(佐久間宣行)「はいはいはいはい。これはギックリですね!」って思ったのよ(笑)。俺ね、まあ部活やってる頃に腰を痛めてから、3、4年に1回はギックリがあるのよ。で、一番ひどい時には動けないんだけども。ピキッて背中に走った瞬間に、もう硬い床で横になって手を伸ばしていた瞬間に「ああ、これは一番やっちゃいけない姿勢だな」とは思ったんだけど。それでピキッてなって。「はいはい。これはギックリのやつですね」と思って。それでもう俺はベテランだから。もう6度目ぐらいだから。
ギックリ腰発動
「でも、程度によるな。試すかどうか……思いっきり動いて激痛が走ったらもう完全にギックリ。でもちょっと動かして少し痛いぐらいだったらこれは1日、2日で治る軽いギックリの方。どうする? 試すか? うーん、怖い……」って。俺、本当、めちゃくちゃ痛かったギックリの時。4、5年前のギックリの時はトイレまで匍匐前進で行ってる途中で激痛が走って、漏らして泣いたことあるんだから。恥ずかしいよ。40で廊下で大の字で泣くの。「俺はあんな目にはもうあいたくない」と思って。「怖いな」と思って。
でも、ちょっと体を動かしたら、まあちょい痛いぐらい。「これはちょい痛いぐらいで行けるな? これはちょっとゆっくり考えて、ゆっくり立てばいいから。とりあえず、1回休もう」って。そう思った瞬間……12時15分ぐらいね。『アメトーーク!』が見終わって。俺、リビングに床にうつ伏せになっているわけじゃん。そしたら、そのちょっと上の方。リビングのテーブルでけたたましく「バラララララッ、バラララララッ!」って鳴り始めて。「ガタガタガタガタッ!」ってなって。「なんだ?」って思ったら携帯なのよ。
スマホを……俺、その木曜日の前日がオールナイトじゃん? で、念のために目覚ましをかけておくのよ。12時15分ぐらいにね。まあ1時前には絶対にニッポン放送に来れるように。で、普通はそれがかからないで来るんだけども、その念のためにかけている目覚ましを消し忘れていたのね。「バラララララッ!」って鳴り始めて。それでガタガタ揺れているの。バイブ機能で。それで徐々に近付いてきてるのよ。その俺の上を……ガタガタガタガタッ!って。
で、俺は「やめろよ、やめろよ。俺、今動けないんだからやめろよ……」と思って。「えっ、嘘だろ?」と思ったら、まあどこにあるかもわからないんだえkども。「バラララララッ! バラララララッ!」って鳴りながら。それで俺、スマホの後ろにリングをつけているんだよ。落ちないようにするために。で、リングをつけているっていうことは不安定なわけじゃない? だから「バラララララッ! ガタガタガタガタッ!」って。ゆっくり、もう本当にスローモーション。「やめろよ、やめろよ……」「バラララララッ! ガタガタガタガタッ!」って。それで俺の目の上にガーン!ってスマホが落ちてきて(笑)。
ガーン!って落ちてきて、そのまま立ち上がろうとしたら背中がピキッてなって「痛い!」っつって。で、もうそのままリビングにもう1回突っ伏して。で、誰もいなくて。「なんでこんな目にあわなきゃいけないんだ。15分前までめちゃくちゃ褒められてたのに……」って思って(笑)。尿意も近づいてるからね。なぜなら俺、ビールを飲んでるから。フハハハハハハハハッ! 「ビールもあんなに3本も飲んで、『アメトーーク!』で機嫌が良くなってたのに、なんで俺は15分後にはこんな目にあわなきゃいけないんだ?」と思って。それで「バラララララッ!」ってまだ鳴っているのよ。で、「うるさいな」って思ってそのアラームを消して。
で、そしたら今度は「ピンポン」って携帯が鳴って。「なんだよ……もうこっちは今、最悪の気分なんだよ」と思って見たら、テレ朝の加地さんからで。「佐久間くん、ありがとう。今回も素材を貸してくれて。ちょっと人のふんどしで相撲を取るみたいになっちゃって」っていう。そういうありがとうっていうのが来ていて。大先輩から。「これは返さざるをえないな」って。普通に考えたらね。しかも本当は俺から送らなきゃいけないのに、加地さんから来ちゃったから。
俺がこの15分の最悪の時間を過ごしてる間に。「うわあ……」って。で、返信を打とうかなと思ったんだけども、このちょっとうつ伏せのままで打つと背中が痛いから、ゆっくり仰向けに戻って。携帯を持ったままなんとか加地さんにお礼だけ打って、それでとりあえずやめようと思って。もう正直ね、「面倒くせえな」と思って(笑)。失礼だけど「面倒くさいな」と思いながら。ただ、やっぱりね、加地さんとここで揉めてアルピーの平子みたいにはなりたくないから(笑)。
加地さんには返信しなくてはいけない
それでとりあえず打とうと思って打ち始めたのよ。「そんなことないです。加地さん、本当に番組を褒めていただいて。しかもトップバッターで……」って打っている途中ぐらいに、俺がアラームを止めるために押したボタンがスヌーズだったんだね。「バラララララッ!」ってまた鳴り始めて。俺、仰向けで打っている途中で「バラララララッ!」って携帯が暴れ始めて。「うわっ!」って思って手を話したらスマホが顔にガンッ!って落ちてきて(笑)。
で、もう鼻の殴られたら泣いちゃう部分にガツン!って当たったのよ。で、もう本当に……「もう、どうでもいいよ!」って俺、声に出しちゃって。フハハハハハハハハッ! 「もう、どうでもいいよ!」って思って、声に出して言って。「加地さんに返事を送るの、やめよう」って思ったらまた加地さんから来て。「言い忘れたけど、こういうのも面白かったよ」って。「この人、本当にいい人だな」と思って。「これはすぐに返さなきゃ。これだけは返さなきゃ!」って思って。「素材、ありがとうございます。ついでに『ロンハー』の尾形のどっきりも面白かったです。『テレビ千鳥』も面白いですね」って返したの。
ということで、もう俺の中で終わり。『ロンハー』のことも褒めたし。思っている加地さんの番組のことも褒めた。それでもう痛みに耐えて。「この後、どうする? トイレまで背中のままで行くのか?」って俺、悩んでいて(笑)。でも背中のままで行って、子供とかにバレたらもう最悪じゃん? 廊下、こうやって。「でも、背中のままで行くのが楽だな?」とかって考えていた時にまた加地さんからLINEがポンッて返ってきて。もう正直、本当に大先輩よ? 「面倒くせえな……」って思って(笑)。失礼だけどね。
で、見たらめちゃめちゃいいことが書いてあるのよ。加地さんからのLINEが。「尾形のどっきり、ありがとう。尾形もあいつ、すごい面白いんだよ」っていうのと、「『テレビ千鳥』が面白くなっているのは佐久間くんが『キングちゃん』で一緒にやってた時、千鳥が冠番組を面白くするための経験を積んだのデカいから。佐久間くんのおかげだよ」みたいな。「はー! もう加地さん、スタンプでいいんだよ……ポンッてスタンプを送ってきてくれたら、俺も返さないんだから。これはまた、ちゃんと返さなきゃいけないLINEじゃん……」って思って(笑)。
で、返そうと思って打っている途中ぐらいで俺、いつの間にか30分ぐらい経過していたんだろうね。俺、寝坊してもニッポン放送に入れるようにすごく遅れてる、12時45分とか50分にも一番デカいアラームをかけてるのよ。それか「バラララララッ!」って鳴り始めた瞬間に、もうその携帯を投げ捨ててしまって(笑)。投げ捨てて、加地さんに返事を送るのもやめて。俺はそのまま大の字で翌朝まで寝て。そして、ハードディスクのリモコンはまだ発見されてないから。フハハハハハハハハッ!
<書き起こしおわり>