渡辺志保 ビヨンセ『Cowboy Carter』で悲願のグラミー最優秀アルバム賞受賞を語る

渡辺志保 ビヨンセ『Cowboy Carter』で悲願のグラミー最優秀アルバム賞受賞を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2025年2月3日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で2025年のグラミー賞を振り返り。長年、主要部門に手が届かなかったビヨンセがついに『Cowboy Carter』で最優秀アルバム賞を受賞したことについて話していました。

※この記事は許可をいただいて書き起こししております。

(渡辺志保)それでケンドリック・ラマーのソング・オブ・ジ・イヤーの時でしたかね? プレゼンターがダイアナ・ロスでして。そのダイアナ・ロスからケンドリック・ラマーにトロフィーが渡されるっていう、そうした場面もすごく震えたし。で、ダイアナ・ロスとケンドリック・ラマーといえばですね、昨年にビヨンセが行いました『Renaissance World Tour』でゲストとして登場したアーティストはこの2組だけなんですよね。『Renaissance World Tour』ってアーティストのゲストが全然いなくて。

フロントアクトとしていろんなDJが参加するってことはあったんだけど、ライブ本編に参加するゲストアーティストはほとんどいなかったんだよね。それで唯一、参加したのがLAの公演で『AMERICAN HAS A PROBLEM』を一緒にパフォーマンスしたケンドリック・ラマー。あと、ビヨンセのお誕生日を祝いに来たダイアナ・ロスの2人だけだったの。だから私としてはグラミーの中継を見ながら「うわっ、ダイアナ・ロスとケンドリック・ラマーが揃ったから、あとはもうビヨンセ、来てくれ!」みたいな気持ちでドキドキハラハラしながら見ていました。

そしてその後、グラミー賞の一番最後に発表される部門。ベストアルバム・オブ・ジ・イヤー、最優秀アルバム賞。そこで受賞したのはビヨンセの『Cowboy Carter』ということで。もう悲願の悲願の受賞でございます。『INSIDE OUT』を聞いてる人なら、もうご存知だと思うし、知っててほしいっていう感じなんだけど。これまでにもビヨンセはたくさん、自分の作品がグラミー賞にノミネートされておりました。で、今回の2025年のグラミー賞までで彼女は通算のノミネート数が99になったの。なんだけど、いわゆる主要部門っていうものは『Single Ladies (Put a Ring on It)』という曲で1回だけ取ったことがあるっていう。その1回だけなんだよね。

長年、主要部門に手が届かなかったビヨンセ

(渡辺志保)あとは全部、さっきも言ったけどサブジャンル的なR&Bの部門であったりとか、ダンスミュージックの部門であったりとか。サブカテゴリーではビヨンセ、もう何十個もトロフィーをもらっていて。そして主要部門にも何回もノミネートをされているわけなんだけど、なんていうんだろう? 毎回毎回、彼女はトロフィーの直前まで、目の前まで行くんだっけど結局もらえないっていうことがずっとずっと続いていたんですよね。で、すごく象徴的なのは以前に2017年のグラミー賞でアデルのアルバム『25』。そしてビヨンセのアルバム『Lemonade』の一騎打ちみたいになった時に、アデルのアルバムが結局受賞することになって。で、アデルは「いやいや、私よりもビヨンセさんの方がふさわしいんじゃないですか?」っていうことでグラミー賞の蓄音機の形のトロフィーを2つにパキッと割ったっていう、そういう事件があったぐらいで。

みんな、「ビヨンセにここは勝たせてやってくれよ」っていう時にグラミーのレコーディングアカデミーはビヨンセはふさわしくないと思ったのか知らんけど。ずっと彼女には主要部門のトロフィーというものが長らく与えられていなかったんですよね。なんだけども今年、やっと『Cowboy Carter』で悲願のアルバム・オブ・ジ・イヤーを受賞するということになりました。泣きましたね。泣いた! もうマジ、その中継でさっきも言ったけどダイアナ・ロスとケンドリック・ラマーのそのシーンがあって。「マジで後はビヨンセが来るだけだ」と思っていたっていうところで。

しかも最後のプレゼンターが今、山火事で大変なLAの現場の第一線で戦っているファイアファイター、消防局のチームの方たちが何人も壇上に上がって最後のプレゼンターとして封筒を開けて。普通はビヨンセって名前を最初に言うことになると思うんですけど。「ビヨンセの『Cowboy Carter』です」という風に言うと思うんだけど、最初にその消防隊のチームの女性の方が『Cowboy Carter』って言って。その瞬間、みんなバーッて。客席もバーッ、私ももう涙腺バーッみたいな。それで「ビヨンセ!」っていう風に発表しましてですね、娘のブルーさんと一緒にステージの方まで行ってましたけれども。

で、ビヨンセも最初に「まず今、戦い続けているロサンゼルスの消防の方々に感謝します」という風におっしゃっていて。それで「Many Many Years」っておっしゃってますね。「何年も何年もかかったけど、やっとゲットできた」みたいな感じでした。いや、本当によかったね! 本当に……もうこれで安心して今日は寝れるという風に思いました。改めてビヨンセさん、別に私が祝ったところでって感じがしますけれども。いや、アルバム・オブ・ジ・イヤーのトロフィー、本当に本当におめでとうございます。

ビヨンセの受賞スピーチ

(渡辺志保)そしてその数日前には、ビヨンセさんが『Cowboy Carter』のツアーを行いますよという風に……まだ詳細を発表してないんだが。とりあえずツアーをするということだけを発表していらっしゃいましたので私は急いでですね、マイルの計算とかをしている次第でございます。行けたらいいけど、どうでしょうか? 五分五分って感じかな? 今から確定申告をね、めちゃめちゃ頑張って。自分の仕事めちゃめちゃ頑張ったら、もしかしたら、行けるかもしれないねっていうことで。はい。そんな感じです。というわけで、めっちゃ興奮しながらしゃべってしまいました。

1人でダラダラしゃべってしまいましたけれども。興奮でございますね。あと、すごくやっぱり女性アーティストたちのスピーチが本当に本当に素晴らしかった。なので、ビヨンセの興奮を今日は伝えつつ、続きは毎週金曜日深夜2時からお届けしておりますbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』でも引き続き、グラミートークをしたいなという風に思いますので、お暇な方はそちらもぜひチューンインしていただければと思います。

渡辺志保 Kendrick Lamar『Like That』グラミー最優秀楽曲賞・最優秀レコード賞受賞を語る
渡辺志保さんが2025年2月3日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で2025年のグラミー賞を振り返り。ケンドリック・ラマー『Like That』がグラミー最優秀楽曲賞・最優秀レコード賞受賞を受賞したことについて話していました。

<書き起こしおわり>

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