけていたけど。

(澤部佑)お前がかけた曲が? はー! お見事だね。

(岩井勇気)「いや、そんなことがあるんだ」って思って。だから自分がこのラジオを聞いて頑張ろうって思ったそのラジオで、頑張ろうと思って作った曲が流たんだって。

(澤部佑)めちゃくちゃいいじゃん!

(岩井勇気)嘘みたいな話だなと思って。できすぎているなって思ってさ。でも、そうやって……俺は別に人のためだとか思ってラジオをやっているわけじゃないけども。なんか好きな曲だけかけているし。だから、誰か偶然そうやってね、受け取ってくれて「頑張ろう」っていうきっかけにしてくれていることってあるんだなって思って。

(澤部佑)まあまあ、あるね。知らないところでね。

(岩井勇気)そう。いい話になったなと思ってね。「ありがとうございます」ってなんか向こうが言ってくるから。「いや、こちらこそ好きな音楽、楽しませてもらってありがとうございます」みたいな感じだったんだよね。

(澤部佑)うわー、なんかすごい会話じゃん。

(岩井勇気)それですごい盛り上がって、結構飲んでさ。「じゃあちょっと2軒目、行きますか」みたいな話になったわけ。それで店を出て、近くの居酒屋に行ったんだよ。3人で。で、飲み物をたのんでさ。「なんかつまみ、たのみますか?」みたいな。芦沢さんが「じゃあ、俺はこの酢モツにしようかな」って。俺が「じゃあホルモン炒めをたのみますわ」って。

で、「シモリョーさん、どうします?」って言ったら「どうしようかな?」って。で、店員さんに「ここのお店のおすすめはありますか?」って聞いたの。そしたら店員が「ああ、酢モツとホルモン炒めなんですよ。ここのおすすめは」って言って。「ああ、言っていた2つだ。ああ、こんなことってあるんだな……」と思って。

(澤部佑)なによ?

(岩井勇気)いや、店の思いを知らず知らずのうちに俺たちは受け取っていて。好きなものをたのんだだけだったんだけど。「このメニューにはどこにも『おすすめ』とか書いてないけど、そうやってこの思いを受け取っていて偶然、酢モツとホルモン炒めをたのむっていうことがあるんだな……」と思って。

(澤部佑)いや、あるよ。たまにあるよ?

(岩井勇気)いや、なんかすごい話だな……って思ってさ。偶然、本当におすすめの2つをたのんでいたんだよ、俺は。

(澤部佑)いや、あるよ?

(岩井勇気)「すごいね」なんて話をしてさ。で、グーッとお酒を飲んでね。「よくできているな」って思ってさ。「いや、店員さん。本当にありがとうございます」って。

(澤部佑)いやいや、最初はすごいよかったよ。1軒目の話は。2軒目はちょっとなにも別に起きてないから。

(岩井勇気)「ありがとうございます、店員さん」ってね。

(澤部佑)いやいや、その1軒目のよきテンションでしゃべってるけど。トーン。おい!

(岩井勇気)で、飲み物が来たわけよ。それと一緒にさ、お通しも3つ来てさ。キノコのマリネだったんだけど。食べてたら、もうすごいキンキンに冷えてるわけ。お通しの。もう本当に「冷たっ!」っていうぐらい、もうキンキンに冷えていて。「ああ、お通しがこんなキンキンに冷えてることってあるんだな……」と思って。うん。「最初にお腹に入れるものなのに、こんなキンキンに冷えてるものって出てくるんだな……」っていう風に思ってね。うん。

知らず知らず知らずのうちに俺たちは「お通しはキンキンに冷えてるものじゃない」っていう風に思ってたけど、店の気持ちは「キンキンに冷えてるものを食べてもらいたい」っていう風なことで。「結局、でもそれは俺たちはその気持ちを受け取って。キンキンに冷えたマリネを食べることってあるんだな」っていう風にね。「よくできた話だな」って……(笑)。

(澤部佑)よくできてないよ、別に。あるよ、結構居酒屋で。冷蔵庫にずっと入れていて。それでそのまま持ってくるからキンキンの時、あるから。

(岩井勇気)「なんか、感慨深いですね」って3人で言っていてね。

(澤部佑)いや、そのトーン、やめて? 1軒目を出たら。そのトーン。1軒目のトーン。

(岩井勇気)で、その後にじゃがバターをたのんだんだよね。またやっぱり、ねえ。「こういう居酒屋でじゃがバターなんてたのむのもいいよね」なんて言ってじゃがバターをたのんでね。そして「じゃがバターです」って来たのが、鉄板にスライスされたジャガイモがね、なんかバターで炒められてるものだったわけ。「ああ、そっか……」と思って。「こういうタイプのじゃがバターもあるんだな……」って思ってね。うん。「いや、俺は本当にジャガイモをふかしたものにバターが乗っている。これをじゃがバターだと思ってたけど、炒めたタイプのじゃがバターもあるんだな……」って。うん。

(澤部佑)やめろよ、それ。おい……。

「こんなタイプのじゃがバターもあるんだな……」

(岩井勇気)だから、本当に知らず知らずのうちに……。

(澤部佑)その「知らず知らずのうちに」っていうのをやめろよ。

(岩井勇気)「知らず知らずのうちにこういうじゃがバターを出されることってやっぱりあるんだな……」っていうね。

(澤部佑)店によっていろいろと形はあるよ。

(岩井勇気)で、食べてみたんだけど、店の思いで作ってくれたこのじゃがバター。美味いわけよ。だから、「こういうじゃがバターっていう形を作るっていう店の思いをね、俺たちは受け取って美味いと思う。よくできてる話だな……」と思ってね。

(澤部佑)いや、飲食店ってそうだから。作って、それを客が食べて、美味いって思う。それ、普通の流れだから。飲食店の。

(岩井勇気)「いい日だな……」なんつって。「すごい日だよね」って。

(澤部佑)いや、1軒目だけ。1軒目の序盤だけだよ。

(岩井勇気)それで「ちょっとこの店も出ましょうか」ってなって。お会計になって。で、3人で割り勘をしたわけ。その時に「ああ、そうか。なるほどね……芦沢さん、先輩だけど割り勘のことってあるんだな……」って。

(澤部佑)フハハハハハハハハッ! それはあるよ(笑)。それはたまにあるよ、それは(笑)。

(岩井勇気)「やっぱり知らず知らずのうちにやっぱりね、なんか先輩におごってもらうっていう感じが身に付いちゃってたけど。やっぱり先輩と飲んでも割り勘なことってあるんだな……」って思ってね。うん。「でも、その先輩の『割り勘にしよう』って気持ちを受け取って、俺たちもしっかりお金を払う。そんなことってあるんだな……」って。

(澤部佑)フフフ、最後のはいいわ。そのトーンでも。なんか、逆に。

(岩井勇気)「これはちょっとやっぱりね、完全に3等分っていうのは、よくできた話だな……」っていうね。本当にね、昨日はね、ドラマみたいな日だったね。

(澤部佑)うん、頭だけね! 最初の。すっごくいい話でしたよね? いるんじゃない、ちょっと?

(岩井勇気)知らず知らずのうちにそういうことってあるからね。

(澤部佑)聞いている人でうっすらと泣いている人、いるんじゃないの? それをどんどん、どんどん冒涜していったよ、お前が!(笑)。

(岩井勇気)フハハハハハハハハッ!

(澤部佑)どんどんどんどん(笑)。

(中略)

(澤部佑)いやー、すごいですね。

(岩井勇気)すごい話っすよね。

(澤部佑)今、どれのこと言っているの?

(岩井勇気)やっぱりこのじゃがバターが……ねえ。見たことなかったもの。

(澤部佑)フフフ、一番が? いっぱいあったけど、一番はじゃがバターだったの?

(岩井勇気)あのタイプのじゃがバター、見たことなかったからね。

(澤部佑)いや、たしかに話を聞いても俺も見たことがないけども。

(岩井勇気)ちょっとこんがりしていたしね。

(澤部佑)ああ、結構強めに焼かれていて? で、その霜降りさんだっけ?

(岩井勇気)シモリョーさんね。霜降りさんってなんですか?(笑)。勝手に脂を入れないでくださいよ(笑)。

(澤部佑)そんなことってあるんだね(笑)。

(岩井勇気)勝手に脂身を入れないでくださいよ(笑)。

(澤部佑)知らず知らずのうちに脂身を入れちゃうことって、あるんだね……。

(岩井勇気)フフフ、やめろよ、お前(笑)。霜降りさんじゃなくてシモリョーさんね。

(澤部佑)すいません。そうか。聞いてくれてますかね。ありがとうございます(笑)。

<書き起こしおわり>

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