渡辺志保さんが2020年6月19日放送のbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でBlack Lives Matter関連作品としてテレビドラマ『ルーツ』と映画『それでも夜は明ける』を紹介していました。
(渡辺志保)今日はいくつかメールをいただいておりますので、ここで紹介させてください。「志保さん、こんばんは。ここ数週間、ジョージ・フロイドさんの事件を発端にBlack Lives Matterが各国で再燃していますが、人種主義的な考え方がいまだ続いている現状を受けて、この問題の根深さを痛感させられました。様々なことを調べていくうちに『人種』という政治的に作られた概念がなくなる世の中を想像しながら、あらゆる不平等と戦っていかねばと思いました」とお便りいただいております。
そして続いてもう一通。「志保さん、こんばんは。警察の行き過ぎた行為を見るたびに思い出すのが小学生の頃に見て衝撃を受けたテレビドラマ『ルーツ』です。黒人奴隷のクンタ・キンテさんが白人の家から脱走したことで両足を切断されたのに義足をつけて働くシーンは涙が止まりませんでした。6月の初めには『それでも夜は明ける』という映画が深夜帯に放送されていて、白人の非人道的行為に怒りすら覚えました・現代においてKKK、白人至上主義的な考え方はナンセンスだと思います。そして暴力からはいい事柄は生まれません。人類はアフリカから始まったとも言われています。だから日本人にも関係ある話として捉えてほしいです。若い世代が人種を越えて仲良くしている話が唯一、ほっとしました」ということで2つ、お便りを紹介させていただきました。
まず最初のお便りにある通りなんですけれども、その「『人種』という政治的に作られた概念」っていうのは本当に言い得て妙だなという風に私も思っているところで。今、アメリカでは「システミックレイシズム」という言葉がですね非常に盛んに叫ばれております。「構造的に作られた人種差別」という意味なんですけれども。本当に建国の時代からですね何百年も続いた奴隷制があるがゆえに今も不当にアフリカン・アメリカンと呼ばれる方々が不当な扱いを受けている。
それっていうのは本当に作られた人種差別って言うんですかね? 構造に組み込まれてしまった人種差別っていうことで。本当にこういった構造を1日、2日できれいに取っぱらうことは難しいとは思うんですけれども。今、本当に高まっているBlack Lives Matterの運動なんかを通じて、少しずつでも環境が良くなれば……という風に私も感じるところがありますね。
テレビドラマ『ルーツ』
そして2通目のお便りにもありますけれども。テレビドラマ『ルーツ』について触れてくださております。なかなかちょっと若い世代の方には馴染みのない作品かも……と思うんですけれども。今、日本でどうやって見れるのかな? たまにBS系のテレビ局で放送されているのは見るんですけれども。見る機会があればぜひぜひ『ルーツ』というドラマ、クンタ・キンテという名前を……ドラマの中ではその名前すら奪われてしまうんですけれども。その1人の黒人奴隷の人生に迫った素晴らしい作品です。
そして同じくメールの中にもねありましたが。『それでも夜は明ける』という映画。これも同じく、私のところにもDMで「こんな映画、やってました」っていう風にお知らせくださる方が何人かいたんですけれども。ちょうど私も今回のこのBlack Lives Matterの運動が高まるにつれ、この『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』という作品。ちょうど私もネットフリックスで見直したところなんですよ。
『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』
で、本当に本当に奴隷として無理やり、その人の人生を奪われて奴隷として売られて。そこでどんな過酷な生活が待っていたか。そしてこの主人公になっている方はちょっとネタバレしちゃうと、非常にいわゆるハッピーエンディングで終わる映画ではあるんですけれども。
そんなエンディングを迎えられた奴隷の人っていうのは本当に本当に一握りだっていうことも本で読んだりもしまして。『それでも夜は明ける』、ネットフリックスでも見れますし。これは本当にDVDレンタルとかもしてると思いますので、ぜひ触れていただきたいなという風に思います。
この番組でも折に触れてこうした作品であるとか、お便りであるとか、世の中がこうなってますみたいなことはさっきも触れましたけれども。ちょっと時間を取って紹介し続けていきたいなという風に思っておりますのでお付き合いいただければ嬉しいです。
<書き起こしおわり>