能町みね子さんが2020年6月20日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中で『女帝 小池百合子』や週刊文春の河井案里さんインタビューについて話していました。
(能町みね子)都知事選もですね、私の希望で候補の22人、全員の名前を出水さんに言ってもらったんですけども。
(出水麻衣)はい。読み上げました。
(能町みね子)出水さんの負担が大きいと思ったんですけども、あえて言ってみようっていう。どうしても4人が5人とかに絞られちゃうじゃないですか。それって、ちょっときれい事といえばきれい事かもしれないけど、平等じゃないなって思っていて。で、この考え方って選挙をすごい追っているライターさんで畠山理仁さんっていう方がいらっしゃるんですけど。その方の『黙殺』っていう本がすごく面白くて。今、たぶん普通にすごい売っていると思うんですけども。
(能町みね子)よく、黙殺されちゃうような候補者を追っているドキュメンタリーなんですよ。こういう時にたとえば5人ぐらい名前を出してその後に「○○ら」って言われちゃうその「ら」みたいな人をすごく追っている面白い本なんですけども。それを読んでいると、私もこういう時はちょっと時間の配分もあるんでしょうけども、なるべく全員の名前を言うべきなんじゃないかっていう気持ちになっていて。で、今回、小池百合子さんに関しては『女帝 小池百合子』っていうドキュメント本が出て結構話題になっているんですけども。これもすごい面白くて。
(土屋伸之)うんうん。
(能町みね子)ぜひ『黙殺』と『女帝 小池百合子』はおすすめだなって思っているんですけども。で、この畠山さんという方、記者会見とかにもすごい出ているんですが。「小池百合子さんはカイロ大学を本当に卒業したのかどうか?」っていうのが話題になっているじゃないですか。で、その卒業証書を出す・出さないみたいなことになった時に、「次の記者会見で出します」っていう風に言ったんですけど、畠山さんとか、あとは結構キツめの質問をする記者さんだけ、記者会見の連絡が来なかったっていう事件があって。
(土屋伸之)ああ、その会見に?
一部の記者に記者会見日程の連絡をせず
(能町みね子)そう。「その会見をする日をあとで連絡します」って言われたんだけど、その連絡が来なかったから出席ができなかったらしいんですよ。そこでシレッと卒業証書を小池知事が出したという。
【学歴詐称疑惑】小池都知事、カイロ大の卒業証書を公開https://t.co/i29JlGAboY
会見終了後に「政策論争よりも、卒業証書の話ばかり先に出てくるのはふさわしくない」とした上で、自ら疑惑の払拭をアピールした。 pic.twitter.com/QVDzci9Ntr
— ライブドアニュース (@livedoornews) June 15, 2020
(能町みね子)で、それは「事務方のミスです」って言ってはいるんだけど、本当かな、みたいな感じがどうしてもしちゃうので。なんかそういうところも突いてくるライターさんがいると頼りになるなと思って見ていましたね。なんか他にもいろんな候補がいろんなことを言ってるので、できるだけ目を通して選挙に行った方が面白いなと私は最近、思っていますね。
(塙宣之)加藤紗里さんとかもね、応援演説に行ったりしていましたね。
(能町みね子)加藤紗里が応援に出ているのがあるっていうね。
(塙宣之)スーパークレイジー君。
(能町みね子)そうなんですよね。どこから金が出ているんだろう?って思いますよね。あれ、すごい結構お金をかけていて。不思議なんですけども。あとは政治がらみでもう1個、行くと河井克行・案里夫妻。これも今週の週刊文春に河井案里さんの方のインタビューが載っているんですよ。
(塙宣之)ええっ?
(能町みね子)逮捕される前に取ったインタビューらしいんですけど。それがちょっと『女帝 小池百合子』並に面白いんですよ。これもすごい読むと面白いんでおすすめなんですけども。いきなりもう、こんなの公共の電波で言うのも微妙かもしれないんですけど。冒頭から「私、3月に自殺を図ったじゃないですか」から始まるですよね。
(土屋伸之)ええっ!
週刊文春・河井案里インタビューがすごい
(能町みね子)で、「はあ?」ってなるじゃないですか。そんなとこから始まって「今、小説を書いてる」って言ったり、「本当はファッションの勉強をしにイタリアに行きたかった」とか、なんかテンションがおかしくて。で、検察が飛び込んできた時に「やましいことなんかないから全部調べれば?」って言って全裸になった話とか。すごい饒舌に語っているんですよ。
(土屋伸之)本当ですか。
『週刊文春』の河井案里インタビュー。「私、三月に自殺を図ったでしょ」「鬱病があるんで、すごく強い睡眠薬を持っているんです」発言に始まり、夫・河井克行のセクハラ報道に対しては「あれには怒った。『ちゃんと最後までやらないからこんなことになるのよ。途中でやめちゃダメ』って」とコメント。
— 吉田光雄 (@WORLDJAPAN) June 18, 2020
週刊文春の常井健一さんのインタビュー、すごい。テレビで案里氏の受け答えに異様さを感じていたけど、全行がその異様さに満ちている。夫の、女性記者へのセクハラ疑惑について、「ちゃんと最後までやらないからこんなことになるのよ。途中でやめちゃダメ」と怒ったとか…。濃密でゾッとする5ページ。 pic.twitter.com/rzHDjMwJwk
— 近藤雄生 / Yuki Kondo (@ykoncanberra) June 19, 2020
(能町みね子)ものすごい雑にまとめると、小池さんも含めてこんな人が政治家を目指すんだなって思っちゃったんですよね(笑)。
(土屋伸之)ちょっとあれですよね。偏っていますけどね(笑)。
(塙宣之)小池さんの本、僕も読みましたけどね。割とその生い立ちとかね。ある意味、そういうなんだとか。まあ、そこコンプレックスにして頑張ってたんだとか、そういうのがいろいろ知ることが出きましたけどね。
(能町みね子)もしかしたらこういう独特のバイタリティーとかに憧れる人もいるかもしれないけど……でもまあ異常といえば異常なんですよね。なのでこれはすごいおすすめのインタビューですね。
(土屋伸之)選挙前にね、そういうところが分かればいいんですけどね。
(能町みね子)そうですね。なかなか出てこないですからね。
<書き起こしおわり>