星野源 はじめての整体師との会話で感じたモヤモヤを語る

星野源 はじめての整体師との会話で感じたモヤモヤを語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2020年8月11日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で友人からの紹介ではじめて担当された整体師との会話で感じたモヤモヤを話していました。

(星野源)さあ、これはフリートークをする時間があるのだろうか?(笑)。一応まだ大丈夫? いや、僕ね、最近思ってたの。ラジオをこうやっていてさ、連ドラ期間で。毎日……しかも最近はどんどんどんどん撮影時間は長くなってきちゃってるわけです。当たり前のように。もうすぐ、最終回も近いですから。その中で、やっぱり深夜1時から3時で生っていうのは厳しいなっていう判断で。なるべく体調を崩さないようにっていう……そのおかげで体調を全然崩してないっていうのはあると思うんですけど。

やっぱり放送を生でできてなくて、これも収録ではあるので。それで思ったのは、やっぱりね、生でメールのやり取りしたいなっていうのがすごいありますね。だからこういう時に「ああ、これ今、リスナーに聞きたいな」っていうのがいつも思い付くんだけど、言えないじゃん? 収録だから。それがいつももどかしくて。「このことを今、聞きたいな」とか、あとは「このネタをみんなで考えて、大喜利的なことをしたいな」っていうのがすごいあるんだけど。

だから、ごめんなさいね。それは……ちょっと今度ね、いつか生でできた時にとっておくという感じで。だから、今からする話も生でみんなのリアクションが聞きたいんだけど……(笑)。なんで来週のラジオで紹介するんで、リアクションをください。で、この話なんだけど。この間ね、友達が整体のお店を紹介してくれたの。それで僕、いつも行ってる、お世話になっている整体師の人がいて。すごい素敵なんですよ、その人が。人柄も素晴らしいし、技術も素晴らしくて。

で、その方……僕のツアーとかにも一緒に来てくれてるような人で、すごい素敵な人なんだけど、その人も人気な人なんで。いつもお願いできるとは限らないんですよ。その中で、友達から連絡あって。「源さん、もし疲ていたら自分がいつも行っている整体があるんで。そこ、おすすめですよ」って言われて。「じゃあ、ちょっと行ってみようかな?」って行ってみたの。それで行ったんだけど、まず「あっ!」って思ったのが、そこのお店に入ったら、芸能人的な人のサインがいっぱい飾ってあったの。

「あっ、ちょっとマズいかも?」って。それは別に全く悪いことではないとは思うんだけれども……なんとなく、「いろんな人が来てるんだな」とは思ったんだけど。それをしっかり貼りだすということに関して、自分がいつも行っているところとは全然違ったから。自分がいつも行っているところはそういうことをしないところだったんで。たとえば自分がお店に行ったりとか、常連なご飯屋さんとか……「あんまり人には言ってもらいたくないな」っていう気持ちがあるんです。

で、それは「宣伝に使わないで」とか、そういうことじゃなくて。なんだろうな? プライベートな場所だから。そう。基本的に、いつもプライベートというものがないから。こういう仕事してるから。なので、なるべく癒されるというか、整体とかマッサージって癒やされたいじゃない? だからプライベートな場所をなるべく確保したいなっていう気持ちもあるので。だから、そういう場所に自然と行くことになるのが多いんだけど。

それで「あっ!」って思ったけど。「ああ、どうも。はじめまして」「じゃあ、今日はお願いします」なんて言って、その施術を始めて。それで、ものすごい痛かったんですよ。まず、始めて1秒で痛かったの。「ギャハーッ!」みたいな。それで、いつもやってくれる人は……まあ、でもそこが痛いっていう話は聞いてたんだけど。いつもやってくれる人は何て言うか、だんだん痛いんですよ。でも、その今回の新しい人はまず痛くて。

で、そのまず痛い中からの、5分後ぐらいに普段自分がやっている芸能人の人が名前をどんどん言い始めたんですよ。「おやっ?」って思って。「これは……これは自分も言われるパターン?」と思って。「なるほど、そうなんですね」って。でも、それでなんかあんまり否定したくないじゃん?

きっと嬉しいと思って言ってるんだろうし、「これを聞いて安心してください」っていう思いで言ってるかもしれない。でも、それを「うん……?」と思いながら施術をしてもらっていて。まあ、ずっと痛いんです。痛くて……でも、「すごい効いているな」っていう感じがあったの。すごい効いていて、でも痛いんだ。すっごい痛くて。「ああ、キツい……」って思いながら。それでボキボキボキッみたいな。そっち系の人だったんですよ。

「あっ、テレビで見たやつ!」と思って。それで、でもそういうのが初めてだったから。「こういう整体、初めてだな。こういうのもあるんだな」って思い始めて。で、30分ぐらい経った時かな? まあ、いろんなま会話をしてたんだけど。その中で、やっぱり僕が痛がるじゃない? 痛がると、なんていうか、その人が笑うのね。で、なんて言えばいいんだろう? 結構、ちょっとこう鼻で笑う感じなんですよ。だから、なんていうか、「なぜ、癒されに来て鼻で笑われないといけないのか?」っていう思いがちょっとずつ高まり。

友達の紹介だから……

でも、「友達に紹介してもらったからな」という思いもあり。でも、「痛い!」っていうことは言うし。言葉にした方がいいなって。発散した方がいいと思ったから、ちゃんと痛があって。止めるのは健康的にもよくないなと思って。だからちゃんと、絶叫マシーンでちゃんと絶叫するじゃないけども。ちゃんと声に出して。「ああーっ!」みたいな。

でも、すごいほぐされている感覚はあって。「やっぱりおすすめされるだけあって、すごい腕があるんだな」って思って。で、その中で、いろんな話をされたんだけど。その時に思い出したのが、そのおすすめしてくれた人が「ちょっとこの人はチャラめに見えますけど、全然チャラくない人なんで」って言われたの。でも、その中でまずいろんな芸能人の人の名前を言う時点で「うん?」って思ったんだけど。

で、その30分ぐらい経った時に言われたのが、「あれなんですか? 源さんって、こう見えてめちゃくちゃ真面目だったりするんですか?」って言われて。「どういうこと? 『こう見えてめちゃくちゃ真面目』って……?」。で、その間ずっと痛いのよ(笑)。「いたたたたっ!」とか言っている中で、「あれなんですか? 源さんって、すごいそういう風に見えますけど、すごい真面目なんですか?」って言われて。「えっ、どういうこと?」ってなって。

それで、「どういうことなんですか?」って効いたら、「いや、なんか結構ひどいっていう話を聞くんで」って言われて。で、「どういうこと?」って思って。「えっ、ごめんなさい。それ、どういうことなんですか?」って聞いて。その間もずっと痛いんだよ。「ああーっ!」とか言っているんだよ。で、「いや、なんか一般の人の噂なんですけど。いや、一般なんですけども。『すげえひどい。めちゃくちゃ遊んでいる』って……」って。「はあ?」って思って。

「えっ?」って言ったら「いや、でも一般ですよ、一般。すごいやっぱり真面目だってするんですか?」って言われて。「それ、俺に言う必要、ある?」と思って。意味が分からないじゃん。「すごい失礼だな」と思って。「というか、俺、そんなに『遊んでる』って言われてるの? 噂では俺、そんなにひどい人なの?」と思って。それで、体も心もそこで折れて。ずっと痛いし。で、そこから、「いやいや、もちろん遊んでる時間なんてないですし……」って。でもさ、なんかそれで怒るのもバカらしいなと思っちゃって。

「なんなんですか? 失礼じゃないですか?」みたいに言うのもさ……しかも、友達も紹介してくれたし。なんていうか、「うーん……」って思いながら。「いや、そんな時間ないですよ」って。で、その中で「ああ、そうですか」みたいなことを言われるわけ。だから、それを踏まえてその人が何かを言いたいんだったらまだわかるんだけど。「ああー」みたいなので終わって。「えっ、何のために言ったの?」っていう。すごいわかんなくて。

だからこの話って、オチはないんですよ。でも、その一番最良のオチを探すとするならば、施術が終わってめちゃくちゃ調子が良くなったっていうことなんだけど(笑)。それぐらい、だから「すごい腕はあった」っていうオチを用意しようと思えばできるだけども。でも、心はすごく調子が悪いわけ。それを言われて。だから、すごい不思議だなと思うのは、「でもこのことを友達に言うかどうか、すごい迷う」と思って。

でも「行ってきたよ。すごい調子良くなったよ。ありがとう」っていう話はして。でも少し、ちょっとぐらいは言おうかなと思って。「チャラくないって言ってたけど、結構チャラかったね(笑)」みたいなので伝えたら「えっ、どういうことですか?」って言われて。それでこのエピソードを話したら「はあ? そんなこと言うんですか?」ってなって。その人も知らない一面だったという。だから、「俺はなぜそういうことを言われたんだろう?」っていう。不思議(笑)。だから、何なんだろう?って話なんですよ。

まあ、たとえばだから僕がひとつあるとしたら、単純に……でも、「話が下手な人だな」とは思ったの。「ここが失礼になるから、これは言わないでおこう」というよりかは、割といろんなことをしゃべる人だなと思ったんで。ここに対して相手がどう思うかっていうことに対して引っかからない人なのかなとは思ったんだけど。それでも、なぜ言うのだろう?っていうね。本当に、それに……どう思う? これに関して。

(寺坂直毅)いや、怒るでしょう。普通に。

(星野源)フハハハハハハハハッ!

(寺坂直毅)私だったら「はあ?」って言って。まあ、怒って帰りますけどね。

(星野源)そうだよね。

(寺坂直毅)よく我慢しましたね。

(星野源)そうなんだよね。だから、怒ってもよかったのかな?

(寺坂直毅)まあ、お友達のこともありますからね。

(星野源)そうなんだよね。だからそれが……その友達も「本当にごめんなさい」って言ってきて「いやいや、全然あなたが謝ることじゃないんだ」っていう話はしたけれども。だからなんか、切ないよね。本当に改めて、まあ「嫌だな」って思ったし。「自分は気をつけよう」って思いました。

(寺坂直毅)そういうことですね(笑)。

言う必要のないことは、言わなくていい

(星野源)そう。だから、本当に言う必要ないこと……たとえば冗談とかでもさ。でも、本当にそういうのがはびこっているじゃん? いろんなことがさ、日常会話の中でさ。昔から、こういうことが普通に言われてきたけど、改めて考えてみて、「こんなこと言わなくてよくない?」っていうようなことって、いろいろあるけど。別にここでは言わないけど。だから、そういうことがさ、世の中でどんどん表面化してきて。「それはおかしいよね?」っていうこと言うような世の中にどんどんとなってきているから。

だからなおさら、自分はなるべく言わないようにしようと思って。また、そういうことを……そう。この件について、また話したいことは別であるんだけど。それもね、本当は生で話したいのよ。だから今、結構もう2週間ぐらい前から話したいことが1件、あるんだけど。これ、でも生でリアクションがあった方がいいな、みたいな。なので、でもこれはちょっと我慢できなくて話しちゃった(笑)。もう本当に……でも、疲れているからかもしれない。こういう話をしてしまったのは(笑)。

俺もだからね、でも……怒れるようにしていくわ。そういうことをちゃんと。まあでも、「伝わってくれ」とは思ったけどね。うん。そんなことをしている暇もないし。でも、「何でそういうことを言うんですか?」って一言、言えばよかったなと思って。まあ、だから本当にいろんな気持ちになるわ。本当に人と話してると。だから人と話して「ああ、この人と出会えてよかったな」と思う時もあるし、「なんでこんなことを言うんだろう?」っていうね。そういうのも思う日々でございました。

そんなフリートーク(笑)。どうですか、星野源のオールナイトニッポン?(笑)。フフフ、あー、面白い。ではここで1曲、聞いてください。RCサクセションで『君が僕を知っている』。

<書き起こしおわり>

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