宇多丸『フリースタイルダンジョン』終了を語る

宇多丸『フリースタイルダンジョン』終了を語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんが2020年6月30日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でこの日に最終回を迎える『フリースタイルダンジョン』について話していました。

(宇多丸)あと今日、あれですね。ライブ&ダイレクト、ゲストでもあります上ちょ。サイプレス上野とロベルト吉野、出てくれますけど。上ちょ関連で言いますと『フリースタイルダンジョン』。ねえ。人気番組まというか、日本のヒップホップの歴史史上、僕も長年当事者として関わってきましたけど。まあある意味最大の転換点というか。最大の事件のひとつでもある『フリースタイルダンジョン』。実は関係者一同、ここまでになるとは誰も思っていなかったんで。

(宇垣美里)ああ、そうなんですか?

日本のヒップホップの歴史の転換点

(宇多丸)ジブさんから「こういう番組をやろうと思うんだよ」っていう話を聞いて。で、上ちょが「自分はモンスターという役割で出るんですよね」っていう話を聞いていて。その時点でもう「いやー、それはどうだ? 地上波でそういうの、どうだ?」みたいな。もちろんね、『高校生ラップ選手権』とかさ、いろんな成功例はあったけども。「どうだろう?」って思っていたけどもまさかのこれが最大の起爆剤に……。

(宇垣美里)人気番組ですよね。

(宇多丸)そうなったんだけど、今日が最終回ということなんですよね。まあ、5年やったからね。まあ、観客を入れられなくなってバトルがしづらくなっちゃったよとか、いろいろとそういうことがあってね。

(宇垣美里)ワーッてできないですからね。

(宇多丸)あとはね、逮捕者がいっぱい出たよとかね。

(宇垣美里)いやいや、言ってない、言ってない。それは書いてない。

(宇多丸)それは書いてないですか?(笑)。

(宇垣美里)びっくりしちゃった(笑)。

(宇多丸)口調ね。「逮捕者がいっぱい出たよー」みたいな(笑)。だって事実だもん! で、後番組として『フリースタイルティーチャー』ということで。ジブさんがMCとなって芸人、タレント、ラッパーがフリースタイルバトルの特訓を行い、その後バトルで腕前を競うという。まあ、割と各国のフリースタイル番組、そういうバラエティ色が強いみたいなんで。この『フリースタイルダンジョン』っていう番組、本当にただのバトルだけ見せるっていう。

(宇垣美里)ガチンコ感がすごいですよね。

(宇多丸)ゴリゴリの……要するにコントロールされていないバトルを見せるっていうのの方が世界的には珍しいぐらいで。まあ、それの良さは当然あったわけですけども。まあその形は一旦終わってということらしいので。とりあえずお疲れ様でしたということですかね。

(中略)

サイプレス上野とのトーク

(宇多丸)ちなみにサイプレス上野さんはテレビ朝日『フリースタイルダンジョン』。今日がなんと……。

(サイプレス上野)そうですよ。

(宇多丸)ねえ。そういう日でもあるよね。

(サイプレス上野)最終回っていうね。

(宇多丸)なななんと……っていうね。ちょっとオープニングでも話したんだけどね。でも、5年間やってさ、日本のヒップホップの歴史を一番変えた巨大な存在に結果としてなったからね。

(サイプレス上野)ああ、本当ですか?

(宇多丸)うん。それはそうでしょう。誰の目から見ても。

(サイプレス上野)たしかになんか、そうですね。変わったことになりましたね。もう。

(宇多丸)まあ5年もやってすごいよ。よく続いたしさ。

(サイプレス上野)もう本当に初期の初期、俺はウタさんに相談してましたもんね。

(宇多丸)そうそう。「大丈夫ですかね?」ってね、言ってたもんね。でも本当にうまくいってよかったし。ねえ。逮捕者もいっぱい出ましたけども。それはそれで……っていうことで。

(サイプレス上野)いやいや……(笑)。

(宇多丸)ああ、すいません(笑)。

(宇垣美里)なんだよー!(笑)。

<書き起こしおわり>

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