星野源とずん・飯尾 嫌なこと、理不尽なことへの対処法を語る

星野源とずん・飯尾 嫌なこと、理不尽なことへの対処法を語る 星野源のオールナイトニッポン

ずんの飯尾さんが2020年8月18日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。前の週に星野さんが話した言わなくていいことを言ってくる整体師に感じたモヤモヤへのリアクションを紹介しながら、嫌なことや理不尽なことが起きた際の対処方法について話していました。

(星野源)今夜のゲストはずんの飯尾和樹さんです。

(飯尾和樹)お邪魔します。ペッコリ45度でーす。よろしくお願いします。

(星野源)よろしくお願いします。ちょっと一通、先週の僕の放送をね、聞いてくれたリスナーからメールが来ました。新潟県、21歳の方。「『なんでそんなことを言うの?』となる傷つくようなこと、癇に障るようなことを言う人、いますよね。整体師さんのお話です。その人はきっと、悪気はなく冗談で言ってるのかもしれないけど、言われると内心、傷つくし根に持ってしまうことがあります。源さんの整体師さんへの返答は相手も傷つけず、自分自身のこともマイナスに持っていかない器が大きくて、私がお手本にしたくなるような返しだと感じました」。ありがたいねえ……。

「私は自分をマイナスにしてしまうことがあるので、もしそこで怒っていたらその方の中で勝手に悪いイメージを持たれて、また他の人に話されてしまう可能性があるので、怒らずに冷静に返した源さんの判断は正しいと思います。ちなみに私はそのようなことを言われた時は『そうっすよね』と適当に返したり、笑ってごまかしてその場をやり過ごしています。この話を聞いて源さんのように広い心を持てるようになりたいと思いました」という。ありがとうございます。実はですね、飯尾さん……。

(飯尾和樹)ええ。なんですか?

(星野源)フハハハハハハハハッ!

(飯尾和樹)気になるんですけど?

(星野源)いや、ちょっと先週、お話したことなんですけども。僕、いつも行っている整体があって。お世話になっている整体師さんがいて。すごいその人はいい人なんですけど。たまたま別の整体を後輩に勧めてもらったんですよ。で、「じゃあ1回、行ってみようかな?」って。初めてのところだったので。それで行ってみたら、結構芸能人のサインとか、いっぱい飾ってあったりして。なんて言えばいいんだろう? 僕がいつも行っているところって、サインとかも飾って亡くて、その整体師さんもいろいろ芸能人の方もやってるけど、特にそのことは言わないみたいなタイプの人なんですけども。その今回行ったところは割とアピールする系のところだったんですね。

で、結構他のお客さんもいて。それで「おっ!」って思って。仕切りもあったりなかったりみたいな、そういうところだったんですね。で、「ああ、なるほど。こういう感じか。結構、いろんな人が来られるところなんだな」って思って。でも、すごいいいという話を聞いたんで、やってもらったんですけど。その流れの中で、ああいうのって痛いじゃないですか。それで、その痛い時に「いたたたたっ!」ってずっと言っていたら、ちょっと、なんだろう?

それって治すためにやってくれてるわけじゃないですか。でも、その人、ちょっと鼻で笑う感じがあったんですよね。その、痛がっていることをダメっぽい感じに……(笑)。それがなんか、一旦ちょっと引っかかったんですよ。で、その後、いろんな世間話をしている中で、自分から……僕は何も聞いてないんだけども。他にやってる芸能人の人のことをどんどん言い始めたんですよね。「この人は……」って。「ああ、ちょっとヤバいな」って思って。

僕、プライベートはできれば保持したい人なので。「自分も言われるかもしれないな。けど、あんまり言われたくないな……」って思いながら聞いてて。「でも、こういう人がいるのは普通だよな。まあ、しょうがないな」と思ってたんですけど。その中で、いろんな話をしていた時に……僕よりも年上の人なんですよ。その整体師さん。若い人じゃなくて、年上の男性の方だったんですけども。その人がやりながら「あの、あれっすか、源さん。源さんってこう見えて、超真面目だったりするんですか?」って言われて。

「えっ、どいうこと? 『こう見えて超真面目』ってどういうことなんだろう? それって、『真面目に見えない』っていうことだよな?」って思って。それで「えっ? 『こう見えて』ってどういうことですか?」って言ったら、「いやいや、まあ、一般の人から聞いたんですけどね。まあまあ……」「いやいや、どういう意味ですか?」「いや、なんか『ひどい』っていう……」って。「なにがひどいんだよ?」って思って。「えっ、どういうことですか?」「いや、『ひどい』っていうか……まあ、一般の人から聞いたんですけど。『めちゃくちゃ遊んでいる』って聞いたんですよね。いや、一般ですよ。一般の人に聞いたんですよ」みたいに言われて。

「それ、俺に言う必要、ある? この人、めちゃめちゃ失礼じゃん!」って思って。でも、後輩が勧めてくれた手前、怒る感じにもならず。あと、他の人もいたので、怒るとなんか変な雰囲気になるじゃないですか。だから怒らずに。「もちろん、遊ぶ時間なんてないし。そんな風に遊んでないですよ」って言って。それで「はあ……」みたいな。でもそれを……「俺はこれをどう受け取ればいいの?」って思って。

その、「一応体を治してもらいに来たのに、なんで嫌な気分になって帰らないといけないんだろう?」っていう。

(飯尾和樹)血行が悪くなるよね。

(星野源)そうなんですよ。で、先週そういう話をしたんですよ。そしたらメールをいただいて(笑)。

星野源 はじめての整体師との会話で感じたモヤモヤを語る
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(飯尾和樹)フフフ(笑)。

「飯尾さんだったらどう返します?」(星野源)

(星野源)これ、飯尾さんだったらどう返します?

(飯尾和樹)やっぱり、源くんが来て興奮したんだろうね。

(星野源)そうなんですかね?

(飯尾和樹)いや、そうでしょう。それもあって、だから会話……たとえば「食べ物、何が好きですか?野菜とか取ってますか?」っていう会話でいいのに。それだったらボソッと応えられるのに。

(星野源)それなら全然答えられます。

(飯尾和樹)それなのに、「なんかこっちを向かせよう」っていう会話で。だから、味付けが濃すぎるよね?

(星野源)そうですね(笑)。味付けが濃いかもしれないですね。

(飯尾和樹)味付けが濃い。これは本当に。もう、だから近づかない。行かない。距離を取る。これですね。ええ。もう、世界で1人しかいなくなったら行くみたいな。それまでは行かないっていう。こんなのはもうすぐに距離を取ればいいですね。はい。

(星野源)フフフ、世紀末状態になるまでは?

(飯尾和樹)それまでは。「この人しかいない」っていうなら仕方ないから。「まあ、耳栓でもして受けるか」みたいな。だからもう、振り向かせたいんですよ。

(星野源)ああ、なるほど。注意をこっちに向けたいみたいな。

(飯尾和樹)そう。そういうことを言えば源くんが「ちょっと待ってくださいよ。誰が言ってるんですか、そんなこと?」っていう風に返してくれると思ったら、冷静に「誰ですか?」っていうから……。

(星野源)「はあ? えっ、どういうことですか?」って。

(飯尾和樹)だから、この先生も勉強になったんじゃないですか。

(星野源)そうですね。そうなたら、いいですね。

(飯尾和樹)そうね。整体のところでサインを飾るのって、キツいですよね(笑)。いや、ラーメン屋さんとか、そういうのならいいですよ。

(星野源)そうですね。それはわかります。

(飯尾和樹)まあまあ、体のいろんなツボを触られる時に……(笑)。

(星野源)そうそう。「この人、来てるんだな」と思うっていう。想像がつくじゃないですか。なんとなく、ビジュアルが。

(飯尾和樹)うんうん。いやー、答えが出ましたね。見事に。

(星野源)そうですね。ありがとうございます。

(飯尾和樹)とんでもないです。

(星野源)ちょっとメールが来ております。兵庫県、26歳男性。「先週のラジオで整体に行った話、聞きました。怒りたくても怒れない時ってありますよね。僕は接客業をしてるんですが……」。いや、接客業とかたくさんあるよね。「お客さんに理不尽に怒られたり、クレームを出されても、従業員という立場から言い返さなくてモヤモヤすることがあります。そんな時は昔、『アメトーーク!』でずんの飯尾さんが『仕事で上手くいかなくて悩んでる時によくしていたこと』を思い出して僕もします。

まず、地図アプリ(グーグルマップマップなど)を開き、自分の現在位置を確認し、2本指でピンチし、現在地をどんどん小さくします。さらに小さくしたら、自分の悩みなんてない空の上から見たらこんなに小さいんだと思い、最後に画面を上にバッとスライドさせてアプリを飛ばしたら、だいたいの悩みはアプリと一緒に飛んで行くそうです。イライラやモヤモヤにも効くのでおすすめす」。このお話、したんですか?

(飯尾和樹)したんですよ。たとえば、ここは千代田区ですか? 千代田区で嫌なことがあるとしますよね? そしたら、千代田区をちょっと広げると東京になりますよね? 23区。それで三鷹とか市が入ってきて。東京都、関東、日本、アジア、地球……ってなるにつれて、グーッとちっちゃくなっちゃうんですよ。どんどんと。そしたら、「セイ・グッバイ!(ピーン!)」ってやって。

(星野源)フハハハハハハハハッ! たしかに。この自分がいかに広いところに行ったらちっぽけか、みたいな。悩みも含めてちっちゃいかっていうのを見ると……目で見れるのってたしかにいいですね。

地図アプリでズームアウトして小さくする

(飯尾和樹)いいんですね。こう、グーッと。最後はもう「どこにいるんだろう? 月にいるのかな?」っていうぐらいになって。その、大きさの面積・体積を小さくしてっていうさよならの仕方もありますね。ピーン!って。

(星野源)それはいいですね。おすすめですね。

(飯尾和樹)「あれ? よく考えてみれば、なんだ。自分が引っかかっているのはこの1人だけじゃねえか?」って。その相手が。「じゃあ、こっちを向かなきゃいいんじゃないか? いろんな人がいるんだから」っていう。

(星野源)ああ、なるほど、なるほど。その人が嫌なことを言ってきても、その人の方を向いていれば嫌な気持ちになるけれども。そうじゃないところに向いたらいろんな人がいて……っていう。ああ、たしかに、たしかに。

(飯尾和樹)いや、これはそう思うんだよね。ただ、なんか腹立っちゃっているからその人ばかりを見ちゃっている時ってありますもんね。

(星野源)たしかに。怒りってね、吸引力がありますよね。

(飯尾和樹)だけど、見なきゃいいんだっていう。

(星野源)そうですね。本当に……ただ、学校とかで毎日同じクラスで会うとかだと難しいかもしれないですけど。なるべくね、そっちを向かないようにしたり、行かないようにするとか。それは大事ですよね。

(飯尾和樹)いや、それですよ。

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