安住紳一郎 大相撲夏場所東京開催と白鷺の姉御を語る

安住紳一郎 大相撲夏場所東京開催と白鷺の姉御を語る 安住紳一郎の日曜天国

(白鷺の姉御)そうですか? 今のこのコロナウイルスの時は自分自身がとにかく気をつけないと……ということで。まあ家でいろいろとやることがたくさんあるのでね。お陰様で。元気にやっております。

(安住紳一郎)そうですか。お店の方はまだ出ていらっしゃるんですか?

(白鷺の姉御)もちろん! 今はね、私から息子の方の代に今年から変えまして。で、朝8時に行って2時間ぐらい店をまあ監督っていうほどのことじゃないですけども。一応ね、顔見せだけしまして。で、帰ってきます。

(安住紳一郎)うん。鳥孫の顔だからやっぱり顔を出さないと(笑)。

(白鷺の姉御)フフフ(笑)。やっぱり昔からのね、50年私も鳥孫をやってきましたのでね。安住さん、それこそ私ね、家に来ていただいた時は安住さんのことをよく、いろんなことを把握してなかったもんだからね。だいたいがあの、鈍なもんだからね。そちらの方面はね。

(安住紳一郎)いやいや、そうでしょう? そんな感じは伝わってましたよ(笑)。

(白鷺の姉御)フフフ(笑)。後からね、「いやー、すごい人がうちに来てくださったんだ」って思って。なんだか知らんけども、恥ずかしいやら申し訳ないやね。もう1回、機会があったら……今度来たら私は徹底的にちゃんと、ビシッと決めるのにって思ってね(笑)。それには元気でおらなきゃと思って。元気だけが私の取り柄です。

「元気だけが私の取り柄です」(白鷺の姉御)

(安住紳一郎)7年前ですか。本当にお世話になりました。

(白鷺の姉御)「お世話に」って(笑)。

(中澤有美子)よくしていただきました。

(白鷺の姉御)あら! 懐かしい声!

(中澤有美子)ええ、中澤です。ありがとうございます!

(白鷺の姉御)よく覚えています。あの素敵な、美人な(笑)。写真も撮ったもんね。ありがとう。本当にありがとうございました。

(中澤有美子)ねえ。本当にお世話になりました。

(安住紳一郎)そして今年、名古屋じゃなくて両国からやってるんで、テレビ中継で姉御の顔が映らないでしょう?

(白鷺の姉御)もちろんそうですよ。そんな私なんて……。

(安住紳一郎)それで全国の白鷺の姉御ファンが心配しているんですって。「お元気なんですか?」って。

(白鷺の姉御)そうですか。私にもそんな、1人や2人、いるのかね? そんな人が(笑)。

(安住紳一郎)フフン……謙遜も度がすぎるとイヤミになりますよ?(笑)。

(白鷺の姉御)いやいや、本当に。ただそこでね、座って。自分自身に楽しんで相撲を見ている姿でしょう? 人様にPRして、べっぴんな顔を見せるわけでもない。この通りの私なので、どっこもいいところはありません。ただ、真剣勝負を見てるだけの姿にそんな、言っていただける人が1人でもいたら私は本当に嬉しいですよ。

(安住紳一郎)そうですか。じゃあ、またあれですね。来年、名古屋場所、名古屋でできると最高ですね。

(白鷺の姉御)最高です。

(安住紳一郎)そしてテレビ中継でまた姉御のお姿を拝見できる日を楽しみにしてます。

(白鷺の姉御)いや、もうくたびれてるわ、私も(笑)。

(安住紳一郎)いやいや、今日ね、話を聞く限りじゃあしばらくは大丈夫(笑)。

(白鷺の姉御)そうですか?(笑)。いやー、安住さんに行ってもらうとね、私はものすごくテンションが上っちゃうんだけども。いいの?(笑)。

(安住紳一郎)ご主人にもよろしくお伝えくださいね。かならずお伝え下さい。

(白鷺の姉御)はい、ありがとうございます。本当にすいません、1人しゃべりで。

(安住紳一郎)いいえ、朝早くからすいませんでした。

(白鷺の姉御)とんでもないです。安住さんも頑張ってね。コロナに負けんようにしようね!

(安住紳一郎)ありがとうございます。嬉しいお言葉。はい。失礼いたします。ごめんくださいませ。

(白鷺の姉御)こちらこそ、ありがとうございました。ごめんください。よろしく。どうも、ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございました。

(白鷺の姉御)はい。どうもありがとう。また来てね!

(電話が切れる)

(中澤有美子)元気が出ますね! ありがとうございました!

(安住紳一郎)いつもの名調子。活力をもらえますね。

(中澤有美子)ねえ!

(安住紳一郎)いやー、本当に嬉しいね。またね、しばらく。1年後になっちゃいますんでね。テレビ中継で見られるのは。少し寂しいですけれども。よくね、姉御の話をするとかならず間違う人がいて。番組に「あの人ですよね?」とメールが来たりするんですが、結構間違ってる人もいて。名古屋は着道楽の人が多くて、客席はおしゃれな人が多いんですよね。で、相撲とか歌舞伎はやっぱりおしゃれして見に行きたいですよね。

名古屋場所、白鷺の姉御以外の着物女性たち

なのでやっぱりきれいに着物を着ていらっしゃる方が多くて。西の花道に座ってるのが白鷺の姉御ですね。で、西ではなくて東方の花道に黒っぽい着物を着てるご婦人もいらっしゃるんですよ。もうライバルかのようにいるんですよね。真逆にね。この人は黒っぽい着物着てるんで、通の中では「黒鷺さん」と呼ばれているんですよ。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)で、向こう正面で黄色系……萌黄色を好んで着ていて、前髪がなんか花形満みたいに、ぺこぱみたいになってる方がいらっしゃるんですよ。それは見事な前髪の切れ味なんですけど。この人はね、通称「ヒバリさま」って言われてるんですよね。で、西方なだけど花道を挟んで控え行司の方に近いところに座ってる着物の女性はちょっと歳が若いんで、「若鮎さん」って言われてるんだよね。で、姉御さんのさらに右奥の場内放送係の手前ぐらいに座ってる白い着物を着ている女性の方。この人も若いんで「稚鮎さん」って言われてるんだよね。なので白鷺の姉御、黒鷺の姉御、ヒバリの姉御、若鮎姉さん、稚鮎姉さんっていますから。覚えてください。これ、覚えると楽しいですから。

(中澤有美子)そうですね。豪華ですね。

(安住紳一郎)これね、座持ちが効くのよ。これがまた。それでほら、相撲中継なんか結構お好きで見てる方、いらっしゃるじゃない? すると「おお、安住くん、名古屋場所で着物を着てるご婦人のこと、よくしゃべっていて。面白いらしいね。この人かい?」「ああ、その人は黒鷺です」「この人は?」「ああ、その人は若鮎さんです」「えっ、違うの? この人?」「違います。ヒバリさんです」みたいな。「なにそれ?」みたいな。ほら、男の人はそういう名前で女の人を呼ばれると、なんか興奮してくるみたいでさ。高級クラブに行ったみたいらしいんだよね(笑)。

(中澤有美子)ああ、たしかに(笑)。

(安住紳一郎)「ああ、違います。あ、いらっしゃいませ。あ、稚鮎さん、稚鮎さん?」みたいな。そういう……1人で黒服になったみたいな。

(中澤有美子)黒服(笑)。

(安住紳一郎)「いやー、お目が高い。ご無沙汰しております。稚鮎さん、稚鮎さん、ご指名でございまーす!」みたいな感じで。1人で。「違いますよ。もう本当、若い人にばかり目が行って。旦那……」みたいな。「ご指名です!」なんて。

(中澤有美子)そうなんですね。座持ちがするんだ、面白い(笑)。

(安住紳一郎)面白いですか? 本当に……というか、本当に情けない。ちゃんとさ、1人の人間として生きなさいよって感じだよね。もう2言目、話のピークに座持ちが効く話っていうのをみんなに勧めてるじゃん? どんだけ人の顔色をうかがって自分の話をしてるんだっていう話だよね。本当に嫌だ(笑)。

(中澤有美子)いやいや、大事なこと、大事なこと。できないもの。普通の人には(笑)。

(安住紳一郎)違うと思った。今、途中で中澤さんの失笑になんか私も自分で気づいた。何でさ、座持ちが効く話を得意満面、話をしてるんだ?って話だよね。一生俺は人にお買い得情報を伝えている人生なんだね。ちゃんと自分のほしいものとか話したいことを話せばいいじゃんね。人の機嫌が良くなる話し方みたいな。何だ、それ? みたいなね。でもね、座持ちはしますからね、これ(笑)。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)これさ、本当に効くから。あとさ、ほら。相撲好きな人ってさ、相撲のうんちくなんか他人から聞きたくないの。もう自分でやれば十分だから。それで若輩者、年下の人間なんかに「いやいや、違いますよ。今は右前三つを取ったから寄りが効いたんですよ」なんて言ったらもう不機嫌になっちゃうから。もう違う、サイドネタで攻めるしかないから。「名古屋は着物の女性が多いですね。やっぱり女性が華やかですよね」「おお、この人きれいだね」「ああ、若鮎さんですね?」って……なんだ、それ?(笑)。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)はぁーあ、そう。ダメダメ。人に気に入られよう、気に入られよう。そんなことばっかりで話をしてたら自分がなくなってしまいますね。今年は梅雨も長かったですし、外出の自粛もあったりで季節を感じることのできない日常になって残念に感じている方は多いと思いますけれども。相撲中継で特に名古屋場所ですね。観客の皆さんのお着物が白くなってきて。

そしてうちわとか扇子とかでね、白いもので扇いでるのを見ると夏を感じるという方が多かったと思いますけれども。私も白鷺の姉御の涼しげな白の着物を見ると毎年、夏を感じていて。今年は少し寂しい気持ちですが。今日は声だけですがそれでも十分に夏を感じることができて嬉しかったです。また来年、どうぞ姉御と会えるのを楽しみにしています。ねえ。

(中澤有美子)本当に。

(安住紳一郎)嬉しいね。どうぞ姉御、お達者で!

(中澤有美子)お達者で!

<書き起こしおわり>

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