オードリー若林 あこがれのデニス・ロッドマンTシャツを語る

オードリー若林 あこがれのデニス・ロッドマンTシャツを語る オードリーのオールナイトニッポン

(若林正恭)で、ハウススタジオだからメイクしに行くっていうことで。メイクが2階の部屋を薄いパーテーションを置いて仕切って。こっちはメイク室。こっちはスタッフの待機部屋みたいな。

(春日俊彰)ああ、一部屋をね。

(若林正恭)一部屋を2つに区切っていたじゃない? で、まあまあなにげにメイクし始めたんですよ。そしたら、なんか後ろにスタッフの男と女が1人ずついる感じなのね。で、メイクが始まって。そしたら「若林さんの車、C-HRなんだね」っていう話が聞こえたんですよ。そのパーテーションのこっちから。こっちでメイクをしているのを気づいてないんだなっていう感じよ。でも、普通の話だから。スタッフさんが来るまで来たっていうことを話していて。それでその後に女Aが「あのTシャツ、自分で買ったのかな?」って……。

(春日俊彰)おおっと! おおっと、雰囲気が出てきたねえ! フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)その時点で……「ほら、あのデニス・ロッドマンのやつ。あれ、自分で買ったのかな? ダサッ!って思ったんだよね」って……フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)これ、マジだよ、春日さん?(笑)。

(春日俊彰)フフフ、ありえる! だってたしかにそうだったもん。たしかに私がメイキャップしている時も私の話はされていなかったけども。「何時から?」とか。スタッフさんが何人かいるなっていう感じの部屋だったからね。その状況になるのはありえるけど(笑)。びったし、タイミングが合うってすごいな(笑)。

(若林正恭)俺が本当に16歳の時から着たいなと思って。それでやっと今、復刻したのを買って。おじさんが青春時代に憧れていたTシャツを意気揚々と着ていたら「ダサッ! あれは若林が着るTシャツじゃない」とかって……。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)それで俺、「これ、なんかデジャヴ感あるな?」と思ったの。で、なんか正直……これ、ハスッてるわけじゃないけども。ムカついてはいない。1個だけ、申し訳ないなと思ったのが、無言のメイクさん。

(春日俊彰)ああー、そうか! そうだね。メイクさんも聞こえてるわけだからね。

無言になるメイクさん

(若林正恭)だから俺がここでもうしゃべっちゃったら……「いる」っていうのもバレたくない。恥ずかしいし。

(春日俊彰)ああ、もう混沌とした雰囲気になるよね。スタッフさん、向こうも焦るだろうし。「若林がいる!」って。

(若林正恭)それも嫌じゃん? もう俺がダサいのはいいのよ。なんなら。

(春日俊彰)そうだね。で、メイクさんも「いや、若林さん、ここにいるのに。聞こえている……」って。

(若林正恭)そう。で、頭を回転させてしまっていたら申し訳ないって気持ち。だから変に2人で小声になってたもんね。途中で「若林さん、髪、右と左のどっちに流しますか?」って。で、俺も「お、お任せしますよ」みたいな(笑)。

(春日俊彰)いいね。そこで誰かをメイクしてるっていうことがわかったら。「あれ? もしかして若林かもしれないな?」って思われるかもしれないしね。

(若林正恭)で、これ、なんかに似ているなと思ったら、19ぐらいの時にたこ焼き屋さんでバイトしてた時に俺、スケボーで行っていたのよ。で、なんかバイト終わりにあそこ、ロータリーのすぐそばで。ロータリーのところでスケボーやってから帰りたいから、スケボーって行っていたの。そしたらなんかバイト終わりに倉庫で着替えるんだけど。倉庫でパーテーションで仕切られたところで着替えていたら、パーティションの向こうからなんか先輩の女のバイト2人が検品作業しながらしゃべってるんだよ。そしたら「あのさ、若林さ、スケボーで来てるの、知ってる?」「ダッサ!」って。これが……フフフ(笑)。結構オーバーラップしてさ(笑)。

(春日俊彰)うん……ダサいんだね! 昔から(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! 恥ずかしい話だよ、本当に(笑)。

(中略)

(若林正恭)俺、トークゾーンであれ、どこまで話したんだっけ? そのロットマンTシャツがダサいっていう話があったじゃない? で、そのパーテーションで仕切られてる男A、女Aの2人がいるでしょう? そしたら、男の人がフォローしてくれるのかなと思っていたのよ。

(春日俊彰)ああ、そうかそうか。「ダサくない?」って女性が言った後にね。

(若林正恭)「ダサッ!って思ったんだよね」の後に男性が「あの短パンもないよね」って……(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)俺はすね毛をカットしたんだぞ、短パンを履くために!

(春日俊彰)なるへそ。「追い」があったのね。

(若林正恭)そう。そこで「追い」があったのよ。で、その後に、なんていうんだろうな? 逆になんか申し訳ない気持ちになっている俺がいるわけでしょう? ダサい俺がね。で、それで、ここから収録が始まるのよ。

(春日俊彰)うわー、なるへそ!

(若林正恭)だから俺、ずっと春日さんとロケしていたじゃない? ハウススタジオで。ずっと、なんか2人でやりとしたら「ワハハハッ!」って笑いが起きるんだけども。「この中の2人は確実に私服をダサいと思ってるんだよな?」って思いながら。誰かわかんないのよ。本当に誰かわからない。人数も多かったし。で、なんか春日さんとやり取りするたびに「ワハハハッ!」って笑いが起きるけど。「この中の2人……笑っていないそこの2人か?」とか思いながら。「私服がダサいくせにテレビで春日のことをいじっているって思っているんだろうな」とか。フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)なるへそ!

(若林正恭)そう思いながら……で、収録が終わるじゃん? 帰りにはさ、その「ダサい」って言われていた服を着て帰るわけよ。

(春日俊彰)そうか。なんだったらその人たちの前を通って帰る可能性もあるしね。

(若林正恭)もうそんな、俺もそれを着て下を向いてそそくさと逃げるように帰ろうと思って。様子、おかしいもん。下向いて。で、Tシャツだから羽織るもんもないし。短パンとTシャツで。もうあんまり目も合わせずに「お疲れ様でした……」みたいな感じで。共演者とも会いたくない。誰にダサいって思われるかわかんないから。

(春日俊彰)そうか。それ以上増えたりしても嫌だしね。

(若林正恭)それで帰ってさ。で、奥さんがさ、結構その俺が好きなものを買ったりするから「いいじゃん、それ」って何でも言ってくれるのよ。で、ロッドマンの説明とかもするわけ。「こういう選手がいて、俺は好きだったのよ」って。で、それを買って帰ってきたら「いいじゃん」って言うのよ。で、「今日さ、パーテーション方から『ダサッ!』って言われたよ」って言ったら、もう大爆笑! フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)フフフ、なるほどね(笑)。

若林妻、大爆笑

(若林正恭)で、「デニス・ロッドマンが好きならいいじゃん!」って言われて。「いやいや、そうなんだけど……でも『ダサい』って思っているのを我慢していないよね?」って。もう疑心暗鬼になっちゃって。「してない、してない。好きならいいじゃん」みたいに言われて。「俺、すね毛も刈ったんだぞ、バリカンで」って言ってももう爆笑よ(笑)。

(春日俊彰)わざわざね、買いに行って。

(若林正恭)ただ、職業病だなって思ったけど。パーテーションから「ダサッ!」って聞こえた瞬間、「いやー、今週のトーク、できたわ!」と思うね。あれ、本当に。週のケツの方だから。

(春日俊彰)そうだね。

(若林正恭)「ヤベえな、今週なー」と思ってたから。「いやー、よかった!」と思うよね。

(春日俊彰)いいね。それはもうお話になるもんね。

(若林正恭)もう1週間がつながるだろう? 俺の。

(春日俊彰)なんだったらやっぱり「心が揺れた」わけだからね。青銅イズムで言うと、やっぱりね。

(若林正恭)心が揺れたら面白いはずだからね。

(春日俊彰)まあ、出来事としてはマイナスというかね、恥ずかしかったりさ、あんまりね、起きてほしくないことだけど。普通に生きてたら。でも、揺れているわけだから。心が。それは話になる。いいよね。いいプレゼントだよな。うん。私もすね毛バリカン、買いに行こうかな? 困った週は(笑)。金曜ぐらいに。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! いやー、「よかった!」って思うもんだなって。

(春日俊彰)そっちね。まあ、そうなったらいいね。まだ報われたというかね。その話がね。

(若林正恭)で、何て言えばいいんだろうな? もうさ、なんか好きなもんのTシャツとかを着るようになってきているじゃん。こっちはおじさんだから。で、俺はロケッツのハーデンとかが好きだから。で、春日も西武のさ……もうおしゃれだとかってことじゃなくて、自分が好きだからって。あと、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか。なんか、そうなってくるじゃない?

(春日俊彰)ああ、そうだね。

(若林正恭)『ドラゴンボール』とか。そうなってくるじゃない? でも、そんなことを言っててもダメなのかな? ちょっと福田さんに私服も選んでもらわなきゃダメかね? もうね。

(春日俊彰)うん。もう、そう。やっぱりわからなくなってるかもしれないよ。たぶんその子たち、話していた人たちは若いんでしょう? 同世代じゃないでしょう?

(若林正恭)でも俺、その部屋の前を通って階段を降りなきゃいけなかったんだけど、顔も見なかった。逆になんか知っちゃったら申し訳ないみたいな。で、これはもうそういうもんだから。社会は陰口があるもんだから。「陰口」でもないね。実際にダサいんだからね。事実だから。それはいいんだけど……でも、なんていうんだろう? 「デニス・ロッドマンのさ……」って言ってたから。若い子はデニス・ロッドマンって知らなくない?

(春日俊彰)ああ、「あのTシャツ」とかだったらまだね。

(若林正恭)で、「ロッドマンとは描いているんだけど「デニス」は書いてないからさ。だから結構、デニス・ロッドマンを知ってるとなると、割と……だと思うんだけど。世代的には。いやー、撮影中に疑心暗鬼になったわ。「これ、春日なんじゃないかな?」ってところまで行ったからね。

(春日俊彰)フフフ、なんで私がわざわざスタッフルームに入って行って「あのTシャツさ……」って言うのよ?(笑)。

(若林正恭)ただただメイクさんに申し訳なかったな。

(春日俊彰)そうね。一番の被害者はメイクさんだよね(笑)。話す媒体もないしさ。ラジオやっていたら絶対に話していたよね(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! メイクさんもメイクさんだけが聞けるラジオ、やった方がいいよ(笑)。「今日、若林さんがね……」って(笑)。

(春日俊彰)ああー、メイクルームでの会話とか、たしかに気になるな(笑)。

(若林正恭)メイクルームとかでもな、そういうのあるから。もうダメよ。スタッフさんに気を使わせたら。本当に(笑)。なんか知らないけど「すね毛を返せ!」って思ったけどね(笑)。

(春日俊彰)それは自分で刈ったんだから仕方ないよ(笑)。

(若林正恭)おやすミッフィーちゃん!

(春日俊彰)この後また、夢でお会いしましょう。アディオス!

<書き起こしおわり>

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