ライムスター宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』の中で、しまおまほさんと大学受験や留年した際の思い出を語り合っていました。
(しまおまほ)でも、ラジオ聞きながらね。受験勉強、付きものって言いますけどね。
(宇多丸)でもさ、そんな、ダメじゃん?これを聞いて受験勉強してる諸君。ダメじゃん?
(しまおまほ)ダメじゃん?ですよね。私も(笑)。できないだろって思ってますもん。
(宇多丸)そのね、ラジオ聞きながら受験勉強するか?問題はライムスターの3人で前によくする話で。で、まあ僕とMummy-Dは現役合格してて。で、まあ『ラジオとか聞いてると集中できないから、やっぱやるときはやるんだよ!』っつったらJINが、『俺、ラジオすげー聞いてやってたよ』みたいなこと言うから、『だから浪人したんだろ!』っていう(笑)。
(しまおまほ)(笑)
(宇多丸)プラス、ねえ。ディスコとか行ってるから(笑)。浪人中、ディスコとか行ってナンパとかしてるから(笑)。
(しまおまほ)基本、受験勉強って暗記とかですもんね。
(宇多丸)そうねえ。ということで、受験生のみなさん、がんばってくださいね。さっき僕、『すべらない話が・・・』とか言ったけど、ちょうどすべらない話、やってたんですね。僕、知らないで言ってました。
(しまおまほ)ああ、ねえ。中学生の。
(宇多丸)こんな日に、こんな時期によくやりますね。すべらない話なんか。
(しまおまほ)でも、『すべらない』だからいいんじゃない?『ない』だからいいんじゃないですか?でも、スキージャンプもやってましたけどね。
(宇多丸)(笑)
(しまおまほ)それはいいのかな?それはまあ、ああ、『飛ぶ』からいいんだ。
(宇多丸)そんなのなんでも言い方じゃん!?そんなのさ。
(しまおまほ)じゃあ、フィギュアは?
(宇多丸)すべるのはやっぱさ、だって、ねえ。赤坂サカスなんかタブーですよね。タブー。いま向かいね、(スケートリンクで)すべりまくりですから。本当に。
(しまおまほ)でもいま、あんまり『すべる』とか言わないのかもしれないですね。『すべる・落ちる』。言うかな?
(宇多丸)いまでも、縁起担ぎ商品みたいなの、増えてません?それこそ、キットカット・・・
(しまおまほ)オクトパスみたいなやつですよね。
(宇多丸)ん?なに?置くとパス?ああ・・・
(しまおまほ)置くとパスで、タコのあれを置いたりとか。そう。
(宇多丸)この間僕、電車乗ったら下痢止めストッパみたいなので、全部が下痢止めストッパの広告で。ストッパで受験突破みたいな。で、実際さ、受験しに行く時にお腹痛くなったらどうするんだ?問いかけが半端ないんだよ。『これ、どうすんだ?テメー。一生棒に振んぞ?オメー。その時、ストッパ!』っていうね。
(しまおまほ)うんうん。
(宇多丸)たしかにすげー説得力だと思ってさ。うん。
(しまおまほ)たしかに。突破だし。でも、なんかまあ、そっかー。
(宇多丸)だからそうやってやっていくと、受験グッズがどんどん増えていく。
(しまおまほ)タマフルもなんかね、うん。まあ、いま乗るのはちょっと遅すぎるけど。
(宇多丸)まあ、来年に向けて。ほら、せっかく受験戦争の勝者がね、やっている番組ですから。これね(笑)。
(しまおまほ)(笑)
(宇多丸)俺、ちなみに受かったところに入っただけで、落ちてるところもあるからね。ぜんぜん。早稲田の中でもね。それは言っておきたいですね。
(しまおまほ)早稲田の中でも、いろいろ受けたんですね。
(宇多丸)受けましたよ。本当は政経に行くつもりだったんだけど、前も言わなかったっけ?政経の帰り道。小林くんっていうずっと一緒にやっていた友達と答え合わせしながら帰ってて。『あそこ、○○だったよねー』『余裕!』みたいな。それで、『あそこ、△△だったよねー』って俺が言ったら、『えっ?佐々木、それ逆だよ』っつって。『間違っている方を書くんだよ』みたいな。
(しまおまほ)あー!チビりそう!
(宇多丸)まあ、そんな感じ。間違ってない方?忘れたけど、とにかく俺、逆のことをやっちゃったの。その、書き出すっていうのをとにかく。『えっ、えっ、えっ!?』って。そっから俺、もう・・・
(しまおまほ)血の気が引きますね。
(宇多丸)さっきまでの強がりで。『もう余裕、余裕。意外と、意外と余裕』みたいなのが、『えっ!?』って。で、その翌日が法学部で。ここはもう捨て置けないということで、がんばりましたね。
(しまおまほ)私も最後の最後で二部に受かった口ですから。全部落ちて。
(宇多丸)ああ、そう。
(しまおまほ)そうなんですよ。
(宇多丸)その時はやっぱ、『やった!セーフ!』っていう感じは?
(しまおまほ)そうですね。もう親が諦めて旅行いっちゃったんですよね。だから家に誰もいない状態で。
(宇多丸)じゃあ、『もう今年は無理でしょ』みたいな?
(しまおまほ)そうそうそう。
(宇多丸)浪人するつもりだったんですか?
(しまおまほ)もう、『じゃあダメだね』っつって。親がどっかベトナムか、海外旅行にいっちゃったんですよ。それで、誰にもこの喜びを伝えられないっていう・・・
(宇多丸)でも、やった!っていうのはありました?
(しまおまほ)まあまあ、ギリギリ入ったっていうので。
(宇多丸)僕、やっぱり来た時の通知。見に行く勇気なくて。やっぱり通知、家で受け取って。1人だったんですよ。やっぱりその時も。あん時の、俺の1人喜びぶりはたぶん、人生最高潮の・・・もう、なんて言うの?体で表現できる、全ての喜びの舞いを舞いましたよね。その時はね。
(しまおまほ)私、合格の時はみんないなかったのに、留年通知が来た時は家族団欒の時だったんですよ(笑)。
(宇多丸)(笑)。来ちゃった。
(しまおまほ)そう。留年した友達から電話がかかってきて。『封筒、開けた?』って言われて。『えっ!?』って。私はいつも学費の振込の用紙だと思ってたんですよ。お知らせの。放っておいたんですよね。そしたら、『まほちゃんと私に来てるのって、留年通知だよ』って言われて。
(宇多丸)(笑)
(しまおまほ)『えっ!?』っつって。1回外に出て、自転車に乗って、町内1周回ったんですよ。
(宇多丸)(笑)。それ、動揺?
(しまおまほ)動揺しすぎて。で、その電話を私がかけている時に、家族が全部目に入って(笑)。
(宇多丸)やっぱり、マズい!って?
(しまおまほ)マズい。親が笑って話している。何も知らないで。私は留年したっていうのが・・・
(宇多丸)えっ?でも留年ってでもさ、わかってないの?俺はでも、絶対にこんなの留年するに決まっていると・・・
(しまおまほ)わかってなかったです。私は。
(宇多丸)ああ、そう。ちゃんと授業とかも出てたのにってこと?
(しまおまほ)まあ、課題とか、美大は曖昧模糊ですよね。
(宇多丸)ああ、それをクリアできるかどうか。
(しまおまほ)そうそうそう。先生のさじ加減とかもあるし。
(宇多丸)あの、ね。土岐(麻子)さんのね、留年が決まった時の床のタイルの模様を覚えているとか。いろんな留年エピソードはありますよ。
<書き起こしおわり>